37-315
「フェイトちゃん」
私の背にかけられたのは、優しい優しい、愛しい君の声。
「・・・なに、なのは?」
背を向けずに応える私を、君はどう思っただろうか。
「・・・ん。特に、用事はないんだけどね?」
「そう」
あくまで私は君のほうを振り向かない。今は、振り向きたくない。
「だけどね」
そんな私の肩にふわりと置かれたのは、君の暖かな両の手。
「フェイトちゃん、泣いてると思ったから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんでだろう。私のことは、なんでも君には伝わってしまうのかな。
「・・・なの、は・・・」
「顔は、見ないよ」
肩に置かれた手が伸びて、後ろからそっと、そっと、優しく、抱きしめられた。
「だけど、泣きたいときは側にいさせて。・・・フェイトちゃんの痛み、少しでもわけてほしいから」
「ッ・・・ごめッ・・・!」
私の背にかけられたのは、優しい優しい、愛しい君の声。
「・・・なに、なのは?」
背を向けずに応える私を、君はどう思っただろうか。
「・・・ん。特に、用事はないんだけどね?」
「そう」
あくまで私は君のほうを振り向かない。今は、振り向きたくない。
- 弱い自分を見られたくないなんて、これはエゴなんだろうか。
「だけどね」
そんな私の肩にふわりと置かれたのは、君の暖かな両の手。
「フェイトちゃん、泣いてると思ったから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんでだろう。私のことは、なんでも君には伝わってしまうのかな。
「・・・なの、は・・・」
「顔は、見ないよ」
肩に置かれた手が伸びて、後ろからそっと、そっと、優しく、抱きしめられた。
「だけど、泣きたいときは側にいさせて。・・・フェイトちゃんの痛み、少しでもわけてほしいから」
「ッ・・・ごめッ・・・!」
- その優しいぬくもりに包まれながら、私は・・・
2011年06月18日(土) 23:18:44 Modified by sforzato0