【魔法世界観】

【魔法世界観】
(俗に言う無茶苦茶科学なので突っ込み大歓迎)

【魔法】
魔法とは、いうならば自然科学の一種であり、
「通常では見れない不可視のエネルギーを可視のエネルギーに安全に変えること」が、
魔法として定義されている。

不可視のエネルギーの代表は、
現代で知られているのは電磁波、原子核のなんちゃらエネルギーなどだろうか。
だが、これらのものは自然には薄い濃度でしか存在していない
(街中で電磁波が強いといっても、街中で電磁波に吹っ飛ばされる事はないだろう。
強い電磁波が発生していればいいという意見もあるだろうが、
その強い電磁波を発生させるエネルギーはすでに可視エネルギーであり、非効率的である)
または、それを安全汲み出すのが難しい
(原子核を云々というのは確かに強いエネルギーを生み出すかもしれないが、
その指向性まで指定できない。下手すれば発動した自分が食らうことになる)
といった理由で大抵扱うのが難しい。

そこで魔法の主流となるのは自然エネルギーの中でも指向性を持った形で発現しやすく、
なおかつ術者の周囲に漂っている不可視のエネルギー―――「生命エネルギー」を使ったものになる。

生命エネルギーとは、生物一般の所持している(身に纏っているといったほうが正しいか)
一種のエネルギーであることが知られているが、
質量・体積を持たないために正確な事はわかっていない。
若い健康的な人間ほどこれを所持している事、新陳代謝などの度に失われ、
栄養補給や睡眠によって増加する事、これを失ったものは死に、
逆になんらかの方法で与えることで病気などから救える事などがわかっており、
「霊エネルギー」「オーラ」「気」等とも呼ばれている。
人間は無意識のうちにこれを消費して行動しているのだ。

では、不可視のエネルギーであり、その性質も完全に定義されていない「生命エネルギー」を
どのようにすれば可視のエネルギーに変えることがだろうか。

答えは簡単だ。
無意識のうちに消費しているこの生命エネルギーをある手順を用いて意識的に使えばいいのである。
その手順として代表的なのは比較的原始的な方法である「オーラ法」と
「世界因果律」を利用した「言霊」「呪紋」の3種類がある。

【名称】オーラ法
【発動条件】ポーズ系、意思
【使用エネルギー】生命エネルギー
【効果系統】肉体操作、衝撃波、エネルギー自体の活性化
【詳しい説明】
気孔とも呼ばれる生命エネルギー利用法。
呼吸や筋肉の動きで生命エネルギーに波を作り、それによって任意の筋肉の出力限界を増したり、
肉体的損傷を回復したり、その波を体外に衝撃波として放つことができる。
慣れた人間は動き無しにその力を扱える。
比較的人間の意思のみで操られるためにメジャーになっているが、
エネルギー効率がやや悪いのも事実。
また、強化した筋力は強化を解くまで生命エネルギーを消費しつつけるうえに、
強化が解ければその強化に応じたダメージを受ける。

自分自身のまとうエネルギーを活性化させる性質があるので、
他の系統の魔法を使う基礎訓練として扱われることが多い。
また、他者に生命エネルギーを譲り分ける性質を唯一持つ魔法形態である。

【名称】言霊
【発動条件】スペル系
【使用エネルギー】生命エネルギー
【効果系統】非常に広範囲にわたる。なんでもあり。
【詳しい説明】
世界には「存在するだけで意味を持つ言葉」が存在する。
その究極的なものが「言霊」とよばれるものである。
言霊とは、世界の物理法則(世界因果律という)上存在する
「意味のある言葉」を詠唱することで様々な効果発揮する魔法系統である。
代表はお経などだろう。
ただし、この「存在するだけで意味のある言葉」とは
「文化的に意味のある言葉」である可能性は極めて低いので注意すること。

基本的に、一つ一つ生命エネルギーを乗せた言葉を連ねることで発動する。
当然ながら活性化された生命エネルギーを使用した場合のほうが効果は上がる。

が、火炎を発生させるといった類のものでも、
方向指定を行わない限り、その効果は発声器官を中心に放射状に発生する。
そのため、方向、距離を指定しなくてはならない
(重力ベクトルと発生方向へのベクトルの関係、角度2種、
そしてその距離を指定する必要がある。瞬時の計算が必要)

さらに、言霊魔法は詠唱からその内容を予測できる、
同じ言葉を逆再生した詠唱で無効化できるという欠点を持つため、
戦闘用の言霊などは自分の詠唱の中に
その魔法の内容をわからせないようにするためのノイズを入れる事がある。
これを「迷彩」と呼ぶ。

最近はコンピューターによって世界律がある程度明かされ、
強力かつ、長い詠唱の魔法も発見されてきた。
そのため最近では詠唱を圧縮して行う特殊詠唱法「グルヴェール長圧縮法」
――通称G-Spell(ゴスペル)で詠唱する魔法使いが主流になってきている。

生命エネルギーを燃やし火を作る、気体を地下で発生させ大地を隆起させる、
振動を抑えて周囲の熱を下げる。化学物質を生成させ精神を操るなど、
幅広い用途があるためにこれを研究する魔法使いが多いが、
最近は7×10の43乗程度の発音を必要とするもの
(詠唱中は息継ぎなどは基本的にできないため、ほぼ詠唱不可能)などのような
人間として扱えない「意味のある言葉」しか見つからないようになり、
やや先が行き詰まってきた感がある。

言葉の一つ一つに生命エネルギーを乗せる必要があるために、長い詠唱は命を危険にさらす。
健康的な若い人間は言霊を10の64乗音発することができるだけの生命エネルギーを有しているが、
3分の1以上を即座に失った場合様々な後遺症を引き起こすことが確認されている。

完璧に余談であるが、
最近人の寿命が延びているのは人々が一つ一つの言葉に生命エネルギーを付与しなくなり、
無駄なエネルギー消費が省かれたから、「信念をこめた言葉」がなくなったからだと言われている。
昔の人々は一つ一つの言葉に生命エネルギーを付与していたらしく、「沈黙は金」「口は災いの元」
「人を呪わば穴二つ(これは言霊魔法の詠唱で生命エネルギーを失い、
衰弱する様を表したといわれている)」などの諺にその跡が見られる。


【名称】呪紋
【発動条件】魔方陣、意思
【使用エネルギー】生命エネルギー、発動体(損傷型)
【効果系統】非常に広範囲にわたる。結界型、発火型、変形型が多い。
【詳しい説明】
世界に「存在するだけで意味を持つ言葉」が存在するように「意味のある紋様」も存在する。
紋様を描き、それにエネルギーを注ぎ込むことで発動する魔法の系統が呪紋学である。
代表的なものに魔法陣などが上げられるだろうが、別に2次元の紋様である必要はない。
偶像など3次元の紋様も呪紋の一種になりえる。
世界的に有名な2次元紋様は「ナスカの地上絵」、3次元紋様は「モアイ」あたりであろうか。

呪紋が他2種にくらべ特徴的なところは非常に多く、例を挙げると
他二つと比べて完成までにかかる時間が圧倒的に大きなこと、
紋様の形で指向性を得ることができるものの
大半の呪紋が発動点を中心に術者等を判別せずに効力を発揮する事、
使用するエネルギーが活性化していれば要るほど効力を発揮するのは同じであるが
そのエネルギーを注ぐ人と呪紋を書く人は別人でも構わない事、
同じ呪紋でも生命エネルギーを注ぐことで何度も使える事、
発動することで呪紋を書き込んだ媒体を劣化・破壊させる事・・・etc.が挙げられる。

呪紋を書き込んだ物―――「発動媒体」は発動するたびに劣化するため、
近年は高価かつ壊れやすい指輪などよりも使い捨てのしやすい「紙」や
早々影響の出ない「地面や建物の壁」に描かれることが多くなっている。
ただし、地面に魔方陣を書く場合は方向を指定する場合はその変更が容易でないので、
コンクリート片など持ち運べる硬い物を用いることもある。
方向を指定できない分「物理障壁」などのシェルター系の魔法が多い。

また、何人もの魔法使いが同時に生命エネルギーを注ぎ込むことができ、
他の魔法体系よりはるかに派手な戦略級魔法が扱える。

これも余談であるが、
よく販売されている偽者でないオカルトグッズは呪紋の刻まれたものがほとんどだ。
呪紋は生命エネルギーさえ注げば発動するために、一般人でも扱うことができるのがその理由である。
また一般社会にも「家紋」や「砂時計」といった2次元・3次元問わぬ一種の呪紋が溶け込んでいる。

他に、中世に魔女がイモリだの蛇だのを使って・・・という逸話があるが、
その理由として、呪紋は紋様の形だけでなく色まできっちりと決まっており、
その色を作るためにそれらを用いたとされている。
近年では合成絵の具の類が完成しているので、
魔法使いたちは別にイモリや蛇に触る必要はなくなったといえよう。

以上3つが基本的な魔法の系統だが、これに属しないものもある。


【名称】異能/遺志
【発動条件】意思
【使用エネルギー】生命エネルギー
【効果系統】一人一人に自分の存在意義に応じた能力系統を持つ。
【詳しい説明】
―――人の手を離れた存在にのみ許された魔法体系。

―――すなわち【世界因果律】を用いない
         己の所有する【固有因果律】を用いる方法である。

基本的に異世界の存在であるリンカーネーター達や神の心臓所持者にしか扱えない。
リンカーネーターの魔法は「異能」、神の心臓所有者の魔法は「遺志」と呼ばれる。
個人個人の存在意義に応じた能力であり、
この系統の魔法を発動させる条件は意思と「術者自身の定めた行為を行うこと」のみ。

魔法系統の中で唯一「必殺技を叫びながらじゃないと放てない」等の
マンガ的な制約のありえる系統でもある。


【世界設定とかそのあたり】
(あまりにも穴が多い?それは当たり前だよ)

【平行世界】
この世界は「地球」も含めて最低8の平行世界が存在していた。
だが、各世界の神が寿命を迎え(というのが地球での表現だが正確な理由は不明。
とにかく神が人々の前から姿を消したのは事実)、既に地球以外の世界は「消滅した」
神の心臓は地球も含めた8つの世界の神様それぞれが
現世に降臨した時に纏った肉を元に作られているためか、
リンカーネーター達は地球の事を
「他の世界を破壊し、自分だけ生き残ろうとした悪の世界」と認識しているらしい。

【神の心臓】
世界維持神ディオスの死の直前に試行錯誤の末にグラーフ・シュトイル博士が考案し、
完成させた「寄生型人造維持神」の事。
神としての機能を持った肉片を生命力あふれる子供の体に埋め込む事で、
子供の生命エネルギーによってその神の力を動かし世界を維持させる。
これが神の心臓の基本理論である。
埋め込まれた子供はその神としての力を操る力と、比類なき生命力を得、
代償として生命エネルギーを急速に失い続ける。
(つまり、寿命を失う、生命力=生命エネルギーではないので注意)
子供が死んだ後は、世界を維持するためにその体から神の肉片を取りだし、次の子供へ移植される。
この時、神の肉片は埋め込まれた子供の心臓と同化する。これが「神の心臓」と呼ばれる由縁だ。


【リンカーネーター】
すでに崩壊した異世界より来たる怨霊。この世界を破滅させるために現れる。
この世界を破滅させようとしている理由は「神の心臓」にある。(【平行世界】参照)
霊体として存在するものから悪意のイメージを肉に代えて纏うもの、人に取り付くもの等種類は多彩。
平行世界で生まれた存在故に「世界因果律」に縛られることがなく、
物理法則を無視した動きや「異能」を扱える。
代表的なのは、幽霊物テレビ等でも登場する憑移タイプの「ヴァグランツ」、
犬と人の中間のような姿を取る受肉タイプの「ライカス」の2種である。
(余談だが、上の2種類が代表的と書かれているのに本編ではこれより上位種の敵ばかり登場する)

【リンカーネイトマスター】
リンカーネーターを体の中に取り込み、自分でコントロールしている地球人の事を指す。
この世界に絶望し、リンカーネーターと協力している者か、
なんらかの理由でリンカーネーターの異能の力を手に入れたかった者達。
敵として描かれる。


【組織とか会社とかその辺り】


【正式名称】Universal Magic-guardians Association
【通称・略称】UMA
【本社・本拠地】日本・三須市中央区「イツァルトビル」
【代表】《神の選び手》相沢東矢
【規模】全世界約7000万人が所属
【知名度】一般人からはわからないように隠匿されている。
【設定】
維持神ディオスとのコンタクトを取った男、相沢を中心に
人造維持神プロジェクトを展開するために作られた組織。全世界に支部を持つ。
現在は神の心臓所持者(通称GC)の監視とリンカーネーター対策を行っている。
魔法を一般社会に漏れさせないようにしているのも、神の心臓の継承者を決めているのもここだ。
一部からはこの組織が日本中心に活動していることに対して意見が出ているが、
相沢は活動の中心をディオスの降臨した地、三須から変える気はないらしい。


【正式名称】早川科学工業
【通称・略称】なし
【本社・本拠地】日本・三須市中央区「イツァルトビル」
【代表】《ティンダロス》早川友恵
【規模】世界の石油工業の8%程度のシェアを誇る
【知名度】日本の代表企業の一つ。三須市はこの企業の企業都市である。
【設定】
世界的シェアを誇る石油化学工業会社。他企業にない様々な方法(まぁ、魔法なんだが)
を使ってコストを削減し、外国にひけを取らない強固なマーケットを展開している。
だが、裏の顔はUMAをカモフラージュするための存在であり、
いくつかの早川名義の工場は巨大な機密実験場となっている。


【正式名称】世界魔法規定委員会Mithril
【通称・略称】ミスリル
【本社・本拠地】三須市営 天津宮公民館地下666階
【代表】《白のミレニアム》ミリアム・アークライト
【規模】1900万人弱
【知名度】一切無し、UMAによって隠匿されている
【設定】
魔法や魔法を応用した化学技術、世界因果律についての研究を行っている研究機関。
対リンカーネーター用の兵器等も開発している。


【正式名称】LineGold国際魔法軍
【通称・略称】ラインゴールド
【本社・本拠地】アメリカ・フロリダ州
【代表】《セイクリッド》ガウェイン・ブロウバル
【規模】1000人
【知名度】UMAによって隠匿されているが、軍事マニアには謎の軍として名前だけが知られている。
【設定】
リンカーネーター対策のために設立された連合軍。
ミスリルで作られた兵器を用いて敵を殲滅する。
また、魔法やリンカーネーターについての情報隠匿も担当しており、
簡単な記憶改竄アイテムも存在する。
金の横線を基調としたラインゴールドの軍章は
日常と非日常の境界線を守護するものという意味があるらしい。



【正式名称】真理探求団体emeth
【通称・略称】エメス
【本社・本拠地】中国四川省
【代表】《ELDER》陳 高徳
【規模】65万人程度
【知名度】中国の大規模なマフィアとして裏社会ではそれなりにしられている。
【設定】
UMAに反発し、全てを白日の元に晒そうとしている組織。
神の心臓所持者を誘拐し、その秘密を解き明かそうとしている。
実行部隊は常にEと呼ばれるリーダー一人、部下十数人という単位で隠密行動をしているが、
もしリーダー失えば部下はただの暴徒と化す。
emethとは「真理」を表す言葉だ。だが、もしその頭文字のEが外れれば、
meth「死」―――唯の無意味な殺戮組織になる可能性を孕んでいる。



【正式名称】喫茶店コスモス
【通称・略称】コスモス
【本社・本拠地】三須市桃山台2丁目
【代表】佐々木淳一
【規模】店長とバイト2人
【知名度】コーヒーやパンの美味しさで桃山台の主婦やOL、一部の学生に人気な程度
【設定】
カフェオレ好きな翔也の憩いの地。
コーヒーと日替わりブレッドセット(350円)とカフェオレ(200円)が売れ筋商品である。
リンカーネイトマスター・ルルとの戦いに巻き込まれて壊されかけたりして、
以後翔也達の主な作戦会議場所となる。



【人物編】
(途中で面倒になって20人くらい省略してしまった・・・)


【名前】
藤 翔也(ふじ しょうや)

【通り名】
虚偽の紡ぎ手(マリオネット・オン・ストリングス)

【容姿】
中肉中背、並の顔に染めてない黒い髪。
昔、交通事故にあったせいで、左胸に大きな傷痕がある。

【決め台詞】
「真実がどうでも構わない!例えこの記憶が全てが偽りだろうと―――僕はこの世界を生きる!」

【特殊能力】
∵記憶の改竄∵
 自分も含めた人の記憶を改変する。虚偽の記憶を植え付けることも、記憶喪失にさせることも可能。
ただし、改竄する内容を強く覚えていればいるほど、その内容が多ければ多いほど、自身の生命エネルギーを消費する。

【専用武器】
ARK(アンチ・リンカーネーター・ナイフ)/
 呪紋が彫り込まれたダイヤモンドナイフでLineGold兵の標準装備でもある。
呪紋を発動する事で霊のように実体のない敵にも切り掛かることが出来る。

【必殺技/詠唱】
《チープトリック》
 翔也が右へ飛んだという記憶を左へ飛びながら植え付け、敵が右を向いた瞬間死角から切り付ける。

《インコグニション》
 コンマ1秒前の相手の五感の記憶を改竄することで、相手に状況を完全に誤認させる技。
ただし極端な集中が必要。
共にばれたら終わりなので彼の必殺技に詠唱はない。

【設定】
神の心臓の一つ、「輪のグラウディボーネ」を所有する16才の少年。
リンカーネーター達にその心臓を狙われて、家族を失ってしまう。
以後、自分の身を守るため、そして家族の仇を討つためにアヌビスに協力し、闘いに身を投じることになる。
カフェオレと犬が大好き。

グラウディボーネは不安定なものたち―――「記憶」と「真偽」ひいては「存在」―――を司る神であり、記憶の操作を行える。
翔也は幼い頃よりこの力を無意識に使うことで自分に偽の記憶を植え付け、トラウマを負わないようにしている。
このため話の途中で仲間との齟齬が幾度となく出ることになる。
生命エネルギーを失った場合グラウディボーネの力を制御できなくなり、
記憶が常に断絶するようになる(飯を食いながら「メシはまだかのう?」と言うような感じ)はずだったのだが、
最後の戦いで相打ちとなり死亡する。


【名前・CV】
藤 竜一(ふじ りゅういち)

【設定】
翔也の6つ上の兄。三須市内で公務員として勤めており、一人暮しをしている。
翔也の事を勇気付けるためにちょくちょく登場する。
が、実は翔也が5才(竜一が11才)の時に事故に巻き込まれ、死亡してる。
実は彼は家族を失った翔也がグラウディボーネの力で自分の記憶を書き換えて
「存在している」と思いこんでいるだけの存在に過ぎない。
文章において彼のセリフを全て消去しても話は通じるようになっている。
。○(昔の俺よ・・・・よくがんばったな)
自分が翔也の見ている幻影とばれた後は「輪のグラウディボーネ」として翔也に助言を与える。


【名前】
坂上 あやめ(さかがみ)

【通り名】
異能殲徒/イノセント

【容姿】
色白で髪の色もやや薄め。身長も低い。

【決め台詞】
「違う、違うっ!みんな私を―――私を騙してたんでしょっ!全部嘘で塗り固めてっ!」

【特殊能力】
∵融合∵
 触れたものに融合し、その制御を乗っ取ることができる。
ただし、精神を持つものと融合した場合は自分精神までも融合の影響を受けてしまう。

【専用武器】
戦闘には参加しない

【必殺技/詠唱】
《歪曲する世界/フェイタルラビリンス》
 地球そのものも含めた周囲の物体全てと融合し、敵を360度全方位から攻撃する技である。
彼女の生命エネルギーでは1度放つのが限界であり、2度以上行えば生命エネルギーを失い、死にいたるだろう。
    「ワダシタツィノセグァイヲウヴァイスィモヌォォ
     オニュレノスレカイヲレゥーキヌィワウワァスェ
     (私達の世界を奪いし者、己の世界を俺達に渡せ!)」

【設定】
神の心臓の一つ、「喰のメルピア」を所有する17歳の少女で、翔也の従姉妹。
元々心臓に欠陥を持って生まれたのだが、神の心臓を移植してもらうことで生き延びた。
生命エネルギーが少ないため、かなりの病弱である。
本人は神の心臓について一切知らされていない。

体が弱いながらも家族を失った翔也を元気付けようとする明るい性格の持ち主で、翔也の事を実の弟のようにかわいがる。
好きなものは猫とコロッケで、料理は割りと上手。現実主義で、魔法なんてありえないと常に否定している。
また、翔也と彼女の犬vs.猫談義はしばしば謎の波乱を生む。

メルピアの司る物は一つにして複数たる存在たち―――「多面性」、「融合」、「合力」といった物―――であり、
様々なものと融合し操れる。
元々生命エネルギーが少ない体質の彼女は世界の維持以外にエネルギーをまわす余裕などなく、その力に気づいていなかった。

そのため、LineGoldも彼女には真実を教えずに平穏に暮らしてもらうべきだと判断。
無垢なる神として《イノセント》というあだ名で呼ばれることとなる。
維持神の属性を持つ彼女は「世界因果律の8分の1」を書き換える権利を有しているのだが、
彼女が「魔法なんてない」と世界因果律を書き換えているために因果律の影響を受ける魔法の力が弱められている。
そのため魔法使い、異能力者殺しという意味で「異能殲徒」なんて当て字をつけられている。

だが、彼女に神の心臓の事を隠していたことが後に悲劇を生む。
アガペが隠されていた情報を全て彼女に手渡したのだ。ご丁寧にかなりの情報操作つきで。
自分以外の仲間達が全員「神の心臓」の存在を知っており、なおかつ自分がそれを持っている。
そして、そんな自分はいつもでも病気が治らず検査を受け続けている
―――その状況を確認した彼女はアガペを信じてしまう。
疑心暗鬼に陥り、暴走して自分の意思に関係なく∵融合∵の能力を行使してしまうようになった彼女は
翔也たちの一切の制止を聞くこともなく混乱を続け、リンカーネーターの誘惑に誑かされる事となる。
最後にはリンカーネーター達と無限に融合、
大量に融合したリンカーネーターの意思によって、彼女の意思は潰され、消え、モンスターと化した。


【名前】
クォン

【通り名】
闇を紡ぐもの(ザ・ハイマスター)

【容姿】
黒いローブを身にまとった60代後半の男。

【決め台詞】
「神を殺し、世界を壊す!それが人にできる所業か!?───否!我こそが神となるのだ!」

【専用武器】
異形化で生やした爪
神の砦(ブラックフォートレス)/
 様々な呪紋が内側に書き込まれたローブ。劣化しにくく、なんどでも呪紋を扱える

【特殊能力】
∵時の扉∵(ゲートオブドリーム)
 時空障壁をこじ開け、既に崩壊したい世界への門を開き、リンカーネーターを呼び出し、操る能力。

【必殺技/詠唱】
《檻砕き(リミットブレイク)》
 自分の体に同化させたリンカーネーター「鬼母神グラヌゥ」にシンクロする技。
この時体が変形し異形と化す。肉体という檻を抜け出した魂100%以上の力を発揮する。
   /「捧げよ神よその心臓を!今宵は神狩りの宴なり!」

【設定】
クラーク博士と全く同じ方法で時空の門を開けた魔法使い。呪紋魔術の研究者だった。
既に時空の門から繋がる平行世界達は完全に崩壊していたのだが、この時彼はある失敗をおかす。
この時に時空の門から洩れでたリンカーネーター、
第五世界ベンスティアの魔王「グラヌゥ」によって精神的汚染を受けてしまったのだ。
クォンはリンカーネーターに力を貸し、世界の崩壊をもくろむ魔法使いとして第二の生を歩み始めることとなる。
7人の魔王級リンカーネーターを身に宿した戦士、リンカーネイトマスターを産み出したのちに、
彼は神の心臓を狙って直接的な行動にでる―――が、瑞穂を殺害した後、翔也を狙い、返り討ちに合う。


【名前】
ルル

【通り名】
飽食の罪(ザ・イーター)

【容姿】
蒼い髪の10才程度の少女。元気いっぱいでいつもはしゃいでいる。

【決め台詞】
「言ったじゃん。ボクには帰る家はないんだよ。───ボクが全部食べちゃったから!」

【専用武器】
肉体

【特殊能力】
∵トウテツ∵
 その体に触れたものすべてを喰う能力。
また、喰った物は自分のからだの一部として自分の体から生やし、使うことができる。

【必殺技/詠唱】
《クライツクス》
 体から人間の形をした口の塊を分離させ、襲わせる能力
    /「クライツクセ───イクセン ノ アギト」

《サツリク ノ ヤイバ》
 体の各部分から今までに食べた刃をつきだし、斬り付ける技。
相手の肉に深く刺さり込みその骨や神経をまとめて喰う。
同様に銃を作り出して発砲する《サツリク ノ マダン》も存在する。
    /「それじゃ───イタダキマス」

《セカイ ノ スベテ》
 彼女が今までに食べたすべての物───車、飛行機、マンション等
      • そして、第三世界シキナマウラそのもの───を生やし、
地球そのものを重量で押し潰し喰う技
    /「ゴチソウサマ、そして───ボクの中へイラッシャイ」

【設定】
第三世界シキナマウラの魔王トウテツを身に宿すリンカーネイトマスター。
元々田中侑美枝という少女だったが、魔王の魂を融合されたおりに全ての記憶を失い
───いや、記憶だけだなく、その存在全てを魔王の魂に喰い尽くされ、完全にその存在を失って、
新しい存在になったと言った方が正しいか───さらに世話をしていたクォンが死に、
その研究施設が破壊されたために路頭に迷っていた所を佐々木淳一という青年に拾われた。

魔王の本性を見せていない間は大食いなだけの無邪気な少女だが、
魔王トウテツの性質はやや義理堅いとはいえ、「なんであろうと喰う」という非常にたちの悪い物である。
(なんせ崩壊寸前の第三世界をどうせ崩壊するぐらいならと食べてしまったぐらいなのだから)
各地で行方不明事件(骨も血も服も全て喰うので証拠は残らない)を頻発させ、Mithrilにその存在に気づかれることになる。


【名前】
アガペ

【通り名】
終わらぬ輪廻(ザ・リンカーネイター)

【容姿】
鷹のような瞳の青年。本性を表せば双肩から羽が生える。

【決め台詞】
「そう、全ては偽り。だが偽りこそが最大の武器となる」

【専用武器】
ザ・ワン/ただの鉄の槍。だが、敵にはこれが「もっともトラウマを喚起させる物」として映る。

【特殊能力】
∵闇色の罠∵(ナイトメアトラップ)
 相手の記憶を走査し、もっとも相手の心を揺さぶるものの幻影を見せ付ける能力。

【必殺技/詠唱】
《繰り返す罪》
 自分の姿を敵が攻撃できないような姿に変身させる能力。
さらに敵の視界をジャックし、回りの全員が敵に見えるようにする事も可能。
    /「これがお前達の罪だ。何度でも・・・何度でも味わえ!」

【設定】
第七世界フォーティアンの魔王トランシアを身に宿すリンカーネイトマスタ─。
元々クォンの弟子の魔法使いだった。
最後のリンカーネイトマスタ─として、この世界を滅亡させるための様々な策を練る。
彼によってあやめは騙され、「堕ちる」こととなる。
相手の精神の隙をついた幻惑の技で神の心臓持ちを圧倒するが、
自分の記憶や感覚を改竄した上で幻術を打ち消した翔也によって倒される。


(ヒロインが別にいたり、一般人が出てないけど、今はここまで)



【世界設定兼ストーリー】
(ただし、超やっつけ。後のほうほど手を抜いているのであしからず)

舞台となるのは近未来的な世界観の日本、
瀬戸内海に面した企業都市「三須市」の中心部からやや離れたところにあるニュータウン桃山台。
完成してから20年。
緑化計画、自然保護、文化保護などの理由で裏山や神社などが残っており、
それでいてビルなども立っているごった煮のような町だ。
主人公である藤翔也は数年ぶりに生まれ育ったこの地へ帰ってきた。理由は両親の事故死。
この町に住んでいた叔父の元へ引き取られる形で、兄の竜一、妹の瑞穂とともに翔也はここへ戻ってきた。
兄の竜一はともかく、両親が死んでしまった事で兄妹は沈んでいた。
が、伯父夫婦や従兄弟のあやめ、幼馴染みの親友達や新しい学校の仲間との触れ合いの中で、
少しづつ前向きに生きていくようになる。

───だが、異変はすぐそこまで迫っていた。

発端は翔也の目の前で起きた女子生徒の飛び降り自殺。(ヴァグランツによる精神ジャックによるもの)
そして、それを期に異変が起こり始める。

街中で起きる何かに取り付かれたような奇行を行い、その記憶を失う人々。
夜中には謎の通り魔が桃山台に出現。
また時を同じくして何人もの生徒が転校してくる───6月半ばの妙な時期だというのに。
その中には前の学校で関係は何もなかったものの一緒のクラスだった少年、水城代大地の姿もあった。

友人たちと楽しく生活しながらも違和感を感じていた翔也の身に事件が起ったのは7月に入ろうかという夏の夜、
妹の瑞穂と共に買い物に出かけた帰り道。
少し離れている間に、包帯で顔を巻き、黒のローブを羽織った謎の男に心臓をえぐり出され、瑞穂が殺される。
男は呆然とした翔也に襲い掛かろうとするが、その時ひとりの少女が現れ、翔也へ迫る黒の刃をその爪で弾き返す。
獣ように全身が銀の毛で覆われている少女を見ると、その通り魔は退却、後に残ったのは瑞穂の死骸。

少女に連れられて三須市総合病院へ連れてこられた翔也はそこで「ミリアム」と名乗るお婆さんより、
自分の体に隠された秘密「神の心臓」の事を知らされる。

世界維持神「ディウル」、これがこの世界が存続するためだけに存在していた神の名前である。
彼は25年前、自分自身の寿命が残り少ないことを知り、神の身でありながら人間にコンタクトをはかり、
世界を存続させるための術をいくつか示した。
世界各国の首脳達が集まり、会談が行われ、人々は世界を存続させるために一つの決断を下した。
この時選ばれた方法が人造維持神の作成である。人の作った神の力でこの世界を存続させようというものだ。
だが、この人造神が世界を維持するためには多大な生命エネルギーを常に消費し続ける必要があった。
研究者達は神を作ってもすぐに死んでしまうという壁に打ち当たった。
そして試行錯誤の末にグラーフ・シュトイル博士が考案し、完成させたのが「寄生型人造維持神」、通称「神の心臓」である。
神としての機能を持った肉片を生命力あふれる子供の体に埋め込む事で、
子供の生命エネルギーによってその神の力を動かし世界を維持させる。それが神の心臓の基本理論である。
埋め込まれた子供はその神としての力を操る力と、比類なき生命力を得、
代償として生命エネルギーを急速に失い続ける。(結果として寿命を失う)
子供が死んだ後は、その体から神の肉片を取りだし、次の子供へ移植する。
この時、神の肉片は埋め込まれた子供の心臓と同化する。これが「神の心臓」と呼ばれる由縁だ。

そして、翔也は20年前にグラーフ博士によって作られた8柱の寄生型人造世界維持神の一つ
「輪のグラウディボネ」を身に宿しているのだ。

なお、ディオスは18年前以降、姿を消した。

その説明をした上でおばあさんはリンカーネイターと呼ばれる存在が神の心臓を所持する人間を狙っていると告げる。
両親や妹が死んだ理由もおそらくそれだろう、と。

その後、様々な世界についての説明を受けた翔也は、自分の事を守ってくれた少女、シロガネと共に
この異変の元凶であり瑞穂の仇である黒のローブを羽織った男、クォンを返り討ちにして撃破する。(色々間にあったけど省略)

だが、彼を倒した後も異変は収まらなかった。
彼の作り出した∵時の扉∵のせいで常に数多くのリンカーネーターが地球へやってくるようになっていたのだ。
他6人のリンカーネイトマスター達がいる限り、この門は閉じないらしい。
翔也と、その仲間達の戦いが始まって・・・

(他の魔王の心臓所有者との交流、リンカーネイトマスターとのバトル、
  第三勢力との戦い、シロと翔也の恋、この土地の秘密 etc.を面倒なので省略)


そして、仲間達の協力の下、最後のリンカーネイトマスター、アガペを打ち倒すが、
彼によって連れ去られたあやめはリンカーネーター達と融合してしまい、最後のモンスターとして全員の前に立ちふさがった。
強力な彼女に翻弄され、《歪曲する世界》を叩き込まれて翔也達は完敗に追い込まれそうになるが、
翔也が「彼女がすでに一度しか使えない必殺技を使っている」というあやめの記憶を消し、
《歪曲する世界》を再度使わせ自滅に追い込む。
―――この時、翔也は《歪曲する世界》を防御するすべもなく、死亡する。

で、全てのリンカーネイトマスターが倒され、世界には再び平穏が戻る。
翔也やあやめ達の持っていた神の心臓は次の世代へと受け継がれる。
仲間達の演出とかやって終わり。
2006年07月30日(日) 21:20:56 Modified by ID:DbRFhRCBSg




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