ＳＳなど061217001
144 おせち(1��) 2006/12/17(日) 19:11:48.27 ID:ekLv+rfh0
流れ読まずに＞136から妄想を発展
飛「ちょっと、これは辛いな」
角「そうね、相手の大駒が効きすぎてる」
飛「……お前とはいつも喧嘩ばっかりだったな」
角「……えぇ」
飛「この戦争……早く終わらせなきゃな」
角「大丈夫。あなた一人に全て背負わせませんよ」
145 おせち(1��) 2006/12/17(日) 19:12:06.27 ID:ekLv+rfh0
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼飛│▼角│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△飛│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼香│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│△角│＿＿│＿＿│▼歩│▼王│▼歩│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△桂│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△銀│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
先手持ち駒 金１
後手持ち駒 その他全部
五手でつ
357 １/２ 2006/12/18(月) 00:26:34.51 ID:dWcA4x7f0
「あの……このままじゃ……」
不安そうなと金の声が聞こえる
「わかってます。」
玉砕覚悟で突撃して敵の陣形を崩せたのはよかったけど、思ったより敵の大駒の援護が早かった。
「きゃぁ！」
「……っ！」
少し離れていた所から狙っていた桂が討たれたらしい。
確実に味方の数が減っている。でも、このまま下がるわけにはいかない！
「はぁああ！」
敵の大駒の隙を突いて王の目の前まで迫る。
精一杯弓を引き絞って射る。しかし…
「……甘い!」
矢は王に弾かれた
大駒が私を倒そうと構えた
死ぬ……！
次の瞬間、敵の飛の動きが止まった。
358 ２/２ 2006/12/18(月) 00:26:59.94 ID:dWcA4x7f0
「待たせたな」
聞きなれた声が聞こえる
「えぇ、待ちましたよ」
私の後ろには飛、でなく竜がいた。
「あまり時間は無い。手早く済ます」
「私も微力ながらお手伝いいたします」
これほど仲間を頼もしく思った事は無い。
私は心からそう感じた。
「あなたに全てをまかせます」
竜の顔をチラっと見た。
「それはこっちのセリフだ」
竜は軽く笑った。
王……必ず逃がさない！
359 猪(2ch中) 2006/12/18(月) 00:27:21.78 ID:dWcA4x7f0
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△と.│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△竜│△角│▼玉│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼歩│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼角│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼飛│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
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持ち駒なし
３手でつ
400 書初め(私はイケメン) 2006/12/18(月) 01:08:34.56 ID:Ol5Mp7DR0
＞393
「各員、戦闘に備えておきなさい」
ぎんしょーさんが、めいれーだしてます。いつもれいせーで、かっこいい人です。ちょっとあこがれます。
あ、わたしもヨロイとか、よーい、しないと……。
「えっと……、カタナ、ヨロイ……ほかには……」
あ、おにぎり！ おにぎり、わすれてました！
あれがわたしの『いちにちのかつりょく』なんだもん。わすれちゃダメだよねー。
「えへへ……。おにぎり〜♪」
しきゅーされたおにぎりを、いつものようにぶら下げようとしたら……。
「あっ……」
ツルッ、て……ツルッ、ておにぎりが、おちてしまいました…………。
わたしの『いちにちのかつりょく』がぁ〜……。
「歩兵。どうした、そんなところで？」
がっくりしてるところに、声をかけてくれたのは、ぎんしょーさんでした。
「……なんだ。握り飯を落としたのか」
おとしたおにぎりを見て、ぎんしょーさんはすこしわらいました。きれーでした。
「これをやろう。……もう、落とすな？」
そういうと、ぎんしょーさんは、わたしにおにぎりをくれました。
わたしがありがとう、っていったら、ぎんしょーさんはわらいながら「きにするな」っていってくれました。ぎんしょーさんは、やさしいです。
「さ、まだ準備が出来てないなら早く準備をしろ。時間はあまり無い」
「はいっ！」
わたしはげんきいっぱい、へんじをしました。
ぎんしょーさんは、やっぱりかっこよくて、やさしい人です。
でも、たたかうときに、おおごえを出すのはすこしうるさいな、とおもいました。
色々カオスになった。ってか、俺の中のふひょーの精神年齢があまりにアレだな。だって他が普通の頭身なのに、ふひょーだけID:DBOyzU5t0氏のふひょーになってるもん。ふひょーだけ二頭身だよ、コンチクショウ。
411 書初め(私はイケメン) 2006/12/18(月) 01:29:45.04 ID:Ol5Mp7DR0
＞400を改めて見て思った。やはりひらがな中心にすると読みにくいな。出来る限り読みやすくしたつもりだったんだが。
しかも銀のことがろくに書かれてないし。…ダメじゃんｗ
「チェストォォォァァァァァァッ！！」
……どっかで、大声が聞こえた気がした。
「ちょっと、香車。何を大声出してんのよ」
「いや、私じゃないって。濡れ衣だって」
何よ、そういう役割は私だ、と言わんばかりのその口調は。えぇ、桂馬さんや？
「にしても、誰が叫んだんだろうね、今」
「……ぁー。香車じゃないとしたら、後一人だけ心当たりあるわ、私」
桂馬が何かイヤなことに気づいた、とでも言うように口を開く。
「多分、銀将さん……だわ」
………………。
「アハハハハハハハハハハ！ ちょ、何その冗談！？ 銀将があんな叫ぶと思うの！？ それはさすがに無いわ！ アハハハハハハハハハハハ！！」
ちょ、やば！ 腹がよじれるほど笑えるんですけどっ！！
「あはははは、っひー、っひー……！ い、いやぁ……あんたがそこまで冗談言えるなんて思えなかったわぁ……」
笑いすぎて涙目じゃない、視界が歪んでるわよ、ホント。マジで最高。
桂馬はそんな私を、不憫そうな目で見てるけど、まぁ気にしない。
「……ま、さっきから声が近づいてきてるし、その内わかるでしょ。事実だって」
桂馬はそういうと、姿を消しちゃった。……まったく。確かに声は近づいてきてるけど、銀将なわけないじゃん。あのパッと見、完璧才女姉妹の片方よ？ さすがにねぇ……。
「そぉぉぉぉぃ！！」
ぁー。今、眼前を凄い声発しながら銀色の髪を見た気がしたけど、気のせいということで。うん。
……人間、意外なトコって誰にでもあるもんだねー。
413 愛のVIP戦士 2006/12/18(月) 01:32:22.76 ID:pYV0IehZ0
金「さて、あちらはどう攻めて来るのでしょうね？」
飛「その前にこちら側が防衛網を突破するのが先のようですよ？」
金「そのようですね」
飛「ほら、あそこを斬り崩せば後は私が…」
銀「ちぇすとー」
飛「ひうぅぅっ！？」
金「うわぁーっ！ いつの間に後ろに！？」
銀「油断大敵、雨あられ」
金「意味が分からないけど、手強い……」
飛「これはどうしようもありませんね……では、私は逃げますから後はよろしくお願いしますね」
金「え、ちょ、待っ」
銀「とりゃー」
↓こんな状態
┌──┬──┬──┬──┬
│＿＿│＿＿│△銀│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼
│＿＿│▼飛│＿＿│▼金│
├──┼──┼──┼──┼
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
422 書初め(私はイケメン) 2006/12/18(月) 01:47:31.75 ID:Ol5Mp7DR0
＞417
まぁ、それはそれで金将のときに話せばいいんじゃね？
＞410
〜草原〜
金「…………（膝枕している銀の髪を手櫛で漉いてる」
銀「ん、ん〜……。姉……さま……（寝てる」
金「……寝言、か（苦笑しながら」
銀「私が、私が剣になります〜……。ゆえに姉さまは我らが君主を〜……」
金「あらあら……。夢の中でまで肩肘張って……。そんなことじゃ、自分自身で潰れてしまうわよ？（手櫛をやめて、頭を撫でる」
銀「ん、んん〜……♪（嬉しそうな寝顔」
戦の合間の、こんなひと時。
こんな妄想が浮かんだぜっ！
433 書初め(私は広東面) 2006/12/18(月) 02:04:29.46 ID:Ol5Mp7DR0
金を話し始めたトコで悪いんだが、、角のＳＳを議論に乗り遅れたせいで書いてないんだぜ？
自陣の、特に見晴らしのいいところから、戦場を見渡す。
……あぁ、あそこの敵の桂馬。あれを倒しとくと、後々楽になるかな。
矢筒から矢を取り出し、番える。
風向き良し。視界良好。本日は晴天なり。はれるやー。
さて、改めて。３……２……１……。
「っしょ、っと……」
バシュッ、という音が耳を切っていく。
放った矢は綺麗な直線を画き、敵の桂馬へ……あ。危ない。
「ぬぅ、や、矢だとぉ！？」
……横から突っ込んできた飛車に当たりかけちゃった。また後で色々言われちゃうだろうなぁ……。
「ま、何とかなるか」
そう割り切って、私は次の的に目掛けて、矢を番えた。
もう議論も過ぎてるし、アッサリ目に書いたんだぜ？
469 お年玉(なし) 2006/12/18(月) 03:04:12.92 ID:Ol5Mp7DR0
むぅ。もう眠気も限界か。仕方ない。最後に議論にふさわしく金を書いて寝よう。
「攻めてきたか……」
三の丸、二の丸、とすでに落とされて、残るはここ、本丸のみ。
私は刀を構え、呼吸を整える。
攻めに行った銀は大丈夫だろうか。飛車殿は、桂馬は、香車は――。
……やめよう。彼女たちなら、きっと大丈夫だ。うん、やってくれるはず。
せめてそこだけでもいい方向に思い浮かべて、気を軽くしよう。
「角行殿。援護を頼みます」
「了解ー」
角行殿は、すでに矢を番えて待っていた。その堂々とした姿は、さすが、と感服させられる。……私もあぁいう風に、堂々としていれたらいいのにな。
……まぁいい。ここで生きて、そのように鍛錬すればいいだけのこと。うむ。そうだ。
そう考え直すと、私は入り口を睨む。
敵はまだ来ていない。しかし、いつ来るかもしれない。
刀を構え、息を整える。
私は盾だ。君主を護る、硬い盾。
「いつでも来い……」
呟く。
「この身が死すとも、我が君主には指一本、触れさせん……」
私の静かな誓いと同時、入り口から数人の人影。
「いざ！」
私は、地を蹴った。
493 猪(禁欲中) 2006/12/18(月) 11:21:41.35 ID:33lXwdmv0
王「ううん…」
金「どうしました、王？」
角「何か浮かぬ顔色ですが」
王「金に角か。…いや、なんでもない。ちょっと疲れてただけだ」
金「嘘はいけませんよ、嘘は」
角「それとも我々では御力になれませんか？」
王「…そうだな、お前達なら相談してもいいか。
誰にも言うなよ。実は、だな」
金＆角「はい」
王「財政難だ。それも結構深刻な」
金＆角「…は？」
金「そんな馬鹿な…今年は豊作で、農民からの税収は例年比の1.3倍。
5年前の経済流通活性化計画も実って、商工業者からの税収も大幅増ですよ！？」
角「無駄な公共事業の見直しもしましたし…何故赤字に？」
王「戦線拡大に伴う軍事費増加だ」
角「事前の試算ではそこまで大幅な圧迫とならないと出ておりましたが…」
王「それがだな…予想以上に食うんだ、歩兵のみんな」
金＆角「…は？」
王「食料費が試算した値の6倍。つまり6倍食ってるってこったな。
これ以上送ると税率あげねばならんし、かといって送らないで士気が下がるのもな…
だいたい、戦場で身を危険に晒しているときくらい、満足に食わせてやりたい」
角「そういえば、あの子らかなり食べてたわね…」
金「何もないときは何か口にしてた気がする…」
王「どうしたもんかな…」
金「我々のほうでも検討してみます…」
角「これは難題ね…」
494 お年玉(すずめの涙) 2006/12/18(月) 11:25:32.12 ID:Ol5Mp7DR0
まったく、ふひょーはよく食べるな。
きょうは、ふひょーのみんなで、おでかけです。
みんな、おべんとーをたくさんもって、おでかけです。
すこしあるいたら、おなか、へったので、おにぎりを１こ、たべました。おこめがたべれるって、いいな、っておもいました。
またすこしあるいたら、ねこさんがいました。みんなでねこさんとあそんでたら、なんだかおなか、へっちゃったので、またおにぎりをたべました。ねこさんには、おさかなさんをあげました。じつは、おさかなさんは、ホネがとれないので、きらいです。
もっとあるいてたら、おひさまが、うえにきていたので、みんなでおひるごはんにしました。おにぎりも、おやさいも、おいしかったです。ふひょーになって、よかったな、とおもいます。
またあるいてたら、またおなかが、ぐーっ、てなりました。でも、さっきおひるごはんに、もってきたごはん、ぜんぶたべちゃったので、なにもたべれません。しかたないので、きょうはもう、かえろうかな、っておもいました。
きょうは、とってもおいしかったです。
俺の中でのふひょーが、>>400もそうだったが、さらに低年齢化してきてる気がする…。
まぁいいか。ふひょーだし。
読みにくいのは勘弁ｗｗｗ
731 愛のVIP戦士 2006/12/19(火) 00:25:30.58 ID:b2reykDU0
金銀貧乳姉妹
スレの流れを思いっきり無視して自分のイメージだけで書いた
反省はしていない
桂「あれ？ 金は出撃しないの？」
金「ええ、妹が出ていますから私まで行く事も無いでしょう」
桂「でも銀ちゃん、どこか抜けてるからね〜」
金「う……まあ少々心配ですが、あの子を信じましょう。それに私には主を守る役目があります」
桂「控えめなのねぇ。控えめなのは胸だけで良いんじゃないかしら？」
金「うっさいだまれ」
桂「や〜ん、金が怒ったぁ」
銀「それはきっと本当の事を言われたから」
金「あなたも大して私と変わらないでしょうが！ ってなんでここに居るの！？」
銀「向こうの銀と相打ちした……。しかし私は妹、この胸には成長する希望がある」
金「話を蒸し返さんでいい！」
桂「相当触れられたく無いのね」
銀「きっと胸に行くべき栄養が全て筋肉に……」
金「銀……ちょっとそこに座りなさい」
銀「あ、出撃だ。じゃあ行ってくるから」
金「ちょっと待ちなさい！ 対局終わったらお説教だからね！」
755 書初め(私は広東面) 2006/12/19(火) 01:37:19.52 ID:ljPgPeh40
長くなりすぎたり、設定に深く食い込みそうだったからやめたり、で結局、ろくな文章できなかったな！
っつーか、なぜかしらないけど金将、上手く書けないよ。
ふひょーとか、あんなに書くの楽なのにｗ
私は盾。君主に降りかかる火の粉を散らす盾だ。
いつもの鎧を着込み、自分にそう言い聞かせる。
自分はどうなろうと、我が君主だけは絶対にお守りしてみせる。
一つ、深呼吸。
刀は持った。自軍への指示はすでに出し終えてる。
ならば、後は我が君主が倒れなければいいだけのこと。そう、それだけのことだ。
「我が君主にお目通りすら、叶わせん」
……いざ、開戦。
788 愛のVIP戦士 2006/12/19(火) 03:26:08.38 ID:b2reykDU0
金「銀、あまり前へ出過ぎないで！ 桂馬の間合いに注意しなさい」
銀「うん！ おねーちゃんも後方に気をつけて、敵銀が狙ってる！」
金「分かっているわ！ 覇ぁっ！！」
銀「ちぇすとー！」
王「流石だな、いいコンビネーションだ。おかげで安心して前線へ指示を出せる」
金「たった二人きりの姉妹ですから。ふぅ……」
王「少し休んでいて構わないぞ？ 私も守られるばかりの王ではない」
金「いえ、これくらいで音を上げていたら、務めは果たせません」
銀「おねーちゃん、最近お腹の肉が弛んで来たもんね」
金「……主様、ちょっと失礼いたします。銀、こっちへ来なさい」
銀「ゴメンナサイ。口ガスベリマシタ」
金「さ、主様。敵の奇襲に気をつけましょう」
王「待て待て、銀に一体何をした！」
＞780
飛車、角にはでっかい武器持たせると威圧感があっていいかもしれんね
790 初夢(筋肉痛) 2006/12/19(火) 04:09:28.46 ID:2yMRQdJY0
「とりゃああーっ、ていっ、てやーっ！」
香車が果敢に槍を突き出す。
槍と言っても稽古用の槍だ。穂先はついていない。
相対する銀も右腕に木刀を構え、ゆっくりと後退しながら香車の一撃一撃を丁寧に捌いていく。
「ほら、まだ踏み込みが甘い。戻りが遅いよ。もっと鋭く。そう、その調子だ」
私はしばらく稽古の様子を眺めていた。
「今日はこのくらいにしよう。お疲れさま」
やがて稽古は終わったようで二人とも武器を下ろす。
「着実に上達してるよ。稽古を欠かさなければもっと強くなれる。頑張って」
「あ、はい。ありがとうございました。またお願いします！」
香車がぺこりと一礼し、踵を返して去っていく。
銀は香車の後姿を見えなくなるまで眺め、それから今度は私の方に目を向けた。
「姉さん。手拭いを持っていたら貸してくれないかな。汗を拭きたいんだ」
「ええ、いいわよ」
言われたとおり私は近づき、手拭いを手渡す。
銀は土の上に座り込んで滝のような汗を拭く。私も隣に腰掛けた。
「あの子は、新兵？」
「うん、稽古をつけて欲しいと言われたんだ。なかなかに筋が良い。将来有望だ」
そう言って銀は我が事のように微笑む。
「もうすぐに戦なのだから、ゆっくりと休んでいれば良いのに」
「いやあ、どうにも体を動かしてないと落ち着かなくてさ。僕も、きっとあの子もね」
「そう――体の調子はどうなの？」
「悪くないよ。今日はとても気分が良い」
「本当に？」
「本当だよ。疑り深いな」
顔色を見る。どうやら嘘はついていないようだ。
この子は元々あまり体が強い方ではない。
それにこの子の役目上、どうしても体に生傷が絶えないのは仕方が無い。
姉として、体調を気遣うなというのも無理な話だ。
791 初夢(筋肉痛) 2006/12/19(火) 04:10:53.04 ID:2yMRQdJY0
「……いよいよ戦だね」
「ええ、そうね」
今度の戦いは今までよりも少し規模が大きい。きっと多くの犠牲が出るだろう。
その犠牲の中に銀が入っていないとも限らない。
いや、確実に入っているだろう。
「……きっと僕はこの戦いで死ぬだろうね」
「そうね」
それは銀自身も判っていることだ。
「怖いの？」
「少しだけね……でも、僕が死を恐れて攻撃が成功しないことの方がもっと怖い」
「……そう」
銀の役目は先駆け。誰よりも先に敵陣に攻め込むこと。出来る限り多くの敵を殺し、防衛線を壊滅させること。
敵将と相打ちならば攻めは成功。
生きて帰ることなど誰も期待してはいない。
こんな役目だから今までにも銀は幾度と無く死にかけた。実際に死んでいないのが奇跡なほどだ。
「大丈夫。きちんと殺すよ。出来る限り多くの敵を。それが僕の役目だ」
「たとえ自分が死んでも？」
「武士道というは死ぬことと見つけたり、とね」
銀は笑う。
「それよりも。姉さんもしっかり王を守っておくれよ。攻撃が成功する前に王が討ち取られたんじゃ、僕が浮かばれない」
「無駄な心配よ。王はこの私が守るんだもの。絶対に死なないわ」
「期待してるよ」
「ええ、私は王と生き残る。だから貴方は安心して死になさい」
「任せておいて」
揃って苦笑する。
792 初夢(筋肉痛) 2006/12/19(火) 04:11:17.70 ID:2yMRQdJY0
「――そろそろ刻限かな」
銀はゆっくりと立ち上がると服の土を掃い、傍に立てかけてあった刀を取った。
「さよなら、姉さん」
銀は私に背を向け、歩み始める。
その小さい背中に、かけてやりたい言葉があった。
しかし唇を噛み締める。
私は、銀を笑顔で見送ってやらなければならない。
「さようなら。銀」
銀は私がどんな表情をしているか知ることはないし、私も銀がどんな表情をしているのかを知ることは無い。
私は小さく呟く。
「生きて、帰ってきてね――」
きっと聞こえなかったのだろう。銀の背中は小さく右腕を上げ、そのまま戦場へ消えていった。
908 流れなんて読みませんよ〜だ 2006/12/20(水) 00:03:02.54 ID:sjW2pxq70
「はぁ……はぁ……」
「ふぅ………ハッ！」
確実に、確実に敵の陣形を崩している。
確実に敵の大将を追い詰めている。なのに、
なのにあと一歩、あと一歩のところで逃げられてしまう。
敵の援軍が来るまでにこの戦い、終わらせなければ……。
「大丈夫ですか！？」
大駒や将ではなかったけれども、このままでは私がただやられてしまう。
どうすれば……。
「助太刀します」
「あたしのことも忘れないでくれない？」
どこからか現れた味方の援軍。彼女達の顔を見て、私はハッとした。
そうだ、私は何を焦っていたのだ。
一人で無理な事でも仲間がいれば無理じゃない！
「手短に行きますよ。」
彼女達の援護、私の動き次第で生かす事も殺す事もできる。
このチャンス、無駄にはできない！
909 流れなんて読みませんよ〜だ 2006/12/20(水) 00:03:28.31 ID:sjW2pxq70
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│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼と.│＿＿│▼王│
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持ち駒なし
三手でつ
918 書初め(私は広東面) 2006/12/20(水) 00:33:46.43 ID:ixlpOc5J0
「ぅーむ……」
目の前に広げられているのは、今後の政策の懸案。
歩兵による食料費の件。近隣との対立関係の件。領民に対する課税。などなど……。
ただ幸いなことに、たまに他の領で耳にする飢饉は、この領では起こっていない。まぁ、だからと言って……。
「これ以上領民から税を徴収すると、農民が生活できないだろ〜……」
思わず机に突っ伏す。このまま寝れたら、幸せだろうに。あぁ、布団が恋しい。自室の布団で寝たの、何日前だっけ……。
領民に対する更なる加税については、金将からも進言は出てる。出てるし、ほぼ完璧なまでに他の資金繰りの調整案まで出してきてる。出してきてるんだが……。
ペラリ、と一枚、紙を手に取る。
「徴収量の底上げ、城内経費削減、兵糧の若干の削減……」
それは、金将の持ってきた調整案だった。……うん、やっぱり完璧。大手を振って褒めてやりたい気分。
ただ問題は、これで領民も兵士たちも、士気が上がるのか……。
領、というのは、一つの大きなカラクリだ。領主、というゼンマイによって、兵士、国民、という歯車が回りだす。その一つ一つが無くなる事は、決して許されるものじゃない。歯車の無くなったカラクリなんて、ただのガラクタ。壊されるのをただ待つしかない。
この調整案だと、徴収量による底上げで領民の士気……まぁ、この場合は機嫌を、というべきか。そして兵糧の削減は、兵士の士気どころか、領主に対する不満感をも抱かせかねない。
「ちゃーんと説明すればいいんだろうけどなぁ……」
口下手なのに、どー説明しろと言うんだか。
そもそも王の器じゃない、と断ろうと思っていたのに、いざその時になると、領主の子息だのなんだのと担ぎ上げられ、断りきれずに今の座に。
……ま、今更自分の境遇に不満を言っても仕方ない。今は不満を垂らすより、諸々の問題解決が優先、と。
ひとまず金将の調整案は、考慮の中に入れざるを得ない現状。でもこれは、自分が満足できない。だが、かといってこの状況を最も効率よく打破する手立てが、なかなか考え付かない。
しばらくの黙考。そして、俺はある結論を導き出す。
「保留」
うん、それがいい。まずは寝よう。果報は寝て待て。うん、その通りだ。
「久しぶりの布団だぁ！」
なんというか、もう何年も布団で寝てないような気分だね。早く寝たいよ。
……ま、どうせ夢の中でも、この懸案に悩まさせられてるんだろうけど、ね？
流れ読まずに＞136から妄想を発展
飛「ちょっと、これは辛いな」
角「そうね、相手の大駒が効きすぎてる」
飛「……お前とはいつも喧嘩ばっかりだったな」
角「……えぇ」
飛「この戦争……早く終わらせなきゃな」
角「大丈夫。あなた一人に全て背負わせませんよ」
145 おせち(1��) 2006/12/17(日) 19:12:06.27 ID:ekLv+rfh0
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼飛│▼角│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△飛│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼香│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│△角│＿＿│＿＿│▼歩│▼王│▼歩│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△桂│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△銀│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
先手持ち駒 金１
後手持ち駒 その他全部
五手でつ
357 １/２ 2006/12/18(月) 00:26:34.51 ID:dWcA4x7f0
「あの……このままじゃ……」
不安そうなと金の声が聞こえる
「わかってます。」
玉砕覚悟で突撃して敵の陣形を崩せたのはよかったけど、思ったより敵の大駒の援護が早かった。
「きゃぁ！」
「……っ！」
少し離れていた所から狙っていた桂が討たれたらしい。
確実に味方の数が減っている。でも、このまま下がるわけにはいかない！
「はぁああ！」
敵の大駒の隙を突いて王の目の前まで迫る。
精一杯弓を引き絞って射る。しかし…
「……甘い!」
矢は王に弾かれた
大駒が私を倒そうと構えた
死ぬ……！
次の瞬間、敵の飛の動きが止まった。
358 ２/２ 2006/12/18(月) 00:26:59.94 ID:dWcA4x7f0
「待たせたな」
聞きなれた声が聞こえる
「えぇ、待ちましたよ」
私の後ろには飛、でなく竜がいた。
「あまり時間は無い。手早く済ます」
「私も微力ながらお手伝いいたします」
これほど仲間を頼もしく思った事は無い。
私は心からそう感じた。
「あなたに全てをまかせます」
竜の顔をチラっと見た。
「それはこっちのセリフだ」
竜は軽く笑った。
王……必ず逃がさない！
359 猪(2ch中) 2006/12/18(月) 00:27:21.78 ID:dWcA4x7f0
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△と.│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△竜│△角│▼玉│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼歩│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼角│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼飛│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
持ち駒なし
３手でつ
400 書初め(私はイケメン) 2006/12/18(月) 01:08:34.56 ID:Ol5Mp7DR0
＞393
「各員、戦闘に備えておきなさい」
ぎんしょーさんが、めいれーだしてます。いつもれいせーで、かっこいい人です。ちょっとあこがれます。
あ、わたしもヨロイとか、よーい、しないと……。
「えっと……、カタナ、ヨロイ……ほかには……」
あ、おにぎり！ おにぎり、わすれてました！
あれがわたしの『いちにちのかつりょく』なんだもん。わすれちゃダメだよねー。
「えへへ……。おにぎり〜♪」
しきゅーされたおにぎりを、いつものようにぶら下げようとしたら……。
「あっ……」
ツルッ、て……ツルッ、ておにぎりが、おちてしまいました…………。
わたしの『いちにちのかつりょく』がぁ〜……。
「歩兵。どうした、そんなところで？」
がっくりしてるところに、声をかけてくれたのは、ぎんしょーさんでした。
「……なんだ。握り飯を落としたのか」
おとしたおにぎりを見て、ぎんしょーさんはすこしわらいました。きれーでした。
「これをやろう。……もう、落とすな？」
そういうと、ぎんしょーさんは、わたしにおにぎりをくれました。
わたしがありがとう、っていったら、ぎんしょーさんはわらいながら「きにするな」っていってくれました。ぎんしょーさんは、やさしいです。
「さ、まだ準備が出来てないなら早く準備をしろ。時間はあまり無い」
「はいっ！」
わたしはげんきいっぱい、へんじをしました。
ぎんしょーさんは、やっぱりかっこよくて、やさしい人です。
でも、たたかうときに、おおごえを出すのはすこしうるさいな、とおもいました。
色々カオスになった。ってか、俺の中のふひょーの精神年齢があまりにアレだな。だって他が普通の頭身なのに、ふひょーだけID:DBOyzU5t0氏のふひょーになってるもん。ふひょーだけ二頭身だよ、コンチクショウ。
411 書初め(私はイケメン) 2006/12/18(月) 01:29:45.04 ID:Ol5Mp7DR0
＞400を改めて見て思った。やはりひらがな中心にすると読みにくいな。出来る限り読みやすくしたつもりだったんだが。
しかも銀のことがろくに書かれてないし。…ダメじゃんｗ
「チェストォォォァァァァァァッ！！」
……どっかで、大声が聞こえた気がした。
「ちょっと、香車。何を大声出してんのよ」
「いや、私じゃないって。濡れ衣だって」
何よ、そういう役割は私だ、と言わんばかりのその口調は。えぇ、桂馬さんや？
「にしても、誰が叫んだんだろうね、今」
「……ぁー。香車じゃないとしたら、後一人だけ心当たりあるわ、私」
桂馬が何かイヤなことに気づいた、とでも言うように口を開く。
「多分、銀将さん……だわ」
………………。
「アハハハハハハハハハハ！ ちょ、何その冗談！？ 銀将があんな叫ぶと思うの！？ それはさすがに無いわ！ アハハハハハハハハハハハ！！」
ちょ、やば！ 腹がよじれるほど笑えるんですけどっ！！
「あはははは、っひー、っひー……！ い、いやぁ……あんたがそこまで冗談言えるなんて思えなかったわぁ……」
笑いすぎて涙目じゃない、視界が歪んでるわよ、ホント。マジで最高。
桂馬はそんな私を、不憫そうな目で見てるけど、まぁ気にしない。
「……ま、さっきから声が近づいてきてるし、その内わかるでしょ。事実だって」
桂馬はそういうと、姿を消しちゃった。……まったく。確かに声は近づいてきてるけど、銀将なわけないじゃん。あのパッと見、完璧才女姉妹の片方よ？ さすがにねぇ……。
「そぉぉぉぉぃ！！」
ぁー。今、眼前を凄い声発しながら銀色の髪を見た気がしたけど、気のせいということで。うん。
……人間、意外なトコって誰にでもあるもんだねー。
413 愛のVIP戦士 2006/12/18(月) 01:32:22.76 ID:pYV0IehZ0
金「さて、あちらはどう攻めて来るのでしょうね？」
飛「その前にこちら側が防衛網を突破するのが先のようですよ？」
金「そのようですね」
飛「ほら、あそこを斬り崩せば後は私が…」
銀「ちぇすとー」
飛「ひうぅぅっ！？」
金「うわぁーっ！ いつの間に後ろに！？」
銀「油断大敵、雨あられ」
金「意味が分からないけど、手強い……」
飛「これはどうしようもありませんね……では、私は逃げますから後はよろしくお願いしますね」
金「え、ちょ、待っ」
銀「とりゃー」
↓こんな状態
┌──┬──┬──┬──┬
│＿＿│＿＿│△銀│＿＿│
├──┼──┼──┼──┼
│＿＿│▼飛│＿＿│▼金│
├──┼──┼──┼──┼
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│
422 書初め(私はイケメン) 2006/12/18(月) 01:47:31.75 ID:Ol5Mp7DR0
＞417
まぁ、それはそれで金将のときに話せばいいんじゃね？
＞410
〜草原〜
金「…………（膝枕している銀の髪を手櫛で漉いてる」
銀「ん、ん〜……。姉……さま……（寝てる」
金「……寝言、か（苦笑しながら」
銀「私が、私が剣になります〜……。ゆえに姉さまは我らが君主を〜……」
金「あらあら……。夢の中でまで肩肘張って……。そんなことじゃ、自分自身で潰れてしまうわよ？（手櫛をやめて、頭を撫でる」
銀「ん、んん〜……♪（嬉しそうな寝顔」
戦の合間の、こんなひと時。
こんな妄想が浮かんだぜっ！
433 書初め(私は広東面) 2006/12/18(月) 02:04:29.46 ID:Ol5Mp7DR0
金を話し始めたトコで悪いんだが、、角のＳＳを議論に乗り遅れたせいで書いてないんだぜ？
自陣の、特に見晴らしのいいところから、戦場を見渡す。
……あぁ、あそこの敵の桂馬。あれを倒しとくと、後々楽になるかな。
矢筒から矢を取り出し、番える。
風向き良し。視界良好。本日は晴天なり。はれるやー。
さて、改めて。３……２……１……。
「っしょ、っと……」
バシュッ、という音が耳を切っていく。
放った矢は綺麗な直線を画き、敵の桂馬へ……あ。危ない。
「ぬぅ、や、矢だとぉ！？」
……横から突っ込んできた飛車に当たりかけちゃった。また後で色々言われちゃうだろうなぁ……。
「ま、何とかなるか」
そう割り切って、私は次の的に目掛けて、矢を番えた。
もう議論も過ぎてるし、アッサリ目に書いたんだぜ？
469 お年玉(なし) 2006/12/18(月) 03:04:12.92 ID:Ol5Mp7DR0
むぅ。もう眠気も限界か。仕方ない。最後に議論にふさわしく金を書いて寝よう。
「攻めてきたか……」
三の丸、二の丸、とすでに落とされて、残るはここ、本丸のみ。
私は刀を構え、呼吸を整える。
攻めに行った銀は大丈夫だろうか。飛車殿は、桂馬は、香車は――。
……やめよう。彼女たちなら、きっと大丈夫だ。うん、やってくれるはず。
せめてそこだけでもいい方向に思い浮かべて、気を軽くしよう。
「角行殿。援護を頼みます」
「了解ー」
角行殿は、すでに矢を番えて待っていた。その堂々とした姿は、さすが、と感服させられる。……私もあぁいう風に、堂々としていれたらいいのにな。
……まぁいい。ここで生きて、そのように鍛錬すればいいだけのこと。うむ。そうだ。
そう考え直すと、私は入り口を睨む。
敵はまだ来ていない。しかし、いつ来るかもしれない。
刀を構え、息を整える。
私は盾だ。君主を護る、硬い盾。
「いつでも来い……」
呟く。
「この身が死すとも、我が君主には指一本、触れさせん……」
私の静かな誓いと同時、入り口から数人の人影。
「いざ！」
私は、地を蹴った。
493 猪(禁欲中) 2006/12/18(月) 11:21:41.35 ID:33lXwdmv0
王「ううん…」
金「どうしました、王？」
角「何か浮かぬ顔色ですが」
王「金に角か。…いや、なんでもない。ちょっと疲れてただけだ」
金「嘘はいけませんよ、嘘は」
角「それとも我々では御力になれませんか？」
王「…そうだな、お前達なら相談してもいいか。
誰にも言うなよ。実は、だな」
金＆角「はい」
王「財政難だ。それも結構深刻な」
金＆角「…は？」
金「そんな馬鹿な…今年は豊作で、農民からの税収は例年比の1.3倍。
5年前の経済流通活性化計画も実って、商工業者からの税収も大幅増ですよ！？」
角「無駄な公共事業の見直しもしましたし…何故赤字に？」
王「戦線拡大に伴う軍事費増加だ」
角「事前の試算ではそこまで大幅な圧迫とならないと出ておりましたが…」
王「それがだな…予想以上に食うんだ、歩兵のみんな」
金＆角「…は？」
王「食料費が試算した値の6倍。つまり6倍食ってるってこったな。
これ以上送ると税率あげねばならんし、かといって送らないで士気が下がるのもな…
だいたい、戦場で身を危険に晒しているときくらい、満足に食わせてやりたい」
角「そういえば、あの子らかなり食べてたわね…」
金「何もないときは何か口にしてた気がする…」
王「どうしたもんかな…」
金「我々のほうでも検討してみます…」
角「これは難題ね…」
494 お年玉(すずめの涙) 2006/12/18(月) 11:25:32.12 ID:Ol5Mp7DR0
まったく、ふひょーはよく食べるな。
きょうは、ふひょーのみんなで、おでかけです。
みんな、おべんとーをたくさんもって、おでかけです。
すこしあるいたら、おなか、へったので、おにぎりを１こ、たべました。おこめがたべれるって、いいな、っておもいました。
またすこしあるいたら、ねこさんがいました。みんなでねこさんとあそんでたら、なんだかおなか、へっちゃったので、またおにぎりをたべました。ねこさんには、おさかなさんをあげました。じつは、おさかなさんは、ホネがとれないので、きらいです。
もっとあるいてたら、おひさまが、うえにきていたので、みんなでおひるごはんにしました。おにぎりも、おやさいも、おいしかったです。ふひょーになって、よかったな、とおもいます。
またあるいてたら、またおなかが、ぐーっ、てなりました。でも、さっきおひるごはんに、もってきたごはん、ぜんぶたべちゃったので、なにもたべれません。しかたないので、きょうはもう、かえろうかな、っておもいました。
きょうは、とってもおいしかったです。
俺の中でのふひょーが、>>400もそうだったが、さらに低年齢化してきてる気がする…。
まぁいいか。ふひょーだし。
読みにくいのは勘弁ｗｗｗ
731 愛のVIP戦士 2006/12/19(火) 00:25:30.58 ID:b2reykDU0
金銀貧乳姉妹
スレの流れを思いっきり無視して自分のイメージだけで書いた
反省はしていない
桂「あれ？ 金は出撃しないの？」
金「ええ、妹が出ていますから私まで行く事も無いでしょう」
桂「でも銀ちゃん、どこか抜けてるからね〜」
金「う……まあ少々心配ですが、あの子を信じましょう。それに私には主を守る役目があります」
桂「控えめなのねぇ。控えめなのは胸だけで良いんじゃないかしら？」
金「うっさいだまれ」
桂「や〜ん、金が怒ったぁ」
銀「それはきっと本当の事を言われたから」
金「あなたも大して私と変わらないでしょうが！ ってなんでここに居るの！？」
銀「向こうの銀と相打ちした……。しかし私は妹、この胸には成長する希望がある」
金「話を蒸し返さんでいい！」
桂「相当触れられたく無いのね」
銀「きっと胸に行くべき栄養が全て筋肉に……」
金「銀……ちょっとそこに座りなさい」
銀「あ、出撃だ。じゃあ行ってくるから」
金「ちょっと待ちなさい！ 対局終わったらお説教だからね！」
755 書初め(私は広東面) 2006/12/19(火) 01:37:19.52 ID:ljPgPeh40
長くなりすぎたり、設定に深く食い込みそうだったからやめたり、で結局、ろくな文章できなかったな！
っつーか、なぜかしらないけど金将、上手く書けないよ。
ふひょーとか、あんなに書くの楽なのにｗ
私は盾。君主に降りかかる火の粉を散らす盾だ。
いつもの鎧を着込み、自分にそう言い聞かせる。
自分はどうなろうと、我が君主だけは絶対にお守りしてみせる。
一つ、深呼吸。
刀は持った。自軍への指示はすでに出し終えてる。
ならば、後は我が君主が倒れなければいいだけのこと。そう、それだけのことだ。
「我が君主にお目通りすら、叶わせん」
……いざ、開戦。
788 愛のVIP戦士 2006/12/19(火) 03:26:08.38 ID:b2reykDU0
金「銀、あまり前へ出過ぎないで！ 桂馬の間合いに注意しなさい」
銀「うん！ おねーちゃんも後方に気をつけて、敵銀が狙ってる！」
金「分かっているわ！ 覇ぁっ！！」
銀「ちぇすとー！」
王「流石だな、いいコンビネーションだ。おかげで安心して前線へ指示を出せる」
金「たった二人きりの姉妹ですから。ふぅ……」
王「少し休んでいて構わないぞ？ 私も守られるばかりの王ではない」
金「いえ、これくらいで音を上げていたら、務めは果たせません」
銀「おねーちゃん、最近お腹の肉が弛んで来たもんね」
金「……主様、ちょっと失礼いたします。銀、こっちへ来なさい」
銀「ゴメンナサイ。口ガスベリマシタ」
金「さ、主様。敵の奇襲に気をつけましょう」
王「待て待て、銀に一体何をした！」
＞780
飛車、角にはでっかい武器持たせると威圧感があっていいかもしれんね
790 初夢(筋肉痛) 2006/12/19(火) 04:09:28.46 ID:2yMRQdJY0
「とりゃああーっ、ていっ、てやーっ！」
香車が果敢に槍を突き出す。
槍と言っても稽古用の槍だ。穂先はついていない。
相対する銀も右腕に木刀を構え、ゆっくりと後退しながら香車の一撃一撃を丁寧に捌いていく。
「ほら、まだ踏み込みが甘い。戻りが遅いよ。もっと鋭く。そう、その調子だ」
私はしばらく稽古の様子を眺めていた。
「今日はこのくらいにしよう。お疲れさま」
やがて稽古は終わったようで二人とも武器を下ろす。
「着実に上達してるよ。稽古を欠かさなければもっと強くなれる。頑張って」
「あ、はい。ありがとうございました。またお願いします！」
香車がぺこりと一礼し、踵を返して去っていく。
銀は香車の後姿を見えなくなるまで眺め、それから今度は私の方に目を向けた。
「姉さん。手拭いを持っていたら貸してくれないかな。汗を拭きたいんだ」
「ええ、いいわよ」
言われたとおり私は近づき、手拭いを手渡す。
銀は土の上に座り込んで滝のような汗を拭く。私も隣に腰掛けた。
「あの子は、新兵？」
「うん、稽古をつけて欲しいと言われたんだ。なかなかに筋が良い。将来有望だ」
そう言って銀は我が事のように微笑む。
「もうすぐに戦なのだから、ゆっくりと休んでいれば良いのに」
「いやあ、どうにも体を動かしてないと落ち着かなくてさ。僕も、きっとあの子もね」
「そう――体の調子はどうなの？」
「悪くないよ。今日はとても気分が良い」
「本当に？」
「本当だよ。疑り深いな」
顔色を見る。どうやら嘘はついていないようだ。
この子は元々あまり体が強い方ではない。
それにこの子の役目上、どうしても体に生傷が絶えないのは仕方が無い。
姉として、体調を気遣うなというのも無理な話だ。
791 初夢(筋肉痛) 2006/12/19(火) 04:10:53.04 ID:2yMRQdJY0
「……いよいよ戦だね」
「ええ、そうね」
今度の戦いは今までよりも少し規模が大きい。きっと多くの犠牲が出るだろう。
その犠牲の中に銀が入っていないとも限らない。
いや、確実に入っているだろう。
「……きっと僕はこの戦いで死ぬだろうね」
「そうね」
それは銀自身も判っていることだ。
「怖いの？」
「少しだけね……でも、僕が死を恐れて攻撃が成功しないことの方がもっと怖い」
「……そう」
銀の役目は先駆け。誰よりも先に敵陣に攻め込むこと。出来る限り多くの敵を殺し、防衛線を壊滅させること。
敵将と相打ちならば攻めは成功。
生きて帰ることなど誰も期待してはいない。
こんな役目だから今までにも銀は幾度と無く死にかけた。実際に死んでいないのが奇跡なほどだ。
「大丈夫。きちんと殺すよ。出来る限り多くの敵を。それが僕の役目だ」
「たとえ自分が死んでも？」
「武士道というは死ぬことと見つけたり、とね」
銀は笑う。
「それよりも。姉さんもしっかり王を守っておくれよ。攻撃が成功する前に王が討ち取られたんじゃ、僕が浮かばれない」
「無駄な心配よ。王はこの私が守るんだもの。絶対に死なないわ」
「期待してるよ」
「ええ、私は王と生き残る。だから貴方は安心して死になさい」
「任せておいて」
揃って苦笑する。
792 初夢(筋肉痛) 2006/12/19(火) 04:11:17.70 ID:2yMRQdJY0
「――そろそろ刻限かな」
銀はゆっくりと立ち上がると服の土を掃い、傍に立てかけてあった刀を取った。
「さよなら、姉さん」
銀は私に背を向け、歩み始める。
その小さい背中に、かけてやりたい言葉があった。
しかし唇を噛み締める。
私は、銀を笑顔で見送ってやらなければならない。
「さようなら。銀」
銀は私がどんな表情をしているか知ることはないし、私も銀がどんな表情をしているのかを知ることは無い。
私は小さく呟く。
「生きて、帰ってきてね――」
きっと聞こえなかったのだろう。銀の背中は小さく右腕を上げ、そのまま戦場へ消えていった。
908 流れなんて読みませんよ〜だ 2006/12/20(水) 00:03:02.54 ID:sjW2pxq70
「はぁ……はぁ……」
「ふぅ………ハッ！」
確実に、確実に敵の陣形を崩している。
確実に敵の大将を追い詰めている。なのに、
なのにあと一歩、あと一歩のところで逃げられてしまう。
敵の援軍が来るまでにこの戦い、終わらせなければ……。
「大丈夫ですか！？」
大駒や将ではなかったけれども、このままでは私がただやられてしまう。
どうすれば……。
「助太刀します」
「あたしのことも忘れないでくれない？」
どこからか現れた味方の援軍。彼女達の顔を見て、私はハッとした。
そうだ、私は何を焦っていたのだ。
一人で無理な事でも仲間がいれば無理じゃない！
「手短に行きますよ。」
彼女達の援護、私の動き次第で生かす事も殺す事もできる。
このチャンス、無駄にはできない！
909 流れなんて読みませんよ〜だ 2006/12/20(水) 00:03:28.31 ID:sjW2pxq70
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△銀│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼と.│＿＿│▼王│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│▼歩│△角│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│＿＿│△香│
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持ち駒なし
三手でつ
918 書初め(私は広東面) 2006/12/20(水) 00:33:46.43 ID:ixlpOc5J0
「ぅーむ……」
目の前に広げられているのは、今後の政策の懸案。
歩兵による食料費の件。近隣との対立関係の件。領民に対する課税。などなど……。
ただ幸いなことに、たまに他の領で耳にする飢饉は、この領では起こっていない。まぁ、だからと言って……。
「これ以上領民から税を徴収すると、農民が生活できないだろ〜……」
思わず机に突っ伏す。このまま寝れたら、幸せだろうに。あぁ、布団が恋しい。自室の布団で寝たの、何日前だっけ……。
領民に対する更なる加税については、金将からも進言は出てる。出てるし、ほぼ完璧なまでに他の資金繰りの調整案まで出してきてる。出してきてるんだが……。
ペラリ、と一枚、紙を手に取る。
「徴収量の底上げ、城内経費削減、兵糧の若干の削減……」
それは、金将の持ってきた調整案だった。……うん、やっぱり完璧。大手を振って褒めてやりたい気分。
ただ問題は、これで領民も兵士たちも、士気が上がるのか……。
領、というのは、一つの大きなカラクリだ。領主、というゼンマイによって、兵士、国民、という歯車が回りだす。その一つ一つが無くなる事は、決して許されるものじゃない。歯車の無くなったカラクリなんて、ただのガラクタ。壊されるのをただ待つしかない。
この調整案だと、徴収量による底上げで領民の士気……まぁ、この場合は機嫌を、というべきか。そして兵糧の削減は、兵士の士気どころか、領主に対する不満感をも抱かせかねない。
「ちゃーんと説明すればいいんだろうけどなぁ……」
口下手なのに、どー説明しろと言うんだか。
そもそも王の器じゃない、と断ろうと思っていたのに、いざその時になると、領主の子息だのなんだのと担ぎ上げられ、断りきれずに今の座に。
……ま、今更自分の境遇に不満を言っても仕方ない。今は不満を垂らすより、諸々の問題解決が優先、と。
ひとまず金将の調整案は、考慮の中に入れざるを得ない現状。でもこれは、自分が満足できない。だが、かといってこの状況を最も効率よく打破する手立てが、なかなか考え付かない。
しばらくの黙考。そして、俺はある結論を導き出す。
「保留」
うん、それがいい。まずは寝よう。果報は寝て待て。うん、その通りだ。
「久しぶりの布団だぁ！」
なんというか、もう何年も布団で寝てないような気分だね。早く寝たいよ。
……ま、どうせ夢の中でも、この懸案に悩まさせられてるんだろうけど、ね？
2006年12月29日(金) 23:39:28 Modified by ID:GD4z93ce4g