[299] 漢たちの挽歌その10(1/4) sage 2008/01/11(金) 11:18:53 ID:sbOQ4fOV
[300] 漢たちの挽歌その10(2/4) sage 2008/01/11(金) 11:19:36 ID:sbOQ4fOV
[301] 漢たちの挽歌その10(3/4) sage 2008/01/11(金) 11:19:57 ID:sbOQ4fOV
[302] 漢たちの挽歌その10(4/4) sage 2008/01/11(金) 11:20:18 ID:sbOQ4fOV

新暦075年12月某日0900時   聖王教会のとある一室


会議は1000時からの1時間の予定だった。しかしはやてはカリムに言われた40分前どころで
はなく1時間も前に現れた。

そう、ランパブに通う妻帯者とか親友の誘いを断りランパブに誘った淫獣とかグリフィスを
悪の道(夜遊びの道)へ引きずり込む手伝いをした緑のとかに天罰を下す準備の為に。


「いらっしゃいはやて。とりあえずは書類の整理をしながら話しましょう」
「せやな。まあ六課の方の準備はなのはちゃんに一任したし大丈夫や」
カリムに言われたように書類を片付けつつはやてが準備の進行について語る。
「もう当初の予定を遥かに超えるスケールのお仕置きが出来る様になって・・・・・(ピピピ)
お?ちょお堪忍な。はい、こちらはやて。フェイトちゃんどないしたん?」
『うん、義母さんとアルフとエイミィがこっちに着いたからその連絡。後、なのはの持って
きたレポートも読んだよ』
その話を聞いたカリムが首を傾げると
「ああ、その受刑者3名のお店の利用状況を纏めたリストや。ちゃんとカリムのも用意してあ
るんよ」
とはやてがカリムにレポートを渡す。それを見たカリムは驚愕に目を見開く。
「スクライア司書長が週1回、クロノ提督が戻ってくる度に一回、そしてロッサは・・・・週5
回ですって?あ、あの子ったらもう」
口調と表情は笑っているがオーラはどす黒いオーラが漂っている。と言うかヴェロッサ、仕
事はどうした?
『とりあえずこっちの準備は問題ないからあ、今の進行度は230%だよ』

「当初の予定の2倍かぁ。ええ感じかな?」
「そうですね。ではハラオウン執務官、其方はお願いします」

『ええ、はやてとカリムさんも連行のほうは宜しくお願いします』

ここで、通信は終わる。その後、連行の方針などを打ち合せを終わらせたところにクロノ・
ユーノ・ヴェロッサの3名が到着した。・・・・・リンチされに


退屈の極みたる会議の間に今回の作戦概要がどのような物かを説明しよう。

1、まず、怪しまれないように普通に会議を行う。
2、その間なのはが『魔王印のトラップ教導隊仕立て2〜そして伝説へ〜』の準備を整える。
3、会議が終了しだい、カリムが『そういえば六課の視察を行いたいのですが今から大丈夫
ですか』だの、『クロノ提督たちもご一緒に・・・・』とか、『念のためシャッハに護衛につい
て来てもらいましょう』等と言い六課演習場に誘い込む。
4、開幕

このようになっている。メンバーは
リンディ・エイミィ・フェイトの「クロノへ制裁を」組
「何であんな子に育っちゃったのかしら?」
「クロノ君。まじめですから日ごろのストレスとかじゃないですか?まあ、許す気はないんで
すが」
「クロノ・・・・。自分の悪事がばれるのを恐れて懐柔を図るなんて・・・・許せない。ましてや
『私の』(←ここ重要)エリオに夜遊びを教えるなんて」


なのは・アルフの「ユーノ君の更生を目指せ」組
「ユーノ君。ふふ、ふふふふふ。ちゃんとシメてあげるの」
「いや、なのは?あくまでお仕置きなんだよ?殺しちゃだめだかんね?」
「解ってるの。これは愛の鞭なの。ふふふふふユーノ君が私しか見れないようにするための
通過儀礼なの」
「ユーノ、骨は拾ってあげるよ(汗)」


カリム・シャッハ・はやての「ロッサへの教育的指導!」組
「はやてがくれたこのレポートによるとロッサは『仕事』で出て行った日もこの店に通っていた
様ですね」
「騎士カリム、ロッサの部屋から領収書の束が発見されました。どうも経費で落とそうと考えて
いたようです」
「やっぱり仕事ほったらかして遊んでたんやなあ。いや、これは身内としてはしっかりと教育せ
なあかんよなぁ」
何?ユーノへは二人で甘いって?そんなことは無い。現在のなのはさんの戦闘力はSクラス
二人分くらいはきっとある。ユーノにお仕置きする為にずううううぅと怒りとか何とかをチャージ
し続けたのだ。現在の彼女は『白い・・・・』等とは誰も呼ばないだろう。バリアジャケットは確か
に白だが、立ち上るオーラは漆黒、鮮やかな桃色の魔力光もくすんで見える。まさしく『闇の衣
を纏いし大魔王』だった。きっとこれを何とかしても中からは『管理局の白い大魔王EX ver3』が出てくることだろう。


まあ、ともあれ長話の間に会議も終わったらしい。

「ふう、こんなところだな。ではこれにてJ・S事件事後処理を終了したものとする。機動六課は
これより治安維持関連に力を入れてほしい。以上だ」
「はい、お疲れ様です。ところではやて最近の六課の隊員たちはどう?私達一度も隊舎の
視察とかは行ってませんし、よろしければこれから行おうと思ったのですが大丈夫ですか?」
「ふむ、僕もそうだな。後見人が一度も顔を出さないと言うわけには行くまい。良ければ僕
も行こうと思うんだが・・・」
「勿論大丈夫や!あ、ユーノ君とロッサはどないする?」
「僕達もこの後オフなんだクロノとの用事もあるし付き合うよ」
「うん、そうだね。やっぱり興味はあるかな」

はやてとカリムが目を合わせ嗤った。
漢たちは、自分の命の終焉が近いとは気付かずに今夜の予定のことを話す。
実は、今夜は彼らがランパブ『マイバッハ』に繰り出すつもりであった。
ああしかし、彼らの予定は果たされない。なぜなら



地獄に放りだされるのだから。

次回へ続く



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目次:漢たちの挽歌
著者:43-154

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