[157]さばかん つかいまなのなのは1<sage> 2006/10/03(火) 23:04:34 ID:7zOIx7Mt
[158]さばかん つかいまなのなのは2<sage> 2006/10/03(火) 23:08:27 ID:7zOIx7Mt
[159]さばかん つかいまなのなのは2<sage> 2006/10/03(火) 23:09:23 ID:7zOIx7Mt
[160]さばかん つかいまなのなのは4<sage> 2006/10/03(火) 23:10:57 ID:7zOIx7Mt

 咲き誇る花が散るのをはやては黙って観察した。
 彼女はなんて言ったのだろう・・・確か、私を、コロ
「殺した」
 ああ、この子は何を言っているのだろう?
「はやてちゃん・・・笑えない嘘は人を不快にするだけだよ」
 表情も語気も荒い・・・意識していなくても自然とそうなった。
 はやてちゃんははぁと溜息を付き、ソファーから起き上がる。
 こちらに近寄って来る。自然と体が硬くなり、私は身構えた。
 はやてちゃんの手が伸びる。咄嗟にかわそうとしたが、私はあっけなく
服を掴まれて捲られる。
「なっ・・・何するのはやてちゃ、」
 言葉が石になったみたいにガンガンと落ちて無意味になる。
 私の胸に・・・あるはずのない・・・大きい傷跡が!!!
「うわああああああああああああああ!!!!!!」
 まるで、長い時間を付き合ってきたような傷跡に私はこの上ない気味悪さに
叫んだ。
「ここにな、ナイフを突き立てて、そしたらな、どばっと、引き抜いたら、綺麗な、
血が、まるで、花のように、咲いて、枯れて・・・」
 言って、その傷跡に這う指。その白さとつたう感触に私はぞくっとした。
「あっ・・・」
「もうなのはちゃんは私のものや・・・思い出した?自分が殺された瞬間を」
 その感触に縋るように私はじっとしている。その指を見つつ、私は首を横にふる。
「そっか、きっと記憶がこんがらがっとるんや。ん、大丈夫。私が思い出させてあげる」
 言いながら、人差し指で私の額をトンと突いた。
 私の記憶が、シチューのようにかき混ぜられて、ジュースィーに・・・
 バレバレだった。
 通学バスでアリサちゃんと鈴鹿ちゃんに別れを告げ、帰路につく途中、なんか
気配が後ろからビリビリと感じた。
 下手糞な尾行。気配感知素人の私にさえ分かるんだから、もう駄目駄目。
 気のせいかも知れないと思い、歩幅をずらしてみる。
 トン ぺたん トン ぺたん トン ぺたぺったん
 もう確定でしょ?ミニミニメカレオンの時にチェリーが出なかった位に。
 しかし、ぺたぺったん?
 プレミアム演出?
 とんと足を止め、私は後ろに振り返る。この瞬間にビラミッドパワー出現なら笑える冗談だと思う。
 しかし、後ろから出現したのはビラミッドパワーでも目でも三人絵でも無かった。
「おっす、なのはちゃん!!」
「シャロン・・・じゃなくて、はやてちゃん!」
 そこに立っていたのははやてちゃん。私の友達だ。
「やあ、なのはちゃん。本日はお天気がええなぁ。ハトもいつもよりポッポー鳴いとる」
 凄い棒読み。しかも硬い。
「はははははどうしたのはやてちゃん?まるで、有名芸能人で固めた失敗必至のアニメ映画みたいな
演技は」
 その言葉を無視して、はやてちゃんが紙切れみたいに倒れそうになる。もち、わざとらしさたっぷり。
 とっさに動き、その体を支える。
 有り得ない感触が私の胸を貫いた。ドスッ。
「!!」
 よく分からない。余りにも速すぎて、それが何なのか、私にとってどんなものか想像する。
 恐怖で後ろに下がろうとすると、その正体が見えた。それは・・・ナイフ。
 恐怖で掠れた声が引金。私の胸からナイフが引き抜かれる。
 ぶしゃっ!
 ああ・・・これ、私の体の中にあるんだ。なんて可憐で禍々しい。
 倒れる私の視線の先に、笑いもしないはやてちゃんが冷たくそれを眺めた。

 目覚めるとそこはベッドの上、しかも裸だった。そして、私の上には、同じく裸のはやてちゃんが。
「え・・・?」
 動こうとする私に、はちゃてちゃんは黙って人差し指を私の唇に押し当てた。
 近付く顔・・・私は初めて、人と唇を重ねた。
 最初は啄むように、次第に絡まる舌と舌。突然の事で最初は動転した私だったけど、
それは唇の感触に解かされた。なんて柔らかい。雲を食べるような感触。
 はやてちゃんは突然唇を離す。粘つく唾が糸となり、絡んだ唇の結末をせめて美しく
飾ろうと儚げ。
「なのはちゃん・・・ワイン、飲もうか?」
 駄目だとは思いつつ、私は頷く。もう、私の思考は彼女の舌に絡めとられたのかも知れない。
はやてちゃんはベッドの横に置いてあるワイングラスをとり中身の血のように真っ赤なワインを口
に含んだ。
 それは、本当に血だったのかも知れなかった。だが、そんな事はどうでも良い。
 後とか先とか、考えられる程私は大人じゃないんだ。
 口に含んだワインを私に口移ししてくれる・・・なんか、まるではやてちゃんの唇で酔ってる気分。
 ワインを何杯か飲んで、時には飲ませてあげたりした。なんだろう。キスってこんなに気持良いものなんだ・・・
「なのはちゃん・・・もっとキスが気持ちよくなる方法があるんよ、知ってる?」
「え?」
「簡単や。相手の事を好きになる。それだけ、本当にそれだけで気持ちよくなるんや。
なのはちゃんは、私の事好き?」
 覆いかぶされた私ははやてちゃんの綺麗な顔をじっと見る。ワインで赤みがかった顔。
 見るだけでへんな気持ちになりそう。
 ああ、これって、好きって気持ちなのかなぁ?
「分からないけど・・・悪い気分じゃないや」
 言ってにっこりと笑う。
 そっかとはやてちゃんは悔しさ半分嬉しさ半分みたいな表情で私のほっぺに軽くキスをした。
 私の胸を触り、乳首を甘噛みする。知らなかった、そんなところが気持ちよくなるなんて。
 はやてちゃんは私と言う人間の構造を知るために深く水につかっているみたいだった。
 そう言う私は、そんなはやてちゃんが愛しくって何を思ったか頭を撫でていた。
 感触の良い髪の毛がさっきの舌のように私の指に絡まる。同時にシャンプーの
暖かい匂いが私の脳を溶かす。私、全身がチョコレートにでもなったかな?なんてね。
「なのはちゃんばっかり気持ち良いのはずるいなぁ。私も・・・して」
 はやてちゃんは体を起き上がらせ私に胸を触ってくれと言った。
 ふわりと私の指にプニプニした感触。それがあんまりにも暖かくって私はその胸に
ぴたっと抱きついた。
「ちょ・・・な、なのはちゃ〜ん・・・」
 じゃれる私になんかはやてちゃんが照れてる。
「えへへ☆あったかい」
 なんか、ラブラブだった。
「なのはちゃん、これ、な〜んだ?」
「うわ・・・」
 それは、うん。私も良く知っているものだった。そうお父さんと風呂に入る
時に見る。
「おちんちん?」
 はやてちゃんの股間に大きな男根が生えていた。
「そう!へへー魔法でつくった特別製や。ちゃんと感じるようにつくってる」
 言って、亀頭を私の花弁に押し当てる。
「やさしくしてね・・・」
「ごめんな。イエスとは言えない。だって、男の子の部分を生やすのは初めてやし、
何より、私はなのはちゃんが・・・欲しい」
 二人は徐(おもむろ)に唇を重ね、はやてちゃんはゆっくりと本当に優しく、
私の中に侵入する。
「んっ・・・きっついなぁ・・・」
 言いながらも気持ち良さそうな顔をする。
「んっ・・・!」
「なのはちゃん、痛いんか?だったらもっと・・・」
「ちっ違うよ!大丈夫、はやてちゃんの、気持ち良いよ」
 お互いが慣れてきて、体制を時々変えながら互いの吐息が室内を満たす。
やがて、なのはが上になり、はやてはすっかり押され気味だった。
 ぱん、ぱん、ぱん
「ン・・・あっいいっ!はやてちゃんももっと腰を動かして・・・」
「な、なのはちゃん!駄目やって、これ以上動かれたら逝っちゃいそうや」
 だが、はやても絶頂に達したい為か、動きがどんどん激しくなる。
「んっ、あっ!!」
「あっなのはちゃん!」
 絶頂に達したなのはの強い締め付けにはやての射精が促される。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 二人ともベッドでゴロリ。互いに柔らかいキスを交わしていた。
「ん・・・私、初めてなのにいっちゃった・・・」
「私も・・・」
 暫くの沈黙の後、はやてちゃんは私の体にくっ付き
「なぁ、今度はなのはちゃんにおちんちんを生やして私にしてもらってもいいかなぁ?」
「え?」
 ドキッとした。だって私には気力があったからだ。
「う・・・うん」
 そうして私達は再び、
「って、ちょっと待った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!」
 回想終了
「わ、私、本気でそんな事言ったりやったり」
「いやーのりのりだったよなのはちゃん☆」
なーんて笑顔で言った。
つづく

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目次:つかいまなのなのは
著者:さばかん

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