176 名前:休日の過ごし方[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 03:12:12 ID:9OnqcNio
177 名前:休日の過ごし方[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 03:13:10 ID:9OnqcNio

 機動六課の隊舎ロビーを、一人の少女が歩いていた。
 その少女はどう見ても隊員では無いのだが、すれ違う人の誰もが彼女を止めようとはしない。

「こんにちわ。今日はどうしたの?」
「こんにちわ」

 一人の隊員が少女の荷物に目を留め、声を掛けた。
 少女は満面に笑みを浮かべると、背負ったリュックを見せながら

「ママたちに、お弁当届けに来たの!」

 と、元気いっぱいに答えるのだった。

「お使いかぁ、えらいね〜」
「えへへ」
「今だとなのはさんは未だ教導中よ。もう少ししたら戻ってくると思うわ。
 フェイトさんは…あれ?今日はお休みだったんじゃ?」

 そう、この日フェイトは休暇を取っていたのだが、やっておきたい事があると言って、なのはと一緒に出勤したのである。

「それなら、たぶんオフィスに居るはずよ」

 それを聞くと、そのオッドアイの少女は隊員にペコリと頭を下げて礼を述べ、駆け出していった。


 ヴィヴィオが隊員オフィスの前に着いたと同時に、昼を告げるメロディが隊舎内に鳴り響く。
――ウィーン

「フェイトママ〜」
「え?ヴィヴィオ?」

 フェイトは眼前のモニターを慌てて手で覆い隠し、振り返る。

「ど、どうしたの?」
「アイナさんがお弁当作ってくれたの〜。フェイトママとなのはママの分も有るんだよ!」
「そ、そう。…じゃぁ、もうじきなのはママも戻ってくるから、一緒に食べようか」
「うん♪」

 ヴィヴィオの手を取りオフィスを出て行くフェイト。
 そして、誰も居なくなったオフィスには――









 消し忘れられたモニターに、
【☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第81話☆】
の文字が浮かんでいた。



END


著者:ツンデレ王子

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