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絡み付いてくる。

初めて彼女と交わったとき、熱く滾る膣の奥深くまで挿入しきった僕のペニスは
明らかに“何ものか”に絡みつかれていた。
彼女同様セックスはその時が初めてで、その感触は伝聞で得ていた知識と少々違う
ような気もしたけれど、頭の中まで溶けてしまいそうな快感に溺れていた僕にとって
そんな些細な違いはどうでもいいことだった。
その後も交接を重ね行為に慣れてくれば、彼女の表情やしぐさ、あるいは体の反応が
より明らかに感じることができてくるのだけれど、その上で改めて言うなら。
やはり彼女の中は僕のペニスに絡み付いてくる。
例えるなら洞窟に潜む蛇のような生き物といえばいいだろうか?
ぬめりを帯びた妖しい軟体がからみつき、有り余る快感で心と体を蕩かした挙句
吐精を強要してその全てを飲み尽くす、そんな妄想すら考えてしまう。

だけど実際、行為前後の彼女を見ればそれが滑稽なことだとすぐに分る。
何度も交わっているのに、慣れるどころかいつまでも恥じらいが捨てられないらしく
セックスの誘いは断らないくせ、部屋を暗闇にしなければ事を始めるどころか
僕を近づけようとすらしない。
行為の途中も、暗闇の中、彼女は恥らう顔を両の腕で覆い隠している。
彼女にとって性行為がある意味厳粛な儀式である故なんだろうけど
僕だって他のカップルのように一緒に風呂に入ったり、いちゃいちゃと戯れあいたいし
明るい場所で彼女の裸体を拝んでみたいと夢想している。
そしてある夜、暦をみて僕はある決断をした。


「お待たせいたしました……失礼いたします」
そう呟くと、彼女はバスローブを脱ぎ捨て生まれたままの姿で布団にその身を滑り込ませる。
行儀よく仰向けになった彼女にのしかかると、僕は丁寧な接吻から行為を始める。
セックスでも主導権は僕にあるけれど、彼女とて決して“マグロ”というわけでもない。
キスをして、乳房を揉み、乳首を含みながら、太ももを、わき腹をどのように愛撫しようと
漏れ出る声を殺しながら、きちんと女としての反応を見せてくれる。
そうして最後に指を忍ばせた場所は、もうすっかり準備が整っていて
僕の腰に添えられた彼女の手のひらが結合を促すように引き寄せる動きをする。

位置を定めてあてがうと、それまで閉じていたはずの入り口が僕の先端を包み込むよう
ふわりと拡がり、吸い込まれるような感覚に導かれてゆっくり腰を押し出していくと
ペニスが熱く濡れた彼女の膣を押し広げていくのがありありと分る。
そうして挿入が完了すると、どこからともなく現れる、あのぬめった生き物がペニスに絡みつく。
勿論それは錯覚で、彼女の体内にそんな物騒な生き物が潜んでいるなどあり得ない。
けれどこうなると僕はあっさりと主導権を手放してしまい、絡みつく生き物に誘われるまま
激しく腰を上下させて彼女の肉体に快楽のピストンを打ち込み続ける。


だけど今夜、僕には思惑があった。
暗闇の中、彼女の体を手でなぞっていくといつものように両の手がしっかりと顔を覆い、
口から零れる艶かしくも可愛らしい喘ぎ声を懸命に押さえようとしているのがわかる。
手首を握り、強引にその手を顔の脇に押し付けた。
とっさに唇を噛んで喘ぎ声を殺し、顔を背けた様子が闇に馴染んだ視界に写る。
罪悪感が心に浮かびそうになったのを打ち消すように。
僕は外した片手を伸ばして障子を勢いよくスライドさせる。

窓の外、中天に輝く満月が彼女の上半身を銀色に照らし上げる。

「あ、あなた様……そのようなこと、いけませぬ、閉めてくださいまし……」
「見てみたいんだ、貴音がどんな顔で僕に応えてくれているのか」
「あぁ……あなた様はいけずです……このようにはしたなき姿を見たいなどと」
「違うよ貴音、今の君は凄く魅力的だ……だからもっと乱れてくれないか?」

真顔で言い募る僕を見て、彼女はそれ以上の抵抗を諦めたのか
眩しそうな顔でまっすぐ僕を見上げながら、薄っすらと微笑んでいった。

「あなた様……おなごの本性をみて後悔なさらぬように……」
「後悔などするわけがない。さあ貴音、僕と一緒に」
「では……あの月が姿を隠すまであなた様を離しせぬ、お覚悟召され」

そういって貴音は僕の腰にしっかりと足を絡ませると、僕の顔を掴んで引き寄せ
たっぷり深い接吻をひとつ、ふたつ。そして三つ目、口の中にもあのぬめった生き物が
侵入してきて、僕の舌にからみつくと膣内に棲む生き物と同調した動きで
口の中を滅茶苦茶にかき回して僕の理性をそぎ落としていく。
ぴちゃぴちゃという水音は脳内に直接響き渡り
ぐちゅぬちゅと粘液をお互いの性器でこねまわしながら
初めて味わう刺激に耐え切れず、貴音の子宮に向けてたっぷり射精を……
いや、正確には降りてきた子宮に先端をくわえこまれ、吸い出されるように射精していた。

貪欲に精液を飲み込む子宮、それこそあの生き物の本体なのかもしれない。
その証拠に、あのからみつく生き物は僕が抜け出ることを許さないとばかり
いっそう激しくペニスにからみつき、その刺激で僕は萎えることを許してもらえず
さらなる射精に向けての奉仕を強要される。

そして貴音が宣言した通り、月が堕ち夜が明けてしまうまでの間。
僕は彼女の子宮に5度以上の射精を注ぎ込み、最後に飲み込む余地がなくなっても
精液と愛液が入り混じった粘液を潤滑油にして、僕の激しい抽送はとまらなかった。

おしまい

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