晩春
最終更新：
pureskydive 2024年01月11日(木) 09:11:28履歴
「晩春」４９年（昭和２４年）（Ｂ） 
監督：小津安二郎
出演：笠智衆、原節子
「幸せは待っていてもこない。自分で作るものなんだよ」
娘がいい年になって嫁がせてやりたいと思う父と
いつまでも父のそばにいたいという娘。
「結婚は人生の墓場？」
そんな紀子にも見合いの話がきて結婚することになる。
今度は父と娘の絆の話です。
原節子はまるで日本のオードリー・ヘプバーンのようですね。
笠智衆のようなやさしいお父さんに憧れますね。
わたしもいい年してこんなことやってるんだから
人事ではないんですけどねｗ
出演：笠智衆、原節子
「幸せは待っていてもこない。自分で作るものなんだよ」
娘がいい年になって嫁がせてやりたいと思う父と
いつまでも父のそばにいたいという娘。
「結婚は人生の墓場？」
そんな紀子にも見合いの話がきて結婚することになる。
今度は父と娘の絆の話です。
原節子はまるで日本のオードリー・ヘプバーンのようですね。
笠智衆のようなやさしいお父さんに憧れますね。
わたしもいい年してこんなことやってるんだから
人事ではないんですけどねｗ
「晩春」４９年（昭和２４年）（Ａ＋）
監督：小津安二郎
原作：唐津和郎「父と娘」
娘が帰ってくると、お父さんが「お茶お茶！」といばる。
お父さんは電車の座席に座り、娘はつり革で立つ。
「太ったねえ」といわれて喜ぶ紀子。
結婚を不潔という紀子。
なんか、時代を感じますねー
男と一緒にサイクリングする紀子の活き活きとした表情。
原節子ってすごい女優さんだなー
今の派手な俳優には出せないような清純さや健康的な味があります。
「そらあ、食うよ」「そうかしら」
「お嫁にいっちゃいなさいよ」「いやよ」
「おあがんなさいよ」「食べたくないの」
と繰り返すセリフの中に両者の主張、心境をみせる。
今度はお父さんが紀子に紅茶をだしてあげる。やさしいなー
ゲーリー・クーパー似の男との縁談の話がでる。
「熊太郎」という名前をめぐってのやり取りがおかしいですｗ
でも、お父さんから離れたくない紀子。
その父に再婚の話がでると、急に豹変して嫌悪感いっぱいに
冷たい目になる。ちょっと怖いくらいの変わり方です。
わたしも笠智衆みたいな父ならそうなるかも？
「わたし、お父さんと一緒にいたいの」
これは親離れできない娘の物語。
これからの紀子の苦しみ。
単にファザコンというだけでなく、いままでそこにあって当たり前と
思っていたものがなくなる寂しさ。
自分が望んでない生き方を周りの者に強制されるつらさ。
自分のことのように身にしみます・・
なんか、周りの人は無責任に軽くお嫁にいっちゃえと言う辺り、
いいかげんで残酷だなー
紀子は嫌々返事をするが・・
「持つんならやっぱり男の子だね。女の子はつまらんよ」
「せっかく育てると嫁にやるんだから」
「いかなきゃいかないで心配だし」
「いざ、いくとなるとやっぱりなんだかつまらないよ」
「結婚したって始めから幸せじゃないかもしれないさ」
「結婚していきなり幸せになれるという考え方がむしろ間違っている」
「幸せは待ってるものじゃなくて自分達で作りだすものなんだよ」
「結婚することが幸せなんじゃない」
「新しい夫婦が新しいひとつの人生を作り上げていくことに幸せがある」
結婚式の父と娘の別れは胸が絞めつけられる思いです。
娘に嘘をついてでも嫁にだす。
そして、娘がいなくなった家に一人残される父の心境に
ジーンときます。
わたしはどちらかというと娘のほうに感情移入してましたけどね。
名作だけど、これはホームドラマ。
そのくらい力を抜いて気楽にみれる。
それでいて王道。サザエさんみたいね。
新しい派手な要素はなく地味だけど
うまく言えないけど、安心して癒される。
これが小津さんの味ですね。
原作：唐津和郎「父と娘」
娘が帰ってくると、お父さんが「お茶お茶！」といばる。
お父さんは電車の座席に座り、娘はつり革で立つ。
「太ったねえ」といわれて喜ぶ紀子。
結婚を不潔という紀子。
なんか、時代を感じますねー
男と一緒にサイクリングする紀子の活き活きとした表情。
原節子ってすごい女優さんだなー
今の派手な俳優には出せないような清純さや健康的な味があります。
「そらあ、食うよ」「そうかしら」
「お嫁にいっちゃいなさいよ」「いやよ」
「おあがんなさいよ」「食べたくないの」
と繰り返すセリフの中に両者の主張、心境をみせる。
今度はお父さんが紀子に紅茶をだしてあげる。やさしいなー
ゲーリー・クーパー似の男との縁談の話がでる。
「熊太郎」という名前をめぐってのやり取りがおかしいですｗ
でも、お父さんから離れたくない紀子。
その父に再婚の話がでると、急に豹変して嫌悪感いっぱいに
冷たい目になる。ちょっと怖いくらいの変わり方です。
わたしも笠智衆みたいな父ならそうなるかも？
「わたし、お父さんと一緒にいたいの」
これは親離れできない娘の物語。
これからの紀子の苦しみ。
単にファザコンというだけでなく、いままでそこにあって当たり前と
思っていたものがなくなる寂しさ。
自分が望んでない生き方を周りの者に強制されるつらさ。
自分のことのように身にしみます・・
なんか、周りの人は無責任に軽くお嫁にいっちゃえと言う辺り、
いいかげんで残酷だなー
紀子は嫌々返事をするが・・
「持つんならやっぱり男の子だね。女の子はつまらんよ」
「せっかく育てると嫁にやるんだから」
「いかなきゃいかないで心配だし」
「いざ、いくとなるとやっぱりなんだかつまらないよ」
「結婚したって始めから幸せじゃないかもしれないさ」
「結婚していきなり幸せになれるという考え方がむしろ間違っている」
「幸せは待ってるものじゃなくて自分達で作りだすものなんだよ」
「結婚することが幸せなんじゃない」
「新しい夫婦が新しいひとつの人生を作り上げていくことに幸せがある」
結婚式の父と娘の別れは胸が絞めつけられる思いです。
娘に嘘をついてでも嫁にだす。
そして、娘がいなくなった家に一人残される父の心境に
ジーンときます。
わたしはどちらかというと娘のほうに感情移入してましたけどね。
名作だけど、これはホームドラマ。
そのくらい力を抜いて気楽にみれる。
それでいて王道。サザエさんみたいね。
新しい派手な要素はなく地味だけど
うまく言えないけど、安心して癒される。
これが小津さんの味ですね。
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