【定義】
�（廚�諸方の知識に参じること。雲水の如く行脚して、尋師訪道することである。徧参とも書く。
��道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では62巻、75巻本では57巻。なお、60巻本にもやや内容が異なる巻が37巻として収録されている。寛元元年（1243）11月27日に越前国の禅師峰下茅庵にて修行僧に示された。
【内容】
�（彁欧砲弔い討蓮∪稱�義存と玄沙師備の問答が良く知られる。
どうして、別の師を尋ねて行かないのかと聞く雪峰義存に対して、玄沙師備は「達摩は中国に来なかった、二祖慧可はインドに行かなかった」と答えて、雪峰の元にとどまることを告げた。
��道元禅師は、�，納茲蠑紊欧震篥�を敷衍して、『正法眼蔵』の一巻として、修行僧に提唱された。そこでは遍参の真義は尽十方界が真実人体であることを参徹し、その師の数が問題ではないことを指摘しており、坐禅が遍参に他ならないとしている。
そして、従来の修行で「遍参」が確認された例として、曹渓慧能−南嶽懐譲の師資の問答、先のとは異なる玄沙師備の言葉、天童如浄の言葉などを取り上げている。
・60巻本系統について
「遍参」巻には75巻本系統と60巻本系統とがあり、60巻本系統は先に示した「坐禅が遍参に他ならない」という考えを示すこともなく、幾つか重要な概念が欠落したものとなっているため、後に75巻本となる前の下書きに相当すると考えられている。60巻本には同じような下書きの性格を持つような巻として、「洗面」「三時業」巻などが収録されている。
�（廚�諸方の知識に参じること。雲水の如く行脚して、尋師訪道することである。徧参とも書く。
��道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では62巻、75巻本では57巻。なお、60巻本にもやや内容が異なる巻が37巻として収録されている。寛元元年（1243）11月27日に越前国の禅師峰下茅庵にて修行僧に示された。
【内容】
�（彁欧砲弔い討蓮∪稱�義存と玄沙師備の問答が良く知られる。
雪峰召して曰く「備頭陀、何ぞ遍参しもて去かざる」と。師曰く「達磨東土に来たらず、二祖西天に往かず」と。雪峰之を然りとす。 『景徳伝燈録』巻18、玄沙師備章
どうして、別の師を尋ねて行かないのかと聞く雪峰義存に対して、玄沙師備は「達摩は中国に来なかった、二祖慧可はインドに行かなかった」と答えて、雪峰の元にとどまることを告げた。
��道元禅師は、�，納茲蠑紊欧震篥�を敷衍して、『正法眼蔵』の一巻として、修行僧に提唱された。そこでは遍参の真義は尽十方界が真実人体であることを参徹し、その師の数が問題ではないことを指摘しており、坐禅が遍参に他ならないとしている。
遍参はただ只管打坐、身心脱落なり。
そして、従来の修行で「遍参」が確認された例として、曹渓慧能−南嶽懐譲の師資の問答、先のとは異なる玄沙師備の言葉、天童如浄の言葉などを取り上げている。
・60巻本系統について
「遍参」巻には75巻本系統と60巻本系統とがあり、60巻本系統は先に示した「坐禅が遍参に他ならない」という考えを示すこともなく、幾つか重要な概念が欠落したものとなっているため、後に75巻本となる前の下書きに相当すると考えられている。60巻本には同じような下書きの性格を持つような巻として、「洗面」「三時業」巻などが収録されている。
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