魔王?

夜闇と風を切って、馬を走らせて行くのは誰だろう?
それは、水銀燈を連れた姫菜であった
姫菜は水銀燈を腕にしっかり抱き寄せていた
ぬくもりをわけあって
姫菜「銀ちゃん、何が怖くて顔を埋めるの?」
水銀燈「姫菜、妖星がいるのよぉ
筋肉と厚化粧をつけた恐ろしい妖星がいるのよぉ」
姫菜「銀ちゃん、大丈夫 あれは夜に揺れる夜霧の影だよ」
ユダ「誇り高き人形よ
私のところへ来るが良い
共に美を追求しよう 楽しいぞ
城には化粧品がたくさん置いてある
私の部下に言って素敵なドレスも プレゼントしよう」
水銀燈「姫菜 姫菜!
妖星が私に恐ろしい約束を囁きかけてくるわぁ!
姫菜は聞こえないのぉ?」
姫菜「怖がらないで 大丈夫よ
あれは木枯らしが風に鳴っているんだよ」
ユダ「美しいな人形よ さあ一緒に行こうぞ
私の部下が きっと君をもてなすであろう
私の部下が 夜の舞を踊って
一緒に踊ったり、君に化粧を施したり、ヤクルトをご馳走してくれるぞ」
水銀燈「姫菜 姫菜ぁ!あれが見えないのぉ?
妖星の部下が、あの暗い闇に現れたわぁ!」
姫菜「銀ちゃん 私の銀ちゃん わからないの?
あれはミンチになった部下じゃない」
ユダ「君を愛しているんだ 君は美しくて魅力的だ
そして 嫌だというのなら無理にでも連れていくぞ!」
水銀燈「姫菜ぁ 姫菜ぁ!妖星に連れて行かれるよぉ!
妖星が私をひっぱっていく!」
姫菜は震えて馬を駆った
喘ぐ水銀燈を腕にしっかりと抱きかかえて
ようやく館にたどりついたが
その腕のなか、水銀燈はすでに
(省略されました 続きを読むにはヤクルトを10本献上してください)

妖星達に捧ぐ終曲
2007年12月11日(火) 01:38:46 Modified by ID:IrOa8HEmTQ




スマートフォン版で見る