曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

通称『勅修清規』『勅規』。元統3年(1335)に、元の順帝(在位:1333〜68、元帝国最後の皇帝)の命を受け、百丈山大智寿聖禅寺の東陽徳輝等が、宋以来行われていた『禅苑清規』『入衆日用』『禅林備用清規』などに基づいて重編大成し、笑隠大訢等が校正している。全8巻、または上下2巻。

【内容】

良く混同されることがあるが、いわゆる百丈懐海が編んだという『百丈清規』ではない。しかし、その古意の再現を目指した勅修の清規(皇帝・天皇の命令で編まれた)であり、古来の清規の中では最も良く整備されたものである。

内容は、祝釐報恩報本尊祖住持両序大衆節臘法器の九章に分けて細説されており、付録に百丈の塔銘や、百丈古清規の序など、各清規の序も載せられている。日本でも禅宗諸派にて重用されており、文和5年(1356)に刊行された五山版を初め、江戸時代にもたびたび刊行されており、今では『大正蔵』48巻にて容易に参照できる。

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