AVG風まとめVITA5
763 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:35:04 ID:3WQnJLeF
その日はあまり仕事に身が入らずみんなに心配された。
幸か不幸か、ヴィータちゃんは別の任務で本局にはいなかった…
夕方。
残務処理を残して私はため息をついた。
「やっぱりさぼっちゃったほうがよかったかな…」
そんな不謹慎なことを呟いてると、
「な、なにょはあ!」
「ヴィータちゃん?」
今あまり会いたくない人物がかけこんできた。
「仕事、終わったか?」
「う、うん。だいたいは」
「話しがある。こい」
「え、でも私…」
「いいから!」
「い、いた、痛いよヴィータちゃん〜」
文字どおり首根っこつかまれた私は屋上まで連行された。
「昨日、うちに帰ったらさ」
話しによると、はやてちゃんとシグナムさんが待ち受けてたらしい。
764 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:37:22 ID:3WQnJLeF
「うっ、なのは、ごめん、ごめん…」
家に帰るなりヴィータは誰の顔も見ず、自室にこもって泣いていた。
そこで唐突にノックの音がする。
「ヴィータ」
シグナムだった。
「なんだよ…いまは一人にしてくれよ…」
ヴィータは拒否するが、彼女はかまわず扉越しに話し始める。
「私も泣き虫の騎士など放っておきたいがな。
主のご命令だ。鼻をふいたらちゃんとこい」
「はやてが…?」
ヴィータが居間に出るとシグナムとはやてがいた。
ほかのみんなは外出中のようだ。
「シグナムから聞いたんやけど…なのはちゃん、ふったんやて?」
ヴィータははっとしてシグナムのほうを見た。
「てめえ…のぞいてたのか?」
「偶然通りがかっただけだ」
ヴィータの怒りはしれっと返されてしまう。
そこではやてが口を開く。
「ヴィータ、ちょおこっちおいで?」
「?」
意味がわからずも、向かっていくヴィータ。
そこで、
「ていっ」
びしっ
「いてっ」
はやてがヴィータの頭にチョップをかました。
「わたしのこと、大事にしてくれるんはうれしいけど、親友を泣かせてまで守ってほしいとは思わんよ」
765 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:40:32 ID:3WQnJLeF
「はやて…」
今度はやさしくヴィータの頭をなでる。
「もちろん、大事な騎士の涙もな」
「でもあたしは…不器用だから…」
「主か高町なのはか、どちらかしか守れないというのか?」
今まで静観していたシグナムが割り込んで発言する。
「情けないな。私が同じ立場ならどちらも守ることができるぞ」
「なっ…!」
「私にできて、お前はできないのか?」
「なっ、なめんじゃねーよ!
シグナムにできてあたしにできねーわけねーです!」
「だ、そうです。主はやて」
「は…」
乗せられた…
「なら、解決やね。
ヴィータ。私もできると思とるから、もう一晩よく考えて明日なのはちゃんとお話しような?」
二人にここまで言われてヴィータはもはや一つしか返答がなかった。
「はい…」
766 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:43:17 ID:3WQnJLeF
「で、一晩考えたんだよ」
「うん」
「い、いまから結論を言うからな」
なんか、ヴィータちゃんの顔が赤くなってきた。
「昨日は悪かった!
あ、あたしは…いや、あたしも…なのはのことが…」
「うん」
「す…す…」
「うん!」
私は次の言葉が早く聞きたくて、胸が高鳴りっぱなしだ。
「………っ、すきだ…」
「ヴィータちゃん!」
私は感極まって、ヴィータちゃんを抱きしめた。
「ば、ばか!はずかしーだろ!」
「私がこうしたいんだもん!」
「しょ、しょうがねーな……なのは…」
「なに?」
「ちゃんと…守ってやるからな…」
「うん…」
「やれやれ、どうにかなったな〜」
「主はやては複雑なのでは?」
「ちょっとはやね。
でも家族が幸せなら嬉しいよ」
「我々は、主に恵まれていますね」
「それはいいすぎや」
767 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:46:14 ID:3WQnJLeF
その後
「おーし、今日はあたしと高町教導官で一緒にびしびししごくからなー!」
ヴィータちゃんは六課解散後、私のところへきてくれるようになった。
もちろん、はやてちゃんのことにも一生懸命だ。ほんとにすごいと思う。
「おら、なのは!移動すんぞ!」
「は、はーい!」
私の小さいパートナーは今日も元気だ。
THE END
※シャマルートが解禁されました。
初日に選択肢が出現します。
768 名前: ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:49:01 ID:3WQnJLeF
はやて「最後の選択でさぼっとったらどうなるん?」
シャーリー「好感度が次点に高い人のエンディングになりますが…
ヴィータさんへの想いを引きずったまま…ですからバッドエンドですね」
はやて「ふ〜ん。
あ、あとな。一つだけ直してな」
シャーリー「はい?」
はやて「私はどんなことがあっても家族をぶったりせえへんよ」
シャーリー「…わっかりましたぁ」
その日はあまり仕事に身が入らずみんなに心配された。
幸か不幸か、ヴィータちゃんは別の任務で本局にはいなかった…
夕方。
残務処理を残して私はため息をついた。
「やっぱりさぼっちゃったほうがよかったかな…」
そんな不謹慎なことを呟いてると、
「な、なにょはあ!」
「ヴィータちゃん?」
今あまり会いたくない人物がかけこんできた。
「仕事、終わったか?」
「う、うん。だいたいは」
「話しがある。こい」
「え、でも私…」
「いいから!」
「い、いた、痛いよヴィータちゃん〜」
文字どおり首根っこつかまれた私は屋上まで連行された。
「昨日、うちに帰ったらさ」
話しによると、はやてちゃんとシグナムさんが待ち受けてたらしい。
764 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:37:22 ID:3WQnJLeF
「うっ、なのは、ごめん、ごめん…」
家に帰るなりヴィータは誰の顔も見ず、自室にこもって泣いていた。
そこで唐突にノックの音がする。
「ヴィータ」
シグナムだった。
「なんだよ…いまは一人にしてくれよ…」
ヴィータは拒否するが、彼女はかまわず扉越しに話し始める。
「私も泣き虫の騎士など放っておきたいがな。
主のご命令だ。鼻をふいたらちゃんとこい」
「はやてが…?」
ヴィータが居間に出るとシグナムとはやてがいた。
ほかのみんなは外出中のようだ。
「シグナムから聞いたんやけど…なのはちゃん、ふったんやて?」
ヴィータははっとしてシグナムのほうを見た。
「てめえ…のぞいてたのか?」
「偶然通りがかっただけだ」
ヴィータの怒りはしれっと返されてしまう。
そこではやてが口を開く。
「ヴィータ、ちょおこっちおいで?」
「?」
意味がわからずも、向かっていくヴィータ。
そこで、
「ていっ」
びしっ
「いてっ」
はやてがヴィータの頭にチョップをかました。
「わたしのこと、大事にしてくれるんはうれしいけど、親友を泣かせてまで守ってほしいとは思わんよ」
765 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:40:32 ID:3WQnJLeF
「はやて…」
今度はやさしくヴィータの頭をなでる。
「もちろん、大事な騎士の涙もな」
「でもあたしは…不器用だから…」
「主か高町なのはか、どちらかしか守れないというのか?」
今まで静観していたシグナムが割り込んで発言する。
「情けないな。私が同じ立場ならどちらも守ることができるぞ」
「なっ…!」
「私にできて、お前はできないのか?」
「なっ、なめんじゃねーよ!
シグナムにできてあたしにできねーわけねーです!」
「だ、そうです。主はやて」
「は…」
乗せられた…
「なら、解決やね。
ヴィータ。私もできると思とるから、もう一晩よく考えて明日なのはちゃんとお話しような?」
二人にここまで言われてヴィータはもはや一つしか返答がなかった。
「はい…」
766 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:43:17 ID:3WQnJLeF
「で、一晩考えたんだよ」
「うん」
「い、いまから結論を言うからな」
なんか、ヴィータちゃんの顔が赤くなってきた。
「昨日は悪かった!
あ、あたしは…いや、あたしも…なのはのことが…」
「うん」
「す…す…」
「うん!」
私は次の言葉が早く聞きたくて、胸が高鳴りっぱなしだ。
「………っ、すきだ…」
「ヴィータちゃん!」
私は感極まって、ヴィータちゃんを抱きしめた。
「ば、ばか!はずかしーだろ!」
「私がこうしたいんだもん!」
「しょ、しょうがねーな……なのは…」
「なに?」
「ちゃんと…守ってやるからな…」
「うん…」
「やれやれ、どうにかなったな〜」
「主はやては複雑なのでは?」
「ちょっとはやね。
でも家族が幸せなら嬉しいよ」
「我々は、主に恵まれていますね」
「それはいいすぎや」
767 名前:ヴィータルート ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:46:14 ID:3WQnJLeF
その後
「おーし、今日はあたしと高町教導官で一緒にびしびししごくからなー!」
ヴィータちゃんは六課解散後、私のところへきてくれるようになった。
もちろん、はやてちゃんのことにも一生懸命だ。ほんとにすごいと思う。
「おら、なのは!移動すんぞ!」
「は、はーい!」
私の小さいパートナーは今日も元気だ。
※シャマルートが解禁されました。
初日に選択肢が出現します。
768 名前: ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日:2008/01/15(火) 01:49:01 ID:3WQnJLeF
はやて「最後の選択でさぼっとったらどうなるん?」
シャーリー「好感度が次点に高い人のエンディングになりますが…
ヴィータさんへの想いを引きずったまま…ですからバッドエンドですね」
はやて「ふ〜ん。
あ、あとな。一つだけ直してな」
シャーリー「はい?」
はやて「私はどんなことがあっても家族をぶったりせえへんよ」
シャーリー「…わっかりましたぁ」
2008年01月17日(木) 17:10:28 Modified by nanohayuri