517 裸のなのはさん 1 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/03/11(火) 16:42:52 ID:Sz8Nq7KW
518 裸のなのはさん 2 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/03/11(火) 16:43:17 ID:Sz8Nq7KW
519 裸のなのはさん 3 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/03/11(火) 16:43:51 ID:Sz8Nq7KW
520 裸のなのはさん 4 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/03/11(火) 16:44:47 ID:Sz8Nq7KW
521 裸のなのはさん 5 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/03/11(火) 16:46:05 ID:Sz8Nq7KW

なのははバリアジャケットを新調したかった。今まで使っていた物も悪くは無いのだが
なのはだって女の子なワケで、やっぱり新しい服やファッションへの憧れもあるワケで…
だからこそ、今まで着た事の無い新しいタイプのバリアジャケットも着てみたかった。
「けど…中々これはって言うのは見付からないよね。」
普通の服と違い、バリアジャケットなのだから、デザインさえ決まれば後は魔術的に
作り出せば事足りるのであるが…肝心のデザインが決まらず、なのはは困っていた。
それ故になのはは紙に色々とバリアジャケットをデザインしては、結局気に入らずに
クシャクシャに丸めてゴミ箱に捨てると言う行為を繰り返していた。その際、なのはは
自分が使用していた既存のバリアジャケットをさらに発展させた様なデザインや、
フェイトやはやて等周囲が使用しているタイプと自分の物を組み合わせたデザイン等
様々なタイプをデザインしていたのだが…やはりなのはが気に入るデザインにはなり得なかった。
「中々上手くいかないよー!!」
ついには頭を抱えて嘆き出すなのはに皆もほとほと呆れてしまう。
「なのは、あんまり無理しなくても…良い物が無いなら今までのままで良いじゃない。」
フェイトがそうやってなのはを励まそうとするが、なのはの気は治まらず…
「嫌だよ! 何が何でも良いバリアジャケットのデザインが完成するまで止めない!」
と、頑固に再びエンピツを手に持って紙と向かい合ってしまった。
「なのは…そんな年甲斐も無くワガママ言って……。」
それにはフェイトは愚か、皆も本当に困り果てるのみだった。

一時して、何処からとも無くユーノが現れた。
「バリアジャケットを新調したいけど良いデザインが決まらなくて悩んでるんだって?」
「ユーノ君…。」
もはやなのはは良いデザインが決まらないせいで涙目になっていたのだが…
ユーノは逆に自信と余裕を含んだ優しい微笑みをなのはへ向けていた。
「なのは…実は今のなのはに丁度良い面白い物を見つけてね、これなんだ。」
と、ユーノはなのはへある物を差し出した。しかし彼の手には何も無い。
それに関してなのはが首を傾げながら訪ねようとした時に…彼は言った。
「これは馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議なバリアジャケットでね。」
「え…………。」
なのはとフェイトは思わず絶句した。ユーノが差し出した『馬鹿や自分にふさわしくない
仕事をしている者には見えない不思議なバリアジャケット』が見えなかったからである。
そして内心狼狽するが…そんな素振りを見せれば、自分が馬鹿で今の仕事は自分に
相応しく無いと言う事を悟られる。それは二人にとって自分自身を否定される様な事だった。
「凄い! それこそ私の求めたデザインのバリアジャケットだよ! ありがとうユーノ君!」
「本当に凄いねユーノ! 私こんな素晴らしいバリアジャケットは見た事も無いよ!」
とにかくなのはとフェイトは本当はありもしない物を褒める事しか出来なかった。
無論、他の者にもユーノの手に握られていたバリアジャケットが見えるはずも無く、
かと言って自分が馬鹿で今の仕事に相応しくない者と思われたくないが為に褒める事しか出来ない。
「凄いやないか! こんな素晴らしいバリアジャケット着れるなんてなのはちゃん幸せ者やな!」
「はやての言う通りだ! 本当羨ましいぞなのは!」

こうして皆が一通り褒め終えた後、ユーノが優しく微笑みながらなのはへ言った。
「良かった。なのはが気に入ってくれて嬉しいよ。早速着てみるかい?」
「え!?」
なのはは一瞬震えた。相変わらずユーノが手に持つバリアジャケットはなのはには見る事が出来ない。
だが、見えない=自分は馬鹿で教導官と言う仕事は自分に相応しく無いと言う行為を認めたく無い
なのはにとってそれを悟られてはならない。しかし…かと言ってこの状態でそのバリアジャケットを
装着したならばどうなるか…それはなのはで無くても分かる事だった。
そもそもバリアジャケットを装着する際、それまで自分が着用していた服、それも下着や
髪を結んでいた紐に至るまで全てが魔術的に一時消滅し、バリアジャケットの物に切り替わる。
そして、今ユーノの手に握られているバリアジャケットはくどい様だが既に何度も前述されている通り
『馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議なバリアジャケット』である。
無論、上着は愚か下着に至るまで全てがそれなのだから、なのはは忽ち全裸体を晒してしまうも同義。
それはなのはにとって至極恥かしい事であったが、フェイトを初めとする他の皆も
本当は見えないのだが、自分が馬鹿で今の仕事が自分に相応しくないと悟られたく無い為に
無理して見える振りをしている事に気付いておらず、他の者には見えているんだと認識し、
なのははユーノの言った通りにそのバリアジャケットを装着するしか無かった。
「それじゃあ行くよ! セットアーップ!!」
なのはは桃色の光に包まれ、バリアジャケットへの装着が始まった。これが従来の
バリアジャケットならばなのはがそれまで身に付けていた物が消滅し、その後で
桃色の光を放ちながらバリアジャケットが装着されて行くのであるのだが…今回は違う。
そもそもバリアジャケットが見えない。この筆者の目を持ってしても見る事が出来ない。
しかしそんな事を周囲に悟られれば、筆者は馬鹿だと思われてしまう。そんな事は嫌だ。
だからこそ筆者はなのはの全身に素晴らしいバリアジャケットが装着されている光景が
見えていると言う事にさせて頂くが、とりあえず実際はなのはの服が魔術的に一時消滅した後、
目に見えないバリアジャケットが、目に見えないエフェクトで装着され、
手にレイジングハートを握ってはいるが、客観的には全裸にしか見えないなのはが姿を現すのである。
無論上着は愚か、下着さえも目に見えないのであるから、なのはのボンッキュッボーンッな
肢体のフォルムが丸見えであるし、その大きく張りのある若々しい乳房と鮮やかな色の乳首、
そして股間の毛で覆われてはいるが、それでも瑞々しい輝きを見せる女性器も全てが丸見え。
もう少し脚を開けばアナルも見えるんじゃないか? とさえ思わせる凄まじい代物だった。
なお、その際のポージングやアクションは通常のセットアップと同様であったのだが
やはり全裸にしか見えないからシュールだ。

「凄いよなのは! 格好良いよなのは!」
「ほんま凄いバリアジャケットやないか! 格好ええで!」
「はやての言う通りだ! あたしこんな格好良いバリアジャケット見た事ねぇ!」
皆は拍手をしてなのはを褒め称える事しか出来なかった。勿論言うまでも無く皆の目にも
なのはの装着しているバリアジャケットが見えない。だからと言って、今のなのはを
裸とか言おう物ならば、それは自分が馬鹿で今の仕事に相応しく無い者だと
認める事になる為、そんな事を言う事は出来ず、あくまでもなのはが素晴らしい
バリアジャケットを装着している様に見える振りを演じる他は無かった。

「そうかな皆…そんなに似合ってる?」
目に見えないバリアジャケットを装着したなのはは内心恥かしそうにそう呟いた。
はっきり言って、当然彼女にも今自分の装着しているバリアジャケットが見えず、
全裸にしか見えない。無論自分の乳房や女性器まで全て丸見えになっており
もうお嫁に行けないのは愚か、自殺級に恥かしい。だが、皆にはバリアジャケットが
見えているらしいので、なのは自身もバリアジャケットが見える振りをするしか無かった。
それから一時して、突如局内全域でアナウンスが響き渡った。
『クラナガンでテロ発生! 武装局員は至急出動願います!』
「本当!? 急いで出動しなきゃ!」
なのは以外の他の皆もバリアジャケットを装着し、デバイスを構えて出動する。
その中にあって、なのはだけ目に見えないバリアジャケットのせいで誰の目にも
全裸にしか見え無かったのだが…誰も突っ込みは入れなかった。
既に『馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議なバリアジャケット』の
存在は管理局中に知れ渡っており、もしも見えないと言おう物ならば、自分は馬鹿で
今の仕事に相応しく無い人間と認めるも同然で、下手をすればこれを理由に解雇されかねない。
故に誰もなのはの全裸体に関して咎めはしなかった。特に男性局員の方はなのはの全裸体を
目の当たりにして鼻血を出したり勃起したりする者もいたが、なのはを見てそうなったと
知られれば、忽ちバリアジャケットが見えていない馬鹿と思われる為、エロ妄想してたとか
AV見てたとかエロ本読んでたとか適当で苦しい理由を付けたりしていた。

クラナガンではテロリストが絶賛大暴れ中だったのだが、管理局本隊の出動によって流れが変わった。
だが、それ以上に大変な事があった。それは何かと言うと…………
「うおおお!! 管理局のエース・オブ・エースが凄いバリアジャケットで出て来たぞー!!」
テロリスト達は左手で勃起した股間を押さえ、右手で鼻血の吹き出た鼻を
押さえながら口々にそう叫んでいたのである。ぶっちゃけた話、彼らにも何故か
なのはが『馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議なバリアジャケット』を
着用していると言う話が耳に入っており、また当然のごとくそのバリアジャケットは見えない。
しかしそんな事を悟られれば彼らも馬鹿で、テロリストに相応しく無いと思われるワケで、
そう思われまいと必死にバリアジャケットが見えている振りをするしか無かったのである。
「(で…でも…………でも…………ダイナマイッ!!)」
テロリストの一人が心の中でそう絶叫していた。確かになのはは普段も凄まじい強さを持ってはいるが、
今日はそれ以上に凄まじい。目に見えないバリアジャケット等と言う本当ならばありもしない物を
なのはを含め全ての者があたかもそこにある様な振りを必死に演じてはいるが、実際なのはは全裸である。
そしてなのははそんな状態で戦っているのだ。走ったり飛んだり跳ねたりすれば、その分彼女の
両胸の豊満な乳房はブルンとまるで千切れ飛んでしまいかねない位に勢い良く揺れ、脚を開けば
女性器はおろかアナルのシワさえ丸見えになり、かつ脚を大きく開けばその分女性器とアナルも
若干開いて奥が見える。まあそこまで見ようと思ったらかなりの視力が必要になるのだが…
そんなの関係ねぇ!! とにかく…それはそれはもう口では言い現す事等不可能な程
官能的でエロティックな光景。はっきり言って新ソニックフォームのフェイトさえ裸足で逃げ出し
かねない程の美しさであった。(性的な意味で)それはなのは本人にも、他の武装局員にも、
テロリストにとっても恥かしい光景であったが皆必死に耐えていた。くどい程前述している通り、
もしも裸だと指摘しよう物ならば、それは自分自身が馬鹿だと証明されるワケで、
自分が馬鹿だと思われたくない皆は必死になのはが『とにかく凄いバリアジャケット』を
装着して戦っていると言う振りをするしか無かったのである。以上の理由で、
本人を含め誰も指摘しようとしないのであるから、なのははその日、完全にテロリストが
鎮圧されるまでずっと全裸のまま戦い続けていたりした。
テロリストは鎮圧され、全員逮捕された。そして両手をバインドで縛られた状態で
連行されて行くのであるが、その間もなのはは当然全裸であり、かつ馬鹿と思われる事を
恐れて誰もその事を指摘する事は無かったのだが…………
「ママー、どうして一人だけはだかんぼなのー?」
「ヴィヴィオ!?」
何と学校帰りのヴィヴィオが現れたのである。しかも流石に彼女の耳までには
馬鹿には見えないバリアジャケットと言う話が伝わってなかったのか、
馬鹿正直になのはが全裸である事を指摘していた。
「ママー、ちゃんと服着ないと風邪引いちゃうよー?」
「………………………………………………………………………………………………。」
またもヴィヴィオはなのはが裸だと言う事を指摘し、それにはその場の空気が
忽ち絶対零度にまで凍り付き、誰もが気まずかった。ぶっちゃけ、この状況ならば
ヴィヴィオが馬鹿だからなのはが着ているバリアジャケットが見えなかったと
解釈する事も出来るだろう。しかし、ヴィヴィオが馬鹿などとなのはが
思えるワケも無く、思いたくも無い。それは他の局員達にとっても同様であり…………………

「ゆぅぅぅぅぅぅぅぅのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉくぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんんんん!!!」
なのはは物凄い形相になり、恨みと怒りに満ちた叫び声がミッド全域に響き渡った。
そもそも事の発端はユーノが『馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない
不思議なバリアジャケット』と言うありもしない物をなのはに持って来たのが始まり。
流石のなのはも今度ばかりは大激怒した。無理も無い。ユーノのせいでなのはは完璧に
自身の肢体の全てを衆知の物とされ、お嫁に行けない程の恥をかかされてしまったのだから………

結果、その日がユーノの命日となった。もっとも、ユーノもタダで死ぬワケが無く、
死の直前に残った力の全てを使って自身の睾丸の中の精子の全てを転送魔法で
なのはの子宮内に直接送り込み妊娠させ、その上さらに強力な防御魔法によって
子宮ごと受精卵を守る形で中絶さえさせずにユーノの子供産ませると言う
なのはは本当に嫁には行けなかったけど母親にはなったと言う展開になったりもするが…
ぶっちゃけそれは別のお話だったりするのである。

                  おしまい



著者:◆6BmcNJgox2

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