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ネーム76

ネーム?

  • 32Pです。やっぱり半分の16Pで勘弁してください。
  • もちろん左始まりで。

    • 3p

    • 6p

    • 15p

    • 2p

タイトル

フラグシップガール


  • 1P
「販売禁止の処分とする!」
テロップにゴーストコピーの文字が躍る。
見ているのはPCの画面。動画が再生されている。
そこから始まる。
テレビを見ている人影、爺さん。不安そうな目。
「君を手放せない理由がまた増えたな」
画面ではめがねをかけた研究員が持論を展開していた。
「確かにやりすぎだったかもしれない、だがいずれ誰かが通らなくてはいけない道だった。」
アップになる研究員の顔。

  • 2P
主人公の仕事の帰り道、
今夜のご飯をどうしようか考えながら変える。
しかし、もう店はなくなり住宅街に入ってしまう。
そういえばフクもたまってるな、面倒くさい。
大きな屋敷の前で騒いでいるのが聞こえる。

そういえばここは以前葬式をしていたような。
みれば勝手口で若い女の子がおばさんに追い出されようとしていた。
荷物を抱えているからわかる。(それでも少ないが)
「言わせてもらえばね、前々から不満だったのよ」
そこで、通りすがり様子を見てみるとどうもロボットらしい。
「もう父は死んだわ、あんたは洋ナシなのよ」
「そんな。」


  • 3P
あーあんなかわいい子がいればなぁ・
「もう、回収業者頼んじゃったから、」
「そんな。せめてオークションに出してください!」
「だれもあんたなんか買いやしないよ。」
そこで、彼女の目に彼が入ってくる。
「あの、私を買い取ってもらえますか?」
「へ?」
「掃除、洗濯、ご飯作り、まあ少しは食費はかかりますけど絶対役に立ちます!」
「こら!、あんた、そこのあんたもこんなの買ったら損するよ。欠陥品よ。」

悩んだ末に(廃品業者とか行っているから高くはないだろうな・・・)
「・・・買います。いくらです」
うれしそうな彼女、不満げな女。
と、買い取ることに。


  • 4P
家に持ち帰る。(といっても連れ帰るだけだが)
「ちょっといっておくけど、買ってもらったのはなりいきなんだからね!」
「え?なんだって?」
「うわ、きたな!、ちょっとは片付けなさいよね」鼻をつまむ彼女
本性を現すが、メイドロボを知らない主人公は戸惑う。(本能的に片づけをしてしまう)
「な、なにごと!?」

さっさと片付けられてしまう。

「うわあやめろ」
オタクな彼のコレクションがどんどん片付けられていく。


  • 5P
そんな生活が始まる。
ぶつぶつ文句がをいいながら、一抹の不安を抱え家に帰る。

会社から帰ると部屋が見違えるようになっていて一部なにやら変なものが。

「なにこれ?」
「生活の潤いのための飾りよ、文句ある?」
「ここ借家だからこんなことしちゃだめだよ」
「はじめっからそういいなさいよ。」
で、部屋の片隅に巣ができてる。
「薄汚れたシャツを何枚かいただいたわ。」「えー結構気に入ってたのに。」
彼女用のエリアができている。
「ここからは私のエリアですから、いくらご主人様でも入らないでくださいね」
ぐぐ、狭い部屋がもっと狭くなったような。
「(役立たずといわれて)なんかわかったような気がする」


  • 6P
でも食事はばっちり。非常な皿数が出てくる。
「すげぇ」
「ふん、メイドにはお手の物なのよ」
その中、彼女の手に常に手袋がかかっていることに気がつく。
「その手袋はどうしたの?」
「いえ、何でもないんだから。手が汚れないようにしてるだけ」

手袋を取ってみるとそこには経年劣化と怪我でぼろぼろの状態だった。
ひび割れと応急処置で汚くなっていた。

「見せろっていったから見せてるんだからね」
「うーん」(なんかなえるなぁ)
「な、なによ」
「直しに行こう」
近所のロボット屋に連れて行く
ロボ屋には親父と頑強な作業ロボットがいた(型は新しそうだったが意外に機械くさい動作)。

  • 7P
骨格とシリアル番号を見て驚く親父。
親父「なんだってぇ。」(実は元研究者)
「おお、久しぶりだね。」
妙にロボットに対してなのに丁寧な扱い。
「これはこれはようこそ。」
いすを勧める。
それを見て唖然とする主人公。
「どうしてそんなに丁寧な 態度をとるんですか?」
「あんたそんなことも知らんのかね。この子は特別なんだよ。」
じゃあ「ロボット基本法を述べてください」
急に法律を述べる。
「じゃあご主人様は?」
「あの人。」
ここでまともに答えるが
「もし、その人があなたに命の危険をもたらしたときは?」
悩んだ末に、「逃げます」「逃げるなといったら」「うーん」

  • 8P
「あなたは、きっと自分を守られる、そういうことだ。」
「えっと?」
「要するにロボットだからと粗末にすると命の心配をしたほうがいいってことだ」
「そんな法律は?」
「この子はその法律以前に生まれたんだよ。」
「あのときからだからもう15歳か、古いだろ?」
「要回収製品に指定されているからうちでただで回収するよ」
びくっとなる彼女
「いや、せっかく買ったからいいですよ。」
「だそうだ。」


「手か、一番痛みやすいところだな」
手を直してもらうことになった。
「まあ本当なら最新型がいいんだが、うちでできることはやっといたよ」
「大事にな」そういってロボ屋を出る。
「これ請求書だ。」
「げ、」かなりの金額に驚く
「人間と思えば安いだろ」
妙にしおらしくなる彼女。


  • 9P
よる夢を見る。どうも彼女が隣で寝ているようだ。ん?
寝首をかかれる?

回想シーン
親父「心配するな、よほどの事態だけだ、ただ、家族として扱ってやればいい」
「家族として・・・」

目を覚ますと
朝、すでにご飯を作っている。
「気のせいか・・・」

「ほら、朝ごはん。」
でも手袋をしていた。
「あれ?」
「素手で使うとすぐに痛むからに決まってるでしょ。」
とテレくさそうにてをさする彼女。
ちょっと感動。


  • 10P
そのロボの由来と事件ことについて会社の同僚と話をする。
相手は以前からメイドロボを所持しているという変人。
「すげー、あの伝説のフラグシップモデルなのか?!」
「ああ、ロボヤの親父も驚いてたな」
「おいおい、そんなことも知らずに買ったのかよ。なんなら俺が買い取ろうか?」
「何がそんなにすごいんだよ、すごいったって15年前の機種だろ。もう時代遅れじゃないか」
「本当に何も知らないんだな。もう彼女のようなロボットは販売禁止になったんだよ」
「どうして?そんなに名機なのにか?」
「あのタイプはものすごく人間くさいんだ、その理由がゴーストコピーなんだよ」
「ゴーストコピー?」
「早い話が人間の人格をそのままコピーしているのさ。今はそれは非合法。どの最新型もまねはできないのさ」
「げ、そうなの?」
「難攻不落と名高い、かのフラグシップガール、いいなぁ」
「・・そんなにでいいものなのか?」
「まあ、他のロボットでも見てみることだね。」







  • 11P
が、夜になっても帰ってこない。探して回る主人公。
「まさか家出か。休日の夜なのに!」
「にしてももおかしいなぁ、まさかさらわれた?!」
ロボットについているはずの位置通知システムが作動していない。


その日は
けんかをする。普通の休日。家でごろごろ。
原因は飯と寝床に関して。
主人公の嫌いなものを健康にいいと入れるからだ。
「なんだこれ、ぴーまんじゃん」
「あら、体にいいわよ」
「いや、俺食えないんだけど」
「あらそう。」
「だから入れないでくれって何度言ったらいわかるんだー」
寝床で彼女の下着を見つけてしまい、
からかった(主人公は単に見ていただけ)のが原因。
「ほほう」
「なに勝手に見てんのよ!」
「みないでっていったでしょ!もう信じられない!。」
「ぷんぷん。買い物言ってくる!」
怒って買い物に行くと出て行く。


帰り道の草むらでか細く呼ぶ声が聞こえる。
そこには壊れた彼女が。「よかったぁ」
どうもひき逃げに会ったらしい。
右手足と顔の一部とアンテナが壊れている。
「アンテナが壊れている。」



  • 12P
仕方なくそのまま家につれて帰るが。
弱気な発言を繰り返す。
「もう私はお役に立てません、どうぞ捨ててください。」
「なによ。私が役立たずってじぶんでいってんだから。さっさと捨てなさいよ」
すさむ家とそんな姿にほろりと着てしまう。


ロボ屋に持っていくとフレームからの作り直しで数百万かかると脅される。
が、そこは過去のパーツでよければフレームはそこで、二個一で安く組むことに。
「ひき逃げか、まあ頭脳が無事だったのは不幸中の幸いだな。」
「なんとかなりませんか?」
「どうせ金はもてないだろ?、フレームは二個一だ。ここにはそれなりに材料がある。」

そして、外装を生体パーツで組むことを提案される。サンプルを触りながら
「生体パーツだ。植物の細胞を使用している。」
「どうだ、人間そのままだろう。自己再生するし感覚細胞もあるから感度も高い。」
「ただこいつは最新型でなかなり高い、数百万を抱えることになるがー」

  • 13P
主人公はここで決断。まあ何とかなるよ。
「ご主人様・・・」
「元が取れるまで働いてもらうからな」
まあそんな感じ。
「それと型番はごまかしてやる、ちゃんと事故のこと警察に届けて来い」
「すいません」
「ふん、俺もとりっぱぐれたくないからな。」

次の日、残ったフレームと頭脳部分を切り離し、ボディはC3POのようなしょぼい
ボディになる。
笑い転げる主人公。怒る彼女。
そして買い物に出て行く彼女、自分も銀行に行く用事があるといって出かける。
「その姿ならさらわれる心配はないな」「ふんだ」

そのボディから手紙が出てくる。ロボ屋で「新しいオーナーか、あんたにだ」
そこは個人の貸し金庫だった。
中にはメモリカードが一枚。かなり古い型だが
互換性と信頼性の高い高級メディアだった。


  • 14P
PDAの中にそのメモリチップを入れてみる。
中には前のオーナーの日記と彼女ととった写真が収められていた。
そしてビデオも。
老人が咳き込みながら出していた。
子供のようにかわいがっていたこと、家族にはロボットゆえ気味悪がられていること、
きっと他人の手に渡るということ、そのときには大事にしてやってほしいということ。
その中むつまじい姿にほろりと着てしまう。

その中で彼女の人格はある人間からとったものだということがわかる。
「このロボットには人格が入っている。
この子はにはある少女の人格が入っている。
その子はもう死んだ。
いわゆる、その分身だ、私は人間だと思っている。
確かにロボット三原則には縛られているがな。」
その人間は死に際に人格の提供に合意したとのことだった。
「もし、まだなら、このロボット屋に言ってくれ。そこの主人が子の・・・」
そしてあの親父の素性も。
「そうだったんだ」


  • 15P
一ヵ月後、新品のボディが納品される。もちろんすでに服は着ている。
恐ろしいほどの自然な姿に生まれ変わる。(微妙に一部強調されているが)
店の親父が最新型だという。

起動だ、
「よし後は、各種設定、ビルド時間にしてざっと30分ってところか」
「あなたはこの子の設計者だったんですね。」
「やっぱりあのチップに書いてあったか」
「ええ、」
「確かに私はあの子の人格に人間の物を宿した。
だからあの子はある意味人間だ。
人を好きになれば、恋もする、そして、命が危なければ殺人もな。
だから回収リストに名前が出ている。」
彼女の入ったケースの上に手をおいて
「あの子にはこれが必要なんだよ。
完全な人間の姿がな。」


  • 16P
「ご主人様」テレながら彼女がやってくる。
一度やってみたかったんだよ。
と主人公が抱きつくが、何もしてこない。
あれ、いいの?

「ロボット三原則に従ってるだけなんだからね!」
ほほを赤らめるギミックが!
「あ、あれ」
「かわいい」
「なにいってんのよ」
「おじさんありがとう!」
店の親父:
「いずれ、人間も機会もなくなるだろうな。
まあ、世界はそうならざる得ないだろう。」


以上!
2006年05月01日(月) 00:24:25 Modified by ryunosinfx




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