10 名前:リンディ・ハラオウンの華麗なる日常! [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 00:25:25 ID:RoOYbaBE [2/7]
11 名前:リンディ・ハラオウンの華麗なる日常! [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 00:25:58 ID:RoOYbaBE [3/7]
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14 名前:リンディ・ハラオウンの華麗なる日常! [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 00:27:57 ID:RoOYbaBE [6/7]

リンディ・ハラオウンの華麗なる日常! 第六話『土曜日:追憶する蜜月! 羞恥と快楽に彩られた亡夫との日々!!』


「ではしばらくの間お願いします。ハラオウン総務総括官殿」

 極めて事務的な笑顔と言葉で、時空管理局本局所属の古代遺失物管理官はそう告げた。
 古代遺失物管理の名が示すとおり、部署とその役職が執り行うのは古代遺失物、ロストロギアの調査や管理である。
 リンディのデスクに置かれたケースの中身もまた、その例に漏れない。
 銀色のジュラルミンケースの中には、封印魔法で厳重に保管されたロストロギアが鎮座していた。

「ええ、では明日までしっかり保管しておきますね」

 管理官に向けて、リンディはその美貌に優しげな笑みを湛えて言葉を返す。
 事務的な態度を保っていた男が思わず見蕩れるほどに、その微笑は優しく、そして美しかった。
 慌てて最敬礼をして踵を返す管理官の後姿を見送りつつ、リンディは己の元に預けられたケースの表面を軽く撫でた。
 これから約二十四時間ばかり自分が封印魔法を維持すべき対象、銀色の箱の中に封じられている古代文明の遺跡へ向けて、美女の視線が細められた。
 古代遺失物管理、本来ならばリンディとは管轄が少しばかり違う部署なのだが、今日ばかりはその限りではなかった。
 回収されたロストロギアは例外なく封印魔法を施して本局の保管庫に封印されるのだが、明日までの短い間その保管庫の電子ロックが総点検されるのだ。
 そういう場合、回収された古代遺失物の類は高位魔導師によって封印魔法を施されるのであるが、これが間の悪い事に封印の為に必要な魔導師に欠員が出てしまったのである。
 代役として白羽の矢が立ったのが、本局に勤めている経験豊富な高位魔導師――リンディ・ハラオウンだった。
 これといって危険のある物でない事は確認されていたし、封印魔法の術式も彼女のランクからすれば失敗しようのないものだった。
 リンディからすれば他愛ない雑用が増えた程度である。
 その日に片付けるべき書類も全てチェック済みならば、後は術式を展開して終わりだった。
 デスクチェアに深く腰掛け、リンディは自身の体重を背もたれに傾ける。
 ふぅ、と悩ましげな吐息を漏らしながら軽く背を伸ばすと、実りに実った乳房の双丘が強調されるように震え、艶やかなエメラルドの髪がさらさらと肩から流れた。
 白い手袋に包まれたしなやかな指を伸ばし、ケースを開ける。
 スプリングの張力で音を立てて開いたケースの中には、氷河のような涼しげな薄蒼色をした三角錐の宝石が鎮座していた。
 改めて封印魔法が対象に掛かっている事を確認しながら、思い出したかのように、薔薇色の唇から宝石の名が零れた。

「クロノスの欠片……ね」

 それが、このロストロギアの名称である。
 効果は不明、製造目的は不明、製作者不明。
 何もかも不明尽くしであるが、クロノス、時の神の名前を冠する事から時間や空間を操作する目的で作られたかもしれない。
 というのが現状の仮説である。
 仮説を証明する手段もない以上、保管庫に入れば来るかどうか分からない再調査を待ち、きっと永遠に封じられたまま忘れ去られるであろう。
 悠久の昔に作られ、ただ眠るままになるだろう宝石を、麗しい熟女の眼差しが寂しげに見据えた。
 もし本当に時間など操れるのであれば、果たして自分は何を望むだろうか。
 他愛ない雑念を想い、リンディは目を閉じて思考の海の中に身を投げ出す。
 仕事の疲れだろうか、久しぶりに魔法を使ったからだろうか、抗い難い眠気に沈みつつ彼女の心は過ぎ去りし過去へと向かった。
 それは今は亡き最愛の夫と契った、あの懐かしく甘美な日々への追想だった。



「おや、どうしたんだいリンディ?」

 風に揺れる梢の音色と夜半の暗がりが統べる暗闇の公園、クライド・ハラオウンは背後の妻にそう問い掛けた。

 黒髪の好青年は笑顔を湛えており、実に爽やかな印象を与える。
 だがその微笑の裏では邪悪な淫欲が燃えている事を、リンディはよく知っていた。
 今正に噛み締めているのだから、当然である。

「んぅ……んんぅぅ……」

 切なげに涙で潤んだ瞳で彼を見ながら、彼女に答えられたのはくぐもった呻きだけだった。
 喋る事など出来ない。何故か、それは簡単な事だ。
 彼女の口は……ギャグボールで塞がれていたのだから。
 戒めはそれだけではない。
 両手は後ろで手錠に繋がれていた。
 豊かに乳房と尻に肉をたっぷりと乗せた豊熟たる肢体もまた同じで、荒縄でぎちぎちと縛り上げられている。
 乳房を強調するように上下から縛り、股に食い込むよう縄が通されている。
 そして艶やかな白い首には黒い皮製の首輪が掛けられ、そこから繋がる鎖はクライドの手元に伸びていた。
 無論、その破廉恥極まる格好を隠すべき衣裳など何もない。
 リンディは羞恥心を掻き立てる淫らな緊縛姿のままで、公衆の目に触れるかもしれない深夜の公園を徘徊させられているのだ。
 ギャグボールの穴から唾液を垂らし、豊満な胸の谷間の間を濡らしながら、リンディは夫に赦しを請うような眼差しを向けた。
 頬を紅潮させ、瞳を涙ぐませ、震える。
 押し寄せる羞恥心、誰かにこの淫らな姿を見られるかもしれないという不安が心を掻き乱す。
 だがクライドは相変わらず邪悪さを秘めた優しげな微笑で、彼女の痴態を眺めるばかりだった。

「ん? そんなんじゃ分からないぞ、言いたい事があったらハッキリ言わないとな」

「ふん、んぅぅ……ッ」

 言えるわけがない。
 それを訴えようとギャグボールの間から言葉を漏らそうとするが、やはり意味を成さない呻きになるばかりだった。
 リンディのそんな所作に、より一層クライドの笑みが邪悪に深まる。
 ポケットに突っ込んでいた彼に手がするりと抜け出た。
 握られていた小さなリモコンを見て、美女の目に絶望が浮かんだ。

「んッ! んぅぅッ……ふぅうおおぅぅ!!!」

 止めるよう言葉を掛ける事など出来る筈もなく、声音はギャグボールで阻まれ、野太い喘ぎとなって唾液と共に迸る。
 がくがくと膝が震え、むっちりとした肉付きの良い白い太腿を透明な液体が大量に伝う。
 規則的に聞こえる鈍い振動音。
 膣と肛門から見える太い基部から分かるように、彼女の秘所にはバイブが捻じ込まれていた。
 言うまでもなくその動きはクライドの手のリモコンで操作されている。
 まったく動かさないかと思えば、ふと思い出したかのように強烈な振動で二つの穴を掻き回されるのだ。
 予測できない快感の責め苦を前に、リンディは目の前が真っ白に染まる錯覚さえ覚えて、何度目かの絶頂を迎えた。

「ふぉ……んふぅぅ……」

 ギャグボールからは唾液を、股ぐらからは大量の愛液を滴らせ。
 屋外で強制絶頂させられたという背徳感までもが脳髄を甘く沸騰させる。
 手首にかかる手錠の痛みさえ、被虐の悦びに溶けていった。
 そんなリンディの姿を、クライドはとても満足そうに嬉しげな笑みで見つめていた。

「ああ、またイっちゃったのか。まったく、リンディはほんとうにいやらしいなぁ」

「……」

 蔑みと嗜虐を込めた眼差しに、彼女は頬を染めて視線を逸らす。
 だが快楽の印として蜜壷から溢れる果汁は止まらないし、荒縄で拘束された痴態を隠す事もできない。
 そうこうしているうちに、首輪から伸びた鎖が引かれる。
 蹈鞴を踏んでよろめきながら進むと、クライドは愛妻を手元の鎖を引いて導いた。

「ほら、早くしないと人に見つかるぞ?」

 言いながら、公園の奥へと進んでいくクライド。
 暗闇が統べる道には他に通行人などいないが、いつ誰に見つかるか分からないという状況は絶えずリンディの羞恥心を煽り続けた。
 縄で縛られている為に上手く歩けず、よたよたと必死に前へ進む。
 その間さえ、クライドは手中のリモコンを操作してバイブを不規則に動かすのだ。

「ふぅぐ! んうぅふううう!」

 もう数えるのも馬鹿馬鹿しくなるくらいの絶頂を味わい、汗と愛液が食い込む縄を伝って散る。
 濡れた戦慄く白い柔肌が闇の中で悶える様は、堪らない程に淫靡で、そして美しい。

 鎖を慣らしてM奴隷妻をいざなう先は、公園の最奥部。
 壁も内部も荒み廃れきった公衆トイレであった。
 つんと漂うアンモニアと排泄物の残臭が鼻につき、点滅を繰り返す切れる寸前の電灯が夜の背景と共に不気味さをかもし出していた。
 そんな中へ、クライドはリンディを引きながら一片の躊躇もなく足を踏み入れる。
 水銀灯の仄かな灯りとはまた違う、明滅する電灯の不安感を煽る瞬きが、落書きまみれの薄汚れたタイルに反射する。
 誰もいなかったのは僥倖であるが、それはつまりここからさらなる辱めが始まる事に他ならなかった。
 ジャラジャラと鎖を引いて愛妻を導き、クライドは男子側の個室へと進んだ。
 一人で入っても狭いと感じるような個室の中、密着するようになるのは必定である。
 便座の蓋の上に腰掛けたクライドの眼前には、当然だが荒縄が食い込み、バイブを捻じ込まれたリンディの秘所が間近になっていた。

「今日はまた、随分と濡らしてるなぁリンディ。いやらしい汁の匂いがぷんぷんするよ」

「……んぅ」

 黒い笑みを浮かべた夫は、妻の肉穴のうずまった玩具を軽くつつき、ぐちゅぐちゅと音を立てて嘲った。
 だがそんな言葉を言われて、頬を染めたリンディは羞恥と共に愛液の量を増やす。
 結婚する前から、散々クライドに抱かれてきた彼女だ……身も心もとっくに彼好みのマゾ奴隷に堕ちていた。
 羞恥心を掻き立てるような責めの前に、理性が保てるわけがない。
 息は自然と荒くなり、体温は徐々に上昇していく。
 無論、クライドもそんな事はとっくに承知していた。
 彼女の魅せる恥じらいと理性は、形骸化した抵抗の残滓であり、辱めの旨みを増すためのスパイスに過ぎない。
 ならばより一層、苛めてやるのが愛の形というものである。

「ほら? 聞こえるだろ、凄い音立ててるぞリンディ」

「ふぅぐ! んぅううう!!」

 バイブを手で掴み、挿入を繰り返すクライド。
 グチャグチャと膣を掻き回されて喘ぐリンディ。
 彼の責めは加速し、愛撫は菊座にも伸びる。
 アナルのバイブも出し入れすれば、快楽の電撃は二倍となってリンディの脳髄を甘く痺れさせた。
 彼女の体の事なら隅から隅まで把握しているクライドの責めは的確であり、瞬く間に絶頂の予感が近づく。
 もう少し……あとほんの少しで、達する。
 きたるべき快楽の大波への期待と不安に、リンディは目を蕩けさせて戦慄いた。
 だが、それはあと一歩のところで止まった。

「……ッ?」

 唐突に止んだ愛撫に、リンディは涙ぐんだ目で夫を見下ろす。
 彼はその眼差しを、たっぷりの黒さを含んだ微笑で見つめ返した。

「すん止めされて辛かったか? でも、こんなオモチャでイくのも味気ないだろ? ほら、後ろ向いて、こっちにそのいやらしい尻を向けるんだよ」

 Sっ気たっぷりの言葉で命令されるがまま、リンディは後ろを向いた。
 白く大きく淫らな尻。
 夫の愛と嗜虐をたっぷりと受けて育った淫猥な尻だった。
 汗に濡れた双丘を優しく撫でつつ、クライドは股に食い込む縄を緩め、二本のバイブを掴む。

「さて、今日はどっちでしようか。リンディはどっちがいい? やっぱり君はお尻の方がいいかな」

「ん、ふぅ!」

 もちろんだがギャグボールを咥えているリンディに答える事などできない。
 クライドはアナルと膣に埋まるバイブを交互に弄り、性感帯を刺激されて喘ぐ愛妻の反応を眺めながらじっくりと選ぶ。
 絶頂に達しない程度のもどかしい快感を少しずつ与えられ、それが狂おしい焦らしを生む。
 扇情的にくびれた柳腰をくねらせて喘ぐ様は、どうしようもなく淫靡であった。
 その様子に舌なめずりして、クライドはようやく狙いを定める。
 彼が抜いたのは、膣に埋まっていたバイブであった。

「ふむ、じゃあ今日はこっちでしようか」

 言葉と共に腰を上げるや、金属音を伴ってファスナーが下ろされ、その下で猛り狂っていた剛直が顔を覗かせた。
 浮き上がる血管、カリ首の返し、太さ、長さ、クライドの得物はどれをとっても凶悪極まる。
 衣類の下に押し込められていた肉棒は、妻の痴態を見続けたためか、湯気が出そうなほどに熱を帯びてた。
 腰を突き出し、今か今かと雄の征服を待ちわびているリンディの秘所。
 とろとろと蜜を垂らして蠢く媚肉に、クライドは迷う事無く己の分身を導いた。

「んくぅ……ふ、ぐぅう、おううううううう!!!」

 待ちわびた雄の侵入に、ギャグボールの間から叫びに近い嬌声を迸らせてリンディは喘いだ。

 バイブなどのオモチャでは味わえない、肉と肉の結合がもたらす快感。
 熱く脈動するペニスがゴリゴリと膣壁を掻きながら挿入される恍惚に、頂はあっという間に訪れた。
 肉棒が最奥までゆっくりと侵入する間、喘ぎ悶える淫ら妻は二度も絶頂した。
 キュウキュウと己の分身を愛おしく締め付ける肉穴の快感に、クライドはどす黒い笑みを浮かべる。

「ハハッ! もうイったのか? まったくリンディはどうしようもない女だなぁ、外で縛られて公衆トイレで犯されてイくなんて、ほんとマゾにも程がある! え? 何か答えたらどう

だ!」

「ふぅ! んんぅぅ! おぃぅう!」

 ギャグボールを咥えたリンディに反駁の術などない。
 いや、もし出来たとしても、告げる余裕などなかっただろう。
 何度も何度も、豊かな白い尻肉に腰を叩きつけられ、その度に太く雄々しい剛直で子宮口をこじ開けられそうなくらい犯されているのだ。
 肉ヒダを掻き分けられ、深奥を突き回され。
 腰が前後する度に衝撃的な快感が背筋を駆け抜けては、リンディの思考を蕩けさせていった。

「ふぃぐぅううううううううッ!!??」

 瞬間的に襲い掛かった快感の波に、一際大きくうめき声が上がる。
 湿り気を帯びたくぐもった振動音がするのは、彼女の広がった菊穴。
 クライドは蜜壷を思い切り犯しながら、アナルバイブも振動させ始めたのだ。
 肛門では強い振動が、膣では強い挿入が、それぞれに独自の動くで好き勝手に美女の肉体に法悦を刻んでいく。
 爆発的に上昇していく快感のボルテージ。
 それは既に高い高い頂を登り詰めつつあった。
 クライドもまたそうなのか、腰の動きが単調に、そして力強く小刻みになっていた。

「リンディ、そろそろ出すぞ! いいな、中に出すぞぉ!」

 クライドの低い叫びと共に、凄まじい強さで腰が叩きつけられ、汗に濡れた尻肉を打つ。
 一際深い挿入が、肉棒の先端で子宮口をこじ開ける。
 そして迸る白く濁った脈動、雄の熱がどくどくと吐き出された。
 子宮口に突き刺さった亀頭から直接射精され、蕩けそうな熱がリンディの身体の芯へと注がれる。

「んぅうううう!! ふぅぐうううううううううう!!!!」

 ギャグボールから唾液を嬌声を漏らし、美女の白い柔肌が何度となく痙攣する。
 濃厚な膣内射精の快感に、リンディもまた絶頂したのだ。

 個室トイレのドアに豊かな乳房を押し当てながら、びくびくと震える身体を艶かしい汗が流れる。
 肉付きの良い太腿の間からは、愛液と精液が交じり合った泡が止め処なく溢れていた。
 思考は既に真っ白に染まりきり、何も考える事などできない。
 最初に感じていた羞恥心さえ、今は快楽の彼方に溶け尽くしていた。
 そして、彼女の堕ち行く法悦の奈落を、クライドはさらに深く貪る。

「ふひぅうう!?」

 アナルに挿入されていたバイブが引き抜かれ、粘膜を刺激されたリンディが驚愕に喘いだ。
 だが驚くのもつかの間、彼女の菊座に濡れた熱い肉がぴたりと触れる。

「さて、じゃあ今度は後ろにも出してあげようかな。良いね? まあ、答えは聞いてないけど」

 暗黒の嗜虐的微笑と共に、クライドは未だに萎えない己の剛直をアナルにぶち込んだ。
 そうして彼女の思考は、より深い快楽の中へと堕ちて行く。
 開発されきった菊座を犯された雌の嬌声が、ギャグボールで遮られた呻きとなって夜の闇に溶けて行った。



「ハッ!?」

 そこで、リンディは目覚めた。
 淫蕩に乱れ咲く過去の残影もはっきりと目蓋に残り、熟れた身体も芯が微熱を燻らせていた。
 まるで本当に先ほどまで睦み合いをしていたかのように、制服の下では汗が溢れている。
 一体、あの夢はなんだったのか。
 夫の事を夢に見るのは珍しい事ではないが、ここまで鮮明な夢は初めてだった。
 荒くなりかけている息を整えながら、視線を宝石に向ける。
 事の原因はこのロストロギアなのだろうか。
 時に干渉するという古代遺産、まさかそれが自身の過去に思考を飛ばしたのか。

「まさか……ね」

 馬鹿げた夢想を振り払いながら、リンディはそっとロストロギアに触れた。
 だが、彼女はもう少し考慮するべきであった。
 その時、展開していた封印魔法が乱れた思考と共に掻き消えているという事を。
 もし事前に知っていれば、そんな事は起こらなかっただろう。

「きゃぁ!?」

 突如として生まれた閃光に眼が眩み、リンディが驚愕する。
 光がその場の全てを包み込み、魔力の波動が大気を震わせた。
 強烈な閃きで視界が曖昧になる中、リンディはそっと眼を開けて状況を確認した。
 残光が微かに輝く部屋の中で、目にした光景に彼女は絶句した。

「そんな……うそ、でしょ……?」

 リンディの目の前には――――死んだはずの夫、クライドがいた。


続く


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目次:リンディ・ハラオウンの華麗なる日常!
著者:ザ・シガー

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