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【定義】

梵語の経文のことで、サンスクリット語の文章ということ。
いま西天の梵文を、東土の法本に翻訳せる、わづかに半万軸にたらず。これに三乗五乗九部十二部あり。これらみな、したがひ学すべき経巻なり。 『正法眼蔵』「自証三昧」巻

ここで、道元禅師は、サンスクリット語文献から、中国語に翻訳された経典を「半万軸にたらず(=5000巻に及ばない)」としている。例えば唐代に成立した大蔵経の目録として『開元釈経録』(全20巻、730年成立)があるが、それは1076部・5048巻の名前を挙げている。ここから「一切経五千余巻」という呼び方が定着した。ただし、この目録には中国成立の文献も入っているため、それを引いてインド成立の文献を数えると、道元禅師のいう「5000巻に及ばない」という数字になるのである。

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