なりいたコテを閣僚にしてみた1



ここは総理大臣官邸、その中の閣議室と札のかけられた部屋から声が聞こえる
広い部屋に長い机…そして机の上に置かれた各大臣の名前が書かれたプレート…各々の席に座る大臣達
今から国務大臣(閣僚)達の会議…閣議が始まるのだ





ユダ「総理は多忙なため、今日は総務大臣の俺が変わりをつとめるわけだが…」
ユダ「集まりが悪―――い!閣議だというに、何故集まらない奴がいるのだ!」

一般人ならば気迫だけで腰を抜かしてしまいそうな迫力でユダは怒っていた

N「いないのは…総理を含めないで4人か」

大事な場面で席がいくつも空いていれば怒るのも当然である

ユダ「外務大臣はどうした!?」
ブリジット「目が怖いですよぉ?三面石さんから置き手紙があるので読みますね…『外交相手がわからないので大気圏突破します』だそうです」

意味がわからないが気持ちはわかるような気がする

ユダ「むぅ…全く意味がわからん!農林水産大臣は!?」
セイバー「琥珀は指示がどうとかで現地に出向いているそうです…ちなみにその地域周辺で人が植物に襲われる怪事件が起こりました」

犯人は確実に現地に向かった彼女である

ユダ「いや、その話はもう良い…では厚生労働大臣は?」
ディズィー「ファウストさんはここに来る途中まで一緒でしたが、急に『私に助けを呼ぶ声が〜』って飛んでいっちゃいました」

だんだんとユダのテンションが下がっていく

ユダ「…そうか…特命担当大臣は?」
N「姫菜は行方不明ですが…たぶん、というか確実にあの場所かと…」
ユダ「………わかった」

もはや怒号はおろか言葉も出ない

ユダ「…仕方がない、先行き不安だがこのまま始めるとしよう」
ソル「始まる前にちょっと良いか?」
ユダ「何だ?防衛大臣達よ」
聖ソル「今のなりいたで内閣が必要になるような大きな問題とかあんのか?」
ソル「やんなきゃならねえ議題とかよ?」
ユダ「………」
N「………」



なりいたは今日も平和である


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2008年01月07日(月) 20:23:55 Modified by ID:IrOa8HEmTQ




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