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【定義】

〔犠陲任△觴然の草木国土障壁瓦礫等が、仏の真理を説いていること。
道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では53巻、75巻本では46巻。寛元元年(1243)10月2日に越前吉峰寺にて修行僧に示された。

【内容】

仝機耕犠霎睨,蓮中国禅宗六祖慧能の弟子である大証国師南陽慧忠禅師が説いたものである。それを受けて、曹洞宗の系統では、仏法については絶対の働きを如何にして感じとるかが問題であり、そこでは人という主体を立てて説法を聞くという常識程度の理解を超えなくてはならなかった。そこで、洞山良价禅師の師である雲巖曇晟禅師は以下のように説いている。
雲巖曰く、無情説法し、無情聞得す、と。 『景徳伝燈録』巻15、洞山良价章

道元禅師は,慮解を受けて、さらにその意義を深められている。つまり、この尽十方界が一切全て無常なる事実の現成であれば、尽界仏法の働きが罣礙することなく発揮されており、仏法現成の事実の上では、命有るものとしての有情も、命無きものとしての無情も、その区別はなくなってしまう。有無相対を絶した「情」の説法を、道元禅師は無情説法だとされる。
説法於説法するは、仏祖付属於仏祖の、見成公案なり。この説法は法説なり。有情にあらず、無情にあらず、有為にあらず、無為にあらず、有為・無為の因縁にあらず、従縁起の法にあらず。しかあれども鳥道に不行なり、仏衆に為与す。

また、この意義を敷衍するために、『妙法蓮華経』「方便品」や南陽慧忠禅師の問答、,悩里蠑紊欧娠赤淨湍陝歹胸確賓辰量篥、そして投子大同の問答などが採り上げられている。これらの問答を解釈した道元禅師は、同巻の重要な問題として、有無相対を絶した説法であれば、同時にそれは有無相対を絶した聞法でもあるとされる。
たとひ眼処聞声を体究せずとも、無情説法・無情得聞を体達すべし、脱落すべし。

そして、結論として無情説法の事実とは、仏祖の存在そのものであることを宣言して終えられるのである。
しるべし無情説法は、仏祖の総章これなり。

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