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【定義】

時刻の一。夜間に、寝具を開いて就寝すること。開被安枕の略とも、「折り畳み式の枕を開く」意ともされる。日本曹洞宗の修行道場では、基本的に僧堂にて就寝する。現在では午後九時とされている。なお、単純に「枕を開く」の意であるともされる。

首座は、先に起きて、枕子を畳みて、之を鳴らす。大衆、之を聞きて一時に起きて打坐す。 『瑩山清規』「日中行事」

このように、瑩山禅師の頃には、枕は折りたたみ式で、その折りたたむ音に因んで、起床時間が定められていた様子が分かる。また、枕について、以下の指摘もある。
天竺様の枕は、袋を長く作り、内に柔らかなるものをいれて、幾重にもたたむ。『南海寄帰伝』に出でたり。『永規』に、「潜かに枕子を把りて、函櫃の前に安じて、響摺することを得ること莫れ」とあるは、それにはあらず。木橋枕とて、脚をたたむ様に作る。古支那の行脚僧は、畜う。今時の箱枕・木枕は、弥、音せぬ様に心をつくべし。 面山瑞方『洞上僧堂清規行法鈔』巻一「日分行法」

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