TOGAF Version 9対応。「抄訳」という言葉を使ってみたかったのですが、公式なものでもないですしね...

ADM (The Architecture Development Method)

ビジネス要件を特定し、組織特有のEA (Enterprise Architecture)の生成技法。
次の10フェーズで構成される。

Preliminary Phase
Requirements Management Phase
Phase A: Architecture Vision
Phase B: Business Architecture
Phase C: Information Systems Architecture
Phase D: Technology Architecture
Phase E: Opportunities & Solutions
Phase F: Migration Planning
Phase G: Implementation Governance
Phase H: Architecture Change Management

ADMは反復プロセス(iterative process)で、Preliminary Phaseを振り出しに、Phase A-Hの8フェーズで構成されるArchitecture Develoment Cycleと、すべてのフェーズに関連するRequirements Management Phaseにより構成される。

提示されたサイクルは、あくまでもrecommendationであることに注意。
組織の成熟度だったり諸々の事情から、必ずしもそのプロセスどおりにサイクルが回らないこともあるでしょう。
でも、問題ありません。むしろ、組織ごとにカスタマイズされるのが当然です。

Inputs/Outputsはあくまでもsuggestionである。
バカ正直に追従する必要はありません。こちらも、むしろ組織ごとにカスタマイズされる前提。

ADMはアーキテクチャのスコープを決定しない。
ADMはあくまでもアーキテクチャ開発手法です。何を開発するのか?その範囲は?などなど、スコープ定義にまつわる決定はその各組織の責任です。
そもそも、アーキテクチャ開発に利用可能なリソースだったり、それにまつわる制約というのは組織ごとに異なるのが、むしろ当たり前のことでしょう。
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