夜は大人達の時間(1)



「白雪降り積もる夜…
そんな時に優雅に酒を楽しむ……なんと美しいのだろうか!」
ワインやビールを使用人に運ばせながら、ユダはそんなことを言っていた。
「もはや俺の美しさは罪どころではない……もしや、この雪も神が俺の美しさを引き立てるために降らせたのではないか…」
酒蔵から会場までの道のりは長く、その間にユダは自分に酔いしれていた……
酒を運んでいた使用人達がうんざりしてきた頃、やっと会場に着く。
使用人達は胸をなでおろした……あと少しテンションがあがっていたら主人が服を脱ぎ、裸体を見せつけてくるからだ。
「遅かったじゃねぇか…」
「やっと来たのね!?」
待ちくたびれた客人達の声があがる。
二次会の始まりだ。



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2007年12月24日(月) 21:00:56 Modified by ID:IrOa8HEmTQ




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