つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉

【定義】

安祥は安詳に同じ。心が閑かで落ち着いた状態。緩急のよろしきを得て、心豊かなさま。安祥三昧。なお、道元禅師は坐禅から起つときには、そのようにして起つべきだという。

若し坐従り起たんには、徐々として動身し、安詳として起つべし。卒暴なる応らず。　『普勧坐禅儀』

このように起つべきだというのは、以下の一文を出典とする。

爾の時に世尊、三昧より安詳として起って、舎利弗に告げたまわく……　『妙法蓮華経』「方便品」