最終更新: nano69_264 2011年09月29日(木) 22:32:20履歴
867 名前:ユーノくんは俺の嫁 [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 21:45:47 ID:wb3rNia6 [2/5]
868 名前:ユーノくんは俺の嫁 [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 21:46:40 ID:wb3rNia6 [3/5]
869 名前:ユーノくんは俺の嫁 [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 21:47:23 ID:wb3rNia6 [4/5]
ユーノくんは俺の嫁 ぱーとすりー!
「う、うう……えぐえぐ、ぐっすん……あぐぅぅ」
床に突っ伏して、青年は恥も外聞もなくむせび泣いていた。
ぼだぼだ垂れ流された涙と鼻水がフローリングの上に水溜りを作り、それは大層汚かった。
「あ、あの……お兄さん?」
そんな青年に心配そうな顔で声を掛けたのは、同居人兼恋人(前回、前々回参照のこと)であるユーノであった。
果たして、いったいぜんたい何があって滂沱しているのかと。
帰るなりいきなり突っ伏して泣き始めるのだから、心配するのは当然の事といえる。
少年の言葉に青年は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を上げた。
親切なユーノくんは彼の顔をティッシュで丁寧に拭ってやる。
鼻をチーンとしたあたりでようやく会話可能な様になったので、男は事の経緯をぽつりぽつりと話し始めた。
「今日ね、教会に行ったんだ」
「教会? 一体どういう理由でですか?」
「決まってるじゃないか」
一拍の間を置き、豪語する青年。
「ユーノくんとの結婚式の為さ!」
■
彼の言からすると、事の内容はこんなところだ。
濃厚な肉体関係をきっかけとして恋人となった美少年と、彼は結婚式を挙げようなどと思ったらしい。
もちろんだが、ユーノが別世界の人間である事や、日本において同性間の婚姻が認められていない事などおかまいなしである。
海鳴市内の教会に直接出向き、美少年と結婚したい、などと直訴したのだ。
理性的かつ常識的だった教会の神父は、彼の申し出をそれはそれは丁寧に断ったそうな。
美少年と結婚したくてしたくて堪らない純情特殊性癖者はこれに大層ショックを受け、帰宅するなり感情の迸りから滂沱したのであった。
というのが事のあらましである。
「うおおお! ユーノくんと教会でウエディングしたかったよおおおおおおお!!!」
甚だ近所迷惑な大声を上げて、むせび泣く変態お兄さん。
床の上で身をよじる様はどこに出しても恥ずかしくない変質者の様だ。
うをんうをん、うるさく喚く姿に、しかしユーノは呆れながらもそれほど気は悪くなかった。
(そんなに、僕の事……好きなんだ……)
同性間かつ、極めて強引に始まった関係とはいえ、彼が自分に向ける愛情は紛れもなく本物だった。
最初こそ戸惑いもしたが、いざ一緒に過ごしてみれば、ユーノの中にはしっかりと愛が芽生えていた。
ほとほと困りながらも、少年の顔には優しげな微笑が浮かんでいる。
ユーノは嘆く青年の肩にそっと触れ、耳元で囁いた。
「あ、あの……お兄さん……元気出してください」
白磁のような頬をほんのりと上気させて、少年の甘いソプラノが誘惑を紡ぐ。
「僕が、満足させてあげますから……」
■
「……」
男は、ベッドを前に言葉もなく息を飲んで、押し黙る。
無言が続く緊張の中で、青年の視線が注がれる先には、シーツの上に腰掛けた愛する者の艶姿があった。
セミロングにカットされた淡いブロンドヘア、澄んだ碧眼、白磁の肌、細くしなやかな肢体。
その体を包むのは、真っ白な衣装。
本来は乙女が嫁ぐ際に纏う、純白のウエディングドレスである。
一片の穢れなき白い花嫁衣裳に身を包む様は、少女にしか見えぬ程に可憐だった。
だがしかし、その中身はれっきとした少年、男の子だ。
それを意識すればする程に、倒錯的で悩ましい美として認識してしまう。
「その……どうですか?」
恥ずかしそうに頬を赤く染めて、ユーノは上目遣いにそう問い掛けた。
長い睫毛の下で、碧色の美しい双眸が青年を見つめる。
思わず唾を飲み込みながら、男は頷いた。
「す、すごく似合ってる。綺麗だよ、ユーノくん」
男の手が、吸い込まれるように、剥き出しの白い肩へと触れた。
細く、そして滑らかな肌を抱き寄せ、近づく二人の距離。
見つめ合う時間は僅かで、何をか察したユーノが瞼を閉じる。
青年はそのまま顔を寄せて、音もなく唇を重ねた。
強く肩を抱き寄せたまま、触れ合うだけのキスが甘く切なく想いを伝えた。
始まりと同じく静かに顔を放せば、とろん、と潤んだ少年の瞳が愛おしげに見上げてくる。
その様があまりに可愛くて、男の口は心にあるがままを告げた。
「ユーノくん、好きだ」
ぎゅっと肩を抱き、間近から強い視線と共に、言葉を吐き出した。
「愛してる。ずっと、一緒にいてくれ」
あまりに直球で、あまりに飾り気のない愛の言葉に、少年は息を呑んでしまった。
一体どう応えれば良いのか……。
元より男同士の、道ならぬ関係ではあるが、いざとこしえの愛を申し込まれれば戸惑いもする。
「……え、その……えっと」
言い淀みながら、ユーノは彼の眼を見る。
じっと見つめる眼差しは、どこまでも真剣だった。
ならば、もう自分も迷う必要はないだろう。
花嫁衣裳と同様に、純白の手袋で包まれた手をきゅっと握る。
そして少年は、その甘美なソプラノの声で、告げた。
「ぼ、ぼくで良かったら……喜んで」
性別の違いなど、真に愛し合う者同士ならば些細な問題だ。
もはや二人の間を隔てられるものなど、万象万物にありはしない。
逡巡の暇すらなく、再びユーノと青年の唇が重なった。
大きな体が小さな肢体を掻き抱きながら、今度は触れ合うだけに終わらず、舌を絡めた濃厚なキスになる。
ぴちゃぴちゃと、舌が絡まり合う度にユーノは子犬がミルクでも舐めるように、青年の唾液を喉を鳴らして飲む。
顔の位置を変えながら、貪るように二人は唇と舌との愛撫に溺れる。
いつしか抱き寄せる手の力は心と同じく強くなり、ベッドのシーツへと少年を押し倒した。
折り重なるようにベッドに沈む二人の体。
「ん……はぁんッ」
甘い唇を名残惜しげに離れて、青年の舌はほっそりとしたユーノの首筋を這った。
白い首をちろちろと舐めながら、ウエディングドレスを乱した。
薄い胸元を肌蹴れば、起伏のないなだからな胸の頂上で咲き誇る桃色の蕾が二つ。
男の口と舌は、花に誘われる虫のようにするすると乳首に向かった。
粟立つ乳輪の縁を焦らすように舌先でなぞり、歯で軽く乳首を甘噛みした。
「ふにゃぁ! ち、乳首そんな……ッ」
聞いただけで切なくなるような、甘美な嬌声が漏れた。
その声がもっと聞きたくて、男はもう一方の蕾も手で愛でる。
爪でかりかりと引っ掻いたかと思えば、指の腹で押し潰すように転がした。
胸を責めながら、しなやかな肢体の細さを味わうように服の上を指が這う。
広がるスカートの裾を捲り上げれば、眼を奪われる程に美しいラインを描く二つの脚が現れた。
つぅ、と下からなぞり、太腿の内側を愛撫しながら向かう先は、股ぐらで女性用ショーツに包まれた愛らしい男性器だ。
先の愛撫で既にすっかりといきり立っている少年のペニスは、先端から先走りの液を滴らせていた。
「乳首弄られて、すっかり勃起しちゃってるね、ユーノくんのチンチン。女物のパンティ穿いて、女物のドレスを着て、興奮しちゃってる、もう立派な変態だね、ユーノくん」
「やぁ……そ、そんなことぉ……ひぅん!」
言葉責めをしながら、青年の指が先走りの液を馴染ませて幼い肉棒を扱く。
亀頭を包む包皮ごとペニスに手淫を行い、乳首を弄っていたもう一方の手がするりと離れ、今度はまろやかな尻肉を撫でる。
ふわりと乱れるスカートの裾を捲り、ショーツの隙間から指を入れ、きゅっとすぼまった菊座に侵入させた。
今日と言う日に至るまで、それこそ何度も味わったアナルは、柔軟でありながらも心地良い締め付けで指を受け入れた。
じっくりと、円を描くような動きで小さな穴をほぐす。
あっという間に高まったのか、にちゃにちゃと扱きあげられる陰茎の先端からの汁気も濃くなり、射精の予感を知らせる。
だが、彼はその寸前で愛撫を止めた。
「ぁ……」
絶頂の前に快感を止められて、ユーノは切なそうな顔をする。
そんな顔もまた、愛らしい。
青年は邪魔な自分の衣服を脱ぎ捨てながら、恋しい少年をさらなる快楽と愛欲に溺れさせる為に、滾る己のそれを晒した。
びくびくと脈動する、血管を浮き上がらせた凶悪な男の陰茎が、愛する者を犯したいと屹立していた。
細い両脚を開かせ、男は己の肉棒をひくひくと僅かに広がった菊座に押し当てる。
汗と腸液を混じらせた穴に、先走りを滴らせたペニスがゆっくりと、だが確実に侵入していく。
「ふぁ……あぁぁ」
悩ましい声音を漏らしながら、腸壁を硬い肉の凶器で擦られて悶えるユーノ。
結合は徐々に深くなっていき、長大な男性器がアナルに埋もれていく。
そして遂に、男の腰は押し入れるだけ少年の肉体に押し入った。
開発された菊座を太い肉棒で広げられ、駆け抜ける快楽に悶え、乱れる麗しい女装の少年。
シーツの上を細い腕が泳ぎ、縋るものを求めていた。
青年はその手を、正面から重ねてしっかりを握る。
「ユーノ、くん……」
ただ名前だけを、万感の想いを込めて囁く。
少年の応えは、言葉でなくキスだった。
そっと上体を上げて、触れ合う唇と唇。
互いの舌先を舐め合いながら離れ、いやらしく唾液の橋がかかる。
貫かれた少年は組み伏せられたまま、喜悦の涙を目尻に溜めて、誘った。
「きて……もっと、ぼくのこと、犯してください」
甘美な誘惑の言葉の後に、理性など残ろう筈もない。
男は次なる刹那、狂ったように腰を突き上げ、花嫁衣裳の少年を犯した。
強烈な力で挿入を繰り返し、その度に腸液と先走りのカウパー汁が泡立って、じゅぽじゅぽと淫猥な水音を奏でる。
抜き去るかと思える程に腰を引いたかと思えば、次の瞬間には腰がぶつかるくらい深く挿入。
エラの張ったカリ首が徹底的に開発されて性感を増した腸壁をこそげる度に、ユーノの背筋を神経が凍るような快楽の電撃が狂い咲く。
淫らな肉穴に締め付けられ、貫くペニスもまた快楽を得て、先走りの汁気をしとどに溢れさせる。
「ひぃあぁ! はぁん!」
肉穴と肉棒との淫らな結合に、少年の薔薇色の唇から悦楽に染まりきった嬌声が溢れた。
少年の愛らしいペニスもまたアナルを抉られる快感に勃起して、濃い先走りを脈動に合わせて散らしていた。
クライマックスは近いと、お互いに分る。
絡め合った指と指が、まるで離すまいとするように、今までにないくらい強く握り合う。
内臓の奥まで響く突き上げに、ユーノの細い四肢が悶えては震えた。
「ユーノ、くん……一緒にイって……一緒にいてくれぇ!」
迸る、愛の叫び。
そしていよいよ、少年の中を掻き回す太く逞しいペニスが、最大の怒張と共に熱を爆発させた。
肉壁が焼けるのではないかと思える程に熱い白濁の滾りが、びくびくと脈動する痙攣に合わせて解き放たれる。
体の奥まで注がれて、染み込んで行く愛と欲望の液体。
それに呼応するかのように、ユーノの体もまた快楽の頂きへと到達した。
「はぁああああぁ!」
甘く蕩けるような嬌声が溢れ、ショーツが浅く根元に食い込んだペニスが、びくんと跳ねて白いミルクを吐き出す。
脈動する幼い肉棒がアイボリーの液体を散らして、捲り上げられた純白のウエディングドレスに点々とシミを作る。
共に迎えた絶頂の、あまりにも甘美な余韻に、荒い息を吐きながら二人は抱き合い、熱と吐息を共にした。
抱き寄せれば、鼻腔をくすぐる髪の匂いさえも甘い。
だらしなく唾液の筋を垂らす唇に、自然とキスが降る。
とろんと蕩けた美しい瞳が、青年を見上げて、美しい笑顔のままに細められた。
「おにいさん……大好き、です」
囁かれる、情事よりなお狂おしい愛の言葉。
再び唇がキスで塞がれたかと思えば、もはや堰き止める事など叶わぬ情動のままに、二人はさらなる愛欲に溺れていった。
篭った部屋の中で、少年の甘い嬌声が幾重にも響く。
二人の愛は、消える事などなくひたすらに燃え上がる。
終幕。
前へ 次へ
目次:ユーノくんは俺の嫁
著者:ザ・シガー
868 名前:ユーノくんは俺の嫁 [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 21:46:40 ID:wb3rNia6 [3/5]
869 名前:ユーノくんは俺の嫁 [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 21:47:23 ID:wb3rNia6 [4/5]
ユーノくんは俺の嫁 ぱーとすりー!
「う、うう……えぐえぐ、ぐっすん……あぐぅぅ」
床に突っ伏して、青年は恥も外聞もなくむせび泣いていた。
ぼだぼだ垂れ流された涙と鼻水がフローリングの上に水溜りを作り、それは大層汚かった。
「あ、あの……お兄さん?」
そんな青年に心配そうな顔で声を掛けたのは、同居人兼恋人(前回、前々回参照のこと)であるユーノであった。
果たして、いったいぜんたい何があって滂沱しているのかと。
帰るなりいきなり突っ伏して泣き始めるのだから、心配するのは当然の事といえる。
少年の言葉に青年は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を上げた。
親切なユーノくんは彼の顔をティッシュで丁寧に拭ってやる。
鼻をチーンとしたあたりでようやく会話可能な様になったので、男は事の経緯をぽつりぽつりと話し始めた。
「今日ね、教会に行ったんだ」
「教会? 一体どういう理由でですか?」
「決まってるじゃないか」
一拍の間を置き、豪語する青年。
「ユーノくんとの結婚式の為さ!」
■
彼の言からすると、事の内容はこんなところだ。
濃厚な肉体関係をきっかけとして恋人となった美少年と、彼は結婚式を挙げようなどと思ったらしい。
もちろんだが、ユーノが別世界の人間である事や、日本において同性間の婚姻が認められていない事などおかまいなしである。
海鳴市内の教会に直接出向き、美少年と結婚したい、などと直訴したのだ。
理性的かつ常識的だった教会の神父は、彼の申し出をそれはそれは丁寧に断ったそうな。
美少年と結婚したくてしたくて堪らない純情特殊性癖者はこれに大層ショックを受け、帰宅するなり感情の迸りから滂沱したのであった。
というのが事のあらましである。
「うおおお! ユーノくんと教会でウエディングしたかったよおおおおおおお!!!」
甚だ近所迷惑な大声を上げて、むせび泣く変態お兄さん。
床の上で身をよじる様はどこに出しても恥ずかしくない変質者の様だ。
うをんうをん、うるさく喚く姿に、しかしユーノは呆れながらもそれほど気は悪くなかった。
(そんなに、僕の事……好きなんだ……)
同性間かつ、極めて強引に始まった関係とはいえ、彼が自分に向ける愛情は紛れもなく本物だった。
最初こそ戸惑いもしたが、いざ一緒に過ごしてみれば、ユーノの中にはしっかりと愛が芽生えていた。
ほとほと困りながらも、少年の顔には優しげな微笑が浮かんでいる。
ユーノは嘆く青年の肩にそっと触れ、耳元で囁いた。
「あ、あの……お兄さん……元気出してください」
白磁のような頬をほんのりと上気させて、少年の甘いソプラノが誘惑を紡ぐ。
「僕が、満足させてあげますから……」
■
「……」
男は、ベッドを前に言葉もなく息を飲んで、押し黙る。
無言が続く緊張の中で、青年の視線が注がれる先には、シーツの上に腰掛けた愛する者の艶姿があった。
セミロングにカットされた淡いブロンドヘア、澄んだ碧眼、白磁の肌、細くしなやかな肢体。
その体を包むのは、真っ白な衣装。
本来は乙女が嫁ぐ際に纏う、純白のウエディングドレスである。
一片の穢れなき白い花嫁衣裳に身を包む様は、少女にしか見えぬ程に可憐だった。
だがしかし、その中身はれっきとした少年、男の子だ。
それを意識すればする程に、倒錯的で悩ましい美として認識してしまう。
「その……どうですか?」
恥ずかしそうに頬を赤く染めて、ユーノは上目遣いにそう問い掛けた。
長い睫毛の下で、碧色の美しい双眸が青年を見つめる。
思わず唾を飲み込みながら、男は頷いた。
「す、すごく似合ってる。綺麗だよ、ユーノくん」
男の手が、吸い込まれるように、剥き出しの白い肩へと触れた。
細く、そして滑らかな肌を抱き寄せ、近づく二人の距離。
見つめ合う時間は僅かで、何をか察したユーノが瞼を閉じる。
青年はそのまま顔を寄せて、音もなく唇を重ねた。
強く肩を抱き寄せたまま、触れ合うだけのキスが甘く切なく想いを伝えた。
始まりと同じく静かに顔を放せば、とろん、と潤んだ少年の瞳が愛おしげに見上げてくる。
その様があまりに可愛くて、男の口は心にあるがままを告げた。
「ユーノくん、好きだ」
ぎゅっと肩を抱き、間近から強い視線と共に、言葉を吐き出した。
「愛してる。ずっと、一緒にいてくれ」
あまりに直球で、あまりに飾り気のない愛の言葉に、少年は息を呑んでしまった。
一体どう応えれば良いのか……。
元より男同士の、道ならぬ関係ではあるが、いざとこしえの愛を申し込まれれば戸惑いもする。
「……え、その……えっと」
言い淀みながら、ユーノは彼の眼を見る。
じっと見つめる眼差しは、どこまでも真剣だった。
ならば、もう自分も迷う必要はないだろう。
花嫁衣裳と同様に、純白の手袋で包まれた手をきゅっと握る。
そして少年は、その甘美なソプラノの声で、告げた。
「ぼ、ぼくで良かったら……喜んで」
性別の違いなど、真に愛し合う者同士ならば些細な問題だ。
もはや二人の間を隔てられるものなど、万象万物にありはしない。
逡巡の暇すらなく、再びユーノと青年の唇が重なった。
大きな体が小さな肢体を掻き抱きながら、今度は触れ合うだけに終わらず、舌を絡めた濃厚なキスになる。
ぴちゃぴちゃと、舌が絡まり合う度にユーノは子犬がミルクでも舐めるように、青年の唾液を喉を鳴らして飲む。
顔の位置を変えながら、貪るように二人は唇と舌との愛撫に溺れる。
いつしか抱き寄せる手の力は心と同じく強くなり、ベッドのシーツへと少年を押し倒した。
折り重なるようにベッドに沈む二人の体。
「ん……はぁんッ」
甘い唇を名残惜しげに離れて、青年の舌はほっそりとしたユーノの首筋を這った。
白い首をちろちろと舐めながら、ウエディングドレスを乱した。
薄い胸元を肌蹴れば、起伏のないなだからな胸の頂上で咲き誇る桃色の蕾が二つ。
男の口と舌は、花に誘われる虫のようにするすると乳首に向かった。
粟立つ乳輪の縁を焦らすように舌先でなぞり、歯で軽く乳首を甘噛みした。
「ふにゃぁ! ち、乳首そんな……ッ」
聞いただけで切なくなるような、甘美な嬌声が漏れた。
その声がもっと聞きたくて、男はもう一方の蕾も手で愛でる。
爪でかりかりと引っ掻いたかと思えば、指の腹で押し潰すように転がした。
胸を責めながら、しなやかな肢体の細さを味わうように服の上を指が這う。
広がるスカートの裾を捲り上げれば、眼を奪われる程に美しいラインを描く二つの脚が現れた。
つぅ、と下からなぞり、太腿の内側を愛撫しながら向かう先は、股ぐらで女性用ショーツに包まれた愛らしい男性器だ。
先の愛撫で既にすっかりといきり立っている少年のペニスは、先端から先走りの液を滴らせていた。
「乳首弄られて、すっかり勃起しちゃってるね、ユーノくんのチンチン。女物のパンティ穿いて、女物のドレスを着て、興奮しちゃってる、もう立派な変態だね、ユーノくん」
「やぁ……そ、そんなことぉ……ひぅん!」
言葉責めをしながら、青年の指が先走りの液を馴染ませて幼い肉棒を扱く。
亀頭を包む包皮ごとペニスに手淫を行い、乳首を弄っていたもう一方の手がするりと離れ、今度はまろやかな尻肉を撫でる。
ふわりと乱れるスカートの裾を捲り、ショーツの隙間から指を入れ、きゅっとすぼまった菊座に侵入させた。
今日と言う日に至るまで、それこそ何度も味わったアナルは、柔軟でありながらも心地良い締め付けで指を受け入れた。
じっくりと、円を描くような動きで小さな穴をほぐす。
あっという間に高まったのか、にちゃにちゃと扱きあげられる陰茎の先端からの汁気も濃くなり、射精の予感を知らせる。
だが、彼はその寸前で愛撫を止めた。
「ぁ……」
絶頂の前に快感を止められて、ユーノは切なそうな顔をする。
そんな顔もまた、愛らしい。
青年は邪魔な自分の衣服を脱ぎ捨てながら、恋しい少年をさらなる快楽と愛欲に溺れさせる為に、滾る己のそれを晒した。
びくびくと脈動する、血管を浮き上がらせた凶悪な男の陰茎が、愛する者を犯したいと屹立していた。
細い両脚を開かせ、男は己の肉棒をひくひくと僅かに広がった菊座に押し当てる。
汗と腸液を混じらせた穴に、先走りを滴らせたペニスがゆっくりと、だが確実に侵入していく。
「ふぁ……あぁぁ」
悩ましい声音を漏らしながら、腸壁を硬い肉の凶器で擦られて悶えるユーノ。
結合は徐々に深くなっていき、長大な男性器がアナルに埋もれていく。
そして遂に、男の腰は押し入れるだけ少年の肉体に押し入った。
開発された菊座を太い肉棒で広げられ、駆け抜ける快楽に悶え、乱れる麗しい女装の少年。
シーツの上を細い腕が泳ぎ、縋るものを求めていた。
青年はその手を、正面から重ねてしっかりを握る。
「ユーノ、くん……」
ただ名前だけを、万感の想いを込めて囁く。
少年の応えは、言葉でなくキスだった。
そっと上体を上げて、触れ合う唇と唇。
互いの舌先を舐め合いながら離れ、いやらしく唾液の橋がかかる。
貫かれた少年は組み伏せられたまま、喜悦の涙を目尻に溜めて、誘った。
「きて……もっと、ぼくのこと、犯してください」
甘美な誘惑の言葉の後に、理性など残ろう筈もない。
男は次なる刹那、狂ったように腰を突き上げ、花嫁衣裳の少年を犯した。
強烈な力で挿入を繰り返し、その度に腸液と先走りのカウパー汁が泡立って、じゅぽじゅぽと淫猥な水音を奏でる。
抜き去るかと思える程に腰を引いたかと思えば、次の瞬間には腰がぶつかるくらい深く挿入。
エラの張ったカリ首が徹底的に開発されて性感を増した腸壁をこそげる度に、ユーノの背筋を神経が凍るような快楽の電撃が狂い咲く。
淫らな肉穴に締め付けられ、貫くペニスもまた快楽を得て、先走りの汁気をしとどに溢れさせる。
「ひぃあぁ! はぁん!」
肉穴と肉棒との淫らな結合に、少年の薔薇色の唇から悦楽に染まりきった嬌声が溢れた。
少年の愛らしいペニスもまたアナルを抉られる快感に勃起して、濃い先走りを脈動に合わせて散らしていた。
クライマックスは近いと、お互いに分る。
絡め合った指と指が、まるで離すまいとするように、今までにないくらい強く握り合う。
内臓の奥まで響く突き上げに、ユーノの細い四肢が悶えては震えた。
「ユーノ、くん……一緒にイって……一緒にいてくれぇ!」
迸る、愛の叫び。
そしていよいよ、少年の中を掻き回す太く逞しいペニスが、最大の怒張と共に熱を爆発させた。
肉壁が焼けるのではないかと思える程に熱い白濁の滾りが、びくびくと脈動する痙攣に合わせて解き放たれる。
体の奥まで注がれて、染み込んで行く愛と欲望の液体。
それに呼応するかのように、ユーノの体もまた快楽の頂きへと到達した。
「はぁああああぁ!」
甘く蕩けるような嬌声が溢れ、ショーツが浅く根元に食い込んだペニスが、びくんと跳ねて白いミルクを吐き出す。
脈動する幼い肉棒がアイボリーの液体を散らして、捲り上げられた純白のウエディングドレスに点々とシミを作る。
共に迎えた絶頂の、あまりにも甘美な余韻に、荒い息を吐きながら二人は抱き合い、熱と吐息を共にした。
抱き寄せれば、鼻腔をくすぐる髪の匂いさえも甘い。
だらしなく唾液の筋を垂らす唇に、自然とキスが降る。
とろんと蕩けた美しい瞳が、青年を見上げて、美しい笑顔のままに細められた。
「おにいさん……大好き、です」
囁かれる、情事よりなお狂おしい愛の言葉。
再び唇がキスで塞がれたかと思えば、もはや堰き止める事など叶わぬ情動のままに、二人はさらなる愛欲に溺れていった。
篭った部屋の中で、少年の甘い嬌声が幾重にも響く。
二人の愛は、消える事などなくひたすらに燃え上がる。
終幕。
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目次:ユーノくんは俺の嫁
著者:ザ・シガー
- カテゴリ:
- 漫画/アニメ
- 魔法少女リリカルなのは
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