[193]76<sage> 2005/06/03(金) 23:49:14 ID:u6p+kAIP

かわいい女の子のマスコット。狐みたいな尻尾がたくさんある…どこかで見たことあるような…
じっとそのキーホルダーを見つめてると、自分の名前が呼ばれているような気がした。
「どうしたの?なのは」フェイトちゃんが覗き込んできた。わたしは慌てて、なんでもないとポケットにそのキーホルダーを押し込んだ。
おにーちゃんはそれぞれにお土産を渡した。ひとりひとり違うマスコットで、
すずかちゃんには子猫、アリサちゃんには子犬、フェイトちゃんには…なんだろう、これ。
少し茶色で、透明に透き通った石…かな?どうしてフェイトちゃんだけ別なんだろう。
フェイトちゃんは石を明かりにかざしてみたりしている。なんだかとても嬉しそう。
「ふふ、気に入ったみたいね」忍さんが微笑む。
「それは、琥珀って言う宝石なんだよ。みんなの分は直感で選んだんだけど、
フェイトちゃんのは…昨日のお詫びをこめてちょっと奮発しちゃった」ちろっと舌を出す忍さん。
フェイトちゃんは気恥ずかしそうにしている。昨日何があったんだろう…。
「…ありがとう」はにかみながら御礼をするフェイトちゃん。
すずかちゃんもアリサちゃんも、それぞれおにーちゃん達に御礼を言った。
わたしもおにーちゃんありがとうと御礼をする。おにーちゃんは普段通りの顔のまま、
「ん」とだけ返事をした。素直じゃないんだからとおねーちゃんが笑った。
それから少し、それぞれの物を見せ合ったりしてわいわいしていた。
ユーノくんがそれを寂しそうに見ている。
「あ、そうそう。ユーのにはこれ」と忍さんがユーノくんの首に何かをかけた。紅い…丸い玉?
「これでなのはちゃんとおそろいだねー」どうやら、レイジングハートのつもりみたい。ユーノくん大喜び。それを見た忍さんも大満足みたい。

前へ 次へ
目次:高町家に引き取られたフェイト
著者:76

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます