[242]アルフとユーノ(仮)<sage> 2007/02/11(日) 18:29:40 ID:GF35lo64
[243]アルフとユーノ(仮)<sage> 2007/02/11(日) 18:33:03 ID:GF35lo64
[244]アルフとユーノ(仮)<sage> 2007/02/11(日) 18:39:01 ID:GF35lo64

「アルフ、落ち着いた?」
「うん、大丈夫だよフェイト。・・・というか落ち着かなきゃいけないのはフェイトなんじゃ…」
「大丈夫落ち着いてるよ?」
「・・・・・なんでバルディッシュ持って素振りしてるんだい?」
「わたしはおちついてるよあるふ」
目がプレシアそっくりだよフェイト。全然優しく見えないよ、満面の笑顔なのに。

「待っておくれよフェイト!!ユーノは悪くないんだ!!」
「あるふはやさしいね♪でも覚えて無いならユーノが悪いんだよ」
・・・ダメだ。このままじゃユーノが殺されちゃうよ。なのはと友達になってからフェイトは物騒になる一方だし。
それに、そんなのイヤだ。アタシはユーノの事好きだもん。
ああいう事・・・・・とかそういうのじゃなくて、何ていうか、友達っていうか・・・・・とにかく、そんな事はさせられない。
ユーノいないと司書達も多分死んじゃうし。疲れたり憑かれたりで。
なのはやフェイト達ばっかり見てると分からなくなるけど、ユーノも十分過ぎるくらい天才なんだよね。
何で司書の連中が遅いのか、とかじゃなくて、ユーノが早過ぎるんだ。

それ以上に・・・それ以上に・・・何だろう・・・とにかく、ユーノを危ない目には合わせたくないんだよ。
今すべき事は―――――

「フェイト、ストップ!!」
「放してアルフ!ただでさえユーノはなのはもアリサもすずかにも好かれてるのに1ミリグラムも気付いて無いんだから・・・
斬ったくらいじゃ死なないよ!!あんな鈍感ユーノなんていないほうが良いんだよ!!」
「…っ!!何て事言うのさフェイト!」
「だって…だって・・・ユーノはずるいよっ!!」
「…フェイトのバカッ!!」
「アルフの分からず屋っ!!!」
「ユーノは何も悪い事なんてしてないじゃないか!!」
「してないから悪いんだよ!!」
「何で僕に相談するんだ、そういう事を。気持ちは分からないでもないが、ユーノは僕の部下じゃない。むしろ同等とさえ言える。
逃げようと思えば防御や転移に関してはユーノの方に軍配が上がるしな。ユーノに補助で勝てるのは提督クラスくらいだ。
フェイトがユーノに対してそういう行動を起こせば悪いのはフェイトになるし、何も問題は無いだろう?
まぁ、一応兄としてそういう事件が起きないことを祈るばかりだが。今回の一件の責任がアルフなら、何も心配する必要は無いな。
アルフの事を大切に思っての行動なんだから。

―――――さて、もう1つ」
「もう1つ?」
「ユーノに謝罪か何かすべきだろ。・・・今の話を聞く限りではアルフがユーノを襲った様にしか聞こえなかったんだが」
「その、何ていうか・・・憶えてなくて」
これはホント。だって・・・昨日の夜から朝まで何があったかさっぱり分からないんだよ。ユーノの…意気地無し。
スエゼンくわぬ・・・何だっけ?
とにかく、アタシはユーノに襲われてない。
人間みたいに忘れる事も無いし(思い出せない事はあるんだけどね。シグナム達は違うみたいだけど)、ユーノはそんな事しないもん。
アタシがユーノを襲ったのか、そうじゃなきゃ誰かがアタシとユーノをああいう風にしたってコトだね。
あの時のアタシは・・・完全にユーノしか見えてなかった。思い出しただけでヘンな感じ。
どうしちゃったのかな・・・ああもうワケがわかんないよ!!

「アルフ、だったらそれこそユーノに調べてもらうべきだろ。エイミィは信用ならないぞ、そういう方面は。母さん・・・リンディ提督もだ。
はやても却下だ、事態が悪化しかねない。ウチは戦闘特化ばっかりでそれ以外が全然モノになってない。
なのはの始末書は増える一方だし、フェイトもだ。・・・・・すまない、愚痴になった。
まず、身内だからって信用するな。それこそ騒ぎの良い種だ。信用できる相手があまりにも少な過ぎる・・・・・」
「誰ならいいのさ?」
「ユーノに頼るのが定石だとさっきから・・・フェイトにバレたら逃げろとしか・・・と、言ってもバレない筈も無いな」
「フェイトはアタシの主だしね」
自分の使い魔がやってる事分からないなんて、そんな魔道士聞いたこともないよ。
はやては・・・ベルカ式はどうなのか良く分からないけど、どうなんだろうね?

「とりあえずはユーノ連れて逃げるんだな。今頃フェイトに襲われてる頃だろぼぁっ!?」
確信犯の笑顔でそう言ってくれた(一応)上司にアタシは思いっきり右ボディを叩き込んだ後アッパーで壁に吹っ飛ばした。
ユーノ、無事だといいけど・・・

(ユーノ)

「フェイト、だから誤解だってば!」
「どっちにしてもユーノが悪いよ!!」
「何でそうなるのさ!?ホントにボクはやってないよ!」
「・・・知ってる?ユーノ、痴漢はね、女性が痴漢と思えば痴漢なんだよ」(笑顔
「何そのジ○ンの○イオロン法みたいな理論!?無茶苦茶過ぎるよフェイト!!書庫が壊れるからザンバーしまってよ!!」
「ユーノが観念して斬られたらいいんだよ。○パンって何?」

「「「「司書長頑張ってー♪」」」」
「見てないで助けてよみんな!!」(泣
「えー」
「だって勝てるわけ無いじゃないですか」
「Sランクなんて人外レベルじゃないですか」
「それに対抗できるのって管理局でも司書長やアースラのクロノ艦長くらいですよ」

「人外・・・・・・ふ・・・ふふふふふふ・・・・・」
空気が軋む音が聞こえてくる。これ・・・なのはだったらどうなるのかなぁ・・・・・(現実逃避
「遺言があったら聞いてあげるよ、ユーノ」


・・・だから駄目なんだよフェイト。はやてやなのはと弱点が同じだね。


「参ったなぁ。フェイト、それは…余裕じゃなくて油断って言うんだよっ!!全方位ストレイトバインドケージっ!!!」
「え・・・・・うああああっ!!?」
                   ミシ・・・
    キシ・・・・・ッ・・・

「1対1なら、ボクにだってはやてやなのはにも勝てる勝機が無いわけじゃない。力づく、ってのも芸が無いと思わない?」
ツメが甘いんだ。徹底的にやる、っていう事をやらないからこうなるんだよフェイト。
なのはもそう。周囲に気を配り切れてない。クロノはその辺流石というか異常というか。
リンディさんはボクと比べる方が間違ってる。管理局の中で1番じゃないかな?

「…ユーノ…最初から…強かったなら私にだって…」
「最初から強かった?戦術を覚えただけだよ、ボクは強くなってなんかいないよフェイト。頭は冷えた?」
「冷えるどころか寒いよ・・・ユーノの馬鹿」
馬鹿、か。フェイトに言われたのは初めてかも。
「気温、魔力、体力も奪って冬眠状態にして閉じ込めるボクだけのオリジナルだからね。大丈夫、フェイトが気絶すれば解除されるよ」
「・・・・・気絶しなかったら……どうなるの?」
「…死んじゃうかも。でもなのはの魔法の直撃受けて意識飛ぶよりは人道的でしょ?」
「ユーノ、意地悪になったね・・・」
おやすみ、フェイト。

「自分でも、そう思うよ」
本当に、そう思う。これが大人になるって事なら、大人になんてなりたくないけど。
「無理だよねぇ・・・・・・はぁ」

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目次:アルフとユーノ(仮)
著者:ヘボ書きマン

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