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作者:小玉有起
掲載:ヤングエース
出版社:角川書店

あらすじ

東魔界でナワバリボスをしているオタクな吸血鬼・スタズのもとへ、ある日、人間の女子高生・柳冬実が紛れ込んでくる。戸惑いながらにも冬実に会ったスタズは、自分の中から湧いてくる気持ちを整理出来ずにいた。しかし束の間、冬実はナワバリ破りに来た魔物に喰われ、幽霊となってしまう。スタズは自分の気持ちの整理のためにも、彼女を生き返らせようと「血意」する。

登場人物

主要人物
柳冬実
日本の女子高生。両親は離婚しており、父と生活していた。本人は自覚していないが、巨乳の持ち主。ひょんなことから魔界に紛れ込み魔物に喰われ死亡、その後に幽霊となる。最初は自身が死に、幽霊となったことを実感できずにいたが、人間界で自身の存在を保つことが出来ないことが分かってからは、自身が魔族であることを自覚し始めた。元は厳格な父の元で育った箱入り娘。人間界の彼女の部屋は良く言えば整理整頓がされているが、悪く言えば殺風景で個性が無く、スタズからは「牢獄」と言われた。物心ついた頃から母親がおらず、母の代わりに台所に立ち続けたことで料理は上手い(スタズ曰く「(お前らしく)素朴な味」)。また、スタズの部屋で「始めて天空の城ラピュタを見た」というくらいサブカルチャーとは縁がない。自分を生き返らせようと奮闘するスタズに感謝しており深い信頼を寄せているが、異性としての好意も持つようになった。人間界で存在を保つためにスタズから血を供給されたことが原因で「魔界でも存在を維持できない状態」となってしまい消滅しかける。フランケンによって吸血鬼としての魔力を彼女から除くことで救われるはずだったがブラッズとリズによってフランケンが投獄されたため、現在もスタズが魔力を補給していることで存在を維持している。本来の魔力保有量は50オルガンと一般魔族よりも大きく劣る身でありながらスタズの血により体の維持に必要な魔力量が膨大な数値になってしまっている(今では250オルガン)。スタズの血で存在を維持できるが、スタズの血を摂取すればするほど体の維持に必要な魔力量が増えていき、いずれは1分も存在が維持できなくなるため、血の摂取は消滅ギリギリまでしないようにしている。ベルとは実母の関係上、血の繋がりのない姉妹。

ハイドラベル
最上級の空間魔術師。枠を使って空間を繋ぎ、人間界と魔界を繋ぐブラックカーテンを使用することができるが、ブラックカーテンの魔術を何者かに盗まれ、無断で使用されている。自身が出していないブラックカーテンは消すことができず冬実が魔界に紛れ込む原因となった。魔術泥棒を追いかけており、自分の魔術を奪った奴は相当スゴイ魔力を持っているという予想から、魔術泥棒を見つけたらそいつをダーリンにする予定らしい。スタズの封印されている魔力に興味を示し、スタズをオニクロ店長やウルフと戦うように仕向けた。それは魔術泥棒がスタズではないかと疑っていたための行動だった。スタズの封印された魔力を探ろうと行動する度に彼に惹かれていった。通称「ベル」だが、常に巨大なリュックサックを背負っているため、スタズやウルフからは「大福」と呼ばれていたが、自室に戻った際にリュックを置いてきたため、その後は普通にベルと呼ばれている。トレジャーハンターを生業としており、人間界と魔界VIPからの依頼が殺到している。手に入れた時の達成感を味わうために、いかに危険な状態であっても空間魔術は使わないというポリシーを持っている。また、かなりの大食いでもある。

東魔界
サティ
喫茶店「サード アイ」の三つ目の女主人。無口で全くと言って良いほど台詞が無く、視線だけで豆次郎とコミュニケーションをとる。二巻の巻末おまけの「魔界に生きる」では私生活が公開されたが、こっちでも喋らない。視線だけで豆次郎とスタズを威圧することができる。豆次郎と一緒にいることで、魔族を調べ上げる“見破りの検査眼(サーチアイズ)”を使うことが出来、他にも他人の記憶を覗き見ることもできる。喫茶店「サード アイ」はボス(スタズ)への家賃を免除してもらっている代わりに、スタズへのドリンクバーがタダになっている。

豆次郎
フェレットのような容姿をした三つ目の珍獣。喋れる。いつもサティと一緒におり、魔物としての能力もサティと一緒にいないとほとんど発揮できないが、“先見の鷹の眼(イーグルアイ)”で数キロ先を見ることが出来る。二巻の巻末おまけの「魔界に生きる」ではサティとの生活が公開された。二人の関係は、傍から見れば豆次郎が一方的に話しかけているかのように見えるが、ちゃんとコミュニケーションが成り立っているらしい。

殿堂魔界
ブラッド・T・リズ
スタズの実の妹。ブラッズのことを偏愛しており、ブラッズが自分より力がないスタズを気にかけ、その上家を出た後も心配されているのが気に入らずスタズのことを嫌っている。いつもマスクを被っており、それが無いと落ち着かない。 魔界最大の刑務所「リズの玩具箱」監守で、魔界の罪人を裁き、強制投獄できる「特権」をブラッズから与えられている。後にブラッズからスタズの監視を命じられ、彼の家に居候することになり、同居してからはスタズとの兄妹仲は改善している。冬実とは姉妹のように仲良くなり、オムライスが好物となる。腰の左右から、魔力で形成された斧を持った腕を出して攻撃することができ、これが彼女の魔力の形でもある。

べロス巡査
殿堂魔界の治安維持組織「殿堂ポリス」に所属する女性。露出度の高い過激な格好をしており、大雑把な性格をしている。手続きなしでの殿堂入りの罪でブラッズを拘束する。ハードコアバンドをやっており、ジャケットのデザインを上司のゴイルに頼んだりしている。担当はベース。特権は「負け犬の首輪(アンダードッグチョーカー)」。首輪をかけられた者は魔力を使用すると魔力で形成された番犬に喰われてしまい、べロスが鍵を差し込んで解除するか、魔力の使用を止めない限り止まらない。

ハイドラ
ハイドラネイン
ハイドラベルの母親。息子や殺し屋を使い、スタズを倒そうと画策し冬美を付け狙う。数年前たまたま訪れた人間界で自身と姿が瓜二つな冬美の母親と出会った結果、冬美の母親とネインが融合してしまった。その後ネイン、冬実の父、ヘッズの話し合いの結果、冬実の父は冬美を人間界で一人で育て、冬美の母親をヘッズに預けることを決めた。しかし、冬美が魔界に来てしまい死んでしまった結果、冬美を守れなかった冬美の父の代わりに育てたいと思い、スタズを倒すためにチーム・フィアレスを派遣した。

用語

魔素
空気中に含まれる魔力の素。体内への吸収の方法や、魔力として体外への出力の仕方がそれぞれの種族で異なる。魔族の身体を形成する主要元素でもあり、魔族は皆、それを個々の体内で循環させ、魔力を作り生きている。魔素は多過ぎると逆に魔族にとって有害となり、魔力保有量が少ない魔族を魔素が充満し過ぎた空間に閉じ込めると「魔素に溺れる」状態となる。魔素の供給源は人間界で死んだ人間の魂であり、魔界で魔族が死ぬとその魔力(魔素)が人間界で魂となり、輪廻転生を繰り返す。

魔力
吸収した魔素を体外へ放出可能にした状態。これの保有量や制御の得手不得手によって強さが決まる。強い魔族は、魔力を見える形にして具現化するという事が可能であり、魔力の形や能力は個人によってまちまちである。魔力はオルガンという単位で表すことができ、一般の魔族は2000〜3000オルガンある。

殿堂魔界
魔界上層にある、浮遊している大地であり、魔界下層の全ナワバリを制覇した種の魔族のみが住む事を許された地。世界のルールを決める側が住む場所とも呼ばれる。魔界を統べる殿堂魔界王が君臨する殿堂宮殿が存在し、その他、吸血鬼ブラッド一族の城や、魔界最大の刑務所であるリズの玩具箱があるのもここである。

殿堂魔族
殿堂魔界にいることが許された魔族。今のところ、「吸血鬼」と「狼男」が確認されている。

殿堂ポリス
殿堂魔界の治安維持組織。これに所属するベロス巡査すら、殿堂魔界兵士から(ベロス様)と呼ばれている事から、(殿堂ポリスの巡査)は高い地位であるという事がうかがえる。

ONIQLO(オニクロ)
魔界のアパレルメーカー。人間界にも支店を出している。元ネタはUNIQLO(ユニクロ)。


増え続ける人間界の死と魔界に流れ込む大量の魔素の洪水を防ぐために魔界が作り出した魔力のダム。大量の魔素と初代殿堂魔界王「グリム」を閉じ込めている。歴代の殿堂魔界王は扉の管理を任されているが、リチャーズを利用して復活したアキムによって破壊された。

オルガン
魔族が持つ魔力を保有する臓器の値を示す単位。ブラッズ曰く「魔族の器」。魔界で暮らす平均的な魔族で2000〜3000オルガンある。

ハイドラ
ヘッズが生み出した亜空間を拠点とする空間魔術師一家。亜空間には浮遊する島が多数存在し、三つ首のドラゴンの姿になったヘッズが徘徊している。マリモのような生物に乗って移動する。

雑記



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