138 名前:ふたりではんぶんこ(前編) 1/4[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 23:14:48 ID:paxm9toF
139 名前:ふたりではんぶんこ(前編) 2/4[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 23:15:51 ID:paxm9toF
140 名前:ふたりではんぶんこ(前編) 3/4[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 23:17:17 ID:paxm9toF
141 名前:ふたりではんぶんこ(前編) 4/4[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 23:17:53 ID:paxm9toF
726 名前:ふたりではんぶんこ(後編) 1/5[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:09:47 ID:5Y9GTLsY
727 名前:ふたりではんぶんこ(後編) 2/5[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:10:27 ID:5Y9GTLsY
728 名前:ふたりではんぶんこ(後編) 3/5[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:11:45 ID:5Y9GTLsY
730 名前:ふたりではんぶんこ(後編) 4/5[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:12:26 ID:5Y9GTLsY
732 名前:ふたりではんぶんこ(後編) 5/5[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:13:26 ID:5Y9GTLsY

クロノ・ハラオウンは夢を見ていた。
凶暴な肉食獣が二匹、襲い掛かってくる。
逃げようとしたが、足がもつれて動かない。
獣はついぞ、クロノの背中へと肉迫した。
それが大口を開けた、まさにその瞬間、

「はっ……」
目が覚めた。
心臓は早鐘のようにバクバクいっている。
天井が見慣れたものであると気付き、ようやく人心地つく。
夢だったのかと実感し、思考が現実に追いついてきた頃、下半身に妙な気配を感じた。
寒い、そう寒いのだ。尿意のようなものも感じる。
布団でも蹴飛ばしたのだろうか?
無理もない、たった今まで悪夢を見ていたのだ。
深呼吸をすると、少しずつ心音は静かになっていった。
クロノはそのまま天井を見続ける。当たり前だが代わり映えしないその風景に、今一度安堵を覚えた。
と、ふと気付けば妙な音がした。水音というべきか、何かを啜る音。
音源は下半身から聞こえてくる。
それに何か、妙に気持ちいい。マッサージをされているような気分。
寒さからか気持ちよさからか、クロノの体はぶるりと震えた。
これも悪夢の続きなのかと身体を起こそうとしたが、動かなかった。
ガッチリとではないが、何者かに押さえつけられている。
これが噂に聞く金縛りという奴なのかと、顔だけを起こし、目線を足の方へと向けると──

「んちゅ……ちゅぱ……」
「はむ……んく……んふっ……」
姉ともパートナーとも言える、エイミィ。
それから、義妹のフェイト。
二人が、どうした訳かクロノの下半身に群がっていた。
「ん……お兄ちゃん、起きたみたいだね。気持ち良い?」
「ちゅぴ……ちゅぷ……ねぇ、あたしの方が気持ち良いでしょ、クロノ君?」
クロノは自分がまだ夢の中にいるか、いつの間にか引き込まれていると確信した。
頬を抓る。一度のみならず、二度、三度と力強く。
だが、結果は変わらず、クロノは自身が現実の中にいるということを意識せざるを得なかった。
「僕は……? それに、君たちは一体……?」
「あぁ、あたしたちね、『クロノ君を独り占めにしない』っていう紳士……
いや淑女同盟を結んでね。で、今日はその最初の夜って訳」
「お兄ちゃん、いっぱい気持ちよくなってね」
話が見えない。
その戸惑いを溶かすかのように、エイミィがクロノの肉茎を舐め上げた。
「んあっ!」
「あはっ、クロノ君可愛い」
カリ首の裏から、一本の筋が走っている場所。
そこがクロノの弱点だった。
「やめっ、エイミィ……やめて、くれっ」
「どうして? 気持ちいいでしょ?」
手も使って、肉竿をこしゅこしゅと擦り上げてくる。
既に唇によって愛撫されていたから、怒張ははち切れんばかりに勃起していた。
びくびくと脈打って、今にも白いマグマが堰を切って溢れ出しそうだ。
弾ける前兆か、鈴口からは透明な粘液がトロリと湧き出ている。
「ぺろ……んはっ、にがあい」
恍惚の表情でクロノの一物を舐め続けるエイミィ。
その横で、フェイトが頬を膨らませていた。
「私も、お兄ちゃんのおちんちん、いっぱい舐めたい」
「あぁ、ごめんごめん。それじゃ、はい、どうぞ」
肉棒がフェイトに受け渡される。
僕は道具じゃない、と言う前に、フェイトの小さな口へとクロノのペニスが挿入されていった。
快感と背徳感に挟まれて、クロノは嬌声とも呻き声ともつかぬ声を絞り出す。
「ほお? ひもひいい、おにいひゃん?」
「しゃっ、喋るな……響く、響くぅっ……」
ようやく覚醒したクロノは理解した。
今、自分はフェイトとエイミィに襲われているのだ。
だが、不思議と嫌な感じはしない。相手がエイミィとフェイトだからか。
いやいや、フェイトは義理とはいえ妹であり、決してそんな真似は……と思っていたところで。

フェイト本人が、愛おしくも過激にクロノの陰茎をストロークし始めた。
「うああっ!」
じゅっ、じゅっ、と口の中で抽送される。
肉棒全体がフェイトの唇に蹂躙され、今の一撃で腰が砕けてしまった。
「やめろっ、もう出るっ……口を、口を離せっ」
「ううん、いいよ、お兄ちゃん。沢山出して。お兄ちゃんの精液、私が全部飲んであげる」
脳天が痺れていて正常な判断ができない。
しかし、何となく、今ここで射精することは危険なことのように思われた。
グッ……と堪えて力を込めた。
その刹那、エイミィが耳元で囁いた。
「ねぇ、クロノ君」
「なん、だっ……」
「クロノ君とフェイトちゃん、キスしたことある?」
「何を突然……ないに決まってる、だろ」
「それじゃあ……」
クロノの耳たぶを優しく甘噛みして、蕩けるような甘い声で問いかけた。
「それじゃ、フェイトちゃんはキスするより先にフェラチオを覚えちゃった、淫乱な女の子ってことだね♪」
「……っ!!」
爆ぜた。
脳内に火花が散って、上も下も分からない。
ただ、ペニスから放出された白い欲望が、フェイトの口中を汚していく。
征服感と達成感、それから小さな満足感がクロノの身体を満たしていった。

「はぁっ……はぁっ……はぁ」
ふつ、ふつと沸いてきたのは罪悪の念。それは少しずつ大きくなって、クロノを苛む。
しかし、それがクロノを責める前に、理性を熔かす獣の本能が歩み寄ってくる。
その真下では、フェイトがクロノの白濁を一滴残らず飲み干していた。
「ん、くっ……すっごく、濃くて、えっちな味……ごちそうさま、お兄ちゃん」
子供ながらに、妖艶な笑みを浮かべるフェイト。
クロノの中で、理性と本能とが混ざり合い、境界線を失くしていく。
「フェイトちゃん、やたらとフェラ上手いと思わない?」
「なっ、なっ」
エイミィの言葉にぱくぱくと口を開けることしかできない。
「フェイトちゃんね、随分練習してたみたいよぉ。アイスとか、バナナとか。幸せ者だねえ、『おにいちゃん』?」
「そ、そうなのか……んくっ」
びくりと、また震える。
フェイトが、怒張の中に残った精液を吸いだしてきたのだ。
ちゅうちゅうと、まるでストローでジュースを飲むように、いかにも美味しそうに飲み下していくフェイト。
「エイミィ姉さん……ごめんね、先に全部飲んじゃって」
「ううん、気にしないで。あたしはもうクロノ君の、何度も飲んでるからね。
さあて、クロノ君? 二発目、いってみようか」

腰が崩れて身動きの取れないクロノに、エイミィが迫る。
フェイトはその肉棒を義姉に譲り、クロノの眼前で膝立ちになる。
ちょうど、両膝の間にクロノの頭を挟みこむ形になった。
何をする気なんだと聞く暇もなく、一度精を放ち縮こまったペニスへと、エイミィは喰らいついた。
「んはぁっ!」
「はは、クロノ君女の子みたい。ま、こっちは物凄く男の子だけどさ」
むにむにと頬の内側で亀頭を擦りつけ、裏筋を強めに扱き立てる。
あっという間にクロノの肉茎は硬さを取り戻し、エイミィの口中で屹立する。
「クロノ君の弱いところは全部知ってるよ」
ちゅっ、ちゅっ、と強弱をつけて、鈴口に舌を挿れられ、竿は窄まった唇によって締め付けられる。
射精したばかりのペニスはまだまだ二発目を出す気配はない……と思っていたクロノだったが。
鼻へと間近に迫る淫香のお陰で、一瞬にして性感が取り戻された。
「あふっ……ふぁっ……おにいちゃ、お兄ちゃん……」
エイミィにばかり気を取られていたが、フェイトもまたクロノを想っていた。
何度も義兄の名を呟きながら、秘唇をなぞり、その先端にある淫核を摘む。
汗とも愛液ともつかぬねっとりした液体が、クロノの唇に垂れる。
無意識のうちに舐め取ると、鼻腔全体にフェイトの匂いが満ちた。
エイミィの口唇にも増して、フェイトの淫液がクロノを熔かしきった。
もう、歯止めが利かない。
「フェ、フェイト」
「どうしたの、おにい……ひゃあっ!」

クロノは上半身を起こして、フェイトの淫裂へと舌を伸ばした。
貪るように蜜壷に舌をねじ込んで、鼻頭を秘芯に擦りつける。
「お兄ちゃん……そこっ、ダメだよぉ、汚いからぁっ……」
「僕の愛しい妹に、汚い場所なんてあるはずがないだろう」
少し頭を動かし、ついさっきフェイトがしてくれたように、その秘豆へ吸い付く。
「んきゃあっ!」
乳首を吸って乳を飲むがごとく、何かが出るのを期待するかのように敏感な突起を舐めるクロノ。
「お兄ちゃん……クリ、お豆舐めたらダメだってばぁ……」
クロノは無言になり、ただひたすらフェイトの淫核を吸い続ける。
先ほどのお返しと言わんばかりに、包皮を剥き上げて根元から先端までを丁寧に舐め上げる。
顎の辺りから淫液が伝って首筋へ落ちていったが、もう気にならなかった。
淫らな空気に当てられて完全に欲情した狼は、フェイトを求めて秘芯を甘噛みした。
タイミングを合わせるように、エイミィもクロノの怒張を飲み込み、じゅるじゅると吸う。
「んあっ、ひぅっ……あああああああああああっ!!」
フェイトの蜜壷から、ぷしゃぁっ、と愛液が迸ったまさにその瞬間、クロノも二度目の射精を迎えた。
どくっ、どぴゅっ、とエイミィに白い欲望を放出する。
フェイト以上に強く残り香をも逃すまいと陰茎全体を嘗め尽くし、最後にコクリと飲んだ。
「んー、やっぱりクロノ君の精液っておいしいね。他の人のは知らないけどさ」
激しい絶頂の果てにくたりと力が抜けたフェイトを抱きかかえて、エイミィはクロノの耳元へと口を寄せた。
「本番は、まだまだこれからだからね」

じゅぷ、じゅぷ、と湿った水音に混じって、柔らかいもの同士がぶつかり合う音を立てる。
クロノはベッドに仰向けで横たわったままで、そしてフェイトがその上に覆い被さっていた。
腰を左右に振って肉竿を全体的に刺激し、上下に動かしては亀頭を最奥で小突く。
ガッチリと押さえられて、膣中に飲み込んだ怒張を離すことができない。
その肩を押さえつけているのは、他ならぬエイミィ。
結合部からは僅かながらの血が流れているが、痛みはとうに過ぎ去っていたようだ。
貫かれた一瞬の苦痛の後、じんわりと温かな快感が下腹部からこみ上げてきて、脳髄を痺れさせる。
クロノとエイミィ、両方に半時もの間愛撫を続けられたが故の悦楽。
名前も知らず弄っていた部位の名称をエイミィに片端から叩き込まれた。
淫語。それは奏でるだけで妖しげな情愛を胸に抱かせ、妄想が欲望を呼ぶ、禁断の魔術。
膣の浅い所をトロトロになるまで溶かされ、胸と秘部、三箇所の蕾を気が狂いそうになるまで擦り、撫でられ、
揉み込まれ、引っ張られた。今や三点とも見て分かるほどに膨れ、更なる快楽を求めて自己主張をしていた。
そこまで性的な愉悦を起こしておきながら、一度も高みに達していなかったもどかしさ。
それもまた、フェイトから破瓜の痛みを奪った要因の一つだった。

二人の繋がりを楽しむかのように、エイミィは後手に回り、フェイトの身体を撫で擦っている。
「どう、クロノ君のおちんちん、気持ちいいでしょう? 固くて、熱くて……
あたしも、これで何回もイかされちゃったからね」
義姉はそう言いながら、膨らみかけた双丘を優しく揉みしだいてくる。
未だ小さくとも愉悦を欲したく、ツンと尖った蕾。
エイミィがそこに軽く触れただけで、フェイトの身体はビクンと震えた。
「あっ、はぁっ、ふぅっ……」
声にならない喘ぎだけが、ただ漏れ出た。
肉棒が膣壁を擦り、突き上げてくる。それだけでもう、フェイトの欲望は果てしなく高まっていく。
とめどなく溢れ出る愛液がクロノの太ももを伝い、シーツに落ちていった。
その義兄もまた、小刻みに腰を動かして、フェイトと共に高みへ達すべく、抽送を繰り返している。
何も出ないはずの胸を揉まれ、乳首をこねくり回されて、フェイトは思わず膣に力を込めた。
それがまたクロノの勃起を締め上げて、白い欲望を噴火させようとフェイトの中で暴れ回る。
跡形もなく流れ去った理性と、急速に立ち上がる獣の本能の中で、
クロノの目はフェイトを『義妹』ではなく、『女』として見ていた。
「フェイト、気持ち、いいよ。もっと……うあっ!」
クロノは、突然の刺激にのけぞった。そして、それは同時にフェイトにも。
「きゃぁっ!」
兄妹で奏でる、あられもない嬌声。
エイミィが、フェイトの最も敏感な肉豆を摘んでいた。
強烈な刺激に膣壁が収縮し、クロノの肉棒を締め付ける。
「フェイトはココ大好きだもんねぇー。知ってるんだよ、クロノ君に純潔を──」
「いやぁ、言っちゃ、やらぁ……」
フェイトの口は既に呂律が回らなくなっている。
エイミィはニンマリとした笑みを浮かべたまま、フェイトの秘芯をくりゅくりゅと転がし始めた。
「それにしても、随分律儀だねぇ。あたしなんて指じゃ飽きてバイブ使ってたくらいなのに……」
膣中への刺激に酔いしれて収まりかけていた女芯の膨らみを、ゆっくりと確実に勃起させていく。
「クリちゃんだけでオナニーできるなんて、フェイトも一途だねっ♪」
コリコリに固くなった秘豆を、摘み上げられた。
「きゃあああああっ!!」
軽い絶頂。
ビクンビクンと身体を痙攣させ、意識が軽く飛ぶ。
だが、それで快楽責めは終ってくれない。
「だめっ、だめぇ……苦しい、苦しいよぉっ……」
愛する人の怒張に貫かれている最中に襲い掛かる、この世のものならざる快感。
クリトリスを摘まれ、掻かれ、揉み込まれる。
「フェイト、気持ちよくなって頭がビリビリ痺れることをね、『イく』っていうんだよ。
今度からは、イく時は『イく』って言ってね」
耳元で妖しく囁きながら、秘裂の勃起と双丘の蕾を捏ねてくるエイミィ。
勢いづいたクロノの動きもまた激しくなり、フェイトへ種付けをすべく肉棒は子宮口を突く。
グッ……とエイミィの手によってフェイトが腰を落とす度に、怒張は根元までずっぽりと入っていった。
止め処なく滲み出る愛液が潤滑油となって、ぬめりを良くした膣が更に衝動を烈しくしていく。
「イくっ、イくぅ……」
頭の中にすんなりと入っていったエイミィの言葉を反芻して、フェイトはもう一度昇り詰めた。
フラッシュとスパークが意識を白濁とさせ、目の前にあるものが何が何だか分からなくなる。
だが、それでもエイミィは柔突起を責めるのを止めてくれない。
「お願いっ、もう、止めてぇっ……イく、イく、イってるからぁ……それ以上、クリ、トリス、いじめ、ないでぇ……」
哀願にも似た叫びを繰り出すも、義姉は秘芯をこね続けた。
「なんて言ったのか、聞こえなかったかなあ。フェイト、今度はもっとハッキリ言ってみて」
高みに至ったまま、降りることなく絶頂を続けられる苦痛。
しかし、苦痛さえも愉悦に変わるほどの愛情で以って秘芯を責められて、全ては更なる悦楽へと繋がる。
「クリトリス……っ、クリトリスですっ、お豆いじくられて、コリコリに勃起して……
狂っちゃう、狂っちゃうから、もういじめないでぇ……」
言葉の魔力とは、かくも淫靡なものらしい。
フェイトの叫びはクロノにも伝わり、硬度も、熱も、膣中で暴れ回るペニスの力強さはますます増していた。
「ダメだ、僕は、もう……あぁっ」
「私も、私も……お兄ちゃんのおちんちん、いっぱい欲しいっ、お兄ちゃんの赤ちゃん産みたいっ!
いっぱい、いっぱい、ぴゅってしてぇっ、せーえき……どぴゅどぴゅ出してぇっ!!」

きゅっ、とエイミィが止めとばかりにフェイトの乳首とクリトリスを摘み上げるのと、
クロノが肉棒から白濁を放出したのは、ほぼ同時だった。
膣中を濁流が如く驀進し、収まりきらなくなるほど大量の精が、フェイトの小さな腹中に雪崩れ込んでいった。
子宮まで届きそうなほどに注ぎ込まれた精液は、行き場を失って膣全体を膨張させた。
元々、フェイトの身体は成長の兆しはあるものの、未だ子供そのもの。
ギチギチに狭く締め付けられた秘裂からは、一滴たりとも溢れ出てこない。
「中に……出されちゃった。お兄ちゃんの、赤ちゃん……」
めくるめく意識のスパークから回復したフェイトは、ぼんやりと呟いた。
ぬぽっ……とペニスを引き抜くと、初めてを示す赤と、愛欲の証である白が、
絶妙に混ざって太ももを伝っていった。どろり、と膝にまで到達し、そのままシーツに染みぬまま乗る。
「お兄ちゃんの赤ちゃん、できるといいなあ……」
そこまでに濃い精だったのかと、フェイトは改めて驚いた。
とても、三回連続とは思えない。
「さて、さて……」
後ろで二人の情事を見守っていたエイミィが、やにわにクロノとフェイトの間に割って入ってきた。
交互に兄妹の顔を見比べながら、フェイトにぽそりと囁きかける。
「次はあたしの番。いいでしょ?」

「あっ、はっ、ふぁっ……」
フェイトは、ベッドの脇で立ったまま、秘裂に手を伸ばしている。
少し足を開いて淫裂の粘膜を擦り、クリトリスを撫で上げる。
包皮をめくり上げて勃起した女芯をコリコリと揉み、ポタリポタリと床に卑猥な汁を零していく。
ベッドの上では、その淫欲を掻き立てるまぐわいが行われていた。
「君もまったく、酷い奴だな」
「可愛い妹のオナニーを手伝ってるんだよ? それって、酷いこと?」

『立ったまま自慰を行うこと』、それを指示したのは他ならぬエイミィだった。
クロノはチラチラと義妹の乱れる姿を垣間見ては、目の前にあるボリュームたっぷりの双丘を揉んでいる。
「クロノ君ってホント、おっぱい大好きだよね。妹のじゃ、やっぱり物足りなかった?」
「そういう訳じゃ……な」
「ウソつき」
先程とは逆に、クロノがエイミィを押し倒した格好になっている。
それでも尚、エイミィが主導権を持っていた。
「ほら、あたしの乳首、こんなに固くなってるよ。吸ってみたい?」
「あ……あ、ああ」
否定しきれない欲望は、決壊した理性の壁の前には巨人も同然。
あっという間に乗り越えた衝動は、行動となって表れる。
クロノの唇は、紅く色づいたエイミィの乳首へと吸い込まれていった。
「あんっ! クロノ君、やっぱり激しいのが好きなんだね」
もう聞こえていないのか、クロノは赤子のようにちゅうちゅうとエイミィの乳首を吸い続ける。
ただ赤子と違うのは、歯を僅かに立てて甘噛みをし、愛する人から快楽を引き出そうという努力。
「んっ……ほら、もっと強く吸ってもいいんだよ。クロノ君が好きなように、あたしを苛めて」
母乳も何も出ない、けれど出てくる『何か』を求め、クロノはひたすらにエイミィの胸に縋った。
口をつけていない方の胸にも、愛撫を怠ることはない。
胸元からゆっくりと、クリームを立てるかのように優しく揉み上げる。
爪は使わず、指先だけでピンと頂上の突起を弾く。
糸を捩るようにして乳首を捏ね、仕上げとばかりに引っ張る。
「あぁっ、ふぁっ……クロノ、君……そう、もっと、もっと……」
胸ばかり責められてそろそろ焦ったくなってきたのか、エイミィは吸われている方の胸に添えられた手を、
そっと秘部へと誘った。
「こっちも、たくさん、いじくっていいんだよ?」
愛液に濡れた手が、光を受けて妖しく煌いた。


一方のフェイト。
クロノとエイミィの乱れた姿を見ることによって高められた愛欲は、何度も達し続けた身体をも火照らせた。
足はガクガク言って立っているのも辛い、けれど、秘部を大きく広げて自慰に耽るのは、
あまりにも甘美な快楽への誘惑があった。
見られている。女の子で一番恥ずかしい部分を、それも普段は包皮に隠されて見えない部分を曝け出し、
転がして、揉み込んで、勃起させた突起を、見られている。魅入られている。
視線が注がれるだけでもう、淫乱に満ちた汁を滴らせて興奮してしまう。
秘芯を抓り、搾り出すようにして秘豆をくびり出す。それはまるで少年のペニスのようにまでなり、
その異常性が更にフェイトを淫欲の渦に巻き込んでいく。
剥き出しになったクリトリスを扱き立て、先端は輪を描くようにゆっくりとなぞる。
乱暴なまでに自慰に込めた力は強かったが、それでもまだ足りなかった。
自らの手ではもう満足できない、クロノの、義兄の手に掛からなければ……
しかし、あまりにももどかしいことに、肝心のクロノはエイミィと交わっている。
切なさが心の中に溶け出して、でも悦楽を求めたくて、フェイトは更に秘芯を扱いた。

「あはは、義理とはいえ血は争えないのかな? クロノ君、さっきからお豆ばっかり。乳首も、クリちゃんも……」
クロノはまた、何かを感じ取っていたのだろうか。
エイミィには、フェイトが数刻前に散々受けた愛撫と同じものを与えていた。
クリトリスをコリコリと揉み、包皮から剥き出して裏側を更に撫でていく。
愛撫の最中に硬度を取り戻したペニスをエイミィの秘芯に擦り付けて、
先走りの汁と混ぜ合わせ素股のグラインドを繰り返す。
「ほら、早く挿れて……あたし、もう我慢できない……」
求めるエイミィにクロノは一度だけ頷きを返し、いきり立った怒張を一息に挿入した。
「んああああっ!!」
根元まで完全に刺さり切った肉鎗が膣の奥の奥、子宮口まで届いて突き上げる。
力強く貫いてはずるりと引き抜き、息をつかせる間もなくもう一度挿入する。
結果、エイミィは声すらも出せず、ただクロノとその怒張が織り成す愉悦の波に溺れ続けた。
水音がうるさいほど部屋の中で反響し、肉と肉が打ち付けあう音が心地良く耳に流れ込む。
「お、にい、ちゃん……」
クロノがそろそろフィニッシュを決めんと抽送を速め始めたた頃、我慢できなくなった声のフェイトが、
細々とクロノの耳元までやってきた。
「もう、限界、なの……お兄ちゃんの指で、クリトリス、イかせて……」
両手の指で思い切り秘唇を広げ、その頂点に鎮座する勃起豆を義兄に晒し、懇願するフェイト。
クロノは無言で、その要求に答えた。
「あぁっ、ひぁっ、ふぁっ……!!」
エイミィもまた言葉を要せずして、クロノを助けた。
両手を腰に回してクロノを抱き、亀頭から肉棒の根元まで膣壁でクロノ自身を絶頂に導く。
クロノは愛液でしとどに濡れたフェイトの秘豆を摘み上げるや否や、優しくも激しく扱き立てた。
「あぅっ、ひゃあっ、おにいちゃ、お兄ちゃああああんっ!!」
びくん! とフェイトの身体が跳ねて潮を噴き、クロノの手をずぶ濡れにしていく。
程なくして、クロノ自身も爆発した。
言葉のなかったエイミィは声にならない声を上げ、膣中に叩きつけられる四発目の精液に、
身体を硬直させて痙攣を続けた。
長い長い絶頂の後、三人は文字通り精根尽き果ててベッドに倒れ込んだ。

「お兄ちゃん」
「クロノ君」
「どうしたんだ?」
二人が、同時にクロノを呼びかける。
そして、全く同じことを、全く同じタイミングで言った。

「大好き」

体液という体液がごちゃ混ぜになって、シーツを完全に汚している。
洗濯はおよそ無理で、新調する必要があるだろう。
三人は満ち足りた顔で、川の字になって眠っていた。
明日の朝、何食わぬ顔でリンディが起こしに来るのも時間の問題だ。
時刻は、既に夜明け前。
愛を語りつくしたハラオウン家の一室では、この世のどこよりも穏やかな空気が流れていた。

──幸か不幸か、二人ともがきっちり生理が来たのでまた同じ夜が来ようとは、
この時のクロノには想像もつかないのだった。


著者:Foolish Form ◆UEcU7qAhfM

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