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【定義】

道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では42巻、75巻本では23巻。仁治4年(1243)1月6日、宇治興聖寺にて書き示された。

【内容】

題名の「都機」だが、これは「月」のことでもあり、同時に訓読みすると「すべてはたらき」ということになり、同じ『正法眼蔵』に収録されている「全機」巻ともつながってくる。遍界に円満して、遍界を照らし続ける月をモチーフに、まさにこのすべての世界が月以外の何ものでもないことを示した内容である。
古仏いはく、一心一切法、一切法一心。しかあれば、心は一切法なり、一切法は心なり。心は月なるがゆえに、月は月なるべし。心なる一切法、これことごとく月なるがゆえに、遍界は遍月なり、通身ことごとく通月なり。

この世界は、仏心そのものであるが、道元禅師はその心が月であるとされる。この心とは我々が日常生きる際に用いる、分別心ではなく、その成立に関わる一切の存在になるべきはたらきである。

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