原始的防衛機制 Primitive Defence Mecanism
- 原始的防衛機制(primitive defence mecanism)とは、クライン?(Klein,M.)が注目した、より早期の乳幼児の発達段階で活発に働いている防衛機制である。
- 原始的防衛機制が発動するのは、ジークムント・フロイト(Freud,S.)やアンナ・フロイト?(Freud,A.)いう「自我の防衛機制」の成立する前の生後3〜4ヶ月を頂点とする、イド・自我・超自我の構造も混沌として未分化な段階であり、まだ抑圧が成立する以前の世界である。従って自我の防衛機制が抑圧を基盤として成立してくるのに対して、原始的防衛機制は「分裂」が基盤となって他の防衛機制が発生してくると考えられている。
原始的防衛機制の種類
分裂 | 対象や自我を複数に分ける |
投影性同一視 | 過剰な投影で、自己の部分を対象の中に押しやり、対象を支配する |
原始的否認 | 現実の意味を無視する |
原始的理想化 | 対象を自分の欲求や感情を全て満たしてくれる存在と見なす |
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