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【説明】
真面目なPがあるきっかけからアイドル全員と関係を結んでいくというハチャメチャな話です。
P像や話の背景にはアニマスをモチーフとしていますが、出来事や時系列などは創作です。
またアイドルにより特殊な性的嗜好を持つなど注意書き要素を含みますので気になる方は
各章ごとの注意書きをご参照願います。
章はキャラごとに独立していますが、ある程度前後の章につながりはあります。

エロパロスレ41-086の最初の投下から、章を発表するごとにこちらのまとめにも
テキストを追加していきました。
なお2016.10.25に最終章を追加して完結しました。

第0章 小鳥編
第1章 あずさ編
第2章 貴音編
第3章 春香編
第4章 千早編
第5章 美希編
第6章 雪歩編
第7章 真編
第8章 響編
第9章 伊織編
第10章 やよい編
第11章 亜美真美編
第12章 律子編
第13章 美希編(補遺)
最終章


第0章 小鳥編

「そんなにじろじろ見ないでください、なんだか恥ずかしいです」
「すいません……でも今日の服装があまりに似合っているから」
「褒めても何もでませんから。でも誘っていただいてありがとうございます」
「いえ、それよりそろそろいきましょう」

先客の真似をして肘を差し出すと、音無さんは嬉しそうに腕を組んでくれる。
もっとも微妙に離れた距離のおかげで期待していたような事態には至らず
エレベーターに乗り込む時、人波に押されてもさりげなく体をずらされて
“当たる”直前でかわされた。

「こんなに高級なホテルでディナー、相手が私なんかでよかったのですか?」
「事務所の子を誘うわけにもいきませんからね」
「いいじゃありませんか。ご褒美とか社会勉強とか口実はいくらでも作れますよ」
「では、いつも裏方の仕事を頑張っている方へのご褒美ってことで」
「プロデューサーさん、いつからそんなお上手になったのです?」

皮肉っぽい台詞と裏腹に、頬を染めたところを見れば誘ったのは正解だったのだろう。
実際、最初に考えたのは同僚の律子なのだがスケジュールが合わず断念したのである。
あずさ、貴音も考えなくはなかったが、ディナーに宿泊がセットされているのを万一の
事を考えて自粛したのである。
勿論相手が誰だろうと宿泊の部分は俺だけが利用するつもりでいたのだが。



「音無さん、しっかりしてください。ほら、歩けますか?」
「しゅいません、プロリューサーさん……らいじょうぶれすから、ほら」
「あーもう、全然大丈夫じゃないですよ、ほらつかまってください」

普段見慣れない可憐な姿に、つい調子にのって展望バーに誘ったまではよかったが
気が付けば隣にいるのはたるき亭でくだを巻いているいつもの音無さんだった。
いや、今夜に限っては夜景と雰囲気にも酔ったらしく、いつも以上にぐだぐだに乱れ
とてもじゃないがここから一人で帰せるようには見えなかった。
たるき亭なら事務所の宿泊室に放り込めばいいが、タクシーで送っていくのも億劫で
これは緊急避難なのだと念じながらエレベーターで宿泊階まで連れて降りる。

「うーん…プロリューサーさん、もう一軒いっちゃいましゅか」
「はいはい、ちゃんと掴まって。もう少しですから」
「うぇへへ、今夜は朝までいっちゃいましゅよ」

このお姉さんは普段からどんな飲み方をしているんだ、全く。
成熟した女性らしい柔らかい体も、悪酔いして絡みつかれたら当たっているのを
楽しむどころではない。大汗かいて部屋に着いたときには酔いもさめかけていた。

「うぅ、ちょっと飲みすぎちゃって……。少し休んだらまた飲めますから」
「それは気にしなくていいですから、ほらここ座って。気分悪くないですか?」
「ふぁい……あの、しゅみません、プロリューサーさん……水ください」

冷水を用意して戻ると、音無さんは座らせた姿勢から仰向けに倒れてスヤスヤ寝息を
立てていた。声をかけても反応しないので隣のベッドに座って無防備な寝姿を眺めてみる。
職場で見慣れた同僚だが、こんな風に無邪気な寝顔を見せられると可愛い私服姿と
相まって随分と新鮮な魅力を感じるものである。
普段から常人離れした美貌やスタイルのアイドルを見慣れている俺が彼女たちに
邪な妄想を抱くことはないが、アイドルでない音無さんの生々しい寝姿は性的な妄想を
喚起するには十分だった。
彼女が目を覚ますまでの間、しばしの眼福を決め込んだ俺は窮屈なズボンを自覚しつつ
少し乱れたスカートやらブラウスに無遠慮な視線をぶつける。

事務服の時にはあまり目立たない胸のふくらみも、こうしてみれば意外と豊かで
仰向けになっていてもそう型崩れはしていない。
薄っすら透けて見えるブラは大人しいベージュのようだが、この状況では赤や黒より
扇情的に思え、ついつい中身の揉み心地にまで心が遊ぶ。
さらに視線をさげれば、スカートからにょっきり伸びた生足が俺の目を釘付けにする。
ありきたりな言葉だが、脂の乗った美味そうな太ももである。
本人が気にするほど太いわけではなく、健康的な弾力と色気に満ちた肌艶は
アイドル達のそれよりも食欲をそそられそうだ。

その膝から下がベッドから垂れ落ちているため姿勢が幾分か苦しそうに見え、
これではゆっくり休めないだろうとパンプスを脱がしてからそっと持ち上げる。
その拍子にスカートがまくれ、足の付け根近くまで露になったのを直そうとして
どうせ熟睡しているのだから分らないだろうとそのままにしておいた。

非現実的なシチュエーションで見ることを許されないものを覗き見ている興奮。
それが俺を大胆にしていた。
見るだけならばれないだろうと、スカートの裾をつまみあげ下着を丸出しにする。
ブラとおそろいらしくベージュの色こそ控え目だが、デザインは音無さんなりに
頑張った結果と見ていいだろう。
小さい面積の半分近くを占めるレースのせいで、豊穣な茂みの様子がよく分るが、
手入れが行き届いているのか、行儀悪くはみ出している毛は見当たらない。
小さな布地に浮かび上がるふっくらと柔らかそうな凹凸につられ顔を近づけると
微かに漂っていた雌の芳香がはっきりと俺の鼻腔に突き刺さる。
そこが理性の終点だった。

窮屈なシャツとスラックスを脱ぎ捨てるついでに下着と靴下も放り出すと、部屋の明かりを
小さく落としてから、ベッドに横たわる音無さんの足元に戻る。
鼻をそっとふくらみに押し付けてみても音無さんは眠り込んだまま反応を見せない。
久々に嗅ぐ雌の匂いで胸をいっぱいにしながら、鼻の先端でふくらみをこすりつけると
意識に関係なく反応を始めた女体が雌の匂いをより鮮明に放射しはじめ、布地の中心に
湿り気が帯びてくる。
唇を押し付け一方的なキスで宣戦布告を済ませると、下着をずらしてぬめりを帯びた
肉の襞にそってゆっくりと舌を滑らせていく。

「……んっ、ぁ……」

微かな喘ぎを漏らしながら小さく体をよじるがまだ眠りからは覚めないらしい。
今のうちにと思い両手を下着に滑り込ませるとそのまま足首まで引き摺り下ろす。
露になった花びらにはしっとり蜜をたたえながら、新鮮で淡い色合いは経験の少なさを
物語るようで、もしかしたら未通ではと思いながら俺は止めるつもりも無かった。
もう一度顔を寄せると、今度は遠慮なく唇を押し付けて彼女の性器とディープキスを
交わしながら舌で探り当てた膣口をゆっくり押し広げていく。

「んっ、あっ、……な、なに?」

彼女が声をあげたのは、肉襞を舐め上げたあとに小さな肉芽を舌で転がしたときだった。
流石に敏感な場所への刺激は強かったらしく、ようやく意識を取り戻した音無さんが
頭を持ち上げて下半身見て、上目遣いの俺と目が合う。

「え、えっと……プロデューサーさん!? あっ、ひゃ、なに、あっ…んぁ、あぁ!」

事態を把握して懸命に身をよじろうとするが、下半身を浸す快感のせいで力は入らず、
俺の舌で蹂躙されるたび可愛い喘ぎを漏らしながら小刻みに体をふるわせる。

「やめ、ちょっと……だめ、あっ、あぁん……ど、どうしてこんな」
「気持ちいいでしょ、音無さん。こんなに濡らして」
「やっ、違うの……ね、ダメだから……んっ、ひぅ、だめ、舌、やぁ」
「今日はいっぱい可愛がってあげますから」
「だから、あっ、や、こんなことしちゃ、だ、ダメ……あぁ、もう」
「いいんですか? 本当にいやだったらここでやめますけど」
「んっ……だって、こんなこと、プロデューサーさんと……」
「いいじゃないですか、知らない仲でもないんだし。もしかして怖いとか?」
「そ、そんなことは……」
「ほら、見てくださいよ。小鳥さんのせいでこんなになってるんですよ」

俺は執拗なクンニを止めると、小鳥さんの太ももの上で膝立ちになった。

「あぁ……凄い」
「どうですか、これ。 それとも僕じゃ嫌ですか?」
「い、意地悪いわないで……わかってるくせに」

両手で顔を覆い隠した小鳥さんに覆いかぶさると、猛り立った先端を秘部にこすり付けて
なじませるようこゆっくりと動かしていく。開き始めた膣口に引っかかるたび腰を引き、
女性器全体をかき回すように焦らしてやると、小鳥さんはどうしようもなく漏れてしまう喘ぎを
止めるよう指を噛む、その健気な反抗がさらに俺の嗜虐心を煽りたてる。

「ほら、ちゃんといわないと……」
「やだ、お願い…そんな焦らさないで」
「じゃあいいんですね」

小鳥さんは閉じていた目を開くと眩しそうに俺を見上げてこくんと小さく頷いた。
それを見た瞬間、俺は狙いを定めて彼女の膣を捕らえると一気に奥まで突き刺した。

「あぁああああっ!」

思った以上にせまくてきつい小鳥さんの中を押し広げるようにピストンを重ね
馴染んでくるにつれて切迫した喘ぎが甘ったるい響きに変わっていく。
久々の女ということもあり、陰茎に絡みつく小鳥さんの媚肉が溶けそうに心地よくて
途中から余裕を捨てた俺はひたすら絶頂を目指して彼女を味わうのに専念する。

「小鳥さん、気持ちいいです……このまま、最後まで」
「あん、プロデューサーさん…激しすぎっ、んっ、はぁ、いっちゃいそ」
「いいですよいって、俺と一緒に、このまま」
「あっ、ちょっと待って、中は……あの、あっ、あん! ダメ、ね、中、あぁ、あ! あぁ!!」

事態を察して逃れようとするのを押さえつけ、俺は奥深くにある子宮が受精を感じて
降りてきたところに陰茎をおしつけながら射精を開始した。
どくどくと何度も続く脈動を受けとめた小鳥さんは虚ろな眼差しで俺を見つめながら
最後は諦めたように力を抜くとベッドに崩れ落ちた。
結局その夜、さらに二度続けて膣内に射精し、それでもまだ収まらない陰茎を
フェラチオなど初めてという彼女に強引に咥えさせ、熱くぬめる口内の感触にたまらず
三度目を注ぎ込み、それも全部飲ませてやった。
観念して大人しくなった小鳥さんに再戦を誓わせてから眠りについた。

その翌朝、シャワーで体を洗い清めた小鳥さんの艶々とした全裸にもう一度欲情し
黄色く見える太陽のまぶしい光の中、ダメ押しの一発を注ぎこもうと立ちバックで腰を
振りながら、久々味わったことで女の良さを改めて認識しなおしていた。

二十代後半?の小鳥さんでこれだけ良い思いをしたのである。
相手が若く綺麗な、そう俺が手がけるアイドルたちなら一体どのように……


第1章につづく


第1章 あずさ編

注意書き:サキュバスのようなニンフォ疑惑&経験者疑惑が濃厚


重い体を事務所に運べば、ぎっしり詰まったハードな予定表が俺を現実に引き戻す。
小鳥さんも事務員の顔に戻って仕事を始めているが、疲労の滲んだ表情を見れば
さっきまで汗と体液にまみれて交わっていたのを思い出し股間が再び疼き始める。

小鳥さんとのただ一夜の情事は、これまで仕事の対象でしかなかった“女”の認識を
塗り替えてしまうくらいくらい俺にとって劇的な出来事だったらしい。
芸能界には彼女以上に魅力的な女はごろごろいるし、俺の周りだけでも十指に余る
女の子がアイドルとしての輝きを放ち始めている。
そんな彼女たちを性的な目で眺めてみれば、個性と魅力に満ち溢れたあの子たちを
思う存分味わって見たいと思ってしまう。

手段ならいくらでも考え付く。
仕事にかこつけた性的な接触、あるいは枕的な強要でもいい。
彼女たちの信頼や好意を利用する手はスマートだが、どうせのことなら
酒や薬物で酔わせるとか単純に力づくというのも面白そうだ。
そんな妄想を担当アイドルの顔を思い浮かべながら考える作業は刺激的ではあったが
同時にそれを妄想に留めておくべきことも分かっていた。
彼女たちのほとんどは未成年のいたいけな少女であり、
妄想した行為は法的、倫理的、職業的、いずれをとってもアウト。
そもそもトップアイドルを夢見る彼女たちはそんな関係など望んではいない。
そう結論付けて仕事に戻ろうとした時、一人のアイドルが事務所に顔を出した。

三浦あずさ。
唯一の成年アイドルが微笑を浮かべながら俺の顔を覗きこんでくる。

「プロデューサーさん、楽しそうですけど何かいいことでもありました?」
「あ、いや、なんでもないです。それよりあずささん、来るの早過ぎませんか?」
「今朝は早くに目が醒めてしまって。早起きは三文の徳といいますから」
「いいことがあればいいですね。準備できるまでしばらく待っていてください」

そのあと挨拶周りの途中にかかってきた1本の電話が、俺達の運命を大きく変える事になる。



「おめでとう、あずささん。まずは乾杯」
「ありがとうございます。これもプロデューサーさんのおかげです」
「そんなことはないさ、あずささんの努力が実を結んだからですよ」

あの朝舞い込んだ映画のヒロイン役が、急病で降板した女優の代役とはいえ
彼女の演技力が評価されてのオファーには間違いない。
だからこれはお世辞でもお愛想でもない、俺の本音そのものだった。

「でもいいんですか、ご褒美がこんなことで」
「ええ、プロデューサーさんと二人でデート……楽しみにしてましたから」

艶やかな笑みを浮かべ、あずささんはカクテルグラスを軽く傾けて見せる。
いつもより大人びたメークのせいか、おっとりしたお姉さん然とした面影は無く
カクテルを飲み干すたび小刻みに動く喉のラインに見蕩れていると
彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべながら俺に流し目を一つくれる。

“ご褒美に豪華なディナーに誘ってください……音無さんみたいに”

そう答えた時の小悪魔めいた笑みにはまだ茶目っ気が含まれていたが
今、酔いに潤んだ瞳を向けるあずささんには、優しい癒し系のお姉さんという
オン・オフ問わないキャラの面影は微塵も残っていない。

「今日のプロデューサーさん、考え事ばかり……私とじゃ退屈ですか?」
「そ、そんなことはないけど」
「考えているのはお仕事のこと? それとも誰か他の子の事かしら?」
「そんな苛めないでくれ。そういうあずささんこそいつもと雰囲気が違ってないか?」
「あら、プロデューサーさんにそういう目で見てもらえるなんて嬉しい」

小悪魔どころか妖艶なサキュバスもかくやという微笑みが俺の理性を蝕んでいく。
まだ彼女には男の影も浮いた噂の一つもないが、これだけの美貌と肢体の持ち主なら
それなりの経験があって不思議はないし、そうでなければこの色気の説明がつかない。

その彼女が化粧直しに席を立つと、溜めていた息を大きく吐き出した。
何故だか知らないが変な方向に話をもっていこうとするあずささん。
それにのっかるのは簡単でも、万が一という事態になれば火傷どころで済むはずがない。
それ以後はできるだけ当たり障りのない話題を選びながら、そう遅くならない時間に
まだ飲みたいとぐずる彼女を促し展望バーを後にした。

エレベーターに乗ったのは俺たち二人だけだった。
ドアが閉まった瞬間、あずささんは俺に身を寄せながら無言で途中階のボタンを押す。

「あずささん、どこにいくつもりですか」
「うふふ、まだ帰りたくないですから」
「迷子になって帰れなくなりますよ」
「……だってご褒美、まだもらっていませんから」

そういいながら彼女は腕を絡め、俺の手を握り締める。
手のひらに押し付けられた金属の感触に理性を揺さぶられながら
冗談はやめなさい、そういいかけた目の前に濡れたルージュが迫ってくると
吸い込まれるよう俺はあずささんと唇を重ねていた。
部屋に入るまでのことはよく覚えていない。
扉が閉まりきる直前、あずさを壁に押し付けながら二度目のキスは
唇を重ねるというより奪って貪る、激しく深い口づけだった。
息が続かなくなり離そうとする俺をしてもあずさの追及は執拗だった。
体勢を入れ替えられ、今度は俺が壁に押し付けられる。

「プロデューサーさん、苦しいですか……?」
「あ、ああ……息が、んむっ!?」

ぴたりと唇をふさがれ、人工呼吸よろしくあずさの吐息が流し込まれる。
アルコールが混じった芳香に溺れながら、それでもなんとか押し戻そうと悪あがきする
理性をあずさのぬめる舌が蹂躙し、たっぷり唾液を口移しされたところで陥落した。
俺の反応にあずさはルビーの瞳を淫蕩に輝かせながら体にそって手を滑らしていく。

「お願いです、早くごほうび……これが欲しかったの」

張り裂けんばかりの勃起をズボン越しにさすられ暴発しそうになりながら
反撃とばかりあずさの胸に手を伸ばす。
全国の青少年を悩殺し尽くした豊乳、その絶妙な弾力と柔らかさを味わいながら、
胸元を露出させようと広げていくと、あずさも負けじと俺の怒張を解放しようとする。

唇を重ねあい、口の周りをお互いの唾液で濡らしながら続く無言の暗闘。

決着はあっけなかった。
むき出しにされた愚息に先走り汁をクチュクチュ音立てて絡めていくあずさの手。
緩急をつけながらの愛撫は男のツボを憎らしいほど心得ており、我慢するどころか
制止することすら許されないまま俺はあずさの掌に暴発してしまった。

「熱いのをこんなにたくさん……気持ちよかったですか?」
「す、すまんあずさ……汚してしまって」
「いえいえ、プロデューサーさんのをいただけて嬉しいです」

あずさは手のひらに受け止めた白濁を顔の前にもっていくと
止めるまもなくジュルジュルと啜り飲み干してしまう。

「うふふ……すごく濃くておいしい。今度はこっちにもくださいね?」

唾液と精液に濡れたあずさの手が俺を導いた場所。
そこは下着の上からわかるくらい熱くぬかるみ、ひくひく蠕動しているのがわかる。

「プロデューサーさんのしたいよう……いっぱいしてくださいね」

そのままあずさをベッドに押し倒すと、さっきむき出しにしたままの乳房に吸い付く。
大量に出したばかりなのに湧きあがる焦燥感に駆り立てられ、まるで思春期のガキ
のようにむしゃぶりつく俺をあずさの手が優しく抱き留めてくれる。

燃え盛る性欲と奇妙な安堵感。
あずさにはしたいことを何でもできる、何をしても許される、
そんな思いが俺を奮い立たせると、固くとがった乳首を甘噛みしながら
バキバキに勃起したちんぽを下着を貫く勢いでマ○コのあたりに擦りつける。

「あらあら、プロデューサーさんたらせっかちなのね」
「あずさ、あぁ……はやく入れたい、いいだろ、このままでも」
「ええ、いっぱいください、ご褒美に。でも最初はやさしくしてくださいね」

下着を脱がすことすら忘れ、夢中で腰をふりまくっている間に
あずさ自らが下着をずらしたことで、俺の亀頭はついにあずさの膣を探り当てる。
とろとろに濡れながら、気を抜けば押し返されそうな弾力と締りの女性器も
犯して孕ませることだけ考える雄の前では無意味だった。
本能のまま腰を突出し、狭くてきつい肉襞を力任せに押し広げていくと
あずさは眉間にしわを寄せながら、大きく広げた足で俺の下半身を捕まえる。

一たび挿入れてしまえば、きつかったあずさの膣は柔軟だった。
甘く切ない喘ぎに導かれるまま、早く激しいピストンを重ねていくと
あずさの膣中はまるで独立した生き物のように締め付けと蠕動を繰り返す。
突きまくる先端にコリコリ固い肉感があったのは、二度目の絶頂直前のことだった。

「あっ、あぁっ、すごい、プロデューサーさんの固くて、んっ、たくましいのが」
「あずさの奥に当たっているぞ、わかるか」
「わ、わかるから、もっと、あっ、突いて、奥…あぁん、そこ、気持ちいい」
「いいんだな、このまま……出すぞ、あずさの中に」
「はいっ、嬉しい……プロデューサーさんの熱くて濃いミルク……中にだして!」

知識でのみ知っていた女の構造。
男の精液を吸い取って受精しようと降りてきた子宮の感触。
そして俺はあずさの切ない表情を目にした瞬間、肩をしっかり押さえつけ
奥深くまで挿入するとそのまま子宮めがけて射精した。
ついさっき出したばかりだというのに脈動は何度も続き、それが果てたあとにも
あずさの膣は一滴も逃さないといわんばかりに締め付け、女の一番貪欲な器官は
音をたてて精液をすすりあげていく。

その夜、立て続けに3度あずさの中に放精する間
俺のペニスは一度もあずさの中から解放されることはなかった。



目が覚めたとき真っ先に感じたのは体の軽さだった。
回数も内容も覚えていないくらい滅茶苦茶な夜だったはずだが
ベッドの乱れは思ったほど大したものではない。
傍らで眠ったままのあずさ……

そう、あずさだ。
一度入れたが最後、魔性の女体は幾度果てても萎えるのを許さず
発射した精液全てを子宮で吸い尽くした淫蕩な魔女、サキュバスの化身。
だが隣で軽やかな寝息をたてていたのは、長い髪を少しばかり乱しただけの
無垢な寝顔をしたいつもの三浦あずさ、だった。


では……昨日のあれは現実のことではなかったのか?
どうしても自分の目で見たものが信じられず、眠り姫のシーツを
めくろうとしたとき、あずさの目がゆっくりと開く。

「……あら、プロデューサーさん。おはようございます」
「あ、ああ……ごめん、起こしてしまったか」
「いえいえ、いいんです。それより……」

俺に向けた視線をさりげなく外すあずさの頬が桜色に染まる。
目を落とすと、俺の股間は朝の現象が浴衣のすそを持ち上げている。

「うふふ……せっかくだからご褒美の続き、いただいちゃおうかしら!?」

真っ赤な舌がぺろりと唇を舐める。
再び俺を見た瞳が赤く妖しく光るともう駄目だった。
力が萎えベッドに仰向けに倒れこみながら見たのは
シーツから抜け出したあずさの白い裸身だった。

スローモーションでも見るようにのしかかってきたあずさは
浴衣の裾を無造作に割り開くと、天を向いた愚息にゆっくりと顔を寄せていく。
舌舐めずりをしたあずさが真っ赤な唇を開き、熱い吐息にくすぐられた瞬間
俺は瞼を閉じてこれから始まる魔女の朝餐に我が身を委ねた。



「ふむ、やはり最初三浦君か。 彼らしい選択だな」
「はい。社長の予想通りでしたね」
「で肝心の首尾のどうなのかね?」
「そちらもご心配なく。万事順調です、仕事も、それからあっちの方も」
「そうか、ではこのあとの事もしっかりと頼むよ、音無君」
「はい、お任せください」
「ところで次の人選はどうなっているかね? 彼なら年齢順といったところだろうか」
「ふふふ、社長、それは次のお楽しみということで」


第2章につづく


第2章 貴音編

注意書き:露出して見られることに感じる?&処女

第二章  貴音編

同じような豊満な体つきでも小鳥さんが熟してとろけるような味わいだとすれば、
あずさの体は食べごろの果実のような新鮮さがある。
だがセックスは小鳥さんが未熟に思えるほどあずさの性技は卓越していた。
その習得過程や経験値はさて置き、担当アイドルに手を出してしまったという
背徳感が薄かったのはその性技に俺が喰われたような気がするからか。

セックスを愉しむという点では申し分ない相手だが、どうせなら無垢な少女を喰う、
そんな禁断の悦びをも味わってみたい。
そのためには相手が処女でなければならないし、俺はまだ処女との経験がない。
年長組で処女の可能性が高い、それが次の相手に四条貴音を選んだ理由である。



信頼関係はそれなりに築けている自信はあったが、アプローチは彼女の性格を考え
焦らずじっくりといくつもりだった。
だから貴音をバイキングに誘ったのも小鳥さんが招待券をくれた時にたまたま一人で
居合わせたからで、俺としては攻略のヒントでも掴めればいいかというつもりでいた。
だが絶品揃いの料理に貴音の食欲とテンションは過激にヒートアップ、その口を会話に
向けたのはデザートを一通り味見し終わったあとだった。

「そんなに食べてよく体型が変わらないものだな」
「まぁ、あなた様……それは乙女のトップシークレットというものです」
「すまんな、職業柄どうしても気になる部分だからさ」
「確かに。春香のぐらびあ撮影では随分とご苦労なされたとか」
「俺までダイエットに付き合わされる羽目になったからな」

貴音の上機嫌につられ、ついタブーの質問を口にしてしまったが
口元が綻んだのを見て、トラの尻尾を踏んだのではないと安堵する。

「私にはそのような心配はご無用……はて、あなた様。どこを見ているのです?」
「違うんだ貴音。これだけ食べるとどうなるのか、純粋に疑問に思って、その……」

つい不躾な視線を彼女のお腹に向けたのが失敗だったか。
貴音の唇から微笑みが消え、真剣な眼差しが俺を突き刺してくる。

「成程。 ではあなた様のその目で確かめては如何でしょう」
「た、確かめるっていうほどでも……冗談だから気にしないでくれ」
「私のとっぷしーくれっと、あなた様になら…………」

言ったきり、目を伏せて考え込む貴音。
そして長考の末に決然と顔をあげると、何故か恥じらいの表情で言葉を繋げた。

「…………お見せしてもよいかと」


そうして店を出ると俺の自宅に向うよう耳元で囁いた。
貴音の意図は分らないが、話の流れからすれば大食で膨れ上がった腹を
俺にだけ見せてくれるということになるはずだ。

さすがに貴音があずさのような誘いをかけてくるとは思えなかったが、
さりげなく触れ合った腕から伝わる体温と芳しい体臭を感じてしまうと、
もしかしたらという不埒な想像が頭をよぎり思わず生唾を飲み込んでしまう。
そんな俺の心中を察したのかどうか、貴音が俺の手をぎゅっと握り締めてくる。
横目で表情を伺ってみても、彼女は前を見据えた唇を閉ざしたままだったが
その手のひらは驚くほど熱かった。



我が家に着いて早々、体を清めたいといってバスルームに消えた貴音。
まさかOKサインではないと思いながら、脱衣所の隅にバスローブを置いてきたのは
万一の事態に備えてのことである。
籠には丁寧に畳まれた貴音の衣類があり、その中に隠されているであろう下着が
気にはなったが、勘の鋭い貴音にばれそうだから諦めてリビングに戻った。

やがて水音が止まり、バスルームのドアが開く音が聞えてくる。
ソファーで待つ俺の前に戻ってきた貴音は、真っ白なバスローブをまとい、
上気した面持ちを浮かべている。

「お待たせいたしました……プロデューサー、ご配慮まことに恐れいります」
「い、いや……いいんだ。サイズも問題なさそうだな」
「はい。すぐに脱ぐことにはなりますが」

“脱ぐ”という単語を貴音の口から聞くのも新鮮だが、お腹を見るだけだから
せいぜいバスローブをはだけるぐらいだろう。
だがそれだと下着をさらすことになるのは分っているのだろうか?

「プロデューサー、どうかなさいましたか?」
「い、いやいや、なんでもない」
「そうですか……では早速始めるといたしましょう」

貴音は俺に軽く会釈をくれると、アップにした髪をさっとほどく。
そしてバスローブを拡げながら頭を一振りすると、ふわりと拡がった銀色の髪が
桜色に染まった白い膨らみが露になる寸前に覆い隠した。
だが長い髪が隠せたのは胸だけで、それ以外の素肌は全て曝されている。
強いて言えばヴィーナスの丘は柔毛が覆っているが、隠すというより飾っていると
思えるのは日本人離れしたプロポーションと銀髪のなせる技だろうか。

「プロデューサー……如何でしょうか」

あまりにも堂々とした脱ぎっぷりと、唐突に突きつけられた貴音の全裸姿。
俺の思考は現実に追いつかず、ただ口を開け目の前の肢体を見つめるしかなかった。

「あの、どうかご検分を。少々お見苦しいとは思いますが」

腹に添えられた貴音の手を見て、俺は本来の目的を思い出すと
上下に反れそうな視線を気力で止め、その膨らみ具合を確認する。

「あ、ああ、そうだったな。あまりにも綺麗でつい見蕩れてしまった」
「あの……プロデューサー、お分かりに……なりませんか?」
「いや、まあ強いて言えばだが思ったほどでもないのかな」
「…………そうではありません」

どうにも会話がかみ合わない気がして貴音の顔を仰ぎ見る。
貴音は頬を真っ赤に染め、恥じらいと困惑の混ざった表情を浮かべている。
確かに貴音の下腹部は見て分るほどではあったが、決して妊婦さんのように
膨らんでいるわけではなかった。
恐らく時間がたてばいつもの引き締まったスタイルに戻る程度のことだ。
それを告げると、貴音は悲しそうに目を伏せると小さく首を振った。

「違うのです、プロデューサー……わたくしのとっぷしーくれっととは」

貴音にしては珍しく湿った口調に乱れた吐息。
それが妙に色っぽく、ほとんど無意識のまま俺は目の前の裸体に手を伸ばしていた。
初めて触れた貴音の腹部はしっとりと汗ばみ、驚くほどの熱をはらんでいた。

「ふっ、あぁ……ぷ、プロデューサー……いけません、そ、それではもう」」

軽く触れただけなのに貴音の反応は大きかった。
喘ぐように溜息を漏らした瞬間、それまで名画のような趣すらあった
貴音の全裸が一気に生々しいエロチックさに染まっていく。
それと同時に俺の下半身にも一気に血が集まり、痛いほどの勃起をみる。

一度スイッチが入ればブレーキがかけられず、手のひら全体で貴音のしっとり
汗ばんだ肌を味わいながら徐々に侵食領域を増やしていく。

「あっ、あぁ……もう、がまん……できないっ、あぁっ!」

くすぐったがるのを面白がり、臍の周りを指先でなぞってみせたとき
貴音の体に細波のような震えが走り、びくんと大きく痙攣して止まる。
やりすぎかと貴音の表情を窺うと、見たこともないような潤んだ瞳が
俺を恨めしく見つめ返している。
不埒な遊びの切り上げ時と、離そうとした手を貴音が両手で押さえつけた。
見るだけという約束を破った無作法を咎めるのかと思ったが、そうではなかった。

「プロデューサー……まだ、終わっておりません」

切羽詰った貴音の声と表情。その真意を計りかね無言のまま見つめあう。
耳が痛くなるような静寂を破ったのは小さな水音だった。
音の方に目をやった俺は、床に落ちた雫をみて貴音の涙だと思ったが
次の瞬間、落ちてきた二滴目を見てそれが涙ではないと知った。

涙でないなら汗、あるいはシャワーの名残なら良かったが、
内股に流れる一筋を見てしまえばもはや誤魔化す術は無かった。
その時ようやく貴音の秘密を悟ったのである。

「あっ、あぁ、プロデューサー……も、申し訳ありません」
「貴音、 これは一体どういうことなんだ?」
「うぅ……どうか、どうかお許しください……はしたないこの私を」
「お前…………もしかして」

見られることに感じる―
言葉にできなかったが、それが事実なら貴音の言動は辻褄が合う。
今夜のことも、それから今まで仕事の現場で感じてきたいくつかの不審も。
沈黙の中、愛液の水溜りに涙の雫が零れたのを見た瞬間、俺は心を決めた。
今夜、俺は貴音を奪う。この美しいからだと汚れなき心、その両方を。
床に落ちたローブを拾うと、貴音に羽織らせながら抱き寄せた。

「貴音、心配する事はない。それよりよく打ち明けてくれたな」
「プロデューサー……私はこのようにはしたなく浅ましい女です。もはやアイドルの
資格もない汚れた女に成り下がりました……」
「馬鹿なことをいうな。お前は誰よりも気高く美しい女の子だ」
「ですが……うぅっ、私は………体を見られ、このように……淫らなことに」
「いいから落ち着きなさい。ほら、ここに座って」

初めてみた貴音の泣き顔は不安を抱え途方にくれた、年齢相応の少女の素顔だった。
だから俺がその不安を取り除き、もうひとつの初めてを見せてもらおう。

「貴音、顔をあげて俺をみて。そう……ほら、涙拭いて」
「すみません、お見苦しいことばかりで」
「気にするな。それより嬉しかったぞ、言いにくい秘密を俺に打ち明けてくれたこと」

貴音の頬に手を添えてやると、伏せていた顔をあげ微かに頷いた。

「俺は貴音のことを信じている。お前ならきっとトップアイドルになれるって。
だからそんな顔するな。俺が貴音の不安を全部取り除いてやる」
「そ、そのようなことが……できるのでしょうか?」
「ああ、出来るさ。貴音が俺のことを信じて任せてくれるのなら」

不安を宿した瞳が綺麗に澄んだ臙脂色を取り戻すと
心が決まったらしい落ち着いた表情で貴音は頷いた。

「プロデューサー……いえ、あなた様にお任せいたします」



貴音の肩を抱き寄せ、ゆるやかな愛撫を始める。
最初は髪。幼子にするよう髪を撫でながらその美しさを褒める。
その手を頬から首筋に降ろしながら、指先で肌の弾力を確かめ
つややかな張りを褒め、次の箇所へと向う。
乳房にかかった髪をそっと払い、その全容を露にする。
紅色がかった乳首が先ほどからツンとたっているのにはあえて触れず
指先でやわらかな感触のみを確かめる。
そのままお腹を経て太ももに手を這わすと、小さく震える貴音に構わず
足を開くように促してやる。

「あっ、そこは……その、いけません」
「大丈夫だよ……ほら、俺に全部見せてくれ」

貴音の足が開いていくにつれ、雌の芳香が秘部のあたりから立ち上る。
その中心を目指して指先を太ももから滑らせていくと、先ほど見たとおり
そこは熱い沼地のようで、粘っこい愛液はあとからあとから沸き続けている。

「こんなに感じてくれているなんて嬉しいぞ」
「そ、そのようなことは……淫らで恥ずかしいばかりなのに」
「それは違う。女の子の体はこうなるようできているんだ」
「しかし……んぁ、こんなにはしたなく濡らしてしまって」
「いいんだよ、これで。それに今からもっと気持ちよくなるんだから」
「ふぁっ、もうこれ以上は……わたくしには耐えられません」

男女のことを教えながら、ゆっくり貴音のかたちをなぞっていくと
貴音は抗う言葉とは裏腹に、俺に身を寄せしがみついてくる。
もう充分指による快感を受け入れてたと見て、俺は最後の局面に進む。

「貴音、目を開けて俺を見て」
「あぁ……あなた様、こんなにも心地のよいものとは」
「そうだ。貴音は俺の指で気持ちよくなっているんだ、分るだろ?」
「んっ、あっ、はい、私のなかに……あなた様の指が、うっ、んああっ」
「いいか、お前は俺に見られて感じるんだ、俺に触れられて感じるんだ。それから……」

俺は素早くソファーから滑り降りると、力の抜けた貴音の足を大きく開いた。
絶え間ない愛撫に貴音の秘裂は熟した果実のように真っ赤に充血し、その全てが
愛液でぬめぬめと濡れ光っている。
俺は足元に膝をつくと、太ももをしっかりと押さえそこに顔を埋めた。

「あぁ、あなた様、そこは汚れて、あっ、そのようなこと、、んっ、うぁあっ!」

雌の芳香を存分に嗅ぎながら、俺は貴音の秘部と口付けを交わすと
愛液を啜りながら舌と唇でダメ押しの愛撫を加えていく。
貴音にとって快感が強烈すぎたらしい。愛撫を始めてすぐに最初の絶頂を迎えると
続けざまに何度も達し、ついには気を失ったようにぐったり崩れ落ちる。

始めた頃は最後まで進むことに迷いもあったが、貴音の様子をみて吹っ切れた。
それに俺自身もそろそろ限界が近かった。
貴音が気を失っている間、衣服を脱ぎ捨て全裸になると、そしてソファーの背もたれを
倒し貴音に覆いかぶさった。

「……あぁ、あなた様? 私は一体……」
「いったんだよ、貴音は。気持ちよかっただろ?」
「は、はい。それはもう……頭が真っ白になるくらいに」
「これが男と女の営みだよ。貴音の体は今から俺だけに感じるよう生まれ変わる。
そのため必要なのがこれだ、分るか?」

俺は張り裂けんばかりに勃起した愚息を貴音の秘部にこすり付ける。
もうその刺激だけでいきそうなくらい昂ぶりきっている。

「こ、これがあなた様……」
「そうだ。貴音、お前の初めて、俺がもらっていいな?」
「私の……初めてをあなた様に…………」

臙脂色の瞳がじっと俺を覗き込む。
逡巡はほんの一瞬だった。貴音は微かに微笑むと、頷いて瞼をとじた。
俺はその唇に口付けを落とすと、そのまま腰をすすめ貴音の中に入っていく。
最初の抵抗に貴音の眉根が顰められるが、彼女の両手が背中に回されると
俺も貴音をしっかり抱きしめ全てを処女膣に没入させる。

「痛むだろ、少し休もうか」
「い、いえ……そのまま、続けてください」
「無理しちゃだめだぞ」
「痛みは少しあります……ですが、あなた様のものが、も、もう……おかしくなりそうで……
はぁ、はぁ……もうこのまま、どうにかなってしまいそうで……あなた様」

きつく締め付けてくる貴音の膣がもたらす強烈な快感。
苦痛に顔をゆがめながら、懸命にしがみつく健気な表情。
それに耐える術など俺にはなかった。ゆっくりとしたピストンを重ねながら、
最後の一突きで最奥まで達すると子宮めがけて思い切り射精した。


「貴音、これでお前は俺のものだ」
「……あぁ、あなた様が、わたくしの初めて……うれしい」

涙を零しながら、貴音が眩しそうに俺を見上げる。
その頬をさすりながら口付けを交わすと、聖女のような微笑が浮かぶ。

「あなた様のおかげでもう悩まなくて済みそうです」
「そうか……ところで貴音、あんな風になった心当たりはあるのか」
「あの……それが……私がまだ古都の屋敷で暮らしている頃のことです。
猛暑の折り、薄手の浴衣で凌げずに思い余って裸になった姿をじいやや家人に
見られたこと、でしょうか……その時にはあのようになる事も無かったのですが……
どうかこのこと、口外なさらないように……約束ですよ?」

人差し指で俺の唇を塞いだ貴音のいじらしい笑顔。
たまらなくなった俺はお姫様だっこで彼女を抱え上げると寝室のベッドに放り出し
そのまま夜更けまで濃密な時間を過ごすことになるが、何度目かの交わりで早くも
快感を覚え始めた貴音のお淑やかな喘ぎと鋭い体の反応は俺だけが知る
貴音のトップシークレットである。
交わりの最後、繋がったまま眠り目覚めた朝。
その時の貴音の表情がどんなに可愛かったかというと………… 

おしまい。



第3章 春香編

注意書き:特にありません


収録を終えた『生っすか』MCの三人を乗せ、次の現場に向かう車内。
ヘッドホンをつけた千早が曲のイメージに集中する姿と、その肩に寄りかかった美希が
熟睡しているのはいつも通りだが、春香だけ普段のお喋りを忘れたように雑誌をめくっている。

その雑誌―青年向けの週刊誌―には当然俺も目を通している。
巻頭を飾る貴音の水着グラビア、映画の特集記事にはあずさのロングインタビュー。
そしてもう一つ、春香が登場するある記事が問題なのは分かっている。
それはアイドルの“性”をテーマにした青年誌にありがちのエロ系記事で、実話風初体験談も
覆面記者が処女か非処女かを論じる座談会も全てフィクションで、当然実名も伏せてはいるが
リボンの似合うH嬢などと書かれたら、誰の事かは一目瞭然である。
ゴシップには耐性がある春香だが、メジャーな週刊誌で処女云々を取り上げられた上、
貴音やあずさと落差のある扱いを受ければ気分がよくないのも当然だ。
致し方ない“大人の事情”で記事内容に関わった俺が言えることではないが。

テレビ局を出てかなり経った頃、ようやく春香が口を開いた。
抱え込むタイプではないから、沈黙が気詰まりになったのだろうか。

「あずささんに貴音さん、凄いですよね。私ももっと頑張らないとなぁ」
「そうだな。それより春香、その雑誌の事なら気にしちゃダメだぞ」
「え? ああ、こんなの別に平気です。有名税って割り切っちゃいますから」
「それならいいけど、ちょっと元気が無いみたいだったから」
「……それよりプロデューサーさん、ひとつ質問いいですか?」
「いいぞ、なんでも聞いてくれ」
「プロデューサーさんは私のこと処女だと思います?」
「えっ……!? しょ、処女って……からかうのはやめてくれよ」
「やだなぁ、真面目な質問ですよ? この雑誌には経験ありそうって書いてますけど
それってやっぱり私がそんな風に見えるからですかね?」

ちなみに例の雑誌によれば、春香……いやAH嬢の“処女率”は30%と低い。
初体験の相手は同級生。放課後の図書館で初めてキスを交わしたあと
盛り上がった二人は盛り上がるまま彼の部屋で初めてのセク……(ry

これは俺の妄想を元ネタ元に、ある企画の重要なメタファーとして学校という
設定にしただけであって春香をイメージしたわけではない。
俺が見る限り春香が処女なのは多分間違いないし、恋愛経験はあってもせいぜい
キス止まりがいいところだろう。それはともかく……

「そんなわけないだろ、そんな記事は出鱈目に決まっているんだ」
「質問の答えになっていませんよ」
「考えるまでもない。春香は真面目なアイドルだから」

言外に処女だと匂わしたのが気に入らなかったのか、春香は投げやりな視線を
窓の外に向ける。

「そもそもプライベートな問題に俺が口をだすのはおかしいだろ?」
「でも好きな人がいるとか誰かと付き合うって、プロデューサーさん的に困りますよね?」
「それはアイドルにとって暗黙のルールだろ。俺がいうのはアイドルに関係ない部分だよ」
「じゃあデビュー前に男の人と付き合ったことは……セーフですか?」
「そう、それはプライベートな部分だから俺はノータッチ」
「じゃあ……その人と、そういう関係があったとしても?」
「現在進行形でないならな」
「そうですか。プロデューサーさんってそういうの、あまり気にならないんですね」
「そういうのって……春香の恋愛遍歴のことか?」
「それもあるし、経験したこと……なーんて嘘ですよ、嘘。好きな人はいたけど
付き合っていたかどうか微妙だし、経験なんて本当にないですから」


それ以来春香の表情は翳ったままで、目立った影響は出ていないものの
身近な人間はそろそろ彼女の変調に気付きはじめている。
これが仕事のミスや余計な噂につながるのはタイミング的にまずいことになる。
考えた俺は一日時間を作り、ある企画の現場に春香を連れていくことにした。
落ちたテンションをあげるには、仕事で刺激を与えるのが一番の薬になるはずだった。


「こんな凄い規模の企画なんて、全然気付いていませんでした」
「そうだろ。他のアイドルプロダクションとも連携した超大型のプロジェクトなんだ」
「それを……どうして私だけに?」
「最近元気なさそうだったろ、これを見たら気合が入るんじゃないかと思ってな」
「あ、ありがとうございます。こんな凄いステージ見れば確かに気合入りますね」
「そうだろう? ステージ以外にも色々あるけど、せっかくだから見ていくか」
「こっちはステージというよりセットみたいですけど」
「イベント用のセットだよ。あとドラマや映画の企画も通れば使うことになるな」
「へえ……是非出てみたいものです。それにしてもリアルですね。本当の教室にいるみたい」
「他にも保健室とか部室とかもあるぞ」

金と手間をかけただけあって俺が見ても相当リアルなセットだった。
足りないのは学校につきものの活気ある空気や思春期特有の匂いだけだが
その中に学校帰りで制服姿の春香が一人立っているだけで存在感は際立ち
忘れけている学生時代の甘酸っぱい記憶を呼び覚ますような気がする。

「うわ、汚なーい! 男子の部室ってこんなんなんだ」
「ああ……実際は汗とか道具の匂いとか、もっと凄いけどな」
「こっちは保健室……美希とか絶対さぼって寝てそうですね」
「音楽室もあるからな。千早にコーラス部員を演じてもらおうか」
「だったら私も千早ちゃんと一緒に出るからお願いしますね!」
「次で最後だな。えっと、ここは……」

セットの一番奥にあるのは木製の書棚を何台も並べて図書室を再現した一角だった。
ぎっしり収められた本が発する紙の匂いが醸し出す臨場感に、つい俺まで高校時代の
甘酸っぱい記憶を思い出してしまう。


「プロデューサーさん、どうしたんですか? 物思いに耽っちゃって」
「あっ、あはは……ちょっと昔を思い出しただけさ」
「へー、もしかしてプロデューサーさん“も”図書室で、ですか?」
「からかうなよ春香。 それより“も”ってどういうことだよ」
「ねっ、プロデューサーさん。この前の続きしませんか? ちょうど図書室にいることだし」

春香は俺に並んで本棚にもたれると、深呼吸をひとつしてから口を開いた。
穏やかな口調で、ゆっくり淡々と、自分の記憶を確かめるよう言葉を綴る。

「私が候補生の頃、好きな人がいたんです。一こ上の先輩で学年トップクラスの秀才。
偶然知り合ってから、図書室で勉強を教わったり学校の帰りに喫茶店に寄ったり。
付き合うって感じじゃなかったけど、いつのまにか彼のことがすごく好きになっていて。
だからどうしても我慢できなくて告ったんです、結果は分かっていましたけど。
司法試験目指すような人が勉強で忙しいの当然ですよね。
図書室で勉強するのはいつでも付き合うって言われて、その優しさが辛かったけど
いつかチャンスがあるかもしれないから……なんて思っていたら本当にあったんです。
ある日の放課後、図書室に先輩と二人きりになった時があって、ちょうどこんな風に
外が暗くてちょっと怖い感じがして……そうしたら先輩がいきなり抱きしめてきて……」

平坦だった声に感情が混ざり湿っぽくなっていく。
それでも春香は自分を励ますよう、懸命に言葉を絞り出そうとする。

「……う、嬉しかったな。大好きな先輩にキスしてもらえて。私も先輩に抱きついて
何回も何回も夢中になって、外が真っ暗になってもずっとキスばかりしてて。
その時思ったんです、私の初めて先輩にあげたいって。だけど先輩は…………」
「もういい春香、もういいんだよ」
「だからプロデューサーさん、私ね、ほんとにまだ処女なんです……」
「分ったから春香」

泣き出しそうな春香を引き寄せ力いっぱい抱き締めた。
目の前で小さく震えるピンクのリボン。ほんのりと漂う春香独特の甘い匂い。
鼻をすすりこぼれそうな嗚咽を懸命にこらえる春香が愛しくてたまらなかった。

「春香、ごめんよ。本当は告白してくれたとき、物凄く嬉しかった」
「ぷ、プロデューサーさん?」
「勉強を言い訳にしたけど、俺も春香のことが大好きだよ」
「あ、せ……先輩、ほんとに……?」
「ああ、今度は離さない。春香、もう一度あの時をやり直そう」

春香が心の中に閉じ込めてきた切ない初恋。
くすぶったままの思いを、こんな真似事で成就できないのは分かっていた。
だが春香が応えてくれたことで、今度は俺が春香の気持ちに引っ張られていく。
もう演技などどうでもよく、気持ちの赴くまま春香を本棚に押し付けて顔をのぞきこむ。
照明の陰になった表情はよく見えないが、顔を背けてなければそれでよかった。
乱れた息遣いを感じられるまで顔を近づけると、甘い匂いに微かに混じった汗の匂い、
そして熱く湿った吐息が俺を誘っているように思える。

ほとんど無意識のまま唇を重ねると、背中に回された春香の手に力がはいる。
そうして俺たちはお互いの鼓動と息遣いを感じながら、じっと意識を澄ましていく。
抱きしめた腕の中、その身すべてを俺に委ねるように力が抜けていく春香の体。
その瞬間、俺は春香を女にすると決心した。

一たび触れ合ってしまえば、あとはもう技巧も何もない求め合うだけのキス。
初心な先輩を演じながら、思春期を追体験するような感覚は面白くて
夢中で求める春香をあしらいながら自分のペースでキスを続ける。

焦れたのは春香のほうが先だった。
最初は恐る恐る、ちろちろと窺う様に俺の唇を春香の舌がくすぐっていく。
唇を開いて迎え入れると、そこだけは経験者の技巧であしらいを教えてやる。
春香の飲み込みは早く、貪欲な唇は涎を垂らすのも構わず舌の絡めあいに夢中になる。
春香の唾液をかきあつめて吸ってやると、今度は自分からとろとろろの唾液を注ぎ込み、
また自分からちゅるちゅる音をたてて啜りあげたりもする。
そんな風に唇の交わりに飽きることがなかったが、唾液が伝い落ちる首筋を追いかけ
甘酸っぱい汗と一緒になめとってやると、春香は初めての快感に喘ぎ始める。

「やっ、はぁ……だめ、そ、そんなとこ舐めちゃ、やぁ、あっ、あぁああ……」
「春香……嫌だったらちゃんと言うんだぞ、でないとこのまま」
「だめ、やめちゃ……このまま、んぅっ、もっと、していいから」

遠慮する気もなかったが、俺自身ブレーキをかけるのも難しいほど昂ぶっていく。
抱きしめた手を緩め、髪から頬、首筋と順に撫でながら核心へと向かっていくと
厚い制服の生地を通してもわかるほど、春香の体も熱く昂ぶっているのが分かる。

肩に進んだ手をゆっくりと、その意図がわかるよう下げていく。
そして形よく盛り上がったふくらみに触れた瞬間、春香の手に掴まれる。

「……ダメ。先輩の手、いやらしい」
「胸、触っちゃダメだった?」
「ダメ……………こっちじゃないと」

挑むような目で春香が誘ったのは、セーラーの裾からのぞく仄白い脇腹だった。
じっとりと汗ばんだ素肌は驚くほどの熱を孕んでおり、その手を撫で上げていくと
最初はブラ越しに乳房を揉み始める。

「んっ、くすぐったい……でも先輩の手、気持ちいい」
「じゃあ……こういうのは?」
「あっ! だ、だめぇ、そんないきなり、んっ、んはぁ……」
「春香のおっぱい、すごく柔らかくて気持ちいい」
「や、やだぁもう……そういうの恥ずかしいから、んっ、ゆ、ゆっくり」

このところ巨乳との対峙が続いた俺にとって、最初は少し物足りなさを感じたが
愛撫を始めれば、掌に少し余る程度にフィットするサイズ、揉む指先をさりげなく
押し返す適度な弾力、しっとりと肌理細やかな肌の触感。そのバランスの良さは
765の誇るツートップにも比肩しうる逸材ではないだろうか。
水着グラビア発表後、世の青少年から“意外に美乳”との評価を得た春香のDカップ。
乳首の形と色はこの後確かめることにし、差し当たりはもう少し愛撫に対する反応を
引き出すことに専念する。
カップの下、すでに固く尖った乳首を軽くつまみながら、強弱をつけて乳房全体の
愛撫を続けると、思った通り春香の反応は高まっていく。

「やっ、待って、そこ……あぁ、んっ、なんか、あ、あ、あんっ!」

髪を振り乱しながら、初々しい喘ぎ声を恥じて声を殺そうとして果たせない春香。
その初々しい様子は、担当アイドルに手をかけるという禁忌より、いたいけな制服姿の
女子○生を快楽に狂わせる禁断の刺激として俺の自制心を奪っていく。

「……胸、もういいんですか?」
「ああ、春香がなんか辛そうに見えたから」
「別にそんなことは……もっとしてもいいですけど」

唐突に胸から手を離した俺を春香訝しんで首を傾げる。
覚えたての快感が物足りないのは分かっているが、今は春香を女にしたい気持ちが
急いて仕方がない。無言のまま胸元のリボンを抜き取って制服をひろげてやる。

「いいですよ、見て……見るだけじゃなくても」

俺の意図を誤解しているようだが、それはこの際構わなかった。
春香を書棚に押し付けると、胸元に顔を埋めて舌を這わせる。

「やだ、あっ、そこ汗臭いかも……でも気持ちいい……あん、もっと、舐めて
好きなとこ舐めていいから、あぁっ、んはぁ……いっぱいキスして」

とろりと甘い蜜のような囁きが俺のスイッチを入れる。
谷間に滴る甘酸っぱい汗を舐めながら、空けた右手を胸にあてるとそのまま
体に沿ってゆっくりとおろしていく。

「んっ、くすぐったい、やぁ、そっちは……あぁ!」

太ももへ降りた手がスカートの裾に到達すると、ようやく俺の意図が分かったらしく
身をよじって抵抗の意思を示すが、ぴっちり張りつめた太ももを撫で上げるとそれだけで
腰が砕けてしまい、最深部へ俺の侵入を許してしまう。

「やだ、そこは……だ、だめだよ……」
「可愛いな春香。もうこんなに濡れてるよ」

柔らかなコットンの手触りを探る指先がぬるりとした粘液の感触に包まれる。

「……んっ、だめ……そこ、あっ……」

ふっくらと盛り上がった秘部はぷにぷにと柔らかく、その度春香は体を震わせる。
じっとり染みが広がるほど感じているが、まだ性の深遠を知らない遠慮がちな反応。
不安を募らせないよう指先で軽く撫でるだけの愛撫ではもどかしくて仕方がない。
俺は春香の手を下に下ろすと耳元で囁く。

「春香、スカートの裾を持って……そう。そのまま持ち上げて」
「えっ、や……恥ずかしいですよ」
「見せて欲しいんだ、春香を。だめかな……」
「…………ちょっとだけですよ?」

春香は一つ深呼吸をすると、目を伏せたままゆっくりとスカートをまくりあげる。
薄闇の中、非常灯の頼りない光に照らされて白っぽい下着が浮かび上がる。
そいつに手をかけるとゆっくりと肌から引き剥がすようずりおろしていく。

「やだ、だめ……」

いいながら、春香はスカートを持ち上げたまま唇を噛み締める。
幾筋も愛液が糸を引く下着をそのまま床まで下ろすと、春香は何も言わずに
片足を持ち上げて下着が外れる。
明るさは充分ではないが、もはや遮るもののない春香の秘裂は充血して赤らみ
時折ひくひくと蠢く様子がなまめかしい。

「可愛いよ、春香のここ。こんなにトロトロになって……」
「あっ……んっ!お願い……恥ずかしいから、もう許して」
「もう少し我慢して。ほら、熱いくらいに火照って……キス、してあげる」
「ひぁあああっ、だめぇ!」
「むちゅ……クチュ、ペロ、ペロ……ん、おいしいよ春香」
「そんなとこ舐めちゃだめです、やぁ、やめて、汚れてるから」

確かにその通り、春香の秘部は雌の匂いだけではなかった。
だがそれこそ思春期から女になりかけている春香そのものの香りだった。
性欲をくすぐるあずさの媚香、艶かしく薫り立つ貴音の芳香にも勝るとも劣らない、
雄の本能に訴えかける春香の発情した雌の匂い。
俺は一通り舐め尽すと、立ち上がって窮屈なズボンから愚息を解放する。

「春香……いいな」

俺から目をそらそうとする春香の肩を掴んでこちらを向かせる。
剛直を見るのが初めてかどうかは分らないが、自分の処女を奪うものを
春香の目に焼き付けておきたかった。

無言で俺の勃起を見つめる春香。
やがて意を決したのか、そっと手を伸ばすと両手で俺を包み込む。

「プロデューサーさんの、すごく固いんですね……これで私の初めて……」
「そうだ、春香。俺が今からお前を女にしてやるんだ」

しばらく無言でいた春香が、やがて小さくこくりと頷く。
さすがに書棚にすがらせ立ったまま後ろからというのは初めてには過酷過ぎるだろうから
それはまたの機会にとっておくことにして、春香の手を引いて保健室のセットに連れて行く。
ベッドを隠すカーテンを引くと、残った制服と下着を脱がせてベッドに横たえる。

清潔なシーツにタオル、アルコール消毒液などたいていのものは揃っているはずだが
さすがにコンドームまではないだろうし、あったとしても使う気などさらさら無い。


「プロデューサーさん、あ、あの……やさしくしてください」
「ああ、大丈夫だよ春香。ほら、深呼吸して力抜いて」

耳元で囁いてからキスをすると、そのまま唇を合わせて舌を絡めさせる。
その間にも足を拡げさせ、先ほど丁寧に舌で慣らした春香の性器に指を当てて
開き始めた花弁の中心、まだ殆ど閉じたままの膣口をそっとさぐる。
貴音のときよりさらに狭くて固いようだが、こればかりはどうしようもない。
先端を触れさせると、そのまましばらくは馴染ませるよう擦り続ける。

「プロデューサーさん、痛くても我慢しますから……」
「無理しなくていいからな。痛かったらちゃんというんだぞ」
「は、はい……」
「春香、大好きだよ……」
「プロデューサーさん……私も、好き……あぁあああっ!」

角度を定めて腰を進めると、亀頭が春香の肉襞を押し広げていく。
それと同時に春香がずるずると逃げそうになる。
一旦力を緩め、キスと乳房への愛撫を再開することで意識を逸らす。
さりげなく春香の肩に手をやり、舌を絡めあいながら慎重にタイミングを図って。

先端が入り口に嵌り込んだのが分るとあとは一気に事を済ませた。
狭くてきつい春香の処女膣を文字通り切り開き、一番奥まで挿入を果たすと
春香食いしばった歯の間から苦痛の呻きが零れ落ちる。
俺は体重をかけないよう動きを止めると春香の様子を見守る。

「…………うぅっ。プロデューサーさん、もう……入りました?」
「ああ、春香。しっかり繋がったよ。これでお前は立派な女だ」
「う、うふふ……嬉しいな、今度はちゃんと……好きなひとに」

目尻から涙を零しながら、春香は嬉しそうな微笑を浮かべる。
俺はそんな春香が可愛くて愛しくて仕方がなくなり、何度もキスをしながら
ゆっくりと腰を動かし続けて。
痛みの中で僅かな快感があるのか、それとも演技なのかはわからないが
時折小さな呻き声を漏らしながらしっかり俺に抱きついて離そうとしない春香。
きつい締め付けもあったが、俺が普段よりも早く達しそうになったのは
そんな彼女の健気な姿のせいだったかもしれない。

「春香、いくぞ……中で出すからなっ!」
「あぁっ、あっ、はい……プロデューサーさん、最後まで、ずっと一緒に、あぁあああっ!」
「いく、春香っ、春香ぁーー!」



収録を終えた『生っすか』MCの三人を乗せ、次の現場に向かう車内。
ヘッドホンを外した千早は、ふくれっ面の美希と顔を見合わせ同時に溜息をつく。

「まぁ……元気になって良かったってことね」
「でもこううるさいとお昼寝どころじゃないの……」
「ふふっ、許してあげて。ほら、膝枕してあげるから」

ご機嫌の春香はそんな二人の呆れ顔にも気付かず、ハイテンションのお喋りが止まらない。
その理由が学校をテーマにした新プロジェクトの中心メンバーに選ばれたことだけで
ないのは俺と春香だけの秘密である。

おしまい。




第4章 千早編

注意書き:匂いフェチ・汗だく汁だく


「あっ、あっ、あぁん、そこ、気持ちいいです、もっと、もっと奥まで!」

書棚にしがみついて奔放に喘ぎ声を放つ春香を立ちバックで犯しながら、
そろそろ終電の時間が気になってきた俺は抽送のペースをあげていく。
今夜も例のスタジオセットで、着衣のままろくな前戯もなしにいたしているわけだが
ずらしただけの下着は既にぐしょぐしょで、太ももの内側に幾筋も流れた愛液は
そろそろソックスにも粘っこいシミを侵食させ始めている。

「あん、先生……いっちゃいそう、このままいっていいですか?」
「いいぞ天海、一緒にいってやる。中にいっぱい出してやるからな」
「あっ、やだっ、中はだめです! できちゃうから、あんっ、今日は危ない日だから」
「なんだ、欲しくないのなら今すぐ抜こうか?」
「やだ、抜いちゃらめぇ……先生の欲しいから、あぁ、あん、抜かないで!」

激しく腰を打ちつけながらブラウス越しに乳房を乱暴に揉みしだいてやると
きゅうきゅう締まる媚肉の感触に負け、そのまま中にたっぷり放ってしまう。
春香ほどではないが、こういう禁断のシチュエーションに燃えるのは俺も同じだ。
そもそもこのセットですることが多いのは、仕事の都合がつけやすいのもあるが
春香が強く望むからというのが主な理由である。
初めての経験が刷り込まれているのか、覚えたてのくせに愛撫の反応や乱れ方が
ベッドでする時より明らかに違うのは、最近明らかになった春香の嗜好、いうなれば
イメージプレイのおかげとでもいうべきだろうか。
初めての時俺が先輩を演じたように、《先生と生徒》や《プロデューサーとアイドル》など
設定を決め、役になりきって行為に及ぶのを好むようになった。

ちなみに今夜は春香演じる生徒が、放課後の図書室で教師に迫られて関係を結ぶという
設定なのだが、当の春香は無理やり犯され膣奥にたっぷり精液を放たれたというのに
陶然とした顔で余韻にひたっている。

「春香、急かして悪いけど早めに着替えないと時間があまりないぞ」
「わ、わかってますよ……でもまだ足ががくがくしちゃって」

ぎくしゃくと身支度を始めた春香を見て、俺も愚息と痕跡の後始末を始める。
最中は興奮するシチュエーションでも事後が面倒なのがここの欠点である。
それに俺の方は拭けばなんとかなるが、中にたっぷり溜め込んだ春香が帰り道で
こぼしでもしたら面倒どころの騒ぎでもない。

「そういえば……ちょっと気になることがあるんですけど、聞いてもらっていいですか?」
「気になること? 仕事のことか」
「いえ、私じゃなくて千早ちゃんのことです。最近ちょっと様子が……」

思い違いかもしれないと前置きして春香が語った内容を要約すれば
千早が美希に好意以上の気持ちを抱いているのではという懸念だった。
さすがに親友に対して“同性愛疑惑”とは表現しづらかったのだろう。

「ははは、あの真面目な千早に限ってそれはないな」
「やっぱりそうですよね……千早ちゃん真面目だしすごく初心だし」
「そういうこと。ほら、駅ついたぞ。爆睡して寝過ごすなよ」

そうは言ったものの、実は俺にも千早の振る舞いに疑念を抱く心当りはあった。
それは春香の懸念するような、同性愛疑惑を思わせる仲睦まじい姿ではない。
春香はまだそこには気付いてないだろうが、俺が密かに危惧しているのは同性愛より
もっと特殊な性癖の疑いであり、それが元で生じる問題である。

しばらく様子を見るつもりでいたが、春香が気付いているなら急いだほうがいい。
最初のアクションを取るのは、やはり一方の当事者である美希が妥当だろう。



「千早さんが? …………んー、別に変わったところはないと思うな」

本人は隠したつもりでも表情の変化で俺には分った。恐らく美希は気付いている。
それがどの程度か分からないが、少なくともばれてはまずい事だと理解しているのも
とぼけて見せて千早を庇ったことからも分った。

「そうか、それなら別にいいんだが」
「ねーねーハニー、どうしてそんなこと聞くの? 千早さんに何かあったの?」
「別に何もないよ。ただ最近千早とゆっくり話す機会もなかったからな」
「話す機会がないのはハニーのせいだよ? 最近春香にばっかり構いすぎなの」
「えっと、それはだな……」
「あは、冗談なの。学校のドラマのお仕事がすっごく大事なのは分かっているの。
だけどそんなに気になるなら千早さんともお話するべきだって思うな……」
「あ、ああ……確かに美希の言うとおりだよ」
「でもね、千早さんのこともだけど美希もちゃんとかまってくれないとダメだよ?」
「分っているよ。ほら、おいで」

頬を膨らませる美希を軽くハグしながら髪をそっと撫でてやる。
嬉しそうな横顔は年齢相応の幼さを感じるし、ほんのり漂う体臭もまだ乳臭さを感じるが
立派に発育したグラマラスな体とのミスマッチに案外そそられるのかもしれない。
だとしたら年長組の後回しではなく、まさに今が美希を味わう旬なのではないかと
勃起した愚息を悟られないよう注意しながら考えを巡らしてみる。。



「プロデューサーと一対一のミーティングなんて久しぶりですね」
「最近千早と話す機会がなかったからな。ライブの準備は順調か?」
「ええ、特に問題はないかと」
「何か困っていることとか、悩んでいることはないか?」
「いえ、それも特には……あの、何故そういうことを?」
「千早の様子を心配している子がいてな、何か悩んでいるんじゃないかって」
「そ、それは誰が……春香ですか?」
「いや、美希だよ」

千早の反応は美希以上に分かりやすかった。
あとはこのまま告白せざるを得ないところまで追い込んでいくだけである。

「あ、あの……美希はどんなことをいってました?」
「心当たりはあるんだろ? どうだ、思い切って話してみたら」
「……そ、それは…………あの……」
「俺じゃ相談相手にならないかな?」
「そ、そんなことはありませんが……」
「俺を信じてくれないかな。悩んでいるなら力になりたいんだ」

俯いた千早の肩にそっと手を置いてやる。
俺が千早を次のターゲットに決めたのはまさにこの瞬間だった。
真面目で晩生の千早に性の悦びを教えるのはまだ早いかとも思っていたが、
千早の性癖が俺の推測通りなら利用しない手はないし、固い蕾を俺の手で開花
させてやるのもまた一興である。

「プロデューサー、聞いてもらえますか……できればどこか違う場所で」
「ああ、もちろんだ。じゃあとりあえず外に出ようか」

事務所には音無さんもいるし、いつ他のアイドルが帰ってくるか分らないから
千早にしてみれば告白をするには落ち着かないのだろう。
俺の部屋に連れて行くことを考えたが、千早に余計な用心をさせてもつまらないから
夕食を兼ねて個室のあるレストランにいくことにした。



「綺麗な夜景ですね。こういうところ、初めてです」
「そうだろ、まずは景色と食事を楽しもう」

展望レストランを選んだのは夜景だけが理由ではない。カップル向けの個室は並んで
窓に向う座席で、こじんまりしたスペースは距離も近く雰囲気がつくりやすい。
千早を現実から切り離し、俺との距離感を近づけるための演出は効果があった。
食事を終えデザートの頃には千早もすっかりリラックスし、いつのまにか腕と腕が
触れ合っていても体を離そうとはしない。
やがてデザートを済ませると、千早は小さく深呼吸してから話を始めた。

「初めてそれを意識したのは『生っすか』の収録が始まってからなんです。
それまでは寄りかかってきても膝枕をしてあげても何も思わなかったのに
ある時ふと、人の体の温かさや柔らかさが心地いいのだと気付いて」
「その時の相手が美希だったわけか」
「そういう風にするのがあの子だけですから。春香はそこまでベタベタしないし
亜美や真美はじゃれあって遊ぶという感じになりますから」
「そうだよな。楽屋でも車でも美希がそばにいることが多いよな」
「妹がいればこんな感じかと思ったりしながら、あるとき寄りかかって寝ている美希を
何気なく嗅いでしまって……それがなんていうか……その」
「いい匂いだと思った、かな?」
「は、はい……ですが決して変な気持ちではなくて、香水とかつけないときの美希は
とても甘くて優しい肌の匂いがして……す、すみません。自分でも変だとわかっていながら
美希と一緒の時はどうしても止められなくて。膝枕で寝る美希の髪をなでながらこっそり
匂いを嗅いだり、ハグした時には首とか胸元とかも……」
「それって、相手が美希だからだと思うか?」
「え? あっ、いえ……別に美希だからというわけではないと思います」
「そうか、それなら安心だ」
「それはどういう事……あっ、そ、そういうのではありませんから!」

質問の意図を理解して真っ赤になった千早は首をブンブン振って否定する。
安心したのは勿論本音で、もしここで千早から匂いフェチどころか同性愛志向まで
カミングアウトされたら俺の目論みは大きく崩れてしまう。

「あの、もしかして心配されていたというのは……そういうことなのですか?」
「あはは、俺はないとは思っていたけどな。よかったよ、千早がノーマルで」
「プロデューサー、ひどいです……これでも真剣に悩んでいるのですけれど」
「美希のいい匂いに惹かれるくらいなら心配するようなことじゃないって」
「でも……レッスンのあとの汗の匂いも、なんていうと流石に引きますよね?」

話がここまでくれば、もう態度で示したほうが早いと思った俺は
返事の代わりに千早の肩に手を回すと、抱き寄せて長い黒髪に顔を近づける。

「ひゃっ、ぷ、プロデューサー……何を……あっ、あの」
「いつも思っていたけど、千早の髪って本当にいい匂いがするな」
「や、やめて……ください、そ、そういうの恥ずかしいです」
「恥ずかしがることはないさ、俺だっていい匂いを嗅ぎたいのが本音だ」
「でも……あっ、だめ……です」

俺が髪から首筋に鼻を近づけると、身を強張らせていた千早がふっと力を抜いた。
逃れようとするのをやめ、そっと俺に体重を預けてくる。

「うん、千早の素肌ってこういう匂いなんだな」
「プロデューサー、くすぐったい……あっ、だめです、汗とかかいていますから……」
「だったら俺も千早と一緒だな、汗の匂いだって嗅ぎたいんだから」

そうやって千早を抱きしめたまま、首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぎ続けていると
いつの間にか千早も俺に顔を近づけているのに気付いた。

「千早は女の子の匂いが好きなんじゃないのかな?」
「……別に女の子限定というわけでは」
「じゃあ男の匂いも試してみたらどうかな」

俺は首筋から顔を離すと、千早の前で首をのけぞらせてみせる。
返事の代わりに鼻を鳴らした千早は、少し迷っただけで俺の誘いに乗った。
さらりと髪が触れたあと、千早の鼻が首筋に触れそのまま大きく息を吸い込む。
そのあと溜息と一緒に吐き出される熱い吐息がくすぐったい。

「どうかな千早、感想は」
「そうですね……そう悪いものではないかと」
「美希ほど良くはなかったかな」
「ふふっ、嘘です。異性の匂いのほうが惹かれるのかもしれません。
それよりプロデューサーはどうでしたか、私の匂い……」
「春香や美希の甘い匂いもいいが、千早の甘酸っぱい匂いの方が俺は好きかな」
「そ、そうなのですか……」
「それより千早、俺達だけの秘密ができたな」
「はい。あの、そういうことならもう少し……。プロデューサーにこんな風にされると
落ち着くというか落ち着かないというか、少しだけ変な気分がします」

顔を見合わせ微笑みあった俺と千早は、今度はもっとしっかり抱き合うと
お互い心行くまで匂いを嗅ぎあい、秘密の関係を誓ったのである。



事務所の会議室。
打ち合わせを終えると、物欲しそうな顔で俺を見る千早を抱き寄せてやる。
シャツ越しに体臭を嗅ぐ千早の髪をそっと撫でながらその香りを満喫する。
移動時の車内では事務所のように気を使う必要がない。
後部座席で千早に膝枕をしたり、密着するハグをしながら互いの体臭を嗅ぎ合ったり。

はじめは遠慮気味だった千早だが、いつでも欲求を満たせるという環境が与えたのは
充足ではなく渇望で、当然のように要求はエスカレートしていく。
そもそも千早が人の温もりや匂いに惹かれるのは孤独や寂しさを紛らわせるためで、
性的な要素があるとは本人も自覚していなかったが、秘密の行為という刺激によって
目覚め始めた肉体は、千早の心より先に性愛に向って傾き始めていく。

収録前の楽屋。
打ち合わせを名目に二人きりになった密室での衣装あわせ。
秘密の行為のためなら下着姿にすら抵抗をなくした千早は、少しばかり赤らめた顔で
俺にシャツを脱がされてしまうと、目を閉じて抱きついてくる。
首筋の匂いを嗅ぎながら、さりげなく唇を汗ばんだ素肌に触れさせてみれば
溜息とも喘ぎ声ともつかない小さな声を漏らし、抱きしめる手に力が入る。

レッスンスタジオ。
今までどんなに汗をかいても脱ごうとしなかったジャージを上下とも脱ぎ捨て
流れる汗の雫を飛ばしながら激しいダンスを続ける千早。
汗びっしょりのタンクトップが邪魔になるのか、踊りながら脱ぎ捨ててしまうと
スポーツブラとスパッツだけの姿は裸よりもエロチックに見えて仕方がない。
そんな心を読み取ったのか、千早のステップは扇情的なアドリブを踏み
伸ばした指先に誘われるまま、俺はジャケットを脱ぎ捨てると千早に近寄っていく。

踊り続けようとする千早を抱きしめると、熱気に炙られむせるような体臭を存分に
吸い込みながら汗が流れる首筋に舌を這わせていく。
いつになく激しい愛撫に快感を芽生えさせたのか、荒い息を整えようとする千早が
もらす遠慮がちな喘ぎを聞いているうち、昂ぶる心のままフロアに押し倒してしまう。
千早の抵抗を封じるように覆いかぶさり、もう一度首筋に唇を這わせながら
猛りきった股間をスパッツ越しにこすり付けてみる。

「だ、ダメですよ、プロデューサー…………変なことは」
「いつもしていることだろ?」
「いや……今日のプロデューサー変です」
「分っているくせに。千早だって……」
「やっ!? そ、そんなとこ触らないでください!」

忍ばせた俺の手が股間に届く直前、目論見を悟った千早が固い声をあげる。
焦って攻め急いだかと手を引っ込めようとする俺に千早が掠れた声で囁く。

「だめですよ、プロデューサー………………こんなところでは」
「そうだな。そろそろ帰る時間だ、立てるか?」
「スーツ、汚してしまいましたね……」
「いいさ、クリーニングに出せばいいだけだから」
「プロデューサーも汗、流していきませんか?」


遅い時間だけあって残っているのは俺達だけだったが、念のため更衣室に鍵をかけ
シャワーで体を流してからサウナルームに移動する。
髪をアップにまとめた千早が胸にバスタオルを巻いた姿で入ってくる。
綺麗に洗い流された素肌に汗が浮かんで流れ落ちるのを指でたどってみせると
くすぐったそうに笑いながら千早も俺に同じ事をする。

「そのバスタオル、きつくないか?」
「きついですけど……変なことをする人がいるので用心のためです」
「変なことなんてしないから、取ったほうが楽だと思うが」
「……そうですか。では」

やけにあっさり外したバスタオルの下にはスポブラとショーツをつけたままだった。
したり顔の千早を引き寄せ、鎖骨あたりに浮かんだ汗を舌で舐め取ってやると
切なげな溜息を漏らして俺に体重を預けてくる。
その千早の肩から腕、背中を撫でながら少しづつ指先をある一点に向けていく。

「あっ……ふぁっ、プロデューサー……だ、だめですぅ……」
「千早の汗はサラサラだな、味も匂いもいいし」
「い、いや……そんなこと言われると恥ずかしいです」
「千早だって俺の汗、そんな風に舐めてるくせに。どうだ、俺の味は」
「……ちょっと酸っぱくてしょっぱいですけど……なんだか癖になり、あっ、だめぇ」
「いいから力抜いて。さっきステップミスったとき尻餅ついてただろ?」
「そうですけど……そんなところ撫でられると、あ、あっ……」

身をよじって交わそうとする千早を背中に回した手で引き寄せると
尻を撫でていた手を割れ目に滑らせたり、太ももの内側を窺うようにさまよわせ
少しづつ千早を追い詰め、体勢が崩れた拍子に抱き上げて膝に乗せる。
対面座位に近い格好にして千早を抱き寄せると、耳に唇をつけて囁く。

「千早の体はこんなにサラサラなのに……」

後に回した手を尻に滑らせると、そのまま一気に中心部に侵入させる。
汗を吸ってびしょびしょに濡れたショーツの、その部分だけは他よりも熱く
異質の粘度を持つ液体によってどろどろに濡れていた。


「どうしてここだけ、こんなにヌルヌルしているんだ?」


「いやっ、あっ、だめ……そこは、あっ、やめぇ、んっ、あぁん!」
「ほら、教えてくれよ千早。どうしてここ、こんなにトロトロにして」
「違う、やっ、触らないで、んん、あっ、だめだから」
「何が違うんだ? 何がダメなんだ? いうんだ、千早」
「だめだから、そんなことしたら……おかしくなるから」
「気持ちいいんだろ? 正直にいえよ」

ショーツ越しに性器の形をなぞる指先を核心に近づけ、小刻みに動かしながら
刺激を強めていくと千早は俺に抱きつきながら背中をのけぞらせる。
軽く達したのだろうが、千早本人は気付いているのだろうか。

「そういえば千早のここ、まだ匂いも味も試してなかったよな」
「だめ、そこは、あっ、ダメだから……汚れているから、やめてください」
「ダメじゃないだろ、ほら。こんな風に触られて気持ちよかっただろ?」
「いや、違う……よくない、あっ、あぁ! あっ、あ……」

クロッチをずらして粘る愛液を掬い取り、千早の顔を前に指先を掲げてみせる。

「分るか千早、これが何か。どんな匂いがするんだろうな」
「やっ、しちゃだめです、汚れてて、あっ、やぁ、いや、しないで」
「いやか? じゃあ俺の代わりに教えてくれ、どんな匂いと味がするか」

千早は霞んだ目をあけると、俺の指先に顔を近づける。

「……んっ、変な匂い……チーズみたいで、ちょっとおしっこの匂いもして」
「味は?」
「……んっ、ちゅぷ……よくわからない、変な味」
「それじゃあ伝わらないな」

千早の頭を引き寄せ指ごと唇で塞ぐと、舌を伸ばして千早の舌をまさぐる。
とろんとした目を閉じ唇を委ねてくる千早を見て、これで落ちたと確信した俺は
口の周りを舐めながら唾液と一緒に千早の愛液を味わう。

「んっ、はぁっ、んん、んぁ……やぁ、んっ……」

最早秘部に触れられることに抵抗をなくした千早は、さらなる刺激と快感を求めてか
もぞもぞと擦り付けるよう腰を蠢かせる。
その腰を引き寄せ、がちがちに勃起した俺の股間に触れさせると
濡れた秘部がこすれあってニチャニチャと水音が淫靡に響く。
そのまま本格的な行為に移ろうとも考えたが、さすがにサウナの中では熱すぎて
やばいことになりそうだから、ふらつく千早を抱え上げて更衣室に戻った。

ベンチチェアーにバスタオルを何枚も敷き、スポブラを脱がせた千早を寝かせる。
無抵抗の千早はショーツを脱がせるときも無意識に腰を浮かせ、足首を掴んで拡げる時も
ただ両手で顔を隠しただけだった。
汗と愛液で肌にへばりついたまばらな陰毛。
その下にはまだピタリと口を閉ざした淫唇が粘液に塗れて濡れ光っている。
年齢不相応の未発達の女性器だが、濡れ方と雌臭だけは充分すぎるほどで
俺は千早の股間に顔を埋めると長い時間をかけ、匂いと味を堪能し続けた。


その夜クンニでいかせるだけに止めたのは、さすがに更衣室で初体験というのが
可哀相に思えたのもあるし、すぐ後に控える初めてのソロライブを慮ったのもある。
だが一番の理由は、恥らう千早が押し寄せる快感に負けまいと懸命に堪える姿が
なんともいえず可愛いかったからである。


セックスの快楽を教えるのは後でもいい、しばらくはそんな千早を愛でていたかった。





ライブが終わったあと、タイミングを見計らって――
千早の処女を奪う時期はそんな風に漠然と考えていたが、当の本人は俺の知らない
ところで着々と計画を進めていたらしい。あの夜以来ライブまで行為を控え目にしたのが
鬱憤を溜め込んだのかもしれない。
ともかくライブの打ち上げを済ませ、千早を家に送った時にそれは始まっていた。

「プロデューサー、あの……少しお話しておきたいことがあって……」
「明日じゃだめかな? 千早だって疲れているだろう」
「はい、でも……今日、今でないと……」

さすがに千早から行為を仕掛けてくるとは思いもせず、家にあがりこんだのは
少し掠れたハスキーな声の艶かしさについつられたのかもしれない。
まだ段ボール箱がいくつも残った殺風景な部屋。
着替えて俺の前に現れた千早は、ライブでロックナンバーを歌った時の衣装をまとっていた。
ボンテージを連想するような本革製は露出が多目で下はもちろんミニスカートである。

「千早、その衣装……」
「あ、あの……ちゃんと許可はもらってますから」
「いや、そういうことじゃなく……うぉっ!?」

ベッドに座っていた俺は飛び掛るように抱きついてきた千早にそのまま押し倒される。
そのあとはもう千早の成すがままだった。
明りもつけたまま、千早は俺に覆いかぶさると激しいキスの雨を降らせてくる。
その次はジャケットを押し広げ上半身のあちこちに顔を埋めて匂いの確認。
それで落ち着くかと思ったのは甘かった。
ステージの興奮を蘇らせた千早の鼻息は荒く、革の匂いに包まれて俺までが
千早の興奮に押し流されていく。
ゆるやかに性を目覚めさせるつもりだったが、千早の覚醒は思った以上に早かった。
その好奇心が俺自身の匂いや味に興味を持ち始めていたのは気付いていたが
自らその行為に踏み出すとは思いもせず、千早に押し倒されたまま上半身を脱がされ
気付いたときにはベッドの上で全裸にされ、本革のボンテージをまとった千早が俺に迫る。

「そのまま、じっとしていてくださいね」
「千早、お前……一体」

欲望でギラついた瞳の千早が跨り、気付いた。  履いていない。
背中を向けた上半身を見て、素肌にそのまま衣装をつけているのが分ったが
その意図を考える余裕はもうなかった。
握られた愚息に熱い吐息がかかり、匂いを嗅がれているのがわかる。
鼻や頬があちこちに触れているのは、男の全てをよく観察しているのだろうか。
そして当然のように千早は俺自身を唇で包み込むと思ったが……違った。
熱くぬめった液体がふりかかり、それが唾液だと分ったときにはもう舌先が這い回り、
偶然にも雁首をなでまわらせて不覚にも呻き声をもらしてしまう。
熱い口腔に包まれたときにはもう絶頂の寸前で、亀頭を舌で絡め取られ、やわらかな
手指が睾丸をやわやわと揉みしだいたところであっけなく追い詰められた。

数日分溜まっていた精液を千早は一滴もこぼさず口で受け止めたらしい。
顔をあげると振り返り、満足げな微笑をうかべるとそのまま喉を鳴らし飲み干していく。

「変な匂いに変な味……でもこれ、癖になりそうです……」

唇に残った白濁を舌で舐め取ると俺の方に向き直り、腰をあげて力を失った愚息に
股間を押し付ける。 その時になって初めて恥ずかしそうな表情を浮かべてから。

「あ、あの……この次はどうすれば?」

(千早編、おしまい)


第5章 美希編

注意書き:微エロ(本番なし)


第5章 美希編  #1
「ハニー、千早さんとちゃんとお話してくれたんだね……」
「ああ、千早が明るくなったのは美希のおかげだな」
「でもね、美希のことあんまり構ってくれなくなったの……なんでかな」
「うっ……な、なんでだろうな」

さすがに欲求不満の解消法が見つかったとは言えたもんじゃない。
昨日もひたすら騎乗位で腰を振り続け、何度イったか分からないくらいで
ひたすら快楽を追及し続ける体力と気力は大したものではあるが……

「ねぇハニー……何考えているの? もしかして千早さんのこと?」
「さすが鋭いな、千早の件も片付いたことだし、美希とゆっくり向き合えるかなってな」
「ホントに? やったぁ! じゃあね、今度のオフはミキとデートしてくれる?」
「向き合うのがデートって……うん、まあそれでもいいか」
「それじゃあプランはミキに任せてね! どこにいくか決まったらメールするから!」

仕事姿を見慣れていれば見過ごしがちだが、素顔の美希はデートの約束でご機嫌になる
子供っぽさも魅力であり、むしろその部分があるから千早の次に抱く気になったのもある。
千早を抱いて気付いたことだが、セックスの快楽に夢中になりながらも恥じらいを捨てきれない
表情や仕草には、肉体とはまた違う味わいがある。
何故そう思い込んだのか未だに分らないが、千早にとってセックスは騎乗位が全てで、
初体験で処女を散らして以来、それが当たり前だと思っているらしい。
ようやく慣れてきた今、恐る恐る腰を降ろしながら愚息を呑み込んでいく様子を見るのは
騎乗位につきものの乳揺れ以上に楽しめるものである。
亀頭が狭い膣を押し広げていくときの眉根を寄せた苦悶にも似た表情。
腰を降ろしきり奥まで咥えこんでも痛みが無かった時の安堵の表情。
そしてその一部始終を見られていたと気付いて真っ赤になって照れる表情。
固まった千早を下からゆすって催促してやると、唇を噛み締めたまま腰がくねりはじめ
徐々に蕩けて女の顔になっていく。
クールな千早ですらこの有様だから、美希ならどれだけ甘く可愛い顔が見られるだろうと
考えただけで股間が熱く滾ってくる。



《今度こそ一緒にお風呂はいろうね!》

夏の慰安旅行で間違えて男湯に入ってきた美希の姿をつい思い出してしまう。
大事な部分はバスタオルで隠されていたが、その陰からチラリとのぞいた乳房や尻は
あずさや貴音に匹敵するエロチックさがあった。
そんなハプニングを美希はどういうつもりで持ち出してきたのか分らないが
最初のデートで一線を越えようとは思っていなかった。
美希の心はまだグラマラスに育った体ほど成熟していない。
ほんの少しだけ大人の方向に踏み出しながら、二人の関係を親密にするような演出。
できればサプライズ要素を加えて美希を喜ばせてやりたいというのが俺のプランだった。

「ねえねえハニー、ここって会社しかないビルだよ? 本当にお風呂なんてあるの?」
「あるとも。俺を信じてついてきなさい」
「モデルルームとかダメだからね。お湯がなかったらお風呂とは認めないからね」

明らかに不審の目で俺を見る美希。
無理もない、俺だって最初に案内されたときにそう思ったのだから。
最初のエレベータを降り、目立たない場所にある別のエレベーターに乗り換える。
専用のカードキーで操作して向った先は屋上のペントハウスである。


「うわぁ、夜景がすっごくきれいなの!」

無邪気な歓声をあげ、夜景を見下ろす窓際に駆け寄る美希。
酔狂な金持ちが所有するペントハウスで、バーカウンターを備えたパーティスペースと
ガラスで仕切られた外のテラスには4,5人が入れるジャグジーまで備えられている。

「ねえねえハニー、お風呂ってあれのこと?」
「ああ、そうだ。いい眺めだろ」
「うん……でもなんか外から見えちゃいそう」
「大丈夫だって。更衣室はないからその辺の物陰で着替えてくれ。ほら、これ」

渡したバッグの中にはバスタオルとビキニの水着が入れてある。
美希にその気がなくても着せるつもりでいたが、そんな心配は無用だった。

「さすがハニーなの。ミキ的にはハダカでもヘーキだったのに」
「水着が嫌ならバスタオルを巻いてもいいんだけどな」
「いやん、ハニーのエッチ」
「バスタオルの方が隠す面積多いだろ。それよりいくぞ」

さすがに吹き抜ける風は冷たいが、そのおかげで熱めの湯が心地よく感じられる。
バブルバスの気泡がぶくぶく沸き立つジャグジーに美希と並んで腰を落ち着ける。

「んー、あったかくて気持ちいいね」
「そうだろ。どうだった、今日のデートは」
「もういうことなんてないの。ありがとうなのハニー。ちゃんと水着を用意してくれて」
「裸でも平気なんじゃなかったのか?」
「そ、それは……違うの。やっぱハニーとでも恥ずかしいもん」
「そうか、それはまあ俺も一緒だな」
「ね、ハニー。ミキと一緒にお風呂はいった感想は?」
「うーん……そうだな。なんかほっとするって感じかな。素顔の美希を見れたっていうか」
「素顔? アイドルじゃないふつーの女の子ってこと?」
「そうだな。美希もまだ中学生の子供なんだって思った」
「むー……ミキは子供じゃないもん。なんなら証拠みせようか?」
「こらこら、脱ごうとするな」
「ほっとするだけ? ミキをみてコーフンとかしない? あの旅館のときはどうだった?」

仄暗い照明のせいで表情はよく見えないが、口調だけでも美希の真剣さが伝わってくる。
やはり美希なりに少し背伸びしたいと考えているのだろうか。

「……興奮しないっていうと嘘になるな。あの時もそうだし、仕事の時だってそうさ」
「ほんとに?」
「ああ。本当は今だって少しドキドキしてるんだ」
「あは、正直でよろしいの」
「美希はどうなんだ? 水着は着てても男と二人きりでお風呂に入るのって」
「別に心配はしてないの。ハニーはミキのこと襲ったりしないもん。でもちょっとはドキドキしてるよ」
「そりゃどうも」
「ほんとはね、ハダカで入るのならどうしよって焦ってたの」
「うむ、正直でよろしい」

寄り添ってきた美希の肩を抱き寄せると、柔らかい肌、上気した顔、それに芳しい匂いが
俺の下半身を刺激し始め意思に反して反応が始まってしまう。
暗さと気泡で血が集まっていく結果はごかませるだろうと思ったのが甘かった。
夜空の星を数えてなんとか落ち着こうとする俺に耳に美希の唇が触れて。

「ね、ハニー……ほんとはすっごくコーフンしてるでしょ?」

湯の中で美希が太ももをこすりつけてくる。
夜風で火照りを覚まそうとして美希に回した腕をほどこうとして。

「ダメだよ、ハニー……これからがいいとこなんだよ?」
「落ち着こう、な、美希。このままじゃ二人とものぼせてしまう」
「そうだね。少し冷ましたほうがいいよね」

勃起がばれないよう、立ち上がりながら体を捻った俺の背中に。
やわらかな弾力がむにゅっと押し付けられ、美希の手が腹に回される。

「だ、駄目だ美希。離しなさい」
「じゃあね、ちゃんとこっちを向いてほしいの」

ジャグジーの中で立ち上がり、腰に手をあて挑発的なポーズをとる美希。
いつのまに水着を脱いだのか、背中の感触通り美希の肌を隠すものは何も無かった。
肌から立ち上る湯気に照明が当たり、幻想的な美しさをかもし出す裸像。
初めて見る美希の生まれたままの姿に、思考も行動も奪われただ立ち尽くす。

「やっぱりハニーも男なんだね、ちゃんと反応してるの」
「ば、バカ……これは単なる生理現象だ」
「ふーん。ミキのハダカで駄目ならもっとコーフンするようなことしてあげよっか?」

おもむろに屈みこんだ美希の肩を抑えこむ。
巻いたタオルを持ち上げたすぐ前で美希が不思議そうに顔を上げる。

「こら、何をする気だ」
「何ってハニーも脱がなきゃ不公平なの」 

今夜は美希とは何もしないと固く決めたはずなのに、美希の手がタオルに伸びるのを
止めることはできなかった。

「あは、思ったよりおっきいんだね、男の人の…お、おちんちん」
「美希は……初めてか?」
「あ、当たり前なの……ハダカ見せたのもハニーだけだよ」
「じゃあ美希の初めて、俺がもらってもいいか」
「うん、いいよ。…………でもね、それはまだなの」
「そうか」
「ミキ的にはトップアイドルの座を獲ってから、ハニーも獲っちゃうの」
「それは楽しみだな」
「だから約束して? トップアイドルになったら、ミキの初めて、ハニーのものにするって」
「分った、約束するよ」
「やったー! じゃあね、約束した証拠……」

危ない展開を避けたことで油断したその一瞬。
美希は勢いよくタオルをむしりとると、今なお元気いっぱいの愚息の先端に……

「チュッ! あは、ハニーより先にチューしちゃったね」
「……しょうがないな、ほら。俺からも約束するから」

ざぶんと湯に戻ると、もう一度、今度はしっかり美希を抱きしめキスを交わす。

「ねえねえ、ハニーも約束のキス、して?」
「いましたばかりだろ?」
「違うの、ミキがしたのと同じようにしてほしいの。ミキのここに、ハニーの予約チューして」

 美希編おしまい


第6章 雪歩編

注意書き:スパンキング(痛い描写あり)

第6章 雪歩編  

この前のデート以来、やる気を出した美希の活躍は凄いの一言に尽きた。
元々アイドルの才能がずば抜けているだけに、俺が見ているとき限定とはいえ
本気モードの美希はまさに無敵だった。

それともう一つの本気。
あの約束以来男女のことに目覚めたらしく、やる気の補充といってはハグを求め
疲れたからといってはキスをねだる有様である。
二人きりになれる機会があれば、“約束の確認”といって俺の下半身を狙いに来る。
その後に自分がしてもらうのが本命だが、美希の上達は驚くばかりでこの前ついに
美希のフェラだけで行かされてしまった。
いきなり口の中にザーメンをぶちまけられて目を白黒させる美希も可愛かったが
そのまま粘っこい液体を涙を滲ませながら飲み干したのは大したものである。
直後にディープキスのお返しさえなければもっとよかったのだが……


こうしてあずさ・貴音に続いて生っすかMC三人も軌道に乗り、他の高校生組にも
テコ入れをと考え始めた矢先に事件は起こった
例の学校セットを使った学園物ドラマの撮影時、萩原雪歩が絡んだある暴力沙汰。
事前に雪歩の性質を説明しておいたがどうやら過小評価されていたらしい。
演技指導に熱の入った演出家が手取り足取り芝居をつけようとして、を触られてパニクった
雪歩に張り倒されたのである。
問題自体は高木社長が直々に動いてくれたこともあり遺恨も残さずカタはついたが
当の雪歩だけは自分の非を頑として譲ろうとせず、皆が帰ったスタジオに二人残って
説得を続けているのである。

「す、すみませんプロデューサー……私、ぐすっ……ダメダメですぅ」
「ほらほら、そんな落ち込まなくていいから」
「でも、私のせいで収録が滅茶苦茶になってしまいました」
「雪歩だけが悪いんじゃない。泣いている暇があったらできなかった部分の
稽古をするのが先じゃないのか?」

なんとか気持ちを上向かそうとなだめすかし、そしてまた落ち込まれる、そんなループに
うんざりし始めたのがつい出てしまい、語調を荒げてしまったと気付いた時には遅かった。
泣きはらした瞼にまた涙が溢れ、怯えた上目遣いが俺の罪悪感を煽る。

「ひぅっ、……やっぱり私が悪いんです、私が駄目な子だから」
「そうじゃないって。なあ雪歩、そろそろ気持ちを切り替えて……」
「だ、駄目な子にはバ、バツが……そう、罰が必要なんですぅ」
「罰?」
「はぃ……プロデューサーもスタッフの皆さんも私を庇ってくれます。でも悪いのは私が
ダメダメだからで、だから罰を受けないとダメなんですぅ」
「つまり雪歩は罰を受けないと納得できない、そういいたいのか」

雪歩によれば、小さい頃いう事を聞かなかったり悪さをしたとき、お尻を叩かれるのが
罰だったらしく、それが結構痛くて今でも身に染みているらしい。
だから今回のことを反省するためにも、同じようにするのが一番いいらしいのだが……

「いや、そうは言っても体罰はちょっと抵抗があるな……」
「ダメです! ちゃんと罰を受けないと私がダメダメなままなんです」
「雪歩は本当にそれでいのか、叩くのは俺なんだぞ」
「は、はぃ、こんなことプロデューサーにしか頼めませんから」

釈然とはしなかったが、それで本人が納得するなら致し方ない。
俺はこの場を早く終わらせたい一心で雪歩の提案を受け入れることにした。


子供の頃は親に押さえつけられ定規や靴べらのようなもので叩かれたらしいが
流石に雪歩を膝に抱えるわけにもいかず、道具で叩いて跡が残れば困ったことになる。
考えた末、教卓に手をついてお尻を突き出す姿勢をとらせることにした。

「いいか、いくぞ」
「はい。遠慮なく叩いてください」

罰といっても形式的なものだから、ペチッと軽い音がする程度に叩いてみたが
全然痛くない、手加減しないでくださいと言われてしまった。
二発目はそれなりに力を入れバシッと音を立てるくらいに叩いたのだが
体を揺らして小さく呻きながら雪歩は納得しなかった。
次の一発は振りかぶった手をほぼ全力で雪歩の尻めがけて振り下ろした。
バシンと派手な打撃音と同時に、押し殺した悲鳴が食いしばった歯の間から漏れる。
俺も手のひらがヒリヒリするほどだから相当痛かったはずだ。

「大丈夫か雪歩。今のは痛かっただろ?」
「へ、平気です……今くらいの力で続けてください」
「続けるって……もうこれで充分だろ」
「まだです! あれくらいじゃ罰になりませんから」

雪歩の剣幕に押されるまま尻を叩き続けたが、先に音をあげたのは俺の方だった。
か弱い女の子を痛めつけるという罪悪感があったはずなのに、いつの間にか全力で
手のひらを叩きつけ、暴力に酔っている自分に気付いたのである。
さすがに雪歩も相当ダメージがあったようで、よろめきながら近くの机にもたれかかる。
あれだけの打撃をスカートと下着だけで防御できるわけもなく、恐らく雪歩の尻は真っ赤に
腫れているだろうが、驚いたことに雪歩は上気した顔を俺に向けると微笑んで見せた。

「プロデューサー……ありがとうございました」
「雪歩、もういいよな、これくらいで」
「は、はい……」
「それより本当に大丈夫なのか? 何か冷やすものを探してくるから待っててくれ」
「いえ、大丈夫です……おうちに帰ってシャワーで冷やしますから」

車が揺れるだけでも痛むはずだが、当の雪歩は“罰”を受けてすっきりしたのか、
さっきまでの泣き顔を忘れたように機嫌が良かった。
翌日の収録では演出家にきちんと謝罪をし、それからの演技はスタッフや共演者が
驚くほどのパフォーマンスを見せ、ようやく俺は安堵することができた。

――お尻を叩かれるのっていうほど痛くないんです、それに慣れてますから……

だがあれのおかげで気合が入ったと言われても、正直二度とは勘弁だった。
雪歩を打擲しながら勃起していたなど、我ながら正気の沙汰とは思えない。



「プロデューサー、今日の仕事……失敗してしまいました」

そんな事を雪歩が言い出したのは、収録後の楽屋で帰り支度をしている時だった。
一部始終を見ていた俺に思い当たる節はないが、雪歩はどうしても納得いかないと
千早みたいな事を言い出した挙句、失敗には罰が必要だと言い出した。

「そう言われても、俺が失敗と思わないことで罰を受けさせるのもなぁ……」
「だったら気合をいれるためってことにしてください、この前もそうでしたから」
「つまり……あんな風にして欲しいってことなのか?」
「はい。それに、罰だけじゃなく、ちゃんと私の役に立ってるんです」

雪歩いわく、男性恐怖症が俺のおかげで徐々に収まって来ているらしい。
確かに最初は近寄っただけでも避けられていたが、今では肩を叩いたり
手を握ったりするのには全く抵抗がなくなってきている。
尻を叩くのがどう貢献するのか分らないが、雪歩の思いつめた表情を見れば
やらなければ納得しそうになさそうだった。

「あの、待ってください……衣装、痛んじゃいますから」

そういってスカートをまくりあげると、ペチコートのような薄手の素材に包まれた
ショーツが完全に透けて見える。

「これ、アンダースコートみたいなものですから」

ビジュアル的にはパンツに包まれた尻を剥きだしにしているのと変わりがない。
だが躊躇している間に誰かが来るとまずい。
俺は覚悟を決めるとこの前と同じような姿勢をとらせてスパンキングを開始した。

一発目からひゃんと声を漏らした雪歩に口を押さえさせる。
すぐに雪歩の白い頬は紅潮し、叩くたびにくねらせる下半身の動きが
やけに生々しく、やはりというか俺の愚息はがちがちに勃起していく。
雪歩から見えてないのが救いだが。

異変に気付いたのは4,5回ほど叩いたところだった。
パシン、という乾いた打撲の音に混じる微妙な異音。
パステルイエローの布地に浮かんで見える染みのような色違いの部分。
だがそれを確かめようとしたとき、楽屋のドアがノックされ真が顔を覗かせた。



真相が分ったのはそれから数日後のことである。
仕事帰りの車中、雪歩が三度目の“罰”を切り出した日に。

「今日の仕事……また失敗がありました」
「雪歩はまた叩かれたいのか? あんなことしなくても、他にやり方はあると思うんだが」
「でも……私にはあれが一番あってるんです」

赤信号で止まり、向き直って反対しようとした俺に携帯の画面が突きつけられる。
すこしぼやけた白い部分に浮かんだ赤紫の模様らしきもの。
それが雪歩の尻に浮かんだ痣だと気付いた俺に、雪歩が暗い笑みを向ける。

「プロデューサーじゃないとだめなんですぅ……罰がないと私、ダメダメで」
「でも、こんな痣になるなんて、跡が残るとまずいだろ」
「大丈夫ですよ、ちゃんとケアすれば消えますから」

そろそろおかしいと疑うべきだったが、叩いたとき雪歩が浮かべる苦悶の表情や
押し殺した喘ぎ声のような悲鳴にそそられていた俺は、口ではとめようとしたものの
下半身はもう三度目の罰を与えることに欲情を奮い立たせていた。
望むものと望まれるもの、それが一致しているのなら躊躇う理由はない。
画像ではなく直接小ぶりのしりを拝んでみたい、白い尻を打ち据え真っ赤な痣で染め上げ
雪歩が女としてどんな反応を見せるか確かめたい。

「よし、今夜も雪歩に罰を与えてやる。この前よりももっと厳しい罰を」
「は、はい!」


雪歩には珍しいデニム地のロングスカートと思ったが、わざわざこのために選んで
きたのであればその気持ちを汲んでやるしかない。
俺はソファーにふんぞりかえったまま、わざと横柄な口調で命令を与える。

「雪歩、そんなのを履いたままで罰を受ける気か?」
「ひぅっ、す、すみません……すぐに脱ぎます」
「さっさと脱いでこっちにこい、でないと罰を増やすぞ」

スカートを脱ぎ捨てた雪歩に膝を指差して見せると、恐る恐るその身を横たえる。
膝の上にうつ伏せになった雪歩の背中を押さえつけると、まずはショーツに包まれた
ぷりぷりの尻を柔らかく撫で回してやる。
体の力が抜けたところで股間近くまで伸ばした指先でかすかな湿り気を感じ取ると
雪歩の性癖を確信した俺は、無言でショーツをずりおろし白い尻を剥きだしにして
最初の一撃をそこに叩きつける。

パチン、と小気味よい音と共に雪歩が歓喜の悲鳴をあげる。
生で叩くやわらかな肌の感触に反応した愚息が雪歩の腹に食い込んでいくが
当の雪歩もこれまでにない刺激に感じているのか、本気の喘ぎをもらしながら
秘部のあたりから濃い雌臭を振り撒き始めている。

「雪歩、どうしてお仕置きをされているか答えてみろ」
「は、はぃ……わ、私がダメダメで悪い子だからですぅ」
「そうだ、雪歩。じゃあ何が悪いかいってみろ」
「ひぅ、そ、それは……」
「言えないなら今日はここで止めてしまうぞ」
「やぁ、い、いいます……わ、私が…………い、いやらしい子だから」
「そうだ。お仕置きされているのに感じる女だからだ」

尻を叩く平手を止め、熱を帯びて赤く染まった尻を手のひらでさすりながら
谷間に沿って指先を滑らせていく。

「ひゃん! そ、そこは……いやっ、あっ、やぁあっ!」
「なんでこんなにヌルヌルになっているんだ、あぁ?」
「はぅっ、プロデューサー……私がエッチないやらしい子だから」
「そうか。だから雪歩にはもっと厳しいお仕置きが必要だ。分るな?」
「んっ……はぃ、男の人のこと……わたしに、教えて、ひゃん!?」

膝に乗せた雪歩を降ろして立ち上がると、シャツを脱ぎズボンも下ろす。
床にペタンと尻をつけた雪歩に見せ付けるようパンツを下ろすと、顔を背けて視線を外す。

「怖いのか?」
「……す、少し」
「これが雪歩に罰を与える男のものだ。目を背けずちゃんと見ろ」
「ひっ……い、いや……」

雪歩の心に根付いた恐怖がぶりかえしたのか、真剣に逃げようとするのを捕まえ
目の前にいきりたった勃起を突きつける。

「見るんだ雪歩。最初は怖くて痛いだろうが本当の男を知れば雪歩の男嫌いは
きっと治るはずだ、さあ手を出せ」

顔を背けた雪歩に握らせると、華奢で柔らかい手は逃げようとするが
やがて意を決したのか勃起をしっかり握り締め視線もこちらに向き直る。

「プロデューサーの……すごく熱くて固い……です」

「これから始めるが、怖かったら目を閉じていろ」

俺は愚息を指先で掴み、雪歩の頬になじませるようこすり付ける。
頬から顎、そして反対側の頬。
それが終わると軽く反動をつけて頬に打ちつけるが、痛みを与えるのではなく
男性器に慣れさせることが目的であり、雪歩は状況を受け入れ始めている。
緊張していた表情が緩み、半開きになった口から涎の筋が垂れ落ちる。

「どうだ雪歩。まだこれが怖いか?」
「い、いいえ……」
「いい子だ。じゃあそろそろ頑張ったご褒美に特別の罰を与えよう」

床にへたりこんだ雪歩を立たせ、ずらしたままのショーツを足首までずりおろす。
ソファーに座りなおすと対面座位の格好で雪歩を抱きかかえ、剥きだしになった
性器同士を触れ合わせる。
一瞬腰をひきかけた雪歩を抱きしめ、耳元に唇を寄せる。

「怖かったらここで止めてもいい。どうするかは雪歩が決めなさい」
「……こ、怖くなんか……ないです」
「最初は痛いかもしれない。それでもいいんだな」
「プ、プロデューサー……んっ、わたし、痛くても平気です。だから……」

もじもじと腰をくねらせ自ら男根にこすりつける動きを始めるのに合わせ
シャツのボタンを外して胸元を露にしてやる。
ブラをずらして小ぶりながら形のよい乳房に舌を這わせ、ツンと尖った乳首を
甘噛みしてやると、雪歩は小さく喘ぎながらも眉間に皺を寄せて自分の中に
俺の分身を迎え入れようと腰をくねらせる。
雪歩の動きにタイミングを合わせ指先で位置を調整しながら、
膣口が亀頭を捉えたその瞬間を狙い、雪歩を抱きしめ腰を突き上げる。

「ひぅっ……いっ、あ、ああぁっ!」

反射的に逃げる腰を引き寄せると、愚息が処女膣の半ばまで犯したところで抵抗にあう。

「ひぐっ、い、痛いですぅ……な、なかが裂けちゃう……」
「大丈夫だ、雪歩。そのままゆっくりと腰を下ろすんだ」
「だ、だめですぅ……もうこれ以上無理、あっ、や! 動かさないで、いやぁ、痛い、痛いよぉ!」

俺の胸に手を付いて逃れようともがくが、しっかり腰を押さえ込んでいるため動くたび
男根は雪歩の奥に咥え込まれ、根元まで達したところでようやく動きが止まる。
涙と涎でぐしゃぐしゃになった顔を両手で包みこみ、そっと唇を重ねてやると
濡れた瞼を開いた雪歩が懸命に微笑をつくってみせる。

「ひどく痛むか?」
「ううん……少し痛いけど、もう大丈夫ですぅ」
「そうか。じゃあこのまま罰を続けるぞ?」

腕を回して小ぶりの尻を持ち上げ、ゆっくり下ろす。
その動きを繰り返しながら徐々に動きを大きく、早くして雪歩がペースをつかんだところで
尻を平手で強く叩いてやると、雪歩は破瓜の痛みも忘れて歓喜の悲鳴をあげる。
白い尻が真っ赤な痣で染め上げられた頃、ようやく絶頂に達しかけた俺は雪歩の腰を
掴んで引き寄せ、その最奥にある子宮に向けてたっぷりと精液を放つ。
下半身を赤と白のコントラストに染め上げられた雪歩は、満足げな表情を浮かべながら
気を失いずるずると崩れて落ちる。

雪歩おしまい


第7章 真編

注意書き:真が鬼畜なPに無理矢理犯される展開注意


貴音や春香、そして千早ですらセックスを快楽の為の行為と受け止めているのに対し
雪歩にとってのセックスはスパンキング同様あくまで“罰”であるらしい。
その罰によって男性恐怖症を克服しようというのは歪な方法ではあったが、俺との行為を
初めて以来、明らかに効果がでているのだから判らないものである。
処女を散らしてしばらくは行為に伴う肉体的な苦痛が、男に屈服させられているという
精神的な苦痛とともに“罰”の拠り所になっていたが、回数をこなし肉体的な苦痛が消え
快感を覚えたあとでも雪歩の概念は変わらない。

雪歩にとって本命はあくまでスパンキングで、尻を叩かれるだけでトロトロになるほど
濡れるだけでなく、明らかに絶頂に達したと思える反応も見せている。
だからその後に挿入するのは雪歩の性器をつかった自慰行為ととれなくもないが、
押し殺した声で喘ぎながらも懸命に快感を否定する様子や、俺が果てたあとの肉棒を
“汚した罰”として口で綺麗にさせるときの表情は俺の嗜虐心をかきたててくれるから
雪歩との関係には概ね満足している。

試しにスパンキング無しの真っ当なセックスをしてみたこともあるが、雪歩の反応は
信じられないくらい鈍く、冗談抜きに人形を抱いている気分になって一度で懲りた。
そういうわけで雪歩を抱くときは必ずスパンキングをするのが暗黙の了解となった。
スカートをまくりあげショーツをずらして白くてスベスベの尻を剥き出しにして
マッサージをするよう丹念に撫で回したあと、おもむろに平手で打ち始める。

真に目撃されたのは、まさにそんなタイミングだった。
勇ましいが動揺を隠し切れない叫びが薄暗いスタジオに響く。

「そこで何してるのさ!」
「ま、真ちゃん!?」
「プロデューサー、雪歩から離れてください」
「落ち着けよ、真」
「真ちゃん、これには訳があるの、お願いだから話を聞いて」
「雪歩は黙ってて。プロデューサー、ボク本気ですから」

そういうと真は構えをつくり俺を険しい目つきでにらみつける。

「おいおい、問答無用で殴り合いか?」
「プロデューサー、見損ないました。雪歩にあんないやらしい真似をするなんて」
「真ちゃん、だからあれは違うの」
「高木社長に……いえ、場合によっては警察にいいます。でもその前に……」

膨れ上がった殺気が鋭い突きとなって顔面に向ってくるのをスウェーで避け、
続くハイキックを腕のガードで受け流すと、脇腹を狙った正拳突きは体捌きでかわす。
本気であっても切れのない攻撃から真の迷いを読み取ると、無造作に間合いをつめ
足払いで倒した真を寝技に持ち込んで簡単に締め落とした。

「ま、真ちゃん!?」
「大丈夫、気絶させただけだ」
「でも……」
「それより雪歩、よく聞くんだ」

俺が雪歩に指示したのは、真に“罰”の説明をして納得させること。
失敗すればどうなるかは伝えなくても、自分と真を守るため懸命に説得に当たるだろう。
俺が真をやると決心したことも知らず、自分の説得が真を望まぬ性交に導くとも知らず。
仲のよい二人をそれぞれの目の前でいたぶり犯す、そんな即興のシナリオを描いたのは
楽しみを邪魔された意趣返しでもあったが、無理矢理奪うというのを一度は試してみたいと
思った、ただそれだけが理由である。



また暴れられても困る、そういって真を後ろ手に縛り目隠しまでしたわけだが
大人しく雪歩の説明を聞き入れた上で自分の勘違いだと素直に認めたのは
窮地を脱するための方便だったのかもしれない。

「あの、もうロープをほどいてもいいですよね?」
「まだだ。先にやるべきことがあるだろ、雪歩」
「ひぅっ、だ、だめですよぉ……真ちゃんの前でなんて」

半分は本気で嫌がっていただろうが、真のすぐ前で押さえつけ尻を剥きだしにすると
お預けを喰らっていたせいか、平手打ちを期待してか小さく震え始める。
一発目から遠慮なく打ちすえると、乾いた音とともに雪歩の喘ぎが零れ落ちる。

「雪歩! 本当に大丈夫なの?」
「あぁっ、んっ……だ、大丈夫だよぉ……そんなに痛くはないから」

ほんの数回叩いただけで湿り始める雪歩の囁き。
尻が赤く腫れてきたのを見計らって指先を股間に這わせると、すでにぬかるみ始めた
雪歩の性器はくちゅくちゅと水音をたてるほど濡れそぼっている。

「んっ……ひゃん、プロデューサー……そ、そこは」
「ほら、叩いたあとにマッサージしておかないと後にひびくだろ?」
「ぁあっ、やっ……そうだけど、ひぃっ、そこ……はぁ……んっ!」
「ほら、力を抜いて深呼吸して。そう、ゆっくり」

マッサージを装って愛撫を続けながら、雪歩の耳元に囁きを吹き込んでやる。

(いまから挿れるが、声を出して真にばれるなよ)
(ひぅ、だ、だめですぅ……そんな、んぁ、んん……んっ!)

尻をふって逃れようとしても、充分濡れそぼった膣にペニスがはまりこむと
あとは自然に吸い込まれるよう挿入が果たされる。
何度か動かして馴染ませると、あとはゆったりとした抽送を続ける。
途中何度か尻を叩いてやったのは雪歩を満足させるためであり、より濃厚な愛液を
からませて真への挿入を少しでもスムースにするためでもあった。

雪歩の乱れた声音と聞きなれない淫靡な水音。
目隠しした真にもただならぬ空気は伝わっても、さすがに俺と雪歩が目の前で交わって
いるとは思いもしないだろうし、間もなく自分が当事者になるとは夢にも思わないはずだ。

仲のいい真を目の前にしたスパンキングとセックス、そんな異様な状況からいつもより
大きい快感を味わった雪歩の限界は早かった。
全身を痙攣させながら押し殺した喘ぎを吐き出すと、ぐったりと体の力が抜けていく。
気を失ったわけではないようだが、虚ろな瞳は焦点を失い朦朧としている。

「よし、よく頑張ったな雪歩。しばらく休んでいなさい」

真に聞こえよがしにそういうと、雪歩の体を机の上に横たえる。

「さてと。真にも色々と指導が必要だが、まずはお仕置きをしないとな」
「え、ボ、ボクがですか?」
「そりゃそうだろ。誤解とはいえいきなり殴りかかってきたのは誰だったかな」
「それは……そうですけど」
「せっかくだから雪歩の特訓がどの程度が知っておくのもいいだろ?」
「あの、さっきしていた……お尻をひっぱたくアレですよね」
「そういうこと」


縛ったロープと目隠しのまま、真を立たせさっきの雪歩と同じ姿勢をとらせると
ズボンのホックを外してショーツに包まれた尻を剥きだしにする。
少年のように引き締まった小ぶりなヒップの感触をそっと撫でて確かめると
真が抗議の声をあげるまえに手加減した平手を叩きつける。

「痛っ……ちょっと待ってプロデューサー、これって本気ですか」
「おいおい、雪歩の半分の力だぞ。それとももうギブアップか?」
「そ、そんな……ボク、ちゃんと我慢しますから……」
「よし、それでこそ真だ。お仕置きが終わるまで声を出すんじゃないぞ。
今度情けない声を出したら……連帯責任で雪歩にも痛い思いをしてもらうからな」
「そ、そんなのって」
「いいから大人しくしてろ。雪歩がおねんねしている間に済ませたいだろ?」
「わ、分ってます。早く済ませてください」

大人しく俯いた真を見てもう我慢できなかった。
真のヒップを包む中性的なショーツを引き摺り下ろすと、むき出しになったつやつやの
尻に思い切り平手を打ち付けてやる。

懸命に歯を食いしばり悲鳴を堪える真の、ふーふーと荒い鼻息。
それでも二度、三度と叩かれるたび衝撃と痛みに慣れ、からだをしならせて
力を受け流していくのは真らしい。
雪歩とは対極のキャラである真を一方的にいたぶるのも面白くはあったが
本来の目的は真にも女としての悦びを教えてやることにある。
その過程で痛みを味わう事はあるだろうが……

雪歩同様、真の尻がうっすらと赤みを帯びたところでスパンキングをやめ
そっと尻を撫でてやると、声を出さないという約束を律儀に守りながら、
首を横に振り鼻息を漏らしながら抗議の姿勢を見せる真。
俺はそれには構わず、撫でまわす指先を谷間にすべらせるとゆっくり中心部に向けて
おろしていくと、そこは当然ながら濡れるどころかほとんど湿り気すら帯びていない。

「真には雪歩と違う方法で教えてやるからな」
「んー! んっ、んー!!」
「真がいやなら雪歩にするしかないんだぞ?」

身もだえする真の背中を押さえ込むと、勃起したままのペニスをそっと谷間に押し付ける。
ところどころ乾かずに残っている雪歩のねっとりとした愛液を真の花弁になすりつけ
ついでに亀頭から滲む先走りもあわせるとようやく滑りがよくなってくる。

「真が可愛らしく女っぽくなるために必要なんだ、わかるな」

懸命に首を振る真には構わず、ペニスによる愛撫で真の性器を丹念にほぐし開いていく。

「いいか真。フリフリの服を着たり、適当な仕草を真似するだけではだめだ」

ようやく真自身の愛液も滲み出してきたらしい。肉の薄い花びらにそってペニスを
上下させなが愛液を性器全体に塗りこめながら、男の形や固さを教え込んでいく。

「だから俺が真を中身から女にしてやるんだ。いいか、力を抜くんだぞ」

懸命に逃れようとするが、縛られて押さえ込まれている上に先ほどからの愛撫によって
力が抜けてしまった真はもはや俎板の上の鯉同然だった。
こういう状況で初体験を迎えることにほんの一瞬憐憫を感じながら、亀頭がぬるりと
真の膣口を捉えた瞬間、体重で真を押さえつけると一気に奥までペニスを突き刺した。


押し殺した悲鳴が食いしばった歯の間から零れ落ちる。
固く閉ざした瞼から零れ落ちる大粒の涙を見ながら、一番奥まで押し込んだペニスを
ゆっくりと引き戻し、同じようなペースで抽送を繰り返す。
きつい感触から真が処女であったことに間違いはなさそうだが、ペニスに絡みつく
弾力的な肉襞が気持ちよすぎてついそんな事実も忘れてしまった俺は真の尻を
しっかりと抱え込み、ピストンのペースを上げていく。

程よく濡れてきたせいで突き上げるたび結合部から粘液の雫が飛び散り
抜き差しがスムースになってきた頃には真の喘ぎは徐々に雌の響きを帯びていく。
今まで見たこともない女の表情と女の声。
雌の本能は真に隠しおおせるものではなく、ボーイッシュな外見との対比が
激しく雄の本能を刺激してくれる。
次に真を抱くときは、前にグラビアを撮った時のセーラー服風水着を着せたいものだ。

「いいぞ真、その調子だ……今のお前はすごく女らしいぞ」
「そうだよ真ちゃん、その顔……すごく可愛いよ?」
「ハァッ、ハァ……プロデューサー、雪歩……ほ、ほんとに?」
「ああ、本当だ。真はもっと女らしくなれる」

もはや止めようのない嬌声に目を覚ました雪歩は、立ちバックの体勢で犯されている
真の向いに立ち、頬や髪を撫でながら励ましの声をかける。

「痛くない、大丈夫?」
「うっ、うん……少し痛むけど、へいき、あっ、奥、そんなに当てないで」

降りてきた子宮のコリコリとした感触と、そこを突き上げる度に真がたてる
悩ましい雌の声が俺をも絶頂に駆り立てていく。
そして嬌声に煽られたら雪歩が真と唇を重ね合わせ、女同士のくちづけに
夢中になった顔を見た瞬間が限界だった。
真の腰をしっかり掴むと子宮を押し上げる勢いで愚息を突き立てると
溜めこんでいた精液を一滴残らず真の膣内に放出していく。



犯された格好のまま、机に突っ伏している真。
その胎内から零れ落ちる朱に染まった精液を雪歩が甲斐甲斐しくふき取っていく。
それが終わると赤く腫れた真の花弁に唇を押し付けてから、体を抱え起こしてやる。

「しばらく横になって休むといいから…」
「うん……ありがとう雪歩」
「いいの。それよりよかったね、うまくいって」
「え、えへへ……思ったより痛くて大変だったけどさ、これでボクも女らしくなれるよね?」
「大丈夫だよ、プロデューサーが真ちゃんをもっと可愛くしてくれるから。そうですよね?」
「やっぱりお前たち、グルだったのか……なんか話が出来すぎだと思ったが」
「プロデューサーもノリノリだったじゃないですか。真ちゃんのことも狙ってたんじゃないですか?」
「そ、それは……」
「正直にいってくれないと……本当に告げ口しますよ?」
「それだけは勘弁してくれ!」

俺としては労せずして目的達成を一歩進めたのは良かったが、味を占めた真の要望を
果たすのは体力的にも精神的にも中々大変なことである。
なにせ常に雪歩を交えた3Pであり、俺に折檻され犯されそうな雪歩を助けに来た真を
俺が返り討ちにして雪歩の見ている前で無理矢理手篭めにするというプレイなのである。
セーラー水着を着せたラブラブエッチは当然望めそうにない。


真編おしまい。


第8章 響編

注意書き:獣姦



真を女にした時の出来事のせいで余程の事情がない限り雪歩を交えた三人で
するようになったのは刺激的でよかったが、回数を重ねるにつれ体力だけでなく
精神面にも負担を感じるようになった。

真の希望であるシチュエーションプレー(俺にお仕置きをされている雪歩を助けにきて
逆に犯される、あるいは真と雪歩がいちゃついているところを襲われまとめて犯される)
には演技力が必要だし、雪歩へのスパンキングや真との擬似格闘にも体力を使うから
そのあとの本番二人分をこなせば相当疲労することになる。
それに真も雪歩も求める刺激はエスカレートしていく一方で、このままでは仕事に支障を
来しかねないと危ぶんでいたところに事件は起こった。

「大きい犬?」
「は、はぃ……こーんなに大きお怪物みたいな犬ですぅ」
「それでスタジオから戻ってきたのか。しかしなんで犬がいるんだ?」
「そんなこと分りません……だけど怖くてスタジオには行けません」

雪歩が震えながら両手をいっぱいに広げて示したのは牛や馬ほどの大きさだった。
響の飼い犬だってそこまで大きくない……そう考えたところである記憶に思い当たった。

「なあ雪歩、その犬って黒かったか?」
「は、はぃ。真っ黒ですごく獰猛そうな顔でした」
「そうか、分った。雪歩、真に今日の“特訓”は延期するって連絡しておいてくれ」



このところ疲れ気味だったから、“特訓”が延期できたのはありがたかったが
“学校”スタジオで待っているであろう新しい厄介事を考えると気が重かった。
人気のないスタジオに入り、あたりをつけておいた倉庫に足音を忍ばせて入ると
予想通り黒くて巨大な犬がそこにいた。

「やっぱりな。どうして響がその犬を連れているんだ?」
「だってしょうがないでしょ、犬三郎が寂しがって可哀相だから」
「だからってよその犬を勝手に連れてきちゃだめだろ」
「それは分ってるさ……でも」

響の出演する動物番組に961プロが嫌がらせで連れて来た猛犬。
だが犬美に惚れたことで役割を忘れた猛犬は飼い主のいう事も聞かなくなり
手に負えなくなった動物プロダクションに懇願され響が面倒を見ているらしい。
だが犬美とのトラブルで家に置いておく事もできず、思いあぐねてこのスタジオに
匿うことを思いついたらしい。

「いいでしょ、しばらくここで飼っても」
「そういわれてもなぁ……現に雪歩のこともあるわけだし」
「うう……自分どうすればいいんだよ」

響は涙ぐみながら自分よりも大きな黒犬の首筋に抱きつく。
そんな響の事情を知らず、嬉しそうに顔や首筋をペロペロと舐めながらじゃれつく
黒い巨体を見れば、小柄な響に襲い掛かっているように見えなくもない。

「こら、くすぐったいぞ犬三郎……やめてよ、もう。そんな強引にするから
犬美に嫌われたんだぞ、わかってる? ちょっと、こらぁ、そんなとこ舐めちゃだめだぞ、
あっ、やめて、あっ、プロデューサーも見てないでとめてよ」
「なあ、その犬ひょっとして欲求不満なんじゃないか?」
「へっ、変なこと言わないでよ! 違うよね、犬三郎」

だが黒犬は嬉しそうに響の頬をぺろりと舐めると、のしかから顔中を舐めまくる。


「響が預かったんだから責任とるのが筋ってもんだろ」
「ううっ……責任ってどうすればいいのさ」
「そ、そりゃ……犬美ちゃんの代わりを響がすればいいんじゃないか」

勿論それは冗談で、変なところで生真面目な響がどんなリアクションを取るか
見るためだったが、当の本人は抱き寄せた黒犬の顔をじっと見つめてなにやら
考え込んでいる。

「……なぁ、犬三郎は自分が相手でも、その……いいの?」
「おい、響……さっきのは冗談だからな?」
「でもさ、寂しいのだったら自分、相手してやってもいいぞ……」
「ほ、本気か、響?」
「ううぅ、だって可哀相だし……自分が責任取らなくちゃ」
「まあ待て、いきなりは流石に無理があるから、今夜は真似事にしたらどうだ?」
「真似事?」
「そう、そうすればこいつにも響の気持ちがちゃんと伝わるはずだろ」
「そうか、そうだよね。さすがプロデューサー……で、どうすればいいの?」

まさか響が本気で相手をしようとするなんて思いもせず答えに詰まってしまう。
人が動物と交わる特殊なジャンルのことは知っていても、あまりに上級者向けすぎて
実際にどうするかなんてわかるわけがない。
だがさきほどじゃれあいで大きく黒い犬にのしかかられていた響の姿は、獰猛な雄獣に
組み敷かれ蹂躙されていると見えなくもなく、それはそれで刺激と興奮を感じる。
だとしたらやるべきことはひとつ。

「動物がどうやってするかは響なら知っているだろう?」
「う、うん……それはまあ……知ってるさ」
「だったらわかるだろ、響が四つんばいになってメスの格好をすればいいんだ。
でもこいつはでかくて重いから、おしつぶされないように……こうやって」

物置においてある小道具の体育用マットを50センチほどの高さに積み上げ
そのうえに腹ばいになるよう響に指示をする。

「ほら、この上で四つんばいになってみろよ。犬三郎君もお待ちかねみたいだし」
「あのさ、服は脱がなくていいのかな」
「真似事だから着たままでいいだろ」

黒犬が本気になってしまい、万が一の事態になったら困るからそういったが
それは結果的に違う方向で困ったことになるのだが……

「これでいいかな……犬三郎、ほらおいで、自分が相手になってやるぞ」

事態をわかっていないのか、きょとんとしたまま響にすりよって鼻をこすりつける黒犬。
くすぐったがりながら、甘えられるのが嬉しくて笑い声をあげる響だったが、犬の鼻面が
股間に押し込まれたとき、その声が小さな悲鳴に変わった。

「こら、だめだぞ、そんなとこ嗅ぐのは!」

だがそこに雌の匂いを嗅ぎ取ったのか、黒犬は熱心に股間の匂いを嗅ぎまぐると
その巨体で響の上にのしかかると股間をこすりつけるようにして勢いよく動き始める。

「ちょっと犬三郎、そんな乱暴な、まって、こら、あっ、やめ、あぁ、あっ!」

逞しい後ろ足の間からちらちらと見える生々しい赤い肉色。
毛むくじゃらの鞘から飛び出たペニスは人間と比しても遜色のないサイズで
それが響の股間や太ももの内側を勢いよくつき、こすりまくっていく。

最初のうちは懸命に制止の声をあげていた響だったが、巨体にのしかかられる重さと
敏感な部分を猛烈に刺激されることで、いつしかぐったりとなってしまい時折弱々しい
声を漏らすだけになっていく。
その一方、雄犬は耐えていた獣欲をここぞとばかり発散しようとしてか、勢いが収まる
どころかますます猛りたち、デニムのホットパンツすら突き破りそうな勢いである。
時折滑ったペニスが太ももを擦りながら、ホットパンツの縁から響の秘部を際どく
かすめていくらしく、その時だけは悲鳴が艶っぽい喘ぎのようになる。

ペニスから絶え間なく迸っているらしい液体がホットパンツに黒いシミをひろげてゆき
その最後にはもどかしい擬似的性交でも達した雄犬が水鉄砲のように吐き出した
精液で下半身をぐしょぐしょにされたところで、力尽きた響ががっくりと力を抜いた。
真似とはいえ凄惨さすら感じた交わりに、俺の股間は張り裂けんばかりだったが、
さすがに響が心配になり犬三郎のリードをひっぱって離れたところにつないでくると、
響の前にしゃがんで顔をのぞきこむ。

ハードな行為に消耗したのかと思いきや、その顔は風呂上りのように赤く上気しており
明るく健康的な響にはまるで似つかわしくない妖艶な気配を漂わせていた。

「響、おい響……大丈夫だったか?」
「……んっ、もう終わったの? 犬三郎、激しすぎだぞ……」
「だ、大丈夫みたいだな。それより響、立てるか?」
「だめ、力がまるではいんないぞ……」
「しょうがないな……そのままちょっと待ってろ」

犬の精液と涎でどろどろになった響をそのまま帰すわけにはいかず、といって洗って
乾かす設備は無いから水洗いして絞るしかない。
身動きできない響から汚れたホットパンツを脱がそうとして手をかけると、犬の精液は
水っぽくさらさらしていて、人間のように粘っこくはない。
ホットパンツを脱がせると、やはりその下のショーツまでぐしょぐしょだった。
少し迷ったものの異臭はごまかしようがないから、響が無抵抗なのをいいことに
ショーツを脱がせることにする。

だが。
ショーツの濡れ方はホットパンツとまるで違っていた。
指に伝わる感触は慣れ親しんだもので、ずり下ろしたショーツには粘っこいそれが
何本も糸を引く。
やはり犬に突きまくられて感じていたのは間違いない。

「どうだ響、さっきの気持ちよかったんだろ」
「んっ……そ、そんなことないさ」
「じゃあなんでこんなになっているんだ?」
「ひゃっ! ち、違うぞ、べつに感じてなんかな、ぁあっ、やめてよ」

弱々しくもがく響を片手だけで押さえつけ、熱く濡れた響の秘裂に指を滑らせる。
ほどよく馴染んできたところでゆっくり人差し指を差し入れていくと、なんの抵抗も
なく指の根元まで吸い込まれていく。

「あぁっ、待って、そんなことダメだぞ……」
「誤魔化すなよ。本当は欲しくなったんだろ?」
「ほ、欲しくないぞ、自分……そんなの」
「その割にはいやらしく腰が動いているみたいだけどな」

指で探った感触から経験があるらしいことを悟った俺は、響の耳元でささやきながら
挿入する指を増やし、強く深く刺激を与えていく。

「なあ、今度は真似事じゃなく本当にしてみるか?」

響は無言のままだが反応はあからさまだった。
二本の指を咥えた膣がぎゅうぎゅう締まり、蠕動のように奥まで引き込もうとする。
それを感じた瞬間、俺の理性は限界を超えた。
雄獣に犯される陵辱に応えた雌の痴態。
響の全身にこびりついた獣臭と生臭い体液のぬめり。
自分のアイドルを畜生に奪われた嫉妬から、響という雌に俺が雄としてマーキングして
するところを黒犬に見せ付けてやりたかった。
慌しくズボンをずり降ろし、蹴飛ばすようにパンツも脱ぎ捨てると響の後ろに回り
さっきまで黒犬がしていたのと同じ態勢をとると怒張を濡れきった秘裂に押し当てる。

「いいな響、俺が男の味を教えてやる」
「えっ? ちょっと待って、だめだぞ、こらぁ。ホントにやめっ、ぅあぁっ!」

腰を押し出した瞬間、俺の怒張はずぶりと響の膣奥まで吸い込まれていく。
これまで抱いてきたそのアイドルより熱く煮えたぎった響の膣内はすぐさま反応し
俺の陰茎に絡みつき絞り上げるよう締め付けてくる。
そんな響の異変を敏感に察した黒犬が離れたところから吠え始める。

「い、犬三郎じゃないの?」
「おいおい、本当にあいつとするつもりだったのか?」
「そ、そんなことは、あぁ、あん、プロデューサーずるいぞこんなの……」
「お前のここはそう思ってないみたいだがな」
「うぅ、違う……あっ、まって、やっ、そこだめ、そんな深くしないで、んぁ、あ、あぁ」

この調子だと長くはもちそうにないと思いながら、雌肉の味わいがあまりにもよすぎて
俺は腰の動きを止めることができなかった。
動くたびに揺れるポニーテールを眺めながら、より深く強くこねまわしていると
降りてきたらいい子宮をさらに強く突き上げていく。

「ほら見てみろ響。お前の大好きな犬の前で犯される気分はどうだ?」
「やぁ、だめぇ、見ないで犬三郎! 違うから、ね、自分が誘ったんじゃないから」
「そうだよな、響。俺じゃなくてあの犬としたかったんだよな」
「……ち、ちが……自分、ううっ……」
「俺が嫌なら止めてやるよ、ほら。なんならアイツと代わってやるぞ」
「待って、だめ、もうちょっとだから、お願い、いきそうだからやめないで」
「じゃあちゃんといえよ。犬三郎ともしてみたいって」
「い、いうから止めないで! 自分、犬三郎としたいから、ホントにしていいから!」

それが本気かどうかはどうでもよかった。俺に犯されながら黒犬に向けられた響の表情を
みた時点で俺は本当に雄犬と響を番わせると決めていた。
響の腰をしっかりつかんで膣奥にたっぷり精液をぶちまけてから陰茎を抜き去ると
ぽっかりと口を開いたままの秘裂の奥からドロドロの白濁が逆流してくる。
立て続けの陵辱でぐったりと伏せたまま身動きひとつしない響のもとに、倉庫の端に
つないでおいた犬三郎を連れていくと、リードを外して自由にしてやる。
俺と響の一部始終見ていた黒犬が何を考えているか分らないが、何をしたいかは
その真っ赤な雄茎が鞘から抜き放たれていることでわかった。
股間に鼻面を突っ込んで雌臭を嗅いでいた黒犬は、長い舌で俺の精液ごと愛液を
べろべろと舐め取ると、徐に響にのしかかっていく。

「……んっ、プロデューサーまたするの?」
「ああ、お待ちかねみたいだからな」
「えっ、プロデューサーが前に……じゃあ」

必死で首を捻じ曲げた響が自分を犯そうとする存在を視認した瞬間、雄犬の長大な陰茎が
響の膣奥まで一気に貫き、人間には到底成しえない獣の強靭な交わりが始まった。

獣の交わりは俺の予想を遥かに越えた激しさだった。
淫靡さや背徳感といったものを遥かに超越した、凄惨なまでに生々しい雄雌の交わりに
小柄な響は抵抗どころか悲鳴一つあげる間もなく雌獣に蹂躙されていく。
悲鳴をあげる形に開かれたままの口からはだらだらと涎が零れ、必死で呼吸をする
合間にかろうじて漏れ落ちる雌の喘ぎには苦悶の響きが混じっている。
そんな響にはおかまいなく抽送を繰り返す黒犬は、激しい抜き差しの合間に再び射精を始め
大量の精液は響の胎内に収まりきれずしぶきとなって撒き散らされる。

「あぁ、だめぇ、中にだしちゃ……できちゃう、犬三郎の子供……
熱いよ、ねえ……もう出さないで、お腹いっぱいだから、もう入らんないよ
許してよぉ……自分がお前の雌になるから、んあぁ、ゆっくりして、ねえ……
痛いって、そんなについちゃ……もうだめだぞ、自分おかしくなっちゃう
こんなの……こんなしゅごい、やめぇ……ふぁあ、あっ、らめぇ
う、産むから……犬三郎の子、産んであげるからもう許して
そんなの無理だから、やめ、ひぃ、やぁ、ひぐぅ、んぐぁあああ!」

あまりの快感に響の神経がレッドゾーンを振り切ったと思ったが、その叫びが本物の
悲鳴になったところで何が起こっているかがわかった。
陰茎の根元がグロテスクに膨れ上がり、人間の巨根を上回る太さの瘤が
黒犬の本能に任せた動きによって響の膣内に押し込まれようとしている。
本能的に逃れようとする響を雄犬の巨体が押さえつけ、じりじりと挿入が進んでいく。

だが雌のからだはついに種の違いを乗り越えた。
ほとんど限界まで拡げられた膣口を通り抜けてしまえば、弾力のある膣はあっさりと
雄瘤を受け止め、大きな溜息を吐き出した響はそのまま気を失って崩れ落ちた。



終わった後も一向に収まらない犬の瘤に一時は冷たい汗が流れたものだが
落ち着いて調べてみれば時間の経過で収まるものだと分り安堵の溜息をつく。
受精率をあげるため雌の膣に蓋をする役目の瘤は三十分程度で抜けるものらしい。
そうとわかれば俺がやらなければいけないのは後始末である。

なにより問題は響とその着衣である。
俺と犬の体液でぐしょぐしょになったホットパンツとショーツだけではない。
交わりの間脱ぐことのなかったシャツは犬の爪が引っかかったのかあちこち敗れて
猛獣に襲われたような惨状になっている。
スタジオの物置やロッカーを漁ってなんとか着替えになるものを探し出し
どうしても見当たらなかった下着は近所のコンビニに駆け込んで調達する。

準備を整えて倉庫にもどってくる間に結合が解けていたらしい。
丸まって眠り込んだ響を、犬三郎は子犬を守る親犬のように腹に抱え込み
その頬を慈しむように舐めている。
ぐったりとした響だがその表情は穏やかで、さっきまでの激しい交わりが嘘のようだが
体液で濡れ光る太ももが俺を現実に引き戻す。

「響を守っていてくれたんだ、お前結構いいやつだな」

俺は犬三郎の頭をくしゃくしゃと撫でてから、その手を響の頬に伸ばした。
ほとんど全裸の響が真っ黒な犬に抱かれている様はまるで狼少女のようで
もし次にまたこんな機会があるのなら、その時は人里離れた山奥の
自然の中で交わらせてやるのもいいかもしれない。


響編おしまい


第9章 伊織編

注意書き:微スカ(おもらし、尿関係


第9章 伊織編

「別荘はどうだった?」
「伊織のお勧めだけあって申し分なかったよ。おかげでいいPVになりそうだ」
「そ、よかったじゃない」

そう言ったきり、伊織は無表情の顔を窓の外に向ける。
響と犬三郎を大自然の中で交わらせる、そんな夢想を実現するためPV撮影と偽って
伊織に紹介してもらった別荘は確かに申し分なかった。
人気のない山奥、全裸に犬耳をつけ、尻尾を模したアナルプラグを突っ込まれた響は
一昼夜に渡り俺と雄犬に犯し抜かれ、一番最後に正上位で黒犬を抱きしめながら絶頂に
達したあとは足腰も立たない有様だったが、満足げな寝顔を見れば無理した甲斐がある
というものである。それに犬と情交した結果というわけでもないだろうが、動物と意思疎通を
図る能力に磨きがかかり動物系のバラエティで不動の地位を築き上げつつある。
忙しくなったせいで犬三郎との逢瀬もままならなくなったのは可哀相だが……
そんな俺の空想を伊織の声が遮った。

「ね、青山通りに回ってちょうだい」
「今の時間だと混んでいるかも知れないぞ」
「いいから行って。時間ならたっぷりあるでしょ?」

お嬢様に借りがある身、寄り道くらいお安い御用だと思ったのが失敗だったか。
事故か工事の影響なのか普段よりひどい渋滞で、少し動いては数分止まる繰り返し。
仕事でないだけましだが、お嬢様の機嫌を心配する分胃が痛くなるのは変わらない。
だが普段なら小うるさいお嬢様が妙に静かで、横目で窺ってみて異変に気付いた。
何やら思いつめた表情で唇を噛み締め、スカートを掴んだ手は小刻みに震えている。

「どうした伊織、気分でも悪いのか?」
「……違うわよ」
「顔色もよくないみたいだな、どこかで停めようか?」
「い、いいから黙っていなさいよ」

そうはいったものの手頃なパーキングは見当たらないし事務所までまだまだ遠い。
伊織の家はさらに遠いから論外だが、俺の家なら……そう考えた時だった。

「……んっ、だめぇ……もう」
「どうした伊織、何か言ったか?」
「……も、漏れちゃう……」

消え入りそうな言葉はよく聞き取れなかったが、それが意味するところは直後に起こった
小さな水音と微かな匂いで理解できた。
いや、事態は理解できてもそれにどう対処すればいいかはまるで思い浮かばない。
年頃の女の子がおもらしというだけでも一大事なのに、よりにもよって最も気位の高い
お嬢様の失態なのである。

「伊織、大丈夫か?」
「……大丈夫なわけないでしょ。ほら前、動いているわよ」

我ながら間抜けなフォローだと思いながら、意外なことに伊織本人は悪びれる様子なく
普段と変わらない声で突っ込み返される。

「あんたのマンション、確かこの近くだったわね」
「ああ、そうだけど」
「じゃあ案内してちょうだい。着替えしなくちゃいけないから」



駐車場で待っていた見慣れない黒塗りの高級外車。
降りてきたのは俺も面識のある新堂という老執事だった。
伊織の連絡で迎えに来たのだろうが、さすがに素早いものである。
だが彼は挨拶もそこそこ着替えの包みと車のキーを俺に手渡すと踵を返した。

「ちょっと待ってください、伊織を迎えに来たのでは?」
「お車は掃除のためにお預かりします……ではお嬢様をどうかよろしく」

それだけ言うと呼び止める間もなく外車は走り去ってしまった。
代車らしいBMWを呆然と見つめる俺の背中を伊織が小突く。

「迎えに呼んだのじゃなかったのか?」
「そんなことはいいから早く案内しなさいよ……気持ち悪いんだから」
「ああ、すまん……」

伊織にしてみれば一刻も早くおもらしの後始末をしてしまいたいのも当然か。
アイドルを家に上げることに抵抗はあったが、緊急事態である以上仕方がない。
さっさと始末を終えて事務所にもどるだけである。

「ここが風呂場だ。シャワーの使い方は分るよな」
「何よ、狭いわね……ふたり入ればいっぱいじゃない」
「一人暮らしには十分な広さだって。じゃあごゆっくり」
「ちょっと、どこに行く気よ」
「どこって、外で待っているから」
「まさかこれを私に始末させる気? いいからあんたが洗ってちょうだい」


あまりにも不自然な顛末が躊躇いの理由だった。
伊織が何か企んでいるのは間違い無いとして、その目的が何か分らない。
だが上目遣いで俺を見つめる伊織の瞳にちらりと覗いた不安の色、
それを見た瞬間俺は行動に移っていた。

シンプルだが少し大人びたデザインのショーツ。
高そうなシルクの手触りを感じながら、濡れて重くなったそれをゆっくりずりおろす。
伊織の甘ったるい体臭とフレグランスのおかげで小便の臭いはそこまで気にならない。
むしろ美少女と生々しいアンモニア臭のミスマッチに勃起神経が刺激され始める。
それより俺の目を奪ったのは、むきだしになった伊織の下半身だった。

そろそろ生え揃いつつあるべき春毛どころか産毛の陰すらないヴィーナスの丘は
ほんのり色づいた白桃のようにつるりと膨らんで熟れ始める前の果実の趣すらあった。
今の今まで小柄で華奢な伊織には色気も欲望も感じたことが無かった俺だが
それを見た瞬間、まったく唐突に目の前の果実に齧りつきたくなっていた。
伊織が雌の愛液をまぶす前、なんなら漏らした小水に汚れたままでもいいくらい。
それは伊織を犯して女にしたいというのとは異なっていたが、発情している雌にとって
雄の欲望など対した違いはないのかもしれない。

「流すだけじゃダメよ」
「わかっているさ……」

少し掠れた囁き声が俺を煽りたてるまま、俺は温かい湯の流れを導くように
太ももに置いた手を徐々に核心に近づけていく。
伊織が嫌がらないのを確かめると慎重に指先を這わせて外縁部にたどりつく。
伊織が小さな溜息を洩らした瞬間が俺たちの関係の始りだった。


ワイシャツがシャワーで濡れるのも構わず指先を小ぶりな性器に這わせ
小水の汚れを落とすという名目で小さな花びらの形を指先に覚えさせていく。
プルプルとした肉襞はほかのアイドルたちと変わりない柔らかな弾力に満ちていたが
陰毛が存在しない、ただそれだけで一味も二味も違う触り心地の良さだった。
それを唇と舌でも味わいたい、そんな欲望が耐え難いほどになってきた。

「んっ、だめ……もう綺麗になったからいいわ」
「まだだ……ほら、こんなヌルヌルしてるだろ」
「ちょ、やめぇ、あっ、そ、そこはダメ……」

伊織がまだ未成熟な女でも、子を宿すことができる年齢である以上
愛液を滲ませるのも、稚ない性感をもっと味わいたいと思うの当然のことだった。
言葉とは裏腹に、艶を含んで媚びるような伊織の声を聞いて俺は心を決めた。

「綺麗だな、伊織のここ。食べてしまいたいくらいだ」
「……馬鹿、変態。もういいからおしまいにして」
「いいだろ? 伊織を食べてみても」

ワンピースの裾を捲り上げたまま仁王立ちの伊織と視線が絡み合う。
窺うような鋭い目つきのまま長い沈黙が続いたあと、小さな声で伊織が呟いた。

「……私のこと、理解するって約束できる?」

即答したのは、伊織に関する自分の推測に確信があったからである。
伊織にとって自分からは打ち明け難い、だけど俺に求めたいその事を。

「本当に? じゃあ……こ、これでも?」

次の瞬間、幼い秘裂が小さく開いて生温かい液体が控えめに迸った。
だが手のひらで受け止めた小水の感触は心地よさしかなく、微かな臭いすら気にならない。
絶頂に達したような蕩けた表情を浮かべた伊織が、見上げた俺に小さくうなずく。
女王の許しを得て忠誠を誓う騎士のように、俺は恭しいしぐさで膝をつくと
黄金色のしずくをたたえた綺麗な割れ目にそっと唇を寄せた。



伊織を送り届けた後、老執事から聞きだした話は概ね俺の推測した通りで
一連の絵を描いたのが執事だということだけが予想と異なる点だった。

小学校低学年の頃、ある出来事をきっかけにお漏らしをするようになった伊織。
その後始末にあたるうち、伊織がそれを意図的にやっているのではという推測は
彼の目の前で伊織がお漏らしをして見せたことで残念な的中を果たしてしまった。
刺激に味を占めた伊織が行動をエスカレートさせるのを懸命に隠蔽しながら
お嬢様の困った性癖を何とかしたいと考えた結果、俺に思い至ったらしい。
伊織のためになるのなら全て俺に任せる、その言葉の裏には執事の立場上明言できない
ニュアンスも含まれていたが、果たして伊織がお漏らし以外の行為で満足できるのかは
俺にも予想はつかなかった。

あの日、誓いの口づけを果たした後のことを思い浮かべる。
抱き上げてベッドに運ぼうとしたのは伊織の愛液を味わいたいと思っただけだったが
その場で犯されるとでも思ったのか、本気で暴れて抵抗を示した伊織。
華奢な体躯と同様に精神が未熟なだけなら可能性はあるが、真性の変態だとしたら……
いや、考えるのはよそう。全てのアイドルをモノにすると決めた以上やることは一つしかない。


セキュリティ厳重な高級マンションに老執事が用意した秘密のプレイルーム。
その無機質なインテリアの中で佇む伊織の姿を見た瞬間、俺の迷いは消えた。
老執事の願いである悩める伊織の救済など俺には荷が重すぎる。
伊織が俺を求めているのなら、俺のやり方で応じるだけであり
根拠は何もないが、全てうまくいくという確信だけは心にある。

ことさらゆっくりコートを脱ぎながら、無頓着な素振りで伊織に視線をやると
我慢の限界に近いのかワンピースの端を掴んだ手が小刻みに震えている。
黙って俺を睨んでいるのは俺に主導権を任せるという意味なのか。
試されている気がしないでもないが、いつまでも伊織の言いなりも芸がない

「どうした伊織、そわそわしてないで今日の報告をしたらどうだ?」
「えっ? あっ、そうね……今日はダンスのレッスンと……雑誌の取材があったわ」
「新曲の振り付け、遅れているらしいな。少し見せてみろ」
「別に遅れているのじゃないわよ」
「だったらここで見せてみろ」

尿意を我慢しながらの覚束ないステップ。
何度かやり直しを命じた後、崩れかけた体を立て直そうと足を踏ん張った瞬間に
あっ、と小さな声を漏らした伊織の足に小さく一筋流れが落ちる。

「伊織……また漏らしたのか」
「うぅっ、ご、ごめんなさい」
「本当に悪い子だな、伊織は」

叱責にならないよう口調に気を遣いながら伊織に近づく。
靴下が濡れるのも構わず抱き寄せると、背けようとする顔をこちらに向けさせる。

「我慢できなかったのか?」
「う、うん……ごめんなさい、我慢できなくて」
「しょうがない子だな、見せてみろ」

逃げないように肩に手を回し、もう片方の手で下半身を探ってみる。
漏れたのは少量で、レースをちりばめたシルクのショーツはびしょ濡れという感じではなく
太ももを伝った流れは痕跡も残ってはいない。

「待って、そういうのはやめて……嫌なの」
「何が嫌なんだ? こんな風にされるとまた漏らしてしまいそうだからだろ」
「違うわよ……そんな変態みたいなことが嫌なだけよ」
「今漏らしてもいいんだぞ。そういうのが好きなくせに」

抱きしめながら耳元で囁いてやると、口では行為を拒む伊織の体から力が抜け
押し付けるようにもたれかかってくる。
伊織が性的愛撫を拒むのは未熟さが理由だとしても、おもらしという行為で快感を
覚えた体を刺激すれば発情を促すことは難しいことではないはずだ。

「ほら、遠慮するなよ。気持ちよくなりたいだろ?」
「バ……バカ、触るのやめなさいよ、ねえ、ほんとに、んっ、ふぁ……」

下着の上から刷毛でなぞるような愛撫を続け、伊織が油断した瞬間を見計らい
指先で小さな突起を刺激してやる。
体がピクリと跳ねた隙に唇を重ね捻じ込んだ舌で口内を蹂躙しながら、
下半身を愛撫する手のペースをあげていく。

「んっ、んん……! いやぁ、もうおしまい、だめ!」
「ほらほら、こんなにぐっしょり濡らして……またお漏らししたな」
「違う、漏らしてないから!」
「じゃあこのグショグショはなんだろうな」

濡れて緩んだ布地を潜らせ、人差し指をそっと膣口にあてがってやる。
伊織本人はそうと気付いてないだろうが、今性器全体を濡らしているのは
アンモニア臭い小水ではなく、粘り気のある雌の愛液である。
青い蕾のように閉じた花弁の内側を指先でこすり、ニチャニチャと淫靡な水音を
伊織にも聞こえるように立てて見せる。

「んっ、あっ、やっ、だめ、んふぅ、あ、あ……も、もれ……」

漏らさないよう懸命にこらえる伊織だったが、性器への愛撫で力が抜けた拍子に
間欠泉のようにこぼれた小水が俺の指を温かく濡らしながら流れ落ちていく。

「気持ちよかったか?」
「ば、バカ……それよりもういいでしょ……そろそろ」

そのまま愛撫を続けてとりあえずいかせてしまおうかと思ったが
部屋を汚すのに気が引けて、伊織の訴えを聞いてやることにした。
愛液と小水で濡れたままの手で伊織を抱きかかえバスルームに向かう。

「ねえ、脱がしてちょうだい」

女の艶が含まれた伊織の囁きを聞き流したのは、清楚なワンピースのあちこちにできた
愛液と小水のシミが淫靡に過ぎたからである。
不満そうな伊織をもう一度抱き寄せると、再開した愛撫のペースをさらにあげ
伊織を追い詰めていく。

左手を背中から尻、そして腰のラインを確かめた後に腹から胸へと巡らせながら
右手は性器を集中して攻め続ける。
閉じた蕾も徐々に緩み始め、敏感な肉の芽が強弱をつけた快感を受け入れ始める。
そして狭くてきつい膣口がようやく人差し指を飲み込んだその時。

鋭い悲鳴のような喘ぎと痙攣が交錯し、決壊した尿道から勢いよく小水が放出される。
下着をずぶぬれにし、白いワンピースを微かなレモン色に染めながら
激しい水音を立てて敷き詰めたバスマットに水たまりを作っていく。
長い時間をかけたまっていたすべてを出し切ってしまうと
伊織は自らが作った生温かい水たまりに腰を落としてしまう。



伊織が息を整えている間、小便を吸ったズボンとシャツ、それから下着も脱ぎ捨てる。
ようやく顔を上げた伊織の目の前に、男の欲望を体現して立ち上がった凶器。
だが欲情に霞んだ目はそこに釘付けになったまま動かない。

「ねえ…………するの?」
「怖いか?」
「少し。でも……」

言いかけた唇をぎゅっと閉ざすと伊織は汚れたワンピースを脱ごうとする。
覚悟を決めたわけでなく、俺の望みに応えるため自分の身を捧げようというわけか。

「脱がなくていい」
「……えっ?」

動きを止め、きょとんと俺を見上げる伊織が安堵の表情を浮かべていたなら
俺の決心は揺らいでいたかもしれないが、雌の本能が目覚めたらしい伊織は
わずかな怯えと大きい期待の色を浮かべている。

ゆっくり深呼吸してからガチガチに勃起した愚息を苦労して伊織に向けると
それで俺の意図を悟ったらしい。
一度は俯けかけた顔をぐいっとあげて俺に向けると、目だけはしっかりと閉じて
きっぱりと言い切った。

「……いいわ」
「そうか、じゃあいくぞ」

その意図があって控えていたわけではないが、膀胱には充分な量が蓄えられていた。
座り込んだまま動かない伊織をめがけて俺は放水を開始した。
いきなり顔射はまずかろうと胸元に狙いをつけたつもりだったが
勃起のせいで狙いはずれ、初弾が命中したのは顎のあたりだった。
その勢いに顔をそむけかけた伊織だが、ぎゅっと唇をかみしめまるで挑発するように
紅潮した顔を向けて奔流を受け止める。
嫌がるか逃げる素振りを見せれば止めるつもりでいた俺は、罪悪感に戸惑いながらも
伊織という美少女を自ら汚すという倒錯的な快感に支配されていく。

「……あったかい」

そう呟いた蕩けた雌の声を聞いた瞬間、俺の理性はほぼ崩壊していた。
腰をひねると砲身を伊織の顔に向け、直撃させる。
だが伊織は意に介することも無く、唇を開いて頬を流れ落ちる小便を舐めて見せる。

「だけど……変な味ね。私のもこうだったのかしら」

無理しているなどと思う余裕はもう無かった。
頬、おでこ、それから頭のてっぺんから流した小便で髪を濡らしきって
ようやく俺の膀胱は空になった。

「もうおしまい……? なんか、凄かったわね」
「……あ、ああ」
「アンタのいったとおり温かくて気持ちはよかったけど、臭いはちょっと……ね」
「そ、それは悪かったな」
「ううん、嗅いでると変な気分になりそうだったわ」

それが本当らしいのは表情をみただけで分かったと思う。
さっきまでの俺なら即座に伊織を押し倒していたであろう可愛らしくも淫らな微笑み。
だが自ら仕掛けた行為の結果に俺自身が呆けていた。

「でも味はよくわからなかったわ……だから」

勃起が解け始めた愚息を見つめていた伊織が不意に俺を見上げる。
それこそ小悪魔の微笑みだった。
魅入られて動けない俺ににじり寄る間も伊織の視線は俺に絡みついて離れない。
ピンク色に小さな唇がそっと先端にキスをくれ
舌先がちろっと亀頭をくすぐって残ったしずくをなめとっていく。

「……やっぱり変な味。私のはどうだっ……キャ、ちょっと、あ、待ちなさいよ、ね……
あ、あん、ここでなの? ね、落ち着いて、あ、あん、やぁ……あっ」


風呂場で押し倒してそのまま致してしまおうと思ったわけではない。
あれだけのことをやった以上、バランスをとるため伊織の黄金水を口にしなければと
思ったわけで、嫌がる伊織を顔面騎乗させると蕩けたままのアソコを舌で刺激する。
ほとんどを出した後だから量は大したことが無かったが、女性器にかぶりついて
聖水直飲みするのは……いや、これ以上は語るまい。

その後汚した伊織を丁寧に洗い、髪の手入れもしてから二人して浴槽につかる。
向かい合わせになり対面座位の姿勢で座らせてやると、最初は感触になじまず
もぞもぞと動いていた伊織だが、おとなしくなった俺の愚息を股に挟んでしまうと
甘えた素振りでキスをねだってくる。
初めて見るような、少しはにかんだ素直な笑顔。
それが小柄で華奢な体つきにぴったりと合い、ささやかな膨らみですら俺の欲情を
再び盛り上げるには充分だった。
今度は柔らかく抱き寄せブラから覗く小さな乳房に唇を寄せる。

「やだ、髭があたってくすぐったいわ」
「そのうち気持ちよくなるから我慢しろ」
「ねえ、お風呂の中でってのはどうかと思うんだけど……」
「いいのか、伊織は……」
「無理だと思ったら、絶対止めて。約束よ?」

体を温める間、お椀を伏せたような綺麗な乳房を存分に味わうことにして
その頂点で色づく寸前の淡い肌色の乳首を舌と唇で嬲りながら、徐々に力を
取り戻しつつある愚息を揺らし伊織の雌を刺激してやる。
敏感らしい乳首を唇で咥え込み、舌先で撫でまわし転がす愛撫をしたところが
伊織の、いや俺の限界だった。

お姫様抱っこで濡れたままの伊織をベッドに運ぶ。
足を大きく開かせ、充分に蕩けているはずの秘部に唇を寄せ
さらに念入りにきつい入り口をほぐしていく。
クッションを腰の下に敷いて角度を調節すると、不安げな表情で見上げる
伊織にのしかかり、ゆっくり先端をあてがう。

「いいか、深呼吸して力を抜くんだぞ」
「うん、わかってるけど、そこ、あっ、ダメだって、痛い、ねぇっ、あぁ……」
「伊織、可愛いぞ……このまま最後までいくぞ!」
「んっ……あっ、待って、な、なんか、ねえ……ちょっと、痛いから」
「我慢して、もうちょっとだから」



終わった後、本当に痛かったんだからと頬をぴしゃぴしゃ叩かれはしたが
まんざらでもないな顔をしていたところを見れば、伊織なりに満足はしたのだろう。
おもらしという性癖がこの先どうなるかはまだ俺にもわからないが
俺のプランが上手く行けばきっと新堂執事を喜ばせることができるはずだ。


伊織編、おしまい。



第10章 やよい編

注意書き:近親相姦を匂わせる描写有り

担当アイドル全てと関係を持つ、そのことには確固たる意志があっても
低年齢の相手にはそれなりに抵抗がある、いやあったというべきか。
そのささやかな抵抗が霧消しただけでなく、未完成の少女を自分の手で
女に仕立てあげる悦びを知ったのが伊織を抱いた結果であり成果である。

精神面は大人顔負けの伊織ゆえ、背伸びしてでも行為の主導権を取ろうとしても
ひとたび男根をぶちこまれたら圧倒的な快感に抗えるはずもなく涎を垂らし啜り泣く伊織。
それにはかまわず未成熟な体を一方的に貪り、狭くきつい膣を俺の形に馴染ませるにつれ
啜り泣きが甘美な喘ぎに変わっていく瞬間の醍醐味。

それに結果オーライということになるが、性の悦びを覚えたのが理由なのか分からないが
おもらしの悪習がすっかり影を潜めるようになっていた。
行為の最中、あるいはその前後のバスルームで俺が命じれば躊躇はしないが
性の快感を知った伊織がまがいものの変態行為で満足できるわけもない。
そんな過程を知ってか知らずか、目的を果たしたことに満足した新堂執事から
例のプレイルームを譲渡されたことで次なる獲物へのアプローチがしやすくなった。
低年齢とキャラ故に手を出すのが憚られていたやよい、亜美、真美の三人である。

伊織の場合は本人が望んだことだが、体はともかく心はまだまだ子供のあの三人に
俺の男根を刻み込んでやればどんな反応が見られるか……
考えるだけで股間が熱くたぎり、アプローチやきっかけを考えるよりもどんな風に
愛撫してやるか、そればかりを考えがちになっていく。



「最近のいおりちゃん、すっごく調子いいみたいですね」
「やよいにも分るか。伊織自身もかなり努力しているしな」
「プロデューサーも最近はいおりちゃんと仲良しですよね……?」

やよいにしては珍しい伺うような上目使い。
言った後に逸らした視線の意味は、やはりこの前の出来事に違いない。
少し前、事務所で伊織と二人きりのとき思いついたちょっとした悪ふざけ。
誰も戻ってこないと偽り、下着だけ脱がせた伊織をまたがらせ行為に及んでいる場面を
やよいに“目撃させた”のである。
傍目から見ればじゃれついているようにしか見えないだろうが、当の伊織は膣奥まで
咥えこんだ図太い男根にようやく馴染みこれから快楽を味わおうとしたタイミングで
突然やよいが現れたからたまったものではなかったようだ。
やよいが何かに気付いた様子はなかったが、しどろもどろに弁解する伊織を見て
何かおかしいと思わなかったのは不自然ではなかったか?

「そういえば伊織ちゃん……大丈夫だったのかなぁって……」
「大丈夫って何が?」
「だって、伊織ちゃんまだ中学生なのに」
「うっ、いや、普通にふざけていただけだから、中学生でも大丈夫だろ?」
「プロデューサーはいおりちゃんとくっつけっこしていたんじゃないんですか?」

思いもよらない質問にフリーズした俺に、無垢なるやよいが追い打ちをかける。

「あの時のいおりちゃん、辛そうな顔していたのって痛かったからかなぁって……
いくら仲良しでも大人と子供がくっつけっこするのって大丈夫なんですか?」
「…………」
「わたしが弟とくっつけっこする時は痛くもなんともなくて、くすぐったいというか
むずむずするというか、そういう感じなんです」
「……や、やよい?」
「あ、あのぉ、わたしもプロデューサーとくっつけっこしてみていいですか?」


気が付けば俺は例のプレイルームがあるマンションに来ていた。
高級マンションを訝しむやよいの手を引きながら、今からいくはずのレッスンスタジオに
遅れる断りの電話だけいれると、あとは無言で部屋に向かった。

「プロデューサー、ここはどこなんですか?」
「やよいは俺とくっつけっこ、したいんだろ?」
「そ、そうですけど……レッスン、遅れちゃいますよ」
「少しくらい大丈夫だ。それに仲良くなれば伊織みたいに頑張れるようになるんだ」
「そうなんですか、じゃあ大丈夫ですね」

そういいながら部屋を見回すやよいの笑顔が強張っているのは
この部屋が醸し出す妖しい雰囲気のせいか。
明るい昼間の光を完全に遮断する分厚いカーテン。
部屋の真ん中にただ一つ鎮座する馬鹿でかいクイーンサイズのベッドと
その周りに無造作に散らばった数々の小道具。

だが既に獣欲のスイッチが入っていた俺に、そんなやよいを慮る余裕はない。
やよいのいう“くっつけっこ”がどの程度の行為を指すのかはともかく、今この場で
幼い秘裂を犯すことしか考えていなかったのだから、やよいが怯えるのも当然だった。

「ほら、やよいは脱がないのか?」
「えっ、はい……あの、この前いおりちゃんみたいに?」
「あれは事務所だからああしていただけだ。やよいにも本当のやり方を……俺が伊織に
してやったように教えてやるから、全部脱げばいい」
「はわぁ、ぜ、全部ですか」
「部屋を暗くすれば恥ずかしくないだろ」

俺に余裕があれば伊織としたときのように、いや……もっとソフトに
性器をこすり付けあう程度のことでやよいを慣らしてやれただろうが
姉弟による禁断の交わりを想像させられた俺の理性はとっくに壊れていた。
胸元をぎゅっと掴んで躊躇っているやよいの目の前でスーツを脱ぎ捨てると
へそを叩きそうなくらい反り返った逸物をやよいに見せつける。
驚いて目を逸らすかと思ったが、やよいの視線は勃起した逸物に釘付けになり
その顔には今まで見たことも無い表情が浮かび上がる。

「プロデューサーのおちんちん、大きいです! お父さんのより凄いかも」
「お、おい、まさかお父さんともしているのか?」
「違いますよ、お父さんが仲良しするのはお母さんです。くっつけっこは弟とです」
「そ、そうなのか……」

やよいのいう“くっつけっこ”や“仲良し”の概念が今ひとつはっきりしないが
それが近親相姦なのか、単に性にフランクな家庭というだけなのかはわからない。
ともあれやよいとの会話によって逸りすぎの性欲が少し収まったのは幸いだった。
余裕を取り戻した俺はベッドに背中を預けるとやよいを手招きする。

「おいで、やよい。伊織としたのと同じようにしてみよう、服は脱がなくていいから」
「でも……するなら裸の方がいいですよね?」
「弟とするときはどうしてるんだ? 脱がずにやっているのかな」
「お風呂でする時は裸だけど、お布団のときは下だけ脱いだりとか……」
「まあいい、今日はやよいに任せる」
「えっと、じゃあプロデューサー、いいっていうまで目をつぶっていてください」

軽い衣擦れの音がしたあと、俺にまたがったやよいに手を回して確かめると
上も下も着衣のままだった。
だが太ももに感じたのは明らかに熱と潤いを帯びたおんなの感触だった。


「えへへ、伊織ちゃんの真似です……」

顔を赤らめながら膝を進めてきたやよいが、性器が触れあった途端動きを止める。

「どうした、やよい?」
「いえ、あの……プロデューサーのおちんちん、凄く熱くてカチカチだなぁって」
「そうだ、これが大人のおちんちんなんだ」
「なんかすごい……こんなになって痛くないですか?」
「痛くはないがズキズキするな。でもやよいとくっついていると柔らかくて気持ちいいぞ」
「えへへ、長介も同じこといってました」

やがて感触に慣れてきたのか、恐る恐る腰を動かし始めるやよい。
だが照れを含んだ表情が徐々に女のそれに変わっていく様子を見ながら
幼い性器のぷにぷにと柔らかい感触に包まれていると、稚拙な前後運動だけでも
充分昂ぶっていくほど気持ちがいい。
それが素股という技とも知らないやよいにいかされるのも一興かと思いながら
快感のお返しにと弥生の腰をささえながら刺激を与える場所をコントロールする。

「ふぁっ、やっ、あっ……」

思ったとおり、幼いなりに肉の芽は敏感だった。
びくんと背筋が跳ねひときわ高い喘ぎをもらすと、今度はやよい自ら得たばかりの
快感を貪ろうと動きが変わっていく。

惜しむらくはまだまだ愛液の量が足りないことだった。
それに着衣のままで激しい動きを続けるせいでやよいの額には
汗の粒がにじみ始めている。
そのやよいからトレーナーを脱がせ、シャツのボタンも外していくが
快感に夢中なのかやよいは意に介さず動き続けている。
上半身を裸に剥いてしまうと、小さいおわんのような乳房を可愛がるのは後回しにして
やよいの腰を持ち上げてスカートのホックを外してやる。

「あっ、ふぁ、プロデューサー……もっと、もっと」
「ああ、もっとしてやるから全部脱ぐんだ、汗びっしょりになってしまうだろ」
「は、はい……んしょ、これでいいですか」
「ちょっと待て、もっと気持ちよくなりたいだろ?」

すぐに跨ろうとするやよいを制し、ベッドサイドに置いてあるローションのボトルを手に取り
股間と手のひらにたっぷり垂らしてからやよいを呼び寄せる。

「あっ、なんかすごいヌルヌルします……はわっ、胸っ、や、だめです」
「いいからさっきみたいに動くんだ、ほら」

粘り気のあるローションを絡めた素股はさっきよりも滑らかでさらに気持ちがいい。
下半身はやよいに任せ、俺は初めて男に委ねる乳房を重点的に責めていく。
恐らくこれから成長していくであろうおっぱいは、小ぶりで固さの残った蕾のようだが
乳首だけは一人前に固く尖り、指がふれる度に可愛い喘ぎが零れていく。
グチュグチュという淫靡な水音と可愛くも悩ましいやよいの喘ぎ。
それが幼いなりにも高まっていくにつれやよいの腰ふりが激しくなっていく。
ローションまみれのやよいを抱き締め顔を寄せると、発情しきった様子のやよいは
ためらいなしに俺の唇を受け入れ、べろべろと舌を絡め唾液を啜りあう。
何度か小さい波のあと、ひときわ大きい喘ぎと共にやよいの体から力が抜けると
俺はぐったりしたやよいの腰を支えて動かし、そのままたっぷり白濁を放った。



やよいのいう“くっつけっこ”の真意を知ったのは三度目の行為のあとだった。
汗と体液にまみれたままのやよいを抱き寄せ、それとなく水を向けるだけで
語り始めた顛末は概ね予想通りのものだった。

とある深夜、両親の部屋から聞えてくる物音とくぐもった声。
不審に思い襖の隙間から覗き見たのは行為にいそしむ裸の両親だったわけだが
知識の乏しいやよいはそれがセックスとは知らず、翌朝母親に尋ねたところで
“仲良しだからあんな風にくっつけっこする”と教わったらしい。
だがやよいは仲良しというには異様な行為が理解できず、風呂場で弟のおちんちんを
風呂で見たときに自分で試してみようと思ったらしい。
ただ性器をくっつけるだけの行為で得たのは快感には程遠い、くすぐったさとむず痒さの
入り混じった感覚だったが、それでも行為をやめなかったのは形容しがたいもどかしさと
弟が浮かべた陶酔の表情のせいだった。

“お母さん、とても苦しそうなのに、もっと欲しい、もっとちょうだいっていっていた”

長介だって気持ちよさそうな顔をしていたのに、私はあまり気持ちよくない……
いつしか自分から誘うより弟にせがまれるようになったくっつけっこ。

「その理由、やっと分りました……くっつけっこって気持ちいいからなんですね」
「そうだ。やよいも気持ちよさが分ってきただろ」
「あの……じゃあどうしていおりちゃんは辛そうな顔してたんですか?」
「それは次にする時教えてやるよ」

飛行機で行く距離の営業を決め、スケジュールを都合して泊りがけにした俺は
誰の目も届かない遠方のホテルでやよいの初めてを奪い、本物のセックスによる快感を
一晩かけて幼いやよいに刻み込んでやるつもりでいた。



仕事を終えたあと、晩飯の招待を断ってホテルに向った理由はいうまでもない。
途中のコンビ二で買出しを済ませた俺達は部屋に入るなり抱き合ってキスを交わす。
軽いキスが舌を絡めあう濃厚なキスに変わったころ、空腹に耐えかねたやよいのお腹が
ぐーと鳴ったことで行為を中断し、買ってきたおにぎりを頬張りながら唇についた米粒を
狙ってキスを再開する。
今夜の目論見はやよいには明かしていないが、二人きりの泊まりということで彼女なりに
何か感じるものもあったのだろう、キスを重ねていくうちに瞳に期待の光が点り始める。
性に対してまるで無知、そんな少女でも体が快楽を覚えてしまえば雌の本能は雄を求める。
今だっておにぎりを頬張りながら、瞳は早くもとろりと霞みかけている。
俺とてここまで本番を我慢し続けていたのが限界近かった。

おにぎりを食べ終えたやよいを抱き上げ、ベッドの上で対面座位の形をとると
スーツと下着越しでもやよいの秘部が熱を帯びているのがわかる。
ゆるやかに腰を動かし始めたやよいと唇を重ねながら、両手はシャツを潜り乳房を捕らえる。
幼い喘ぎが切羽詰ってくる頃、ぬめり始めた秘部がにちゃにちゃと音を立て始める。
一旦やよいをたたせて下着を取るよう指示し、俺もズボンと下着を蹴るように脱ぎ捨てる。

「えへへ、プロデューサーのおちんちん、おっきくなってますね」
「早くやよいとくっつけっこしたいからな。さあ、おいで。いつものように」
「はい、いきますね」

下半身だけ脱ぎ捨てたやよいが俺の勃起にまたがるように腰を下ろす。
決して充分とはいえないぬめりが未開発のせいか体質なのかはわかなないが
いざというときは用意してあるローションを使えばいいだけのことだ。
くちゅくちゅという水音に顔を赤らめながら、やよいの腰は徐々に大きく動いていく。
俺はこの後に備え、やよいのシャツに手をかけると一気にまくりあげた。

可愛らしいふくらみを包み隠す質素なブラ。
押さえるやよいの手の隙間から舌を這わせてやると、ささやかな抵抗は簡単に潰えた。
ホックをはずしたブラを脱がせると、観念したように手をだらりと下げる。
発育途上の少女らしい丸みを帯びたシルエットだが、騎乗位に似た腰の動きと
快感に蕩ける表情のミスマッチがさらに劣情をそそる。

「今夜はやよいに本当のくっつけっこを教えてやるからな」
「ほ、本当のくっつけっこ……ですか?」
「ああ、そうだ。やよいをもっともっと気持ちよくさせてやる」

ローションのボトルに手を伸ばすと、やよいの陰毛あたりを狙ってたっぷりぶちまける。

「ひゃっ、冷たいです……」
「すぐに慣れるさ、ほら止めないで」
「はい、あっ、これ、んっ、ぬるぬるして気持ちいいかも」

さらに手のひらにローションを受け、小ぶりな膨らみにたっぷりと塗りつける。
揉むというより撫でるほうが近いが、それでも小さな乳首は精一杯勃起して
それなりに感じてはいるらしい。

最初の体位はやはりやよいが馴染んでいる対面座位が適切だろう。
ローションと汗をシーツでざっと拭うと、やよいの腰を両手で支え持ち上げる。
前後にこすり付ける動きを止め、訝しげに目を開いたやよいに唇を近づけると
勘違いしたやよいはにっこりと笑みを浮かべキスに応じる。
唇を舐め、そっと伸ばした舌でからかいながら、下半身では亀頭の感触を頼りに
身長に狙いを定めていく。
感じる肉の芽にあたるたび、くすぐったそうに身をよじるやよいだが
舌を絡めた深いくちづけに意識が向いて動きが止まったその一瞬。
先端が肉襞に隠れた膣口を捉えると同時にやよいの腰を引き寄せながら俺も下から腰を
つきあげると、熱くて狭い膣にずるりとめりこんでいく感触があった。

「んっ、んん、んー!」

驚いて見開かれた目に大粒の涙が浮かび上がる。
なおも塞いだ唇の中、先ほどまでの甘い喘ぎとは異質の呻きは苦痛のせいだろうが
俺は容赦しなかった、いや、できなかった。
狭くてきつい膣を切り裂くように奥に進んでいく俺自身に伝わる、ぷりぷりと弾むような
肉の感触は今までに抱いてきたどの娘よりも素晴らしいと思えたせいだが、その間にも
やよいは涙をぼろぼろとこぼしながら蹂躙から逃がれようとはせず、やよいの尻がぺたんと
太ももについたど同時に先端からも最奥に達した感触が伝わった。

「やよい、痛かったか?」
「……うっ、うう……だ、だいじょうぶです……」
「ほら、ゆっくり深呼吸して……しばらくじっとしてるから」
「はい……」
「よくがんばったな、やよい」

小さな体を抱きしめ、そっと頭を撫でる。
肩で息をするような動きが徐々に収まり、呼吸がおさまってくる。

「やっとわかりました……あの時のいおりちゃんのこと」
「……そ、そうか」
「はい、今は凄く痛いけど……なんだか体の奥が熱くて変な感じがして……
これが本当のくっつけっこなんですね」
「そうだ。それに慣れると痛いのがなくなってすごく気持ちよくなれるんだぞ」
「うっうー、なんだかすごく楽しみです」

そうやって抱きしめたやよいとおしゃべりしながらキスを交わしている間に
きつい締め付けが徐々に蠢くような動きに変わり、溜まりきっていた俺は
やよいの膣に搾り取られるようにそのまま精液をぶちまけた。



その後しばらくはやよいと繋がったままでいたが、勃起が収まって結合が解けると
ローションと体液にまみれたやよいを抱き上げバスルームに向かう。
太ももに流れ落ちてくる精液に混じった破瓜のしるしに満足感を覚えながら、どろどろの体を
丁寧に洗い流した頃、痛みから回復したらしいやよいは元気を取り戻し、それに感応してか
俺の愚息も鎌首を持ち上げ始める。

「プロデューサーのおちんちん、また元気になってきましたね」
「どうだやよい、まだまだたくさん教える事はあるが……続けて大丈夫か?」
「はい! でもその前に……私もプロデューサーを洗ってあげます」
「そうか、じゃあ頼む」

跪いたやよいが真っ先に勃起に手を伸ばすのを見て、微笑ましい気分になる。
覚えたばかりの快感に正直なやよいとなら、今夜はもっと楽しい夜になりそうだ。
男根の扱い方、とりわけ口での愛撫を教えてやればやよいはどんな顔をするだろう。
あるいはやよいの秘部を口で愛撫してやれば……
甲斐甲斐しいやよいの手が俺の全身を泡立てていくのに身を任せながら
俺の想像はとどまることを知らず拡がって行く。

やよい編、おしまい。


第11章 亜美真美編

注意書き:本番有り、媚薬使用


「兄ちゃーん、大丈夫?」
「だ、大丈夫なわけ……ないだろ……」
「うんうん、そうだよね……何かお薬もってこようか?」
「……薬より冷やすものもってきてくれ」
「ラジャー! いこ、真美」

二人が部屋を出て行くと丸めた体を伸ばして溜息をつく。
待ち時間に退屈した双子が事務所の中で追いかけっこを始め、出先から戻った俺が
ドアを開けたところに片割れが突っ込んできたのである。
避ければ亜美がドア激突というぎりぎりの選択を太ももで受け流すことでなんとか躱したが
成長著しい体の衝撃は充分冷や汗もので、二人を懲らしめるつもりで急所に直撃したという
芝居を打ったわけだが、さて。

「兄ちゃん、冷蔵庫にいいものがあったよ!」
「真美も救急箱から絶妙のアイテムを見つけたよ!」
「ほら、早く冷やさないと兄ちゃんが姉ちゃんになっちゃうよ?」

あかん、こいつら全然懲りてないわ。冷えピタはともかくゼリーを一体どうしろと?
素知らぬ顔でえげつない下ネタまで絡めてきやがって。
俺の反応を窺う双子のニヤニヤ笑いを見て、いっそ目の前でゼリーにちんぽを
ぶち込んでやろうかと思ったとき、俺はあることを思いついた。

「よし、わかったからあっちにいってろ」
「兄ちゃーん、遠慮なんてしなくていいよ? 亜美たちが見守っててあげるし」
「そうだよ。なんなら真美も冷やすの手伝ってあげてもいいよ?」
「そうか……なら、い、いやダメだ。恥ずかしいし、誰かに見られたらまずいだろ」
「誰もこないから大丈夫だよ、たぶん」
「お前らなんでそんなに俺のを見たがるんだよ」
「そりゃ亜美たちに責任あるわけだし、ねえ真美?」
「そうだよ。それに何も知らない真美たちに教育する義務だってあるっしょ?」

そんな義務があってたまるか……いや、今から俺がやろうとしいるのは真美の言った通り
教育的指導に違いない。さすがにいきなり実体験を学ぶとは思ってないだろうが。
今までの流れも二人が性に興味津々故のことだろうし。

「……よし、わかった。でもここじゃだめだ、場所を変えよう」

人目につかずあらゆるアイテムが揃っているプレイルームなら全て俺の思うままである。
体は大人でも心はまだお子様の二人が生々しい性の現実に直面したときどんな反応を
見せてくれるだろう?



「ここ、兄ちゃんちじゃないよね……一体何の部屋?」
「ここはな、仕事中に休憩をしたり秘密の打ち合わせをするときに使う部屋だよ」
「じゃあなんでこんな大きいベッドがあるの?」
「ホテルに泊まれない時とかに使うんだよ、主に春香とかがな」

やや殺風景ながら小奇麗な部屋だし、怪しいものは全て鍵つきロッカーに隠してある。
それでもどことなく奇妙な雰囲気を感じ取ったのか、いつもなら好奇心丸出しの二人が
あちこち嗅ぎまわるでもなく身を寄せ合って部屋を見回すだけである。

「それよりほら、好きなの飲めよ」
「おお、さすが兄ちゃん気が利くね」
「俺はちょっと汗を流してくるから、それ飲んだら看病の準備をしといてくれよ」


亜美と真美が美味そうに喉を潤しているジュースにはそれぞれ媚薬を仕込んである。
ただでさえ手のつけられない悪ガキのこと、薬でも使って大人しくしておかないと俺が
いいようにオモチャにされかねないからだ。
用意したのは頭をエロく蕩けさせるタイプと体だけエロく蕩けさせるタイプの2種類。
効果の程は伊織とやよいで実証済みである。
“頭”を蕩けさせたやよいが“体”だけを溶かされた伊織に襲いかかり、手と口だけで
伊織に潮を吹かせて絶頂させた光景は凄まじいの一言だったが、未経験の亜美真美には
一体どのような効果をもたらすのだろうか……



「兄ちゃーん、バスローブ姿がセクチーだねぇ」
「……ふぁ、に、にいちゃぁん……な、なんか力が入んない」

ふむ、頭が蕩けたのが亜美で体が蕩けたのが真美か。
妙に艶かしい目つきと仕草が子供っぽい普段着のミスマッチにそそられる。
一方の真美は薬の麻酔効果で体を弛緩させながら、無意識に太ももを擦り合わせて
体の奥から湧き出てくる得体の知れない感触に浸されつつある。
そんな二人を見て先に犯すのは体が出来上がりつるある真美だと決め、
亜美にはその準備と前戯を担当させることにする。

「よし、じゃあ始めるとか。最初は亜美に手伝ってもらうからな」
「ラジャー! って亜美は何をすればいいの?」
「ゼリーで冷やせばいいって言ったの亜美だよな」
「そうだよ。 んっふっふ、冷たくてプルプルだから気持ちいいよ」
「じゃあやってくれ」

俺が無造作にバスローブを脱ぎ捨て亜美の前で仁王立ちになると
本気で焦ったらいし真美が制止の声をあげるが、亜美はそれにはかまわずニヤニヤと
笑いながら俺の股間を見つめたままだ。

「ちょ、兄ちゃん……何か元気ないよ?」
「亜美が冷やして直してくれると元気になると思うぞ」
「そっか、それもそだね。んじゃいっちゃうよ?」

薬で理性がぶっ飛んだ亜美は何のためらいもなく俺の愚息を握り締めると
事務所から持ってきたゼリーの容器を近づける。
亀頭が触れた一瞬は冷たさに腰がひけたが、一旦ゼリーに包まれてしまえば
適度な柔らかさと冷たさは思ったより気持ちがいい。これならやりまくったあとに
赤く腫れあがった時には効果があるかもしれない。

「んっふっふ、兄ちゃん気持ちよさそうな顔だね」
「ああ、亜美のアイデアはどうやら正解だったみたいだな」
「でしょでしょ……ほら見て、真美。兄ちゃんのがだんだん元気になってきたから」

ゼリー容器に挿入した勃起がよく見えるように体を回すと、脅えた表情を浮かべる真美に
見せつけるよう亜美の手を押さえて小刻みに腰を前後させてやる。
柔らかいゼリーゆえ締め付ける快感はないが、かき回すたびに響くヌチャ、ジュプという
水音の淫靡さに刺激されいつしか愚息もフルに勃起していく。
俺はさらなる刺激を求め容器から勃起を引き抜くと、亜美の頭を股間に引き寄せる。

「ほら、亜美……どうすればいいか分るな」
「兄ちゃんの……ゼリーでベトベト……亜美が綺麗にしてあげるね」
「だめだよ亜美! 兄ちゃんも止めて!! ねえ、聞いてよふたりとも!」
「んふ、だめだよ真美。兄ちゃんのは亜美が先にいただくもんね」

おませな二人のこと、フェラチオという行為は知っていたのかもしれないが
その具体的な方法までは知らなかったらしい。
亜美は舌を伸ばすと亀頭周辺にへばりついたゼリーをペロペロと舐め取り始め
そのまま竿全体に舌を這わせながら残ったゼリーとそのぬめりを綺麗にしていく。
鼻息がくすぐったくはあるが、幼い顔立ちの亜美が夢中で愚息にむしゃぶりつく様は
見ごたえがあり、とりあえず一発目は亜美に飲ませることにする。

「ほら、舐めるだけじゃだめだ……口を大きく開いて咥えてごらん」
「んっ……あむ、こう?」
「そう、中々上手だな。そのまま奥まで……歯を立てないようにしてな」
「んんっ、んぐ……んっ、んちゅ……」
「いいぞ亜美、兄ちゃん気持ちよくなって来た」

褒められたのが嬉しいのか、亜美は喉奥に達するほど深く咥え込み
俺の手に従うようにゆっくり頭を前後し始める。
熱い口腔とくすぐるように触れる舌先の刺激がこみ上げてきた射精感に拍車をかける。
その瞬間に備え亜美の頭をそっと両手で支えると、自分のペースで腰を前後させる。

「亜美……いくぞ、兄ちゃんのいっぱいだしてやるからな」
「だめだよ、兄ちゃん、やめたげてよ」
「んっ、んんっ、んぐっ、んむ」

弱々しい真美の制止は亜美には届いてはいないし、届いていたとしても初めてくわえた
チンポをしゃぶり続けることに夢中の亜美には効果はなかっただろう。

そしてその瞬間、亜美の頭を引き寄せて固定するとそのまま引き金を解放する。
大量の精液が尿道を駆け下り、どぴょうっという音が聞えそうな勢いで口内にぶちまける。
突然の放出に驚く亜美も頭を押さえられて逃げようがなく、目を白黒させながら二度三度と
続く口内射精の洗礼を受け止めていく。

「んーー! んん、んーんー」
「全部受け止めたな、偉いぞ亜美。そのまま全部ごっくんしなさい」
「んっ……んっくん?」
「そう、零さずに全部だ」

流石に苦しかったのだろう、亜美は涙を浮かべながら口に溜まった精液を飲み下していく。
こくっ、こくんと喉が上下し、最後にぷはっと大きな溜息を吐いて顔を上げた亜美の頭に
そっと手をおき、優しくなでてやる。

「ちゃんと飲めたな。どうだ、兄ちゃんのお汁は美味かったか?」
「うっ……なんかドロドロで苦かったよ……」
「はは、そうか。真美が羨ましそうに見てるから味を教えてやるか?」
「い、いやっ、いいから! だめだかんね亜美!」
「んふっ、遠慮しなくていいからさ、一緒に兄ちゃんジュースを味わおうぜ?」
「やーっ、来ないで亜美、いや、とめ、あっ、んぅ!!」

動かない体をよじって逃げようとする真美にのしかかった亜美はためらいなく唇を重ねると
口内に残った精液を唾液と混ぜあわせて姉の口に送り込んでいるらしい。
じゅるじゅるという音の後真美の抵抗が止み、最後にごくんと飲み干す音がして姉妹同士の
口付けがおわると、唇をてらてらと濡れ光らせた真美は力の無い目で俺を見上げる。

「どうだった真美、兄ちゃんの味は?」
「苦い、つか不味すぎるよこれ」
「だってさ、どうする兄ちゃん?」
「うむ、真美にもいい事を教えてやらないとだめかな」


ラリった亜美と違い頭がはっきりしている真美が泣き笑いのような表情を浮かべる。
おふざけのつもりが思いもしない行為にエスカレートした上、肝心の妹がヘラヘラと
行為に加担していること、そして今から自分の身に起こることへの不安だろう。

「もうやめよ、ね? さっきので充分分ったから」
「分ったって何が? 真美は兄ちゃんのチンチン舐めたくないの?」
「亜美、ふざけすぎだよ。 ていうか今日はなんか変だよ?」
「えー、兄ちゃんが気持ちいいこと教えてくれるんだよ」
「真美はいいから、そういうことしたくないし」
「なんかノリ悪いよ真美、せっかくなんだから楽しく一緒にやろうよ」
「そうだよな亜美。よし、じゃあ真美のスカートめくってみるんだ」

はっとした真美が手で押さえる寸前。亜美の手でスカートがまくりあげられると
真美は真っ赤になった顔を横に向ける。

「あれあれぇ真美、お漏らししちゃったの? パンツびしょびしょじゃん」
「し、してないし! これは違うかんね!」
「そう、それはおしっこなんかじゃない。触って確かめてみろよ」
「ふーん、じゃあ…………んっ、ほんとだ。すごいヌルヌル。なにこれ」
「ふゃぁ、やめ、亜美……だめだって」
「パンツ下ろしてやりな。濡れてたら気持ち悪いからな」
「うわ、納豆みたいに糸ひいてるし」

好奇心に目を光らせる亜美の目の前に姉の性器が晒される。
媚薬に蕩かされ充血した肉襞がかすかに開き、鮮やかな紅色に染った膣は
過剰に分泌されている愛液にテラテラと濡れ光っている。

「女の子が気持ちよくなるとこんな風に濡れてヌルヌルになるんだよ」
「えー、亜美は全然濡れてないのになんで真美だけ?」
「亜美だってこんな風になれるから……真美に教えてあげたあとに気持ちよくしてやるから
まずは真美からな。ほら、パンツは全部脱がしてやりな」

下着を脱がされた後に足を大きく開かされても、最早抵抗する気力を失った真美は
されるがままで、俺は亜美と一緒に濡れた性器の前に陣取って説明を始める。

「ほら、ここ……開いてみるとわかるだろ」
「うんうん、これが赤ちゃんの生まれてくるところでしょ。んでこっちはおしっこのアナ?」
「そうだ。それとここ、大事なとこだぞ……だから丁寧にやさしく……」

発達途上の肉襞にそって指をすべらせながら、一番上部の合わせ目を開いて現れた
小さな肉の突起を指で刺激する。

「あっ、やぁっ……にいちゃ、そこ……あぁっ!」
「真美、気持ちよさそー」
「だろ。女の子が一番感じる場所だからな。指だけじゃないぞ、こうしてやると」

伸ばした舌で襞をなぞりながら愛液を掬いとって味わってみる。
本来なら発育途上の少女らしい、酸味とあまじょっぱさが混じった愛液なのだろうが
媚薬のせいで濃厚なトロ味が加わり、いままで味わったことの無い舌触りである。
舌の愛撫が進むにつれ真美の口から漏れ始める喘ぎに雌の悦びが混じり始めると
頃合と見た俺は性器から口を離すと亜美をどかせて体勢を整える。

「さて、これで準備オーケーかな……じゃあ真美、そろそろいくからな。亜美はそこで
よくみているんだぞ」

性器から口を離すと、亜美をどかして体勢を整える。

「待って兄ちゃん! ね、それ冗談だよね? 真美たちまだJCなんだよ?」

必死に叫ぶ真美を無視して亀頭をゆっくり濡れた花弁におしつけると
媚薬が効いているせいできつく狭いはずの膣が適度に緩んでいるのが分る。
感触をなじませるよう何度か肉襞全体にこすり付けてやってから少し開いた
膣口に亀頭をゆっくりめりこませていく。

「やー、だめだから、お願いやめてよ兄ちゃん、やだ、やっ!」
「やだっていっても兄ちゃんの、もう真美の中に入りかけてるよ」
「嘘! ほんとにだめ、抜いて!!」

小刻みに腰を前後させながらわずかづつ前進させていくと、ずるんという感じで
まずは亀頭全体が真美の中に姿を消す。
今まで抱いたどのアイドルよりもぷりぷりと弾力的な膣が俺自身を包み込む。

「ねえねえ真美、痛くない?」
「わかんないよ、だってお股が痺れたみたいで感覚ないもん」
「じゃあ兄ちゃんのが入ってるのもわかんないのかな」
「え? 嘘!」

真美の意識が亜美に向いている間にも俺は挿入をすすめ、次なる関門に差し掛かる。
侵入を阻む処女膜の抵抗だが、痛みを感じていないのをは確認済みだからここからは
思い切っていくことにする。

「真美、これでお前は兄ちゃんの女だ」
「よかったね真美! 大好きな兄ちゃんにバージンあげれて」

泣き顔の真美の口が言葉をつむぐ前、真美の肩を押さえると一気に腰を送り込む。
小さな抵抗感が弾け愚息でせまい肉襞を掻き分け亀頭が奥に突き当たる。
全体がきつく締め付けられる感触を味わうため、そこで一旦動きを止める。

「真美、初体験の感想は?」
「……兄ちゃんのバカ! 変態! 無理やりしたこと謝んないと許さないから」
「そうだな、じゃあ……」

真美に体重がかからないようにして体を倒し、顔をなでてやりながら唇を近づける。
軽いキス、ついで少し唇を密着させるようなキス。
そうしながら小さく腰をゆすって刺激を送り込むと、むくれたふくれっ面が少し緩む。

「ごめんな真美。でもどうしてもお前たちは俺のものにしたかったんだ」
「……うそ。他の子と事務所でイチャイチャしてるじゃん」
「でも俺は真美たちが一番かわいい」
「ホントにそう思ってるなら……ちゃんと真美のこと、気持ちよくして」

俺は繋がったまま真美を抱き上げると対面座位の姿勢をとる。
そうして可愛らしい尻を持ち上げるようにしながら徐々にピストンをはじめると
媚薬の弛緩効果が徐々に薄れ、くわえこんだ愚息の感触に馴染み始めた真美の
控えめな喘ぎに俺の情欲は再び昂ぶっていく。

「真美、いくぞ……中に兄ちゃんのいっぱい出してやるからな」
「んっ、うん、ちょーだい、兄ちゃん。赤ちゃんの素、真美のなかに」
「よし、亜美もよくみてるんだぞ、次はお前にもしてやるからな」

繰り広げられる生々しい男女の営みを、魂を奪われたように見つめる亜美の前で
真美を抱きしめ唇を深く重ね合わせると、子宮めがけて二度目の精液を放った。


「真美痛がってなかったけどやっぱ血は出るんだね。……うわ、兄ちゃんのが出てきた」
「こらこら、そんな触ったら真美が休めないだろ」
「うん……真美大丈夫かなぁ?」

処女を散らしたセックスで強烈な絶頂を味わった真美は、体力気力とも消耗させてぐったり
横たわっているが、目を閉じた顔は安らかで余韻にひたっているようだ。
その真美の股間を興味津々で覗き込む亜美が落ち着かなさげなのは、いざ自分の番だと
期待半分、不安半分といったところか。とはいえここまで来て亜美を放っておく手はない。
媚薬の効果も薄れはじめているようだから、さっさと始めたほうがいいだろう。

「怖かったら別にしなくていいんだぞ?」
「そ、そんなことないっしょ! 亜美だって真美みたいに気持ちイクなりたいもん」
「よし、じゃあ真美の隣で仰向けになって」

真美がされたのを真似て自らM字に足を開く亜美。
陰毛の生え具合から外性器の構造までそっくりなのは流石に一卵性双生児だけあるが
愛液の味だけが微妙に異なっているし、緊張しているため濡れ方が全然足りない。
試しに舌で膣口を探ってみたが、弛緩した真美と違い小指一本でも難しいほどで
少し深めに入れようとしたら痛がる素振りを見せたので一旦ひくことにした。

粘性の高いローションと真美に使った媚薬と似た成分をもつ軟膏。
それらを愛撫の合間に亜美の性器になじませながら効果を待つ。

「兄ちゃん、なんかお股がじんじんしてきたよ……」
「そろそろ亜美も準備ができたか。じゃ、いってみるか」
「うわぁ、ちょっと待って、まだ心の準備が間に合わないよ」
「いいんだよ、体の準備ができてたら。真美だってそうだろ、な?」
「うんうん、兄ちゃんがあんなに鬼畜だとは思わなかったよ。気持ちよかったからいいよーな
もんだけどさ」
「真美……もう起き上がって平気?」
「まあね、亜美もがんばるんだよ、兄ちゃんのでかいからお腹の中ぱんぱんになるから」
「うぇ、それマジ? やっぱ痛いんじゃない?」
「……だ、大丈夫だって。ね、兄ちゃん?」

体の動きがぎこちないのは媚薬が切れてきたせいで痛みが戻ってきているからだろうが
亜美が怖気づかないように痛い素振りを見せないようにしているらしい。

「大丈夫、ほら……先っちょ入りかけてる」
「んっ……ちょ、やっぱだめだよ、こんなの太すぎるって」
「体の力抜いて、亜美! それから大きく深呼吸だよ。ヒッヒッフー、ヒッヒッフー!」
「ぎゃー、お股裂ける、やっぱり亜美はやめとくから」
「いやいや、もう半分まで入ってるからあとちょっと」
「やー、痛い、死ぬー、だめー、真美たすけて、兄ちゃんのちんちんにやられちゃうよー」
「大袈裟だな、亜美は。ほら、全部入ったぞ」
「いた……い? あれ……なんか、お腹……すごいけど、痛くない?」
「おめでとー亜美! これで立派なオンナになったね」
「う、うん……あ、あのさ兄ちゃん」
「亜美も真美みたいにお膝の上で抱っこして、チューして欲しい……」

見かけも中身もそっくりな双子だが、セックスの反応だけまるっきり違うのは
一体どういうわけだろうか。
妙に甘えた可愛らしい反応を見せる亜美は受け身が好きで、一方の真美はすぐに
覚えた騎乗位でパワフルな腰使いを見せ俺を翻弄するほど攻め立ててくれる。
体力と気力は消耗するが、この二人とする3Pセックスは他の誰とするときよりも
充実して楽しめる。

亜美真美編おしまい


第12章 律子編

注意書き:律子×涼の性倒錯プレーと涼×複数アイドル本番あり


「ほら、早く脱ぎなさいってば。あんた、アイドルになりたいんでしょ?」
「そ、それはそうだけどさ……こういうのはもうやめようよ?」
「あら、ここまで来て口答え? ふーん、いいのよ、嫌ならやめても」
「ちょっと待って! 分ったからその画像はださないで」
「分っているなら最初から素直になればいいの。今度口答えしたら」
「ぬ、脱ぐから……ごめん、…………姉ちゃん」
「姉ちゃんじゃなくてプロデューサーでしょ、何回も言わせないでね、涼ちゃん?」
「うん……」

真っ赤な顔を俯け、諦めたようにブラウスに手をかけ脱ぎ始める少女。
その脱衣シーンを満足そうに見守る女性はどういうわけか男物のスーツをまとっており
少女が下着姿になると待ちきれないといわんばかりにベッドに押し倒した。

「可愛いよ、涼……今日もいっぱい気持ちいいことしてあげる……んむっ」

のっけから貪るような濃厚のキスで唇を奪い取ると、すぐに舌を送りこんで
びちゃくちゃと音をたてながら唾液の交換が始まる。
少女は抵抗をあきらめたのか、瞼を閉じて男装の女性のなすがままだった。
キスが唇から顎、首筋を伝い胸元へ降りてくると、すぐさまブラがずりさげらされ
小さな乳首が啄ばまれる。
そうしながら女性の手が下半身に伸び、すぐさま中心部を探り当てる。

「あら、もうこんなにびしょびしょにして。いやらしい……そんなに欲しかったの?」
「……は、恥ずかしいからいわないで」
「だめよ、ちゃんと言わないとしてあげないわよ?」
「はぁ、はぁ……律、プロデューサーと……え、エッチなことしたいです」
「エッチなことじゃわからないわ。具体的にいいなさい」
「プロデューサー……セックス……してください」
「はい、よく出来ました。ご褒美に今日は口からよ」

濡れたシミが拡がる小さな布地がぐいっと引き寄せられ、姿を現したのは猛々しく勃起した
肉棒だった。ピンクがかった肌色には不釣合いの傘が開いた亀頭と竿に脈打つ血管。
少女と見紛うような滑らかで中性的な体つきの中心に聳え立つそれを愛おしそうに
握り締めうっとりとした顔を寄せていく律子。

「涼……凄いわ」
「律子姉ちゃん……焦らさないでよ」

次の瞬間、赤く充血した先端部分はそっくり律子の口に飲み込まれ
少年の口から甘美な呻き声が漏れ始める。
髪をアップにまとめた頭が小刻みに揺れ動くたび、少年の体もびくびくと反応を見せ
彼の手がシーツをぎゅっと握り締める。

「いきそうなの、涼?」
「お願い……止めないで、いかせてよ」
「あら涼、私に飲ませたいの? ……ま、いいわ。出しなさい、どうせ一回くらいじゃ
収まりつかないんだし」

再び咥えられ、ほんの数回律子の頭が上下したその時。
少年は限界を迎え、年上の従姉の口内にたっぷりと精を放っていく。
美しい喉が数回上下しその全てを飲み干したあと、満足そうな顔で唇に残った白濁を
舌で舐め取り、立ち上がりスラックスとショーツを脱ぎ捨てもう一度少年に覆いかぶさった。

「さ、これからが本番よ、涼。ちゃんとアイドルになりきってちょうだい?」

「律子姉ちゃん……」ゴムつけないと、そういいかけた少年の先端がぬるりと温かい
肉襞に包み込まれると、射精直後で敏感なままの亀頭には刺激が強すぎたらしく
少年はもはや言葉をなさぬまま、女の子のような嬌声をあげ顔をのけぞらせる。

射精を終えて収まりかけた男根が再び硬度を取り戻すと、感覚でそれを知った律子は
一気に腰を下ろして涼の勃起を膣の奥までくわえ込む。
アイドル時代に鍛えた足腰で激しくグラインドする律子を若さと体力で迎え撃つ涼。
繋がったままで続けて二度、従弟の熱い精液の迸りを子宮で受け止めた律子が
先に気力を失ってぐったりと涼の胸に体を預ける。
その胎内では若い雄の精液を飲み干そうと、降りてきた子宮が蠕動に似た動きで
涼の亀頭に絡み付いて離そうとしない。

二人が体を離したのは交わりが終わってから30分ばかり過ぎた後だった。
のろのろと体を起した律子は涼に跨ったままスーツと髪の乱れを直し始める。
少年のペニスは押し付けられた雌器を感じて再び硬度を帯びていくが
最早秋月律子の顔を取り戻した彼女は雄の催促にはかまわず立ち上がると
ベッド下に投げ散らかしたスラックスに足を通す。

「……律子姉ちゃん、シャワー浴びないの?」
「ええ、思ったより長居しちゃったから時間がないの」
「これから仕事?」
「ほら、一緒に出るからあんたも早く着替えなさい」



亜美真美をレッスンスタジオに送り届けると、打ち合わせを口実にスタジオを出た。
俺がいれば二人がレッスンに集中しないのを見越してのことである。
女にしてからというもの隙を見せれば人前でも構わず際どい状況を作ってくれるから、
密閉空間や止め役がいない時は用心しなければ本当に危ない。

時間つぶしに喫茶店でも探している時出くわしたのは街並みには場違いのホテルだった。
大人向けの街に合わせた地味な装飾でも秘め事の場の妖しさは充分で、今しも一組の
カップルがお帰りの場面に出くわした俺はとっさに物陰に身を寄せた。
彼らに気を遣ったわけではない。女性の横顔に見覚えがあったからである。

辺りを見回し足早に歩き去る後姿は、髪型も服装も普段と違うが秋月律子に間違いなく
珍しく半休を取った彼女が男とホテルにしけこんでいたとは意外だが、アイドルを引退して
プロデューサー見習いの身だから咎める筋はない。ただひとつ引っかかるのは一緒にいた
中性的な容姿の男だった。

奇妙な既視感がある律子の連れ、その正体が喫茶店で読んだ週刊誌の記事にあった。
876プロが売り出し中の新人アイドルトリオの一人、秋月涼。
パンチある歌とダンス、そしてボーイッシュな外見が特徴ということは先ほど見たばかりの
少年姿を思い出すまでもないが、では同性の二人がホテルで何をしていたのか?
同じ秋月姓というから親戚関係が考えられるが、人目を避けたい用事があるなら
ラブホテル以外の選択肢はいくつもある。

もしあの二人がただならぬ関係にあったとしたら。
そう思った瞬間から俺の思考は律子を落とす方策にシフトしていく。
律子が同性愛者かもしれない点は気にしなかった。レズの女に男を教えてやるのも一興だし
場合によっては秋月涼もまとめて征服するのも面白い。
いくつかのプランを考えたところで時間がきたのでスタジオで双子を拾うとその足で
例のプレイルームにしけこんだ。
律子と涼を相手にした妄想の収まりがつかなかったせいである。



「学校プロジェクトがレギュラー番組に?」
「そうだ。まだ仮だけど“765学園高等部!”なんてタイトルで決まりそうだ」
「流石プロデューサー殿。それで私を呼んだ理由は?」

夜遅くの事務所に律子を残したのは二人きりで仕事の話をするためであり
それはそのまま律子を堕とすためのプロセスでもあった。

「メインはタイトル通り高校生組だが、番組内のコーナーで“中等部”って企画があってな、
亜美真美、やよい、伊織のコーナーを律子に任そうかって話なんだ」
「え、あっ……わ、私ですか?」
「律子が担当プロデューサーになるための試金石ってことで、社長の許可ももらってある。
ただ一つだけ条件があるんだが……どうだ、やってみたいか?」
「勿論です! 是非やらせてください。どのような条件でもがんばりますから」
「よし、じゃあやらせてくれたらやらせてやる」
「……は? あの、よく聞えなかったのですが」
「やらせてくれと言ったんだがまあいい、番組には毎回ゲストを呼ぶことになっていてな、
初回は876の三人組だ。秋月涼って律子の従弟なんだってな」
「プロデューサー殿……一体何がいいたいんですか?」
「百聞は一見にしかず、まあこれを見て考えてくれたらいい」

俺はDVDプレーヤーにディスクをセットすると口を閉じて律子を見つめる。
律子は怒りの表情もあらわに視線をぶつけてくるが、画面に映像が映し出されると
仕方無しに向き直る。もはや見慣れた学校プロジェクトの教室セットにいるのは春香や
千早たち高校生組と先輩アイドルに囲まれて落ち着かない様子の秋月涼だった。

「将来が楽しみな素材だよな、涼ちゃんって」
「そうですか。でも涼との関係はあくまでプライベートですから」
「プライベートの関係? なんか意味深だな」
「さっきからなんですか、お、怒りますよ? プライベートというのは親戚関係だからです」

強い口調で言い返すが、俺と画面で揺れ動く視線を見れば律子の動揺は明らかだった。
画面の中では何かのリハーサルなのか、制服姿のアイドルが笑顔で涼を取り囲んでいる。
一見すると和気藹々とした撮影風景のようだが、俺がボリュームをあげてやると
律子は言葉を失い、ただただ呆然としたまま画面を見つめるだけだった。



秋月涼をゲストに呼ぶ話は本当だが、例の学校セットにリハーサル名目で集めたのは
律子に見せている映像を撮るためだけである。
まなみという涼の女性マネージャーは“保健室”のセットにいて画面には映っていない。
媚薬を仕込まれ犯されながら、彼女がうわ言のように涼の名前を呼び続けていたのも
撮ってあるから必要があれば律子に聞かせてもいいだろう。

ゲストに876の三人を選んだのは秋月涼と絡めて律子を堕とす布石だったわけが
彼女らが新人アイドルとして頭一つ抜けていたことも理由であり、その時点で俺は
うかつにも秋月涼が男であることに気付いていなかった。
876プロにゲスト出演の承諾を取ったあと、律子の名前にかこつけて秋月涼だけ呼び出し
プレイルームに連れ込んだ俺は、例によって媚薬を仕込んで軽く酔わせた状態にした。
ベッドに並んで座り肩を抱き、さりげなく胸に触れたときにもまだ気付かなかったのは
特注パッドの精巧さのせいだが、とろんとした目とろれつの回らない口で懸命に抗う涼に
嗜虐心を触発された俺は着衣のまま犯してやろうと下半身を脱がし……そして対面した。

少年らしいピンクがかった清潔感漂うペニス、それを可愛いと感じたのは男としての裸を
さらしてなお中性的でつるんと綺麗な体のせいだと思いたい。
もし俺も何かの媚薬を決めていたなら、過ちを起こしていたかもしれない。


媚薬から覚めた後、涼は吹っ切れたように事の顛末を喋ってくれた。
小学生の頃律子に遊ばれるようになり、精通が始まる前に童貞を奪われたこと。
中学生なり男らしさが目立ち始めると、女装や化粧で女の子として扱うようになったこと。
それが女装アイドルになるきっかけだそうだが、その頃からプロデューサー志望があった
律子は男の格好で女の子“涼”に無理矢理関係を迫るという行為が好みらしい。
それを聞いて先日ラブホテルで見た二人の姿に合点がいったと同時に律子を攻略する
計画に大体のメドをつけた。

俺は秘密保持と涼が男性アイドルに転身するときバックアップすることを約束し、
交換条件として俺の計画に協力することを誓わせた。
さすがに765のアイドルたちとセックスすると聞いたときには驚いていたが
逞しい男になるための修行だと丸め込んで納得させた。
その第一弾が今律子に見せている映像である。



詰襟の学生服を着た涼を取り囲む765プロのアイドル達。
セーラー服の千早、ブレザーの雪歩と響、なぜか体操服にブルマの春香。
男物の制服にネクタイ姿の真は涼よりも男らしく見えるが、誰が最初に涼の相手を
勤めるかの相談が始まった途端、顔を赤くして雪歩に先を譲ろうとしている。
千早、響もお互いに先を譲り合っているが、好奇心に満ちた目が何度も涼に注がれる
のは隠しようがなく、見かねた春香が涼に誰としたいかストレートに聞いてみるが
一通り顔を見回してから申し訳なさそうな顔を俯ける。

「なあ律子、最初は誰だと思う?」
「し、知りませんそんなこと……」
「大事な従弟を盗られてお怒りか? こっちはこっちで楽しめばいいじゃないか」
「まだ返事したわけじゃありません! 大体……仕事のために体を張るだなんて」
「お互い身内みたいなもんだから頑なになるなよ。この子たちを見習えばどうだ?」

律子の隣に腰を移すと肩に手を回し抱きよせる。
ささやかな抵抗も実際は形ばかりのもので、俺の手が乳房を掴むと押し返そうとする
力は徐々に緩み、熱い溜息が漏れ始める。

画面の中ではくじ引きで先鋒に決まった千早が頬を染めながら下着を脱おろしている。
そして春香たちに導かれる仰向けになった涼に跨るとスカートで隠れた下半身をゆっくり
降ろしていく。最初は遠慮がちに腰をこすりつけているだけだったが、涼の準備完了を
感じ取ると周囲の視線も気にせずスカートをまくりあげ、涼の勃起を握ってあてがうと
自らの中に導いていく。
馴染ませるような軽い動きが徐々に深くなり、いよいよ最後まで腰を降ろしきった時、
千早は悲鳴のような鋭い喘ぎを発して軽く体をのけぞらせる。

「あは、千早ちゃん……いくの早いよ」
「ち、違うの、まだ……秋月さんのが凄く固くて、中、ごりごりって当たって」
「気持ちいいんだ、プロデューサーのと違う?」
「わからない、でも凄いの、奥、やだ……止まらない、あぁ、あっ!」

「見てみ、あの千早が雌の顔で夢中で腰振るんだから涼ちゃんて凄いんだな。
千早のグラインドに合わせて腰、突き上げる動きにテクニックを感じるな」
「なんで私を見るんですか」
「いやな、あの年で中々ああいうのも出来ないことだからな」

画面の中では夢中でセーラー服を脱ぎ捨て全裸になった千早が長い髪を振り乱しながら
狂ったように腰を上下させている。おせっかいな春香が涼の手を千早の可愛らしい膨らみに
あてがってやると、千早は涼の手をしっかりとつかみ、やがて腰をこすりつけるように動かすと
涼が達する前に早々と絶頂に駆け上ってしまう。

春香と響に抱えられた千早が脇にどかされると、二番手らしい春香がてらてらと濡れ光る
涼の勃起に舌を這わせ始める。

「んー、これは本気汁の味だね。確かに千早ちゃんのいうとおり凄く固いよ……
プロデューサーさんのよりも明らかに。さ、涼ちゃん……綺麗になったところで
どういう体位でしたい?」


「アイドルが本気汁とかいうなよな、どこで覚えてくるんだか。それになんだ、
俺より固いとかいってくれちゃって」
「し、知りませんよそんなこと」
「どうだ、せっかくだから律子の手で確かめてくれないか?」

返事を待たずズボンの前を開いてとっくに勃起している怒張を露にすると
千早の痴態のせいで先走りの量が半端ではなく、砲身全体がぬめるように光っている。

「しょうがないですね……手だけですから」

しなやかな手が勃起にからみつき、先走りをローションがわりに柔わらかくしごかれる。
涼を相手に覚えたで手技は確かなもので、的確に男の感じる場所を責めてくるから
早々とケツのあたりがこそばゆくなり射精感がこみあげてくるが、意図的なのか無意識か
緩急をつけた動きが焦らしてくれるため、生殺しのような快感に苛まれていく。

「春香が立位とは珍しいな」
「……もしかしてプロデューサー殿」
「もしかしないよ、765のアイドルはみんな俺の女だから」

片足を涼に抱え上げられった固い勃起を受け入れた春香はしっかりと涼にしがみつき
舌を絡めあう口付けを求め、キスの合間に嬌声と涎をこぼしながら徐々に高まっていく。

「す、凄いね涼ちゃん……千早ちゃんのいってたとおり、ガチガチに固いよ、
中こすられるぐりぐりがやばいって、あっ、また、きそう……ね、涼ちゃんはどう?
いきそうだったら出しちゃっていいからね、あぁ、あん、だ、だめぇ、いっちゃうよ」

「なあ律子、涼のって本当に俺のより固いのか?」
「私が涼と何かしている前提ですか、それって」
「なんで千早が騎乗位を選んだと思う? それと涼のあの格好」
「……つまりプロデューサー殿は全てしっている、そういいたいんですね」
「別に責めているわけじゃないさ、俺はただ律子ともやりたいと思っているだけで」

律子は無言で画面に向き直るが、手の動きはそのままだ。
頭の中ではきっと行為に踏み切るための合理的な理由を考えているのだろう。
ほどなく春香も涼をいかせることなく昇天させられ、千早の隣に横たえられる。

好きなだけ中に出していいと伝えてあるが、遠慮して射精をこらえているのだろうか?
全員まとめて相手できるよう強精薬を与えておいたせいかもしれないが、もしかしたら
可愛らしい顔に似合わず絶倫なのかもしれない。


それまで余裕のあった涼が顔をこわばらせたのは次の相手が世話になっている真であり
彼女が告げたリクエストは俺すら想像できなかった内容だった。

「嫌がるのを強引に、というより無理矢理させられる……か。涼ちゃんにできるかな」

律子にそう呟いたものの、俺は涼の攻めが上手くいくのを確信していた。
事前に真の扱い方を教えていたのもあるが、男らしくなりたいという願望をかなえるため
自らの手で乗り越える壁が真であることは涼自身が一番よくわかっている。

「真さん……いや、真。僕のを咥えて。口できれいにしてくれ」

そういうと引き寄せた真の肩を押し付けて自分の前に跪かせる。
真の唇が春香の愛液に塗れたままの涼自身を包み込むと、その頭を抱え込んで
喉奥に達するまでぐいぐいと押し付けていく。
軽くえづきながらも懸命に口と舌の奉仕を始める真を見て涼の表情が元通りになる。

「さて律子さんにもしてもらおうか」

ソファーに並んで座る律子の上体を無理矢理俺の股間に屈みこませると
彼女は大した抵抗も見せず俺の勃起に唇をつけた。
涼相手に経験は積んだとしても、技巧というには程遠い素人のようなしゃぶり方。
だが無理じいされ涙目の律子によるぎこちないフェラチオは嗜虐心を刺激される。
画面の中の涼のように。
やがて真相手のイラマチオで昂ぶった涼は真を床に押し倒すと乱暴な手付きで
ネクタイを引きむしり、シャツのボタンを外して乳房を剥きだしにする。
ズボンとショーツをまとめて引きずり降ろし、大きく足を開かせてから自分も全裸になると
真の両足を抱え込み、そのままずぶりと反り返る勃起を真の膣に突き刺した。

今回初めて見せた涼主導のセックスは逞しい雄そのものだった。
動きに制約のない正上位で真を犯す涼の腰は強靭なバネが仕込まれているよう
激しく前後し、抜き差しされるたび固く反った剛茎で膣を抉られる真は喘ぐどころか
呼吸をするだけで精一杯らしい。
順番を待つ雪歩と響はあまりの凄惨さに床にへたり込んでただ見守るだけだし
意識を取り戻した千早は二人の交わりを見ながら自分の指で愛撫を始める。
それを見た春香が千早に襲い掛かり69の体勢を強要し、画面の中は肌色が
絡み合いカオスのような状況になる。


俺の股間に顔を埋めたままフェラを続ける律子も、自らの行為と耳から聞える嬌声で
出来上がってきたのだろう、いつの間にか自らの手で慰め始めている。

「欲しけりゃいつでもいってくれ」
「……意地悪ですね、プロデューサーは」

律子が口を離して顔を上げると、丁度涼がこの日初めての射精に至るところだった。
真の両手をおさえつけながら唇を重ね、腰をたたきつけて最奥まで侵入したところで
動きが止まり、かすかに涼の体が小刻みに震える。

「でてる、涼の精液がボクの中に……あぁ、凄くたくさん出されてる」
「真さん、受け止めてください。これがボクの気持ちです」


小休止の間、雪歩がかいがいしく二人の股間を舌で舐め清め、真の膣から涼の精液が
溢れてくると、それも音を立てて吸い上げて飲み下していく。
その間、律子は無言でスーツを脱ぎ捨て、ブラを外して豊満な乳房をさらけだすと
重く湿ったショーツをはずかしそうにソファーの下に放り込んで俺の前にたつ。
立ち上がり抱き寄せると優しく唇を重ねる。

涼は机に突っ伏した雪歩の後で白桃のような尻を撫でさするってから、おもむろに平手で
打ちはじめたのを見て律子にも同じ姿勢をとらせる。
そして涼と同じタイミングで後から挿入すると、画面と同じタイミングで抽送を繰り返す。
涼がラストの響を膝に抱えて対面座位で翻弄しはじめると、俺も同じように律子を抱え
今度は優しくささやきながら少しづつ律子を絶頂に追い詰めていく。

「涼のもいいけどあなたのも太くて長くて気持ちがいい」
「プロデューサー殿の精液、いっぱい中にだしてください」

そんな台詞を言わせて満足すると、もはや用のなくなったDVDを停止させ
繋がった律子を抱え上げて布団が置いてある仮眠室に連れて行く。


布団に横たえた律子に覆いかぶさり、もう一度仕切りなおしのキスを求めると
それまでは幾分かでも経験を感じさせるようなキスだったが、唇を貪りあった次に
舌を絡ませようとしたところでかすかなぎこちなさを感じ取る。
恐る恐るといった感じで舌を絡み合わせる律子だったが、すぐにコツをつかんだらしく
口の周りを濡らしながらぴちゃぴちゃ音を立てる。
俺は律子の口に唾液を流し込みながら手を胸に伸ばした。

「……あっ、や、優しくしてください」

懇願するような眼差しの陰にちらつく雌の媚態、それが俺の嗜虐心に火をつけた。
柔らかく豊かな生乳を鷲づかみにし、少し乱暴に揉み始まる。

「やぁ……乱暴なのは……」
「望んだのは律子だろ」
「でも、あぁ……プロデューサー、お願いだから」

汗ばんでしっとり潤んだ肌に手のひらが吸い付くような感触。
俺は律子の懇願を無視して弾力的な乳房をこねる様に揉み続ける。
弱々しい抵抗の声は唇で塞ぎ、身もだえする体には腰を押し付ける。
そうして時間をかけて乳房を責め続け、律子の体をさらに熱く昂ぶらせ
抵抗する気力を失わせたところで足を広げ、蛍光灯の明りの下で
その全容を目の当たりにした。

アイドル時代にグラビア撮影の現場などで見知った律子の肢体だが、水着があるのと
ないのでは天と地ほどの違いがあった。赤く充血して尖った乳首は女の勃起そのもので
深い谷間に流れる汗の雫は淫靡さを醸しだしている。

「いやらしいおっぱいだな、律子」
「そんなこと言わないで……はずかしいです」
「じゃあもっと恥ずかしい目にあわせてやろうか?」

従姉の立場を利用して、さんざん従弟の涼をいたぶってきた律子。
一通りセックスを経験しているつもりでも俺から見れば幼いままごと同然だったからこそ
大人のセックスを教えてやるのが俺の務めというものだろうし、それぞれに見合った相手と
満足なセックスができれば、二人の秘めた関係には自然と終止符が打たれるだろう。

俺は剥きだしにした怒張を顔の前に突きつけた。
先ほどのように躊躇いながら咥える律子に、今度は言葉で舐め方を教えていくと
物覚えのいい彼女はすぐに覚えて我が物にしていく。
一通りのことを教え込んでフェラを切り上げると、布団に寝かせて足を開かせる。
指でふっくらと熱い律子の花びらを撫でながら反応を窺うと、今から始まる行為に向け
本格的にスイッチが入ったらしく腰がゆるやかにうねり始める。

「あっ、んっ、プ、プロデューサー、あぁ……そこは、やぁ、あん、そ、そんなの……」
「また欲しくなってきたか?」
「いやぁ、そんなこと……お願いだから焦らさないで」
「涼より俺の方がいいと認めたらこいつをくれてやるが」
「プロデューサーの大きくて太いの入れてください! 涼とするより気持ちがいいから!」

その言葉を引き出すと、俺は躊躇うことなく律子の膣に限界まで勃起したものを打ち込む。

「いくぞ、律子」
「プロデューサー……仕事のことも、約束ですよ」
「もちろんだ、律子もたった今俺の女になったんだからな」
「あっ、あぁ……プロデューサーのが奥にあたってる」

それをきっかけとして、体の奥からこみあげてくる絶頂の波をうけながら
何度も喘ぎ、叫びながらついには自ら腰を使い始めるようになる律子。
そして最後の大波にさらわれる瞬間、膣全体でぎゅうぎゅう締め付けてくる感触に
たまらず俺もたっぷり精液を放ちながら、そのまま気を失った律子を抱きしめながら
布団の上に轟沈して果てた。

程よく肉が乗った柔らかな肢体。
交わるごとに反応が鋭くなり、開発していく楽しみすら感じられる。
そんな律子を夜が更けるまで何度も犯し続け、最後には口内の発射をせがむ
彼女に止めの一発を飲み干させてその夜の饗宴は終わりとなった。


律子編 おしまい

第13章 美希編(補遺)

注意書き:特になし

第13章 最終編 (5章美希編 補遺1/2)

“トップアイドルになったら美希の初めてをハニーにあげる”

あの夜交わしたそんな約束を律儀に守って未だ処女のままでいる美希だが
ボディタッチやハグなどは挨拶同然らしく、会えば人目かまわずまとわりつくし
事務所で二人きりの時などはキスをねだって離してくれない。
もちろんキスだけで済むわけもなく、舌を絡めあうディープなキスを交わしているうち
こっちもその気になって胸から下半身へと愛撫の手を伸ばすことになる。
乳房を揉まれるのはまだくすぐったいようでもアソコの方は処女とは思えない反応で
たっぷり湧き出した熱く粘っこい愛液がすでに下着に染みわたっている。
遠征先のホテルでは一緒に風呂に入り、そのまま全裸でベッドになだれこんだ挙句、
際どい愛撫にメロメロになりながらも挿入を仄めかした途端に腰が引けてしまう。
だから美希の性器に触れるときはソフトな愛撫を心がけているが、指を秘裂の間に
滑らせただけで体が硬くなるし、試しに俺の勃起を触らせたときも同じような反応を
したところを見れば挿入を怖がっているのかとも思う。
美希の心は成熟した体ほど大人ではない、それがセックスを求めてこない理由なのか。

アイドル全員を女にするという目標が達成目前でおあずけを食わされているとしても
決して焦るまいと逸る心を戒めていたのは、他ならぬ美希のこと、無理強いは絶対に
上手くいかないという確信があったからだが、その一方で夢物語を実現する最後の一人が
美希であることに達成意欲を掻き立てられてもいた。
歌、ダンス、可愛さ、美貌、キャラ。いずれ劣らぬ逸材ぞろいの765プロではあるが
総合力で見れば美希こそが当代を代表する“トップアイドル”ではないだろうか?

そう、あの夜交わした約束、“トップアイドル”という点では既に約束を果たすのに十分な
成果を上げているのは他ならぬ美希だと思っている。
アイドルアワードをはじめとする芸能関係以外も含めた数えきれない受賞の数々、
テレビ番組やCMの出演数は国内アイドルでは断トツだし、ハリウッド映画への出演も
脇役ながら内外から多数の賛辞を集めたが、それでも美希が不十分だと思っているなら
彼女を満足させるこれ以上の実績を俺はまるで思いつかない。
美希をその気にさせる鍵が分れば、俺自身大きな壁を乗り越えられる気がするが
どうすれば美希の心をセックスに向わせることができるのか、その糸口すら掴めない。
やはり美希の心が未熟なせいなのか?

だが美希が本当に欲しかったものは、大それた賞賛でも栄誉でもなんでもなかった。
女の子らしい、ささやかで可愛らしい願いだった。



バースディライブの打ち上げの後、例のペントハウスに向ったのはライブ成功のご褒美に
美希が望んだためだった。流石に11月末ともなれば高層階の吹きさらしは肌寒いどころ
ではなかったが、美希はお構いなしに全裸になるとタオルも巻かずジャグジーに向う。

「お湯につかっていればあったかいの」
「でも顔が寒いぞ」
「じゃあミキがあっためてあげるね」

美希はそういうと俺の膝にまたがり、頬を両手で押さえて唇を重ねてくる。
小鳥が啄ばむような軽いキスをチュッと音立てながら何度も繰り返すのは
美希の機嫌がいい証拠である。
焦れた俺が舌を伸ばすと唇を離し、少し怒った顔を見せて頬や鼻に唇を移す。
観念した体で目を閉じると美希の唇がさっきよりも強く押し付けられ、ようやく美希から
舌が差し込まれ口内をさまようのを好きにさせておく。

「ハニーはエッチだね……」
「しょうがないだろ、体は正直なんだ」

美希が俺にしがみついているため対面座位のようなポジションのせいで
柔らかい肉襞の刺激を早とちりした俺の愚息はギンギンに勃起している。

「ハニーはミキとエッチしたい?」
「あ、ああ……」
「約束はちゃんと覚えているよね?」
「当然だろ」
「うん、そうだね。今までミキとエッチなことしても最後の一線は越えなかったもん」

美希は不意に体を離すとジャグジーから出て二歩、三歩とあるいてから振り返る。
水滴が滴る裸身が夜風を受けて水蒸気となり、それが都会の夜景を受けて
妖しいオーラをまとったように見える。

「ねぇハニー、ミキはトップアイドルになれたって思う?」
「俺は美希より凄いアイドルなんて思い浮かばない」
「それってミキが一番ってこと?」
「いいから湯に入りなさい、風邪ひくぞ」
「ちゃんと言って、ミキが一番だって」
「美希は立派なトップアイドルだ」
「ハニーの一番?」

その言葉を聞いてようやく俺は美希の真意を悟った。
他の誰よりも一途に、俺との約束を果たすために全力でアイドルに取り組み
贔屓目なしに見ても当代では文句なしのトップアイドルになった美希。
そして俺自身も全力で彼女をサポートしてきたのは、そんな美希の気持ちに
感化され、知らぬ間に美希のことを一人の女として愛するようになっていたから
ではなかったか。
だからこそ何度も機会がありながら、ついぞ美希がそれを望むまで
その処女を大切に守ってきたのではないか。

「美希……美希は俺にとって一番大切な存在だ。だから俺のものになってくれるか?」
「う、うん……いいよ、約束したもんね。ハニーにミキの初めてをあげるって」
「ああ、そうだ。美希は俺のものだ」
「来て、ハニー……」

俺もジャグジーから出ると、美希を抱きしめ唇を重ねる。

「ハニー、あったかいの」
「これからもっと熱くしてやるよ」
「やん、ハニーったらやっぱりエッチなの」
「それより美希、怖くないか?」
「へーきなの……でもね、ハニー……優しくしてね、痛くても我慢するから」
「こ、ここでいいの?」
「うん……ほら、星空が凄く綺麗なの」

抱きしめた美希をウッドデッキに敷いたマットに横たえるとゆっくりのしかかる。
何度も繰り返してきた愛撫を終えた頃、美希の体は充分温まりそして潤っている。
俺は小さく震える美希の足を大きく割り開くと、ぴったりと閉じあわされたままの
ピンク色の美唇にそっと勃起の先端を押し当てる。

「美希、愛してる」
「ミキもだよ、ハニー、大好きなの」

破瓜の瞬間こそ痛みに顔をしかめた美希だったが、やがて俺の物を全て受け入れると
全身で雌としての反応を現しはじめる。
そして俺が果てる直前、稚ないながら絶頂らしき感覚を掴んだらしい美希が
懸命にしがみついてくるその中に俺はたっぷりと注ぎ込んだ。

「ごめんな美希。痛かっただろ」
「ううん、ミキはへーきだよ」
「でも入れたときに涙流してた」
「あれは嬉し涙なの。これでハニーと一つになれたってと思うと泣けてきたの」
「そうか、俺も嬉しいよ。美希を俺のものにできて」

その時になって美希の鳥肌に気付いた俺はお姫様だっこで抱え上げると
ジャグジーに入って膝にのせる。

「……ねえハニー、何回くらいしたら気持ちよくなれる?」
「さっきの調子ならすぐ慣れると思うけど、まだ痛むはずだから無理はするなよ」
「ミキならへーきなの。ね、触ってみて?」

美希は俺の手首を掴むと女になったばかりの秘部に導く。
人差し指でそっと中を探ってみると、やはり痛みがあるのか美希が顔をしかめる。

「ほら、痛いだろ」
「慣れると痛くなくなるんだよね」
「こら、お風呂の中で、ちょっと待て、あっ……」
「んふ、入っちゃったね」
「待て待て、ゆっくりだぞ、そう……ゆっくり腰を下ろして」
「さっきのハニーはケダモノのように荒っぽかったのにね」
「……すまん」
「いいよ、それだけミキに夢中になったってことにしてあげるの」

そうこうするうち根元まで膣内に没入すると同時に美希が深い溜息をつく。

「どうだ、痛みは?」
「動かなかったらへーきかな」
「慣らすためしばらく動かずにいよう」

そういったのは確かに慣らすためだったが、美希の感触に戸惑っていたのもあった。
膣に包まれた愚息に伝わる処女特有の狭さときつさだけだはない奇妙な何か。
あずさや貴音に感じた生き物のような蠕動のなまめかしい感触。
千早や真に感じたぎゅうぎゅうと愚息を締め付けるきつさ。
あるいは春香の奥を突き上げるときに感じる数の子のような感触。
その全てを足してもまだ言い表しようのないのが美希の中であり
手持ち無沙汰になった美希が唇を絡めながら舌をさしこんできたとき
俺は卒然とその正体を悟った。

体が合うんだ、俺と美希は。

抱き合って体を重ね一つになる、それが文字通りに感じられるほど
美希の中は俺にぴったりと重なり、溶け合ってひとつになってしまえば
神経まで交じり合ったように美希の感じている様子がはっきりと伝わる。

「ね、ハニーとミキ、ひとつになってるの」
「美希にもわかるのか」
「うん……ミキの中でハニーのことがはっきり感じ取れるの」
「俺もだ、美希が少しづつ感じ始めてるのが分るぞ」
「もう全然痛くないの。動いてもいい?」
「ああ、でも最初はゆっくりとな」

俺は片手を美希の尻に回して動きを誘導する。
美希はそれに従いゆっくりと腰をあげては沈めるのを繰り返す。
繋がった性器の感触はさらに鋭敏になり、五体の全て、感覚の全て、そして心も全て
美希とシンクロしながら動きは激しさを増していく。

「あん、すごいの、ハニー……、こんなの凄すぎて、ミキおかしくなっちゃうよ」
「いいんだよ美希、感じるままに」
「やぁ、ダメぇ、もういっちゃいそうなの、でも体が止まらないの……」

こんなに素晴らしい交わりを続けるのにジャグジーの中は不自由すぎる。
美希と繋がったまま立ち上がると、抜けないようにしっかり抱きしめながら
ペントハウスに足を向ける。
そしてびしょ濡れのままベッドに倒れこむと、今度こそはと腕によりをかけて
美希を責め続け、時には攻守交替で美希に攻めをまかせながら明け方まで
交わりを続けた。

数え切れないほど注ぎ込んだおかげで、最後の射精を終えたあとには
引き締まった下腹部が膨らんで見えるほど美希の膣内は精液で満たされていた。


美希編補遺 おわり


最終章


「美希ちゃんの勢い、凄いですね。次のアイドルアワード獲得は間違いないですね」
「“覚醒”した美希は強いですね。他の子たちも頑張っているけど総合力では美希が
頭一つ抜けている感じです」
「ふふっ……お仕事の方も随分と忙しくなりましたから」

所属アイドルが全員Aランクに到達し、生っすか組はSランクすら目前と言われている。
他のメンバーも映画やドラマの主演、数々の受賞、テレビの冠番組獲得など活躍を
数え上げればキリがない。

「小鳥さんと律子のサポート、助かってますよ」
「お上手ですね。私なんて大したお手伝いできていないのに」
「そんなことありませんよ。今夜だって……あ、もうこんな時間じゃないですか。
電車が無くなる前に上がってください」
「あらあら、冷たいんだ……こんな深夜に私一人帰らせるつもりですか?」

背後にたった小鳥さんが肩に手をおき軽くマッサージされる。
このところ多忙過ぎて誰ともセックスをしていないせいで、いつもならそう意識する
ことのない彼女の体臭だけで下半身に血が集まってくる。

「ありがとう小鳥さん、交代します」
「いいんですか……終電がそろそろ、あっ、そこ、気持ちいいわ」
「じゃあ、こういうのは?」

しばらく首筋や肩の凝りをほぐしたあと、隙を見てブラウスのボタンを外すと
そのまま胸元に侵入させた手で生乳を包み込む。

「あん、プロデューサーさんたら……そこは凝ってないのに」
「でもしばらくぶりじゃないですか、ほら……乳首だってもう立ってますよ」
「やぁ、あっ、あん……また上手になってません? 揉まれるだけで感じちゃいそう」

乳房を揉む俺の手を押さえながら、首を曲げて俺を見上げる小鳥さん。
その濡れた唇に誘われるままキスした途端、ぬめった舌が絡み付いてくる。
そうなればもう余裕を見せるどころでは無く、このまま脱がせてしまおうかとも思ったが
ソファーしかない事務所では充分に楽しめるわけがない。

「どうせならこのままホテル行きませんか? 飲んで、食べて……それから」
「あら、こんな風に火をつけておいて焦らす気ですか?」

言いながら彼女は自分でボタンを外してブラウスを肌蹴てしまう。
大人っぽい黒と乳房の白さのコントラストに目を奪われ欲望が加速する。
ブラを外そうとする俺を制して小鳥さんが立ち上がった。

「ソファーで待っててください、戸締りだけ確認しておきますから」



蛍光灯が消え非常灯の明りだけになっても、ブラインドの隙間から入ってくる街灯が
小鳥さんのぬめるような裸身を妖しく浮かび上がらせる。
施錠のついでに全てを脱ぎ捨てたらしく、太ももの内側には夜目にも分るほど濡れて
光る筋が数と量を増していく。
慌ててネクタイを緩めシャツを脱ぐ俺の前に跪くと、ベルトを緩めて股間がむき出しにされる。

「うふふ……しばらく見ない間に随分と成長しましたね」
「成長って何が?」
「もちろんこれです。私が思った以上に……楽しみだなぁ」

次の瞬間には勃起全部が小鳥さんの口に飲み込まれ、亀頭に舌が蛇のように絡みつく。
今まで相手にしてきたアイドルたちとは比べ物にならないテクニックのおかげでいきなり
射精感がこみ上げてくるが、彼女の指が根元の一点を押さえるだけでせき止められる。
それでも溢れて止まらない先走りをじゅるじゅると音たてて啜りながら、舌と唇の刺激で
これ以上ないくらい俺の愚息は昂ぶっていく。

「一回出しちゃいましょうかね……焦らすの可哀相だし」
「こ、小鳥さん……早く」
「あん、そんなに焦らないで。私だって待ちきれないのだから、ね?」

口を離し膝の上に跨ると、ゆっくり腰を下ろしていく小鳥さんの熱く湿った雌孔が
俺の勃起を包み飲み込んでいく。

「あっ……前より逞しい、中ゴリゴリされて気持ちいいわ」
「小鳥さんのマンコも気持ちいいです、ぎゅうぎゅう締め付けてきて」
「うふ、もう我慢しなくていいのよ……たっぷり頂戴」
「うっ、うぁ、あっ、我慢なんて、できな、い……いく、いくぞ小鳥!」

跨って腰をくねらせる小鳥さんを抱きしめると、子宮の中まで貫く勢いで腰を突き上げ
そこで射精の引き金を引いた。

「あん、いっぱい出てる……プロデューサーさんの熱い精液がドクドクと……」

何度も脈打ち精液を出したあとも小鳥さんの膣は生き物のように蠕動を続け
筒に残ったものも絞りあげると口を開いた子宮が吸い上げ飲み干していく。
短時間ながらあまりに濃い交わりのおかげで消耗した体をソファーに預けると
目を開いた小鳥さんが妖艶な笑みを浮かべ唇を奪われる。

「一回くらいじゃ終わりませんよ、プロデューサーさん。でもその前に……」

振り返った小鳥さんに釣られて視線を向けた先に……

「あぁ、そのまま楽にしてくれたまえ」
「社長……まだ始めたばかりで一回しかしてないのに」
「済まないね、待ちきれなくてつい。私に構わず続けてくれたまえ」
「でも社長、その前にプロデューサーさんに説明して上げたほうがいいんじゃないですか?」
「ん? それもそうだな」

◆2

高木社長は向いのソファーに腰をおろすと、俺に跨り繋がったままの小鳥さんに
愛おしそうな視線を注ぎながら口を開いた。

「私は若い頃からアイドルの原石を見出す力には自信があってね。100年に一人という
逸材を発掘して新人アイドルとして売り出した子が大当たりして有頂天になったものさ。
だが思ったほど人気は伸びず、勢いが止まれば凋落は早かった。
がむしゃらに仕事に打ち込んでも結果は出ない。自分にプロデュースの才能が欠けている、
その現実に目を向けることができなかったのは若さ故の過ちなんだろうな。
だけど私は諦められなかった。どうしても自分の手でトップアイドルを生み出したい……
思いつめた私は悪魔に魂を売ることにしたわけだよ」
「あ、悪魔ですか?」
「その通り。望みを叶える代償に悪魔が要求したものは……あまりにも理不尽だった。
手塩にかけて育てたアイドルを自分の手で陵辱しろなど。だが野望に取りつかれていた私は
悪魔の囁きに負けてしまった」

その時小鳥さんの膣が軽く俺を締め付けたのをきっかけに、ゆるやかに腰を使い始めた
その姿を社長は微笑みながら見つめている。

「悪魔の取引とはよく言ったものさ、確かにトップアイドルを生み出す事はできた。
だが……それは私が思っていたのとはまるで違った方法だったのさ」
「社長、どうして俺にそんな話を?」
「まだ気付かないかね、君は?」

小鳥さんのうねりが大きくなると同時に、顔を持ち上げ唇が重ねられる。

「その悪魔は人から力を吸い上げ、それを別の人に違う形で注ぎこむことができた。
それは単に取引の結果なんかじゃない。与えた力を使わせることでその何倍もの力を
回収するのが目的だったんだ」
「もしかして、その力というのは……俺のプロデュース、なんですか?」
「ああ、その通りだよ。私が見出した13人の原石、それを見事にトップアイドルに
仕立ててくれた。その力こそ私が望み手に入れたかったものなんだよ。
全員がAランクアイドル、さらに伝説といわれたSランクすら生み出してくれた。
形は違っても私の望みは果たされたのだよ、ははははは」
「じゃあ、今まで俺がしてきたことは……一体」

「うふふふ、そんな顔しないでくださいプロデューサーさん。
社長は望みが叶い、アイドル達はみなトップアイドルになれたのよ。
それにあなただって並みの男が望んでも成しえないことを成し遂げたのよ?
みんなが得をして、損した人は誰もいないのだから……」
「音無君の言うとおりだよ、君。さ、どんどん注ぎ込んでくれ給え!
そして私にさらなる力をもたらしてくれ!
トップアイドルを生み出すだけでは飽き足らない、私の、いや私達が育てたアイドルで
芸能界をさらに輝かせたいのだよ。そのためにはまだまだ力が必要なのだよ。
次のプランはもう決まっているんだ、アイドルスクールの有望株を何人も集めて
ライブシアターで彼女達を育て、売り出すのはどうだね?
ほかにもまだある、ユニークな才能を多数集めたよそのプロダクションと手を組む
というプランも考えているんだ、君も忙しくなるぞ」
「うふふ、プロデューサーさん大変そう……でも大丈夫ですよ。
あなたには素晴らしい力をたっぷりともらうのだから、お返しにもっと凄い力をあげないと。
だから頑張っていっぱい楽しませてくださいね、高木社長もお待ちかねだし……」
「小鳥さん……あ、あなたがアク、んむ!?」

侵入してきた舌に言葉を閉ざされ、さらに締め付けを増した膣の快感が思考をぼやかす。

「スクールの子達も皆可愛い子ぞろいだし、提携プロジェクトは何十人規模なんですって。
もう考えただけでいっちゃいそうなくらい素敵な計画だと思いませんか?
社長とプロデューサーさんのおかげで永遠の若さが……あっ、そこよ……
奥まできてる、またいっぱい出していいのよ……」

たまらず二発目を発射した、というより吸い出されたというべきか。
貪欲な子宮が口を開いて亀頭から直接白濁を飲み干されていく。
快感に痺れた頭にはもう思考能力は残っていない。
二度の中出しに満足した小鳥さんが俺から離れ社長に近寄るのを霞んだ目で見守る。
黒光りする社長の逸物は年齢を考えれば驚異的な剛直ぶりを発揮しているらしく
後から見る交合部分は張り裂けそうなくらい拡がっている。
真っ赤に爛れたオマンコに黒紫のチンポが抜き差しされる様子をみながら
再び漲った力のやり場を求めて立ち上がると、ゆっくり二人に近づいていく。
意図を察した高木社長が体勢をずらしてくれたのに感謝しながら
俺は空いている後門に勃起を添えると、小鳥さんの腰を掴んで一気に押し込んでいく。







◆3 フィナーレ

高木社長もタフだったが、小鳥さんはそれ以上に底なしだった。
あの夜、明るくなるまで男二人を休む間もなく相手にして、注ぎ込まれる夥しい
精液を一滴残らず飲み干し、吸い上げて己の糧にしたのだろう。
朝日を浴びた彼女の姿は二十歳そこそこの若く初々しい姿をしていた。

高木社長はその朝から精力的に飛び回り、昨夜語っていたライブシアターの実現に
向けてあちこちと話をまとめつつあるし、俺の方も敏腕プロデューサーの肩書きを越え
いまではアイドルの支配者、アイドルマスターとまで言われ始めている。

今日もシアター一期生となる候補生達と面接の予定であり、既にその中の数人には
将来の765プロを担うべき逸材と目星もつけてある。
シアター完成の暁にはまっさらなステージで彼女達の流す体液により杮落としをする
ことになっている。

近いうちに提携が正式発表されるシンデレラプロジェクトのメンバーと765プロとの
合同レッスンも間もなく始まる予定で、俺の下半身は今以上に忙しくなるが、
授けられた力はさらにパワーを増しているから毎日女の子を相手にしても充分だ。

アイドル戦国時代と呼ばれている今、俺は高木社長と一緒に革命を起こして
新たなるアイドルの時代を築き上げるため今日も走り続ける。


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