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11-279

279 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 19:05:47 ID:7WJe25lT
以前、『朝のひととき』書いたなのフェイ好きです。

えっと、フェイト×なのは←ヴィヴィオ(基本フェイなの)を書いてみたんですけど
前と違って、ちょっとだけ長くなりましたので何回かにわけて投下しようと思うんですけど
いいですか?

すでに書き終えてるので、20時までには投下できると思うんですけど

370 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 22:41:00 ID:2P4d8F9u
もらった意見を参考に、なのはとヴィヴィオの話し合いのシーンを書いてみました。
フェイトさんが帰ってきたあとの夜の営みは、機会があれば書いてみたいと思ってます。
と、とりあえずなのはとヴィヴィオの話し合いのシーン、投下させてもらいたいと思いますっ

282 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 19:15:16 ID:7WJe25lT
フェイトちゃんが、わたしたちの家に帰ってこなくなった。
理由は、わたしのせい。
わたしが、フェイトちゃんのいない寂しさに負けてヴィヴィオと関係を持ってしまったから。
それを知ったフェイトちゃんは、わたしとヴィヴィオのために身を引いた。
「心配しなくてもいいよ、なのは。後見人は引き続きするから心配しないで」
優しい笑顔を浮かべて去っていった。
『いかないで』と言えばよかった。
フェイトちゃんが帰ってこない寂しさは、ヴィヴィオでも埋めてくれたけど
フェイトちゃんを失った哀しみは、ヴィヴィオでは埋められなかった。
ずっと、一緒にいた。
どんな時も傍にいてくれた。
フェイトちゃんが支えてくれていたから、振り向くことなく前に進めた。
ヴィヴィオを奪われたときも、フェイトちゃんが傍にいてくれたから全力で戦えた。
いつもいつもフェイトちゃんがいたから、わたしは前を向いて生きられた。
そのフェイトちゃんを失った心は、大きな穴がぽっかり空いたように空虚で耐えられなかった。
「なのはママ、ヴィヴィオがいるよ」
心配そうな顔をしたヴィヴィオが、身体を寄せてくる。
しかし、わたしはそっと身体を離す。
「なのはママっ、わたしがフェイトさんの代わりに」
「無理だよ、ヴィヴィオ。フェイトちゃんは、フェイトちゃん。誰もフェイトちゃんの代わりは出来ないの」
「そんなことないよ、ヴィヴィオが…」
「ヴィヴィオは、ヴィヴィオだもの。フェイトちゃんじゃない」
「なのは…ママ」
「ごめんね、ヴィヴィオ」
バンっ
ヴィヴィオが、部屋を飛び出していく。
けど、わたしは追いかけることが出来なかった。

283 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 19:16:03 ID:7WJe25lT
「フェイトさんっ」
振り返るとそこには今にも泣きそうな顔のヴィヴィオがいた。
「どうしたの?ヴィヴィオ」
わたしは、冷静を装って声をかける。
「なのはママを助けて」
「……」
「なのはママのところに帰ってきて」
「どうして?」
必死のヴィヴィオに対して出た声は、自分でも信じられない冷たい声だった。
その声を聞いたヴィヴィオの身体が、微かに揺れる。
「なのはママが泣いてるの。だから…」
「だから、帰ってこいと?」
わたしの冷たい態度に、ヴィヴィオがカッとなるのがわかる。
けど、わたしはそんなことには動じない。
「フェイトさんは、なのはママのことが心配じゃないの?」

何を今更…

「なら聞くけど、なのはは何故哀しんでるの?」
「それは、フェイトママが出て行ったから…」
「ヴィヴィオ、わたしがどんなになのはを愛していたか、あなたが知らないわけはないわよね。だけど、ヴィヴィオ、あなたはわたしからなのはを奪った」
「それは…」
「なのはは、ただ寂しかっただけ。だから、ヴィヴィオを受け入れた」
「それが、わかっているのなら」
「なのはに寂しい思いをさせていたのは、わたしの責任かもしれない。でも、わたしが執務官で、こうなることはなのはもわかっていた。
けど、なのははわたしを裏切った。そして、ヴィヴィオ、あなたもわたしの信頼を裏切った」
「わたし…は…」
「困った時だけわたしを頼るの?そんな自分の都合のいいことばかり言わないで。
愛する人に、信じていた子に裏切られて、どこにわたしの居場所があると思うの?」
「ごめ…んなさい…」
「わかったら、自分でなんとかしなさい」
わたしは、踵を返すとヴィヴィオを置いて立ち去ろうとした。

284 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 19:17:08 ID:7WJe25lT
「フェイトさんっ」
「何?」
「なのはママのこと…」
「好きだよ。今でも愛してる」
そう、簡単に嫌いになれるのならこんなにも苦しんだりしない。
自然に涙が零れ落ちる。
だけど、わたしはそれを拭わなかった。
『なのはのことを愛してる』
この気持ちは、誰にも譲れるものではなかった。
けど、なのはがヴィヴィオのことを大切な娘と思っていることもわかっている。
『わたしとヴィヴィオとどちらを選ぶの?』そんな酷い選択を迫ることなど出来るわけがなかった。
なのはにとってヴィヴィオが大切な娘なように、ヴィヴィオにとってなのはは大切な母なのだ。
母の愛を得ることが出来ない哀しみを知ってる自分が、ヴィヴィオから大切な母を奪うことは出来ない。
だから、わたしは身を引いたのだ。
「なのはママもフェイトさんのこと、今でも愛してるよ」
「知ってる」
「だったら、わたしが…、わたしが身を引くから、なのはママのところに帰ってきてよ」
わたしは、ゆっくりと被りを振る。
「なのはにとってヴィヴィオは、大切な娘だ。どちらを選ぶかなんてこと、なのはにはさせたくない。それに、ヴィヴィオから大切な母親を奪うつもりはない」
「フェイト…さん」
わたしは、そこで一旦区切る。
「ヴィヴィオ、なのはと二人でよく話しあって。それで、納得してなのはが迎えに来てくれるのなら帰るよ。けど、今は帰れない」

(ごめんね、ヴィヴィオ…)

今度は、振り向かなかった。

371 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 22:48:44 ID:2P4d8F9u
「ただいま」
「おかえり、ヴィヴィオ」
家に戻るとなのはママは、優しい笑顔で迎えてくれた。
一瞬、勘違いしそうになる。
けど、フェイトさんの言う通り、この笑顔は恋人に向けられたものではない。
母親としての笑顔
勘違いしてはいけない。
「どこに…行っていたの?」
「フェイトさんの…ところ」
「そう…」
一瞬、なのはママの瞳が微かに揺れる。
何かを発するように開きかけた唇が、音を発することなく閉じられる。
何度かためらいがち開いたり閉じたりする唇
だけど、目を閉じ一度深呼吸をすると、思い切ったように口を開いた。
「フェイト…ちゃんは…」
「愛してるって…。今でもなのはママのことを愛してるって…」
「ほ…ほんとに…」
コクン
わたしは、泣きそうになる気持ちを奮い立たせて、フェイトさんの言葉を伝える。
「けど、なのはママとわたしに裏切られた自分に居場所はないから、帰れないって…」
「あっ…」
なのはママが悲鳴のように息を飲む。
そして、なのはママの蒼い瞳から、哀しい涙の雫がこぼれおちる。
「わたし、フェイトちゃんを…傷つけ…」
「ううん、なのはママが悪いんじゃない、わたしがっ」
「ううん、わたしが…、フェイトちゃんを傷つけちゃった。ずっと、ずっと守ってあげたい、傍にいて欲しい大切な人だったのに…」
なのはママは、耐え切れずその場にしゃがみこんでしまった。

372 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 22:53:55 ID:2P4d8F9u
「なのはママ…」
わたしは、気づいてしまった。
ずっと憧れていた、強くて優しい、わたしの大好きななのはママ
だけど、それはフェイトさんが傍にいて彼女をずっと守っていたから。
だから、なのはママは大切な人を守って全力で戦えたのだ。
自分を守ってくれるフェイトさんという存在がいたから、なのはママは強くて優しいわたしの母親になれたのだ。
だけど、そのフェイトさんを失ってしまうだけで、こんなにも弱くなってしまう。
何故、気づかなかったのか。
フェイトさん、いや、フェイトママも一緒だったからこそ、なのはママはわたしのお母さんでいられた。
フェイトさんもちゃんとわたしの大切なママだったのだ。
昔の自分は、それを本能的にわかっていたから、フェイトママと呼べた。
だけど今の自分は、フェイトさんの言う通りなんて自分勝手なご都合主義だったんだろうか。
「迎えに行こう」
「えっ…」
「フェイト…ママを、迎えに行こう。一緒に…」
「でも…」
「フェイトママ、なのはママが迎えに来てくれるのなら帰ってくれるって言ってた」
わたしの言葉を聞いて、なのはママの顔に希望の笑顔が戻る。
「なのはママにとって今でもフェイトママが必要なら、今でも愛しているのなら」
こんなこと聞くまでもないことわかっていた。
けど、いじっぱりなわたしの大切なママのためにあえて言う。
「迎えに行こう、フェイトママを」
「ありがとう、ヴィヴィオ」
なのはママが、笑顔で力いっぱいわたしを抱きしめてくれる。

ごめんね、なのはママ…
そして、フェイトママ…

わたしは、改めてフェイトさんの存在の大きさを認識した。
そして、ママと素直にもう一度呼べる気がした。
>>285
へ続く

285 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 19:17:43 ID:7WJe25lT
そして、翌日…
なのはとヴィヴィオは、二人で大切な人を迎えにいった。

ごめんなさいとたくさんの愛してるを抱えて…

― fin ―

286 名前:MSPUQPiv[sage] 投稿日:2008/01/07(月) 19:19:19 ID:7WJe25lT
以上で終わりです。
なのヴィヴィ好きさんは、ごめんなさい。
なのフェイなの好きなわたしには、やっぱりなのはとフェイトとヴィヴィオは、仲良し3人家族でいて欲しいのです。

中途半端な出来でほんとに申し訳ないんですが
少しでも楽しんでもらえたらうれしいです。
2008年01月16日(水) 23:17:11 Modified by nanohayuri




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