15-443
443 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 14:32:18 ID:mPjpiJl5
ちょっと書いてみた。
即席だから荒いかもしれないが……、すまない。
ティア⇒なの→(何かの壁)←フェイト
――謝罪はもう、数え切れない程くりかえした。
それでもこの震える肩を、私は壊れない程度に触れるしかできなくて。
抱きしめたいのに、どうして背中に手を回せないのだろう。
言いたい言葉も、たくさんあった。だけどそのどれも、結局私の喉を通ることはなかった。
『あなたを護ります』
それじゃあ、あの紅の騎士。
『大好きだよ』
これは、この人の想い人。
だから言葉はただの紙屑。どれだけ積み上げて、連ねようと、涙に濡れてふやけてしまう。
「ティアナ」
彼女の、私を呼ぶ声は悲しみに濡れ。
どこまでも深く落ちていく。心の底に、気付けば手が届かない場所に、堕ちていっている。
私のなかに確かにあるのに、それはもう拾うことのできないものに変質してしまった。
「ごめん、ティアナ。ごめんね」
謝る事なんてなにもない。
この人は何も悪くなんてないんだ。
なのに彼女は謝罪を繰り返す。
――だけどそれ以上の謝罪を、私はきっと繰り返している。
「ティアナ、ティアナ。……フェイトちゃん」
そうして、唐突に訪れる悲愴に、貫かれた時に崩れてしまわないように。
私は逃げ道を探した。
いつかその逃げ道を通って、この人を連れ去ることができればいいのに、と思わずにはいられない。
オワリ。
ちょっと書いてみた。
即席だから荒いかもしれないが……、すまない。
ティア⇒なの→(何かの壁)←フェイト
――謝罪はもう、数え切れない程くりかえした。
それでもこの震える肩を、私は壊れない程度に触れるしかできなくて。
抱きしめたいのに、どうして背中に手を回せないのだろう。
言いたい言葉も、たくさんあった。だけどそのどれも、結局私の喉を通ることはなかった。
『あなたを護ります』
それじゃあ、あの紅の騎士。
『大好きだよ』
これは、この人の想い人。
だから言葉はただの紙屑。どれだけ積み上げて、連ねようと、涙に濡れてふやけてしまう。
「ティアナ」
彼女の、私を呼ぶ声は悲しみに濡れ。
どこまでも深く落ちていく。心の底に、気付けば手が届かない場所に、堕ちていっている。
私のなかに確かにあるのに、それはもう拾うことのできないものに変質してしまった。
「ごめん、ティアナ。ごめんね」
謝る事なんてなにもない。
この人は何も悪くなんてないんだ。
なのに彼女は謝罪を繰り返す。
――だけどそれ以上の謝罪を、私はきっと繰り返している。
「ティアナ、ティアナ。……フェイトちゃん」
そうして、唐突に訪れる悲愴に、貫かれた時に崩れてしまわないように。
私は逃げ道を探した。
いつかその逃げ道を通って、この人を連れ去ることができればいいのに、と思わずにはいられない。
オワリ。
2009年03月05日(木) 22:44:17 Modified by coyote2000