曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

江戸時代中期の学僧面山瑞方禅師が行われた、宏智正覚禅師『黙照銘』への提唱録。詳細は『宏智古仏黙照銘聞解』という。序は面山禅師最晩年の明和6年(1769)8月に、京都五条の太平山宗仙寺内の寿昌庵で著され、本文は「小子慧観聞解」とある通り、慧観和尚によって記録され、跋文は明和6年8月28日に門人の慧苗和尚によって記された。明和6年中に開版され、現在では『曹洞宗全書』「注解?四」巻に収録されているため、閲覧は容易である。

【内容】

本書は、面山禅師によって行われた『黙照銘』への提唱録であるが、本文に対して和文(漢字カナ交じり文)をもって記録されている。また、「この聞解は遠国に荷法の尊宿ありて、説示所望せらるゆへに、小子に命じて、略してあらあら記せしむるなり」(本書24丁裏)とする通り、依頼されて記されたという。また、同じ『黙照銘』に対して漢文をもって註釈された『黙照銘拈古?』も伝わっている。ともに、面山禅師による「黙照禅」理解を知ることが可能である。

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