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作者:渡辺航
掲載:月刊少年シリウス
出版社:講談社

公式サイト紹介文
放映データ



あらすじ

オカルトサークル「不思議発見クラブ」に所属する平凡だが恋人のいない高校生・柴木耕太は、偶然 見つけた魔術書の力で願いを叶える魔女「るるも」を召喚してしまう。その代償として生命を奪われると知り慌てる柴木。しかしるるもが規則違反を侵したことにより、るるもは禁固130年の刑となって契約は無効となったため、柴木の生命は奪われないことになる。自由の身となるはずの柴木だが、放っておくことが出来ずるるもを助けてしまう。結局 るるもは柴木の命を奪うことなく魔界に戻ったが、その半年後、再びるるもに出会う柴木。以前の契約が不完全履行だったため、るるもは魔女の資格を剥奪され、修業魔として人間界で修業することになったと言う。るるも自身の魔力も封印され、一枚につき一度魔法を使える「魔法のチケット」を介さなければ魔法を使えないらしい。そのチケット束を柴木に使い切らせることが修業内容とのことだが、実はそのチケットは柴木の命そのものであった。るるもはそのことを知らされておらず、彼女の使い魔であるチロにその真相を聞かされた柴木は、自分の欲望やるるものことと命を秤にかけることに葛藤する。るるもは柴木の家で暮らすことになり、修業しつつも柴木らとの生活を楽しむ。一方、柴木は自分の命を削ると知りながら何度も魔法を使い、時には人助けをしながら過ごしていた。しかし、とうとう彼の寿命の全てを使い切ってしまう時が訪れた。

魔界編
魔法のチケットを全て使い切り、柴木は命を落とす。修業を完遂したるるもは、チケットの真実を知り絶望し、最後までちゃんと感謝の言葉を言えなかったことを後悔する。自分のことを地上の人々の記憶から消し、魔界へ帰ったるるもは無事に魔女へ復格する。柴木に一言言いたいと強く願い、ハルリリとその部下三魔女と共に、るるもは「魂晶のカベ」へ侵入し柴木の魂晶を持って行こうとする。しかし そこに彼の魂晶は無かった。通常業務に戻るも昔と同じく酷いいじめに遭い、地上生活の思い出との差にるるもの心は蝕まれていく。ついに魔女を辞めようと思ったある日、魔界の町で柴木に出会う。実はハルリリの使い魔 ミミがこっそり柴木の魂晶を持ち出し、人造ボディに移していたのだった。るるもは驚きと共に再会を喜び涙する。そんな彼女を見て柴木は自分の想いに気付く。魔界で平穏な日々が訪れるかと思いきや、るるもは魔界管理局に捕まえられる。大量の魂晶強奪の罪を擦り付けられ、るるもは極刑の判決が下される。柴木とハルリリらはるるもを救おうと魔界管理局に乗り込み苦戦しつつも、命からがら地上へと脱出する。生前の姿を模した人造ボディは崩れ、柴木はスペアボディの少女の姿となってしまう。柴木の高校に出来た境界のヒズミを利用し、魔界に戻り魔王へ裁判のやり直しを上申することを決め、少女姿となった柴木はるるもやハルリリと共に懐かしの高校へ潜入する。訪れた束の間の平穏、るるもはようやく感謝の言葉を伝え、柴木はるるもに想いを告げる。そして 遂に魔界の追手が迫り、魔界へ急ぎ突入した柴木とるるもは、何とか魔王の元へたどり着く。しかし 魔界のシステムに恨みを持つ保安部隊長・ジロのクーデターにより魔王は滅殺され、彼女は新たな魔王になることを宣言する。ところが実は魔王は無事であり、膨大な魔力を以って全ての決着をつける。魔王に願いを叶えられ、柴木は元の肉体へ戻り地上に帰ることが出来るようになったが、それは同時に魔女である るるもとの別れを意味していた。

放課後の魔法中学生編
十三級魔女るるもと地上人・柴木耕太が巻き込まれた魔界のクーデター事件から一年後。ルシカほか三人の新世代魔女が地上に降り立った、任務失敗続きの彼女たちに課せられた使命は先輩魔女のるるもの監督のもとで他の二人の魔女と共に「言ノ葉ノ書」に言霊を宿した「呪文字(まじもじ)」を集めること。今回の任務に成功しなければ魔女の資格剥奪という状況でありながらもでもルシカは憧れの地上生活のことで頭がいっぱい、ルシカ達は「普通の女子中学生」を演じながらもはたして 任務を果たすことができるのか!?

登場人物

るるも
柴木と契約を結んだ魔女(正確には魔女資格を剥奪されたので修業魔である)。本名「マジ=モジルカ・ルルモ」。実年齢は315歳。カエルが苦手。契約者の願いを叶えるための魔法を使うことができる。外見は普通の中学生。極端に無表情で無口。しかしそれは人一倍はずかしがり屋な性格によるものである。かつて他の魔女に騙されて規則をやぶり、60年間牢獄に入れられていた。運動神経が鈍く、ホウキに乗れないことが悩み。人間界では柴木が通う学校内にある学食の見習いとして働いているが、ひどく不器用なので失敗ばかりしている。地上の生活に楽しさを感じ、しばしば「私はうかれている」と自戒している。柴木が通う学校で学食の見習いの仕事もそれがきっかけであり、夏休みは別のアルバイトをしている。元々は最下級の第十三級魔女だったが、野心がないためであり魔法能力については高い。柴木に対し感謝の想いを抱き、ともに特別な感情が芽生えていく。

チロ
るるもの使い魔。その姿は黒猫。人間の言葉を理解し、無口なるるもとは対照的に、関西なまりの言葉でよく喋る。契約について、るるもも知らないことを知っているなど、ただ使役されるだけではない重要な存在らしい。変身許可証を用いて褐色肌の少女に変身することもできるが、ネコ耳と尻尾を出してしまうクセがついている。血統のはっきりしない自分を使い魔に選んでくれたるるもを慕っており、彼女が魔女に復帰するために柴木にチケットを使わせようと企むこともある。

森野伊鈴
1年生で人のオーラの色や形を見ることができる変わった少女。実は魔女(マ・リース・ラ・リリス)の血を引いている。

ハルリリ
るるもの魔法学校時代の友達。第一級魔女でフルネームは「ワルラ・ハルリリ」。リアクションに乏しいるるもにやきもきして、柴木にちょっかいをだしたり、魔法グッズを送ったりしてトラブルの原因になることも。貧しい家の出で、いじめられてた昔の彼女に声をかけてくれたるるもに感謝しており、るるもの現状を気にしている。

ミミ
ハルリリの使い魔。チロと異なり純血ネコのため水が苦手。チロと同じように許可証を使い、黒目がちな少女に変身できる。研究肌であり、人造ボディなどを作ることができる。紆余曲折を経て柴木のことが気に入り、積極的にアタックをかけるようになる。

マ・リース・ラ・リリス
元第一級魔女で伊鈴のおばあちゃん。規則を破り地上に残った魔女。

たま
ひょんなことからチロが九州に飛ばされたときに出会った猫。飼い主を守るため猫岳に修行に入り、化け猫になる。

第2部からのキャラクター
ミミルミア
魂晶管理人である第一級魔女。魂晶好きな巨乳眼鏡っ娘。明るい性格。

シルリア
魂晶管理人である第一級魔女。フルネームは「シルリア・サーランド・アルフォア」。生真面目な性格で、ミミルミアから「シーちゃん」と呼ばれる度に訂正する。

ルンバ
ハルリリに仕える上級魔女。軍事マニアで軍人のような口調で喋る真面目な娘。

ミッチー
ハルリリに仕える上級魔女。運動が得意で元気な娘。

アチャコ
ハルリリに仕える上級魔女。「ガオ」が口癖の不思議な娘。

ジロ
保安部隊の実行部隊である408隊を率いる第二級魔女。フルネームは「ジロ・ミオ・クドール」。ナミダ紋様の仮面を被っている。

モエルダ・アッファ
第七級魔女で、昔からるるものことをいじめていた。同じく七級魔女のヒルコア・ユリリと一緒に行動する。

用語

魔法
魔女が杖を振り呪文を唱えることで、一般人には不可能な現象を引き起こす能力、技術。基本的な呪文は「(魔力発動。)開け魔力の門。“○○(魔法名)”」だが、魔法名のみでも使用できる。「魔力の門」から杖に魔力が伝達されることで魔法が発動する。その力の根源は人の命であり、魔法を使うたびに契約者の命や魂晶を消費する。そのため、かつて魔界人による地上人の虐殺が起こった歴史がある。見かねたある魔界人(現・魔王)により前述の魔力の門が作られるなど、現在の魔法はシステム化され、色々な制限が掛けられている。1日で消費できる魔力には上限があり、戦闘の際はどんな種類の魔法をどう組み合わせて使うかが重要となる。たとえ魔法でも、死んだものを生き返らせることはできない。

魔女
魔法を扱う魔界人。長い寿命と魔法を得る代わりに規則に縛られる。第一級から第十三級までの階級があり、魔法錬成能力・身体能力・判断力・任務遂行成績により決められ、任務の種類や特権などに影響する。地上から魂晶を回収すること(地上勤務)や、魔界における治安維持・事務管理・古書整理・未開地探索が主な仕事である。魔界名誉階級として最上級0級も存在するが、500年間 空席となっていた。使い魔としてネコと契約する。また、魔法発動時には正装姿となる。職務を放棄し地上にずっと残ることは重犯罪である。

魔法のチケット
柴木に渡された緋色のチケット。柴木が強い想いとともにこれをちぎることで、るるもの魔法が発動する。消費する際、チケットは燃える。また強い想いさえあれば、ちぎらなくても発動する。願いの大きさによっては複数枚消費することもある。666枚つづりで、これを500日以内に契約者にすべて使い切らせることが、るるもが魔女に復格するための修業内容である。実はこのチケットは柴木の命そのものであり、すべて消費することは柴木の死を意味する。お人よしなるるもには、この真実は知らされておらず、柴木は使い魔 チロからこのことを教えられた。

魔界
人間が住む「地上」と隔たった、魔法技術のある異世界。高い壁に囲まれた町には数万の人々が生活をし、少数の「魔女」と一般市民である「平民(タミン)」に区別される。魔女は治安維持などをし、平民は農作物を作ったり服飾品を作ったりする。また、この町は女性のみが住んでいる。人間が住まう「地上」とは「魔界の扉」を通って行き来する。この扉は普段干渉できないよう、魔界では地面に深く掘られ、地上では天高くに開けられる。また悲劇を繰り返さないよう、地上との行き来は制限がかけられている。魔王が統治し、その下にある「魔界管理局」が魔界全体を管理する。地上よりも歴史が古く、技術も発展している。建築物はヨーロッパの街並みのようで、実は地上に建築技術を教えたのは魔界人である。しかし櫛などは地上の物の方が優れている。魔界の夜空には月のみが浮かび、星々は瞬かず決められた時間に一斉に降る。また地上に比べ空気が重くじっとりとしている。中心に魔界管理局本棟「皇幣宮」、その地下深くに「魂晶のカベ」、町の西端に「魔力の門」がある。

絶対腕輪 陣鎖輪(ぜったいうでわ トラストス)
大小いくつもの魔法陣が組みこまれた腕輪。魔界では罪人の拘束の手錠として用いられ、陣解(リストス)の鍵を使う以外に解錠手段がない。

欲望顔(ベルトス)
魔界のはやり病だが、ごくまれに地上の人間にもウイルスが感染する。症状が進行すると、ベルトのバックルのように腹部に人面瘡が現れ、勝手に喋ったり声真似したり、長い舌で悪戯したりする。最終的に死に至るらしい。通称フリカケという特効薬があるが、成長した欲望顔は切除手術を行なう必要がある。

魂晶(こんしょう)
契約の代償として魔女が受け取った魂が、魔界に運ばれ結晶化したもの。番人ブラドクルバローニにより「魂晶のカベ」に集められ、エネルギー体へ変換され(消架)、「魂晶の目」より吸収され、魔力の門に送られる。すなわち魂晶は魔法の源となる。

夜廻蟲(ナイルブルア)
建物に寄生し、生物エネルギーを食べて成長する魔界の危険生物。基本的に夜にしか活動できないが、巨大化した場合、時空を歪めて「夜空間(ドルト)」を作ることができるようになる。その空間内では魔界の血を引く者以外の活動は停止する。

魂晶入腹式人形(こんしょうにゅうふくしきひとがた)
腹部に魂晶を入れることで、リアルな人間と同じように行動できる人造ボディ。そのモデルは実在の人物でなくてはならない規則がある。痛覚などの感覚もあるが、手などのパーツが外れやすかったり首が取れても生きていたり凄い腕力を持っていたり、人間とは異なる部分もある。ブラドクルバローニゴーレムのような巨大な人形。刑の番人として修業の期限を告げに地上に顕れたり、魂晶を運び守る仕事をしたりする。攻撃性は低いが、抗魔魔法下で稼動できる。

魔法

作中で使われた魔法について記述する。
移動(デイメル)
自分や他人、または物体を移動させる魔法。瞬間移動のようなこともできる。

集合(ラマイル)
鳥葬のための鳥を集める際に用いられた魔法。

浮上(バルトス)
自分や他人を浮かせる魔法。落下中の対象を助ける際にも利用できる。

回転(アモル)
鉄棒で回転する際に用いられた魔法。

回復(リメンション)
傷や病気を治癒させる魔法。同時に衣服などの物の修繕もできる。植物の異常成長を引き起こすこともある。

透過(リミルス)
姿を透明にし、見えなくなる魔法。対象の他、触れている衣服や人、物体にも効果がある。

正装(パルタス)
一瞬で正装姿(帽子・マント等)に着換える魔法。魔法を発動する際は、まず最初にこの魔法を使用する。

落下(ダルファ)
空中の物体を落下させる魔法。作中では上空を飛ぶ無人飛行船を墜落させた。

改竄(アルベル)
記憶を改竄する魔法。無茶な設定でも受け入れさせることができる。

再生(ラブル)
同じ時間を繰り返させる魔法。

飛翔(ラダイ)
空を飛ぶ魔法。手を握った人物も一緒に飛ぶことができる。

記憶凍結(ザブレル)
人の記憶から特定の情報を一時的に消す魔法。

解放(パラス)
対象人物の煩悩を解き放ち、暴走させる心理魔法。作中ではチョコレートに練り込まれた。対魔法である抑制(ラオ)で打ち消すことができる。

再会(ラグクマ)
迷子猫を親猫と会わせる際に用いられた魔法。

魔法非感知結界(アンチルビラ)
魔法が使われていることを悟らせない魔法結界。

時間停止(バスド)
魔法陣内の時間を停止させる魔法。中心に近づくにつれて時間の流れが遅くなる。人間がその中に入った場合、生命活動を完全停止させ死に至らしめる恐れがある。

解除(フライム)
かかっている魔法を解除する魔法。正装の解除や魔法植物の拘束解除にも用いられる。

投影(フリスタ)
風景や人物像を空中に映し出す魔法。

爆散(エルズスタ)
対象を吹っ飛ばす攻撃魔法。100倍(ラオ)他の魔法と同時に使用し、その魔法効果を100倍に高める。

再構成(リバル)
変身した肉体を元に戻す魔法。

氷塊(ザルバス)
周囲を凍らせ、トラックを止めるほどの巨大な氷を出現させる魔法。

記憶消去(ザルトア)
人の記憶から特定の情報を完全に消す魔法。かけられた人が自力で思い出すことで解ける。

特別開門(ウラアフア)
第一級魔女クラスにしか使えない、大量の魔力を消費する開門魔法。「魂晶のカベ」に通じる入口を開ける際に用いられた。

空間接続(フリセル)
空間を繋げる魔法。自分から遠く離れた空中から腕を出し、敵を捕らえる際に用いられた。

変身(モラルド)
自分や他人を動物に変身させる魔法。

部分時間停止(クエストバスド)
対象人物のみの時間を停止させ、動きを止める魔法。

連結逆転(ミコバルサ)
魔法の方向を逆転させ、発動者に魔法がかかるようにする魔法。抗魔魔法魔法を使いにくくする魔法。魔法の効力が10分の1に、その魔力消費量が10倍になる。魔界管理局の罪人収容区画一帯にかけられている。「番人」や人形などの「造られし者」は通常通り稼動できる。

睡眠(スリーフ)
相手を眠らせる魔法。

開門(アフア)
壁に扉のような穴をあける魔法。

粉砕(モルト)
対象を砕く魔法。

消却(デリド)
対象を地の果てまで吹っ飛ばす魔法。

滅殺(バルグ)
対象を一瞬で消し飛ばす魔法。

修復(ディメンション)
壊れた物体を元の状態に復元させる魔法。

帰順(ハルテラ)
魂晶を元の肉体に戻し、死者を蘇生させる魔法。魔王にしか扱えず、魔力の門を全開にし膨大な魔力を使って発動する大魔法。

雑記



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