｢……どうしてかなー｣
私に隠し事…初めてだよね。…怪しい…
そうだ。そんな事より
｢今日…私誕生日なんだけどな…今年も忘れてる…かなぁ…｣
まぁ彼に言わせれば
『ああ、そうだったっけ？』の一言で片付きそうなんだけど…
それにしたってさー！
私はきっちんと誕生日プレゼントをあげてるのに！
お返し、期待してるから！とも言っている
……毎年期待外れなんだｹﾄﾞ
『悪い、忘れてた』
『プレゼントって言っても俺の趣味じゃお前にはさ』


って言い逃れだよそれ！
今年も……期待はしないでおこう…


｢はぁ〜ぁ………｣
｢あ！いたいたー！やっぱり！｣
｢え？…あ……｣
聞き覚えのある声に顔を上げると
｢ほら来てたよ！予想通り！｣
私の友達…けどなんの用なんだろ……
｢どうしたの？こんな場所来ちゃって｣
｢こんな場所にいるあんたもあんたよねー！｣
｢…ベ、別に…////｣
｢はいはい、それでさ、今日あなた誕生日でしょ？てわけでー……合コン行かない！？｣
｢…え…い、行きなり何言い出すの？…なんか誕生日と関係無いし…｣
｢あー確かに…うん、実は急に１人来られなくなっちゃって。って事なの｣
｢…う、うーん…あのさ…｣
｢あーでもやっぱダメ？だよね、どうせこの後例の彼と予定あるんでしょ？｣
｢え…あ…うん…｣
歯切れが悪い…無いからだけど
｢うー…どうしよ……あーじゃあさ、出られそうだったら連絡して！｣
｢ん、分かった。あんまり期待は…しないでよ？｣
…どこかで聞いた言葉だ
｢うん、それじゃねー！｣


あ…決勝戦始まったみたい…
…この後……予定あるのかなぁ…


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