自分だけの魔術辞典

零より始まる矛盾の螺旋、収束増幅有限の無へと。
理解など不要世界など無用。
万物の霊長半分の成長。
「瞳髪爪息鼓動幸福、命と心と存在領域、私の中のあらゆる私、
孤独の檻の尊厳全部、一切合財己の全て、私の全ては のものだ。
貴様などには寄越しはしない」
地獄と彼の世と極楽蜻蛉、彼方と此方と忘れの川底、
こちらに咲くは血色牡丹、あちらの柵は彼岸花。
根源暴言大言壮語。汝の何時の難事の男児、総じて乗じて講じて奉じる。
理解誤解奇奇怪怪、死海幽界腐海の苦界。
「貴様、正気か?」
「当然だ。ただ私以外の全ては狂っているがね」
草原に住まう蜘蛛、屋根の裏に住む蛇の如し。
万難を排するもの万感を持ってあたれ。赤と青の緑と黄、白と黒とで六色混合。
結果。
根本からの法則否定、崩れて解けて有へと孵る。
全ての虚構は夢想と幻想、思考と技巧の地平を知れ。
我等の存在久遠の果てへ、我等の存命陰ろう蜻蛉。
平たく丸い立方体、転がり転がり転がり転がる。黒の衣装の銀の魔王。
不確実な存在証明、確実なる状況証拠、祖はなく子はなく友しかおらぬ。
今そこになき白の獣王。ただケモノの王、あらゆる不安とあらゆる外敵、それにとっては無きも同然。いつも在る虹の王蜂あらゆる色の透明一色、蜂の一刺し穴を穿つ。纏めて織られ意図にて綴じる。支配と要求、完全な健全関係。影なき光の金の冥王、三にして一、一にして三。四の死者は栄養触媒、覆いて固まり空の殻となる。世界を望んだ黒の覇王、完全世界の愛の支配者。完全存在欠けては足りず、常に動いてただ一へ。本能を凌駕する理性は存在しない。死を超える寿命を持たぬと同じである。しかし理性の法則化により問題を回避する。衝動に突き崩される理念と理想は唯の夢幻、唯一の自己をもっておのれとす。すなわち外界の衝撃と内界の消沈の逆比例を増減変換による変質ではなく、それぞれ単一のものであると理解する。炎に埋め殺される水、蒸気に吹き消される火のような無駄な関係を理外とし、強固など意味なき答えの真髄であることを知る。可能であるは唯在ることのみ。これにより一となす。守りの護り、無に帰す光、忌み無き力と渾然表示。それは護り手社会の守護者、巡って廻って回って目グル。回って廻って周って魔悪。ひたすら堕ちる輪廻の循環、回転概念、円環起動。死を狩る天使と生を蒔く悪魔。破壊の左手崩壊の右手。終わりが始まるよりなお早く粒子と波動と光の相姦。敵襲、老獪、迎撃、掃討、殲滅、排除確認。挟撃、了解、並立発射。友軍、そうかい、まとめて瓦解。御霊の守護例、背後と背光。歴史の転輪、天輪で轢死。十七匹の黒と白のネコたち三色の犬に追われてねずみを滅ぼす。「百足の足は何本か」「百八本にございます」「多い、切れ」「御意のままに」堤からあふれる水、止める愚かはどこにもあらじ。まず杯一杯の月光を用意する。十月十日、日より隠して溶かして混ぜよ。さすれば生まれん我等の我等。月の孔より延びる穴、行って戻って引き返す。道中命綱で首をくくる。広域の有と無、絡み纏まり久遠の紐へ、命をつないで機外の個々へ。オルガンとピアノの変奏曲。魚と六角定規。宇宙と生物の死因は同一、共有する孤独による衰弱死。意味意図不明の物語、主題は愛と情、副題は喜びの死。観客はみな子供、賢きものは影絵を写す。三本の線、絡まり纏まり四つへ分散、一本は偽り一本は誤解一本は破滅。一本正解、呪いにあふれた現世にようこそ。祝福された地獄にようこそ。世界を織る神に二つの誤り。一生きる。二死なぬ。暴走したテトラポッド憤懣やるかたなし。客の背後は己の後ろに。誓いの言葉は栄光の下り坂。戦場に戦士、王城に王、黒の刃は影、道化はそこに。登っていく砂時計、左回りの螺旋階段。深遠の覗き見、命の賭博、心と心の相互補完。激痛に脅され自己へと戻る。階段を上り、階段は沈む。徒労と疲労の絶対認知。空の深くよりなお遥かな気候、日傘を持たずば焼け爛れる。青物食いに捧げられたウサギの悲哀。貼り付けられた日替わりランチ。日記の通りの変わらぬ未来。聞け聴け利け効け!今その座におわす我等が首魁声を訊き意思を注いで活力足りん。今日の定食、献立はメニューに。全項目は八十九万五百六十八と半分、悪戯妖精の整えきれぬ靴を持ち今その座にて場を伺う。積み木のロケット飛行実験。足りないのは紫の四角と緑の橋型。三角の石を詰めて替わりとす。この話はノンフィクションです。実在の人物団体名称地名、あなたなどには一切関係ありません。爽快な笑顔と見事な肉体、問題点は死体であること。高貴な中身と精緻な器、留意点は遺骸であること。暗い東から昇る太陽は月の後を追わず。ひたすら走る馬の鬣、鬼の角との関係式上A=r^d43sv5+vsv/%46。解は二つ。答えは二十。現時点における宇宙の構造解析とエーテル、すなわち魔力波の同次元上の変域設定及び宇宙の空域図上における密度の集積状態を書籍『関連存在の平行と湾曲』に見る。これによると各因数(この場合は素数)は前述の裏と表の世界の接点であり同時に乖離点である。よって推測されうる事態は大きく分けて5つ。宇宙発生のシステム解析が不可能であること、根源宇宙から既知宇宙の分離は流動的ではないこと、粒子の数は変動すること、質量は変動しないが変質すること、過去と未来は定期的な交換と移動で成立することである。そのほかには生命と縁と因果の要素を見て取ることができるが、今回は本題ではないのと、その存在の導入を検討するには理論値を大きく外れた計測しかできぬ我等には無理な問題であるため見送る。交錯する平行、流転する直交、部分しかない点存在。闇にうごめく回転体、頭上には左回り体内では右回り。―前略―言語形態の違いとはそのまますなわち心の差である。ただし、ここで言う心は構築された社会通念によった、あるいは社会通念がよったもののことで、非物理の存在を示す精神とは違うことを明記する。この心、言い直すとすると経験による条件反射は往々にして周りの世界を侵食する。このとき侵食する世界は生物無生物を問わず、世界の大小、多寡もまったく関係しない。なぜならばその心はそれらのわかりやすい形である社会によって設計、構築されたものであり、関係する以上必ず設計され、存在する以上他者の心に構築していくものだからである。(ここで言う言葉とは、寓意的な情報伝達ではないということを確実に認識しておかねばならない)侵食は時として、否。ほぼ間違いなく自己も他者も侵食するが同時に自己の―判読不能―。嘘影と自己の鏡感理解。神霊の歌、穿たれた矢を射たる弓を後裔に影と陰との埃を祓う。もって剣で打ち砕け。純然たる害悪存在、否。純粋が故の原罪提訴。混沌の意味と正常たる清浄の害意。反発する自己と自己、巻き込まれる事故と他者。ただ一であるが故の希少性、一であるが故の不変性、二も三も無限と同じ。銀の魔王の手記―異世界見聞録―さて、考える。自分がこうなり私がこうなり己でこうなったわけ。答え。自分がなりたいが故になった。終了。あまりに単純だがそれは唯それだけで、真理であり、真理でしかない。一は一としては存在しないが一としてしか認識され無いのと同様の答えである。さて、この世界だが、とりあえず二つに分ける。私が世界。私のいる世界の二つ。世界の分け方はこの二つしかないのだが、ここで一つ問題が在る。私はともかく無数に在る、私のいる世界の存在である。この世界が無数に在るということは、それを受け止める世界が在るはずである。仮に、この世界を三次元的現象ではなく、唯の概念、呪文と言い換えても成立するが、ともかくそのように表現するものとして球、あるいは円として表現する。どちらも閉じた世界であることと内包が可能な存在であるということにおいては使い分ける必要は無いが、一つ上の存在を表現するときに二次元から三次元の上昇はそれなりに役立つ。また、平行、直交の概念を持ち出した際にも非常に役立つので、そのように。今私は世界だが、これから先も世界である。私のいた世界から私のいく世界へと渡る際に自己の保全など無駄なことは言わないが、(私自身違和感を感じている。無意味だが)在る意味完全に保存される。そこから世界の存在と渡りとの理由を私はこう結論づける―後略―。降りて来たれ、来たりて踊れ。在る日在る時ある平凡な一人の人間がいました。その人はとても普通でどこまでも普通でした。そんな平凡な人間の前にやってきたのは食人怪獣。哀れその人は食べられてしまいましたおしまい。魂の開放精神の結合。「おねがいです、あの人が私を好きになるようにしてください」「わかりました。あなたの操り人形にすればいいのですね?」国語数学理科社会人生の勉強会は、履修時間が一生涯。取得単位は満足な死。四つの柱がある小さな部屋で、私は世界を否定する。死海と腐海と魔界の格差。蜜が不滅に見つける蹄に。あらゆる欲情を等分割。プロセスの埋没差に左回しに変え始める。形而上の不等領域に第三改竄が数列を収める。七十七は偶然で
一億三千七百二十一万三十六は必然である。完全な血は地殻の代替となる。
2006年12月12日(火) 01:46:10 Modified by ID:t0SCE0rQ6w




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