孤島事件簿事件編22


午後1時15分 3号棟


マスターキーで鍵を開けたNは当然、真っ先に倒れているブリジットの元へと駆け寄った。
すがる思いで手首を握り、脈を確認する。

「くっ………やはり駄目か…」
嫌な予感ほど適中するものである。
昨日の午後から1日と経たず、3人目の犠牲者が出た…


「あれ? なんだろ…」
その時、ブリジットの傍に落ちていた一片の紙切れを姫菜が拾い上げた。

「ねぇNくん、これ……」
「ん? これは…時間と俺たちの行動が書いてあるな…」 
「へぇ…よくまとめたものねぇ……」
「じゃあさ、もしかしてブリジットは核心に近いところまで知ってたんじゃないかな?
 だから犯人に目を付けられて殺されたとか……
 もしそうなら、その紙から何かわかるかもしれないよね」

「そう簡単にいくかしらぁ… だったら犯人はその紙も処分するはずでしょぉ?」


「確かにな… しかし何か手がかりがつかめるかも知れん、一応持っててくれ。」
「そうだね。 あとでヤムチャくんとメイドちゃんにも聞いてみよう」

「しかしまた厄介な手口のようだな… とにかく食堂へ戻ろう。 あまり身体を雨にさらすのもよくないからな」



次のページ
2007年12月13日(木) 22:32:42 Modified by ID:IrOa8HEmTQ




スマートフォン版で見る