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手に花束と一本のボトルを持った一人の男が、マンションのドアブザーを押した。
ネクタイを少し気にして、頭を撫でているうちに中からドアが開かれた。
「あ、いらっしゃいませ〜、プロデューサーさん。時間どおりですね」
「こんにちは、あずささん」
男は中から現れたあずさに、手に持った花束とボトルを差し出した。
「これ、たいしたものじゃないんですけど」
「まぁ〜、ありがとうございます〜。それじゃ、中へどうぞ〜」
そこは男が以前にも一度訪れた部屋だった。
「おじゃまします。やっぱりキレイに片付いてますね。うちの部屋とはえらい違いだ」
「そんなことありませんよ〜」
顔を赤くしたあずさが、男にクッションを勧めた。
「それじゃ、ちょっと準備してきますね」
「あ、はい」
男は進められたクリームイエローのクッションに座って、
キッチンへ入っていくあずさを見送った。
「あの〜、実はまだ、カレーできてないんですよ〜。
ちょっと材料の準備に手間取ってしまって・・・」
それなら前にも聞いたことがある。
「僕の方なら構いませんよ。今日はオフですし、時間ならたっぷりありますから」
「そう言っていただけると嬉しいです〜」
男が渡した花束を花瓶に刺してあずさが戻ってきた。
「さっそく花瓶に生けさせてもらいました」
あずさはにっこりと微笑んで、ガラステーブルの真ん中に花瓶を置いた。


『いや、あずささんの方がキレイですよ』
男も他にプロデュースしている女の子にならそんなことを言ったかもしれない。
しかし男は隣に座ったあずさといっしょに、黙って花瓶の花を見ていた。
隣にあずさがいる、それだけでいい。男はそう思っていた。
少ししてからあずさが、はたと気付いたように手を打った。
「あ、こうしていられないんでした〜。早くカレーを作らないと・・・」
そして男の方を向いて照れ笑いをした。
「それじゃ、ちょっと着替えてきますね」
・・・着替え?
あずさはキッチンへ戻って行った。言い間違いだろうか?
男が首をかしげていると、少ししてあずさがキッチンから顔を出した。
なぜか顔が真っ赤になっていた。
「そ、その〜・・・プロデューサーさん、準備、できました・・・」
「あ、ああ、そうですか」
どもりながらそう答えていると、あずさがうつむきながらキッチンから出てきた。
ピンク色のエプロンだった。それ以外は何もつけていなかった。
ストッキングも、くつしたもスリッパもはいていないという徹底振りだった。
「・・・あ、あずささん、それは・・・」
「い、いえ、友美が、男性と二人きりでお料理するときには、
こういうかっこをするものだから、って・・・」
あずさが、うつむいて首筋まで真っ赤にしているのがよく見えた。
あずさの大きな胸は、エプロンからはみ出してしまいそうにも見えた。
もし本当にはみだしてしまったら、男は自分を抑えられる自信が無かった。
「と、友美さんというとあずささんの親友の方でしたっけ」
どこかピントのずれた答えをしながら、
男はあずさのピンク色のエプロンが覆い尽くせないでいる白い肌から目を離せなかった。
普段はロングスカートやストッキングで隠されるあずさの柔らかそうなふとももも、
今日はその鑑賞に邪魔するものが無い。
無論そのなだらかな曲線を描く腰や、
今にもこぼれそうな胸もエプロン以外には隠すものが無い。
「はい・・・本当に、変なことばっかり言う友達で・・・。
あの、プロデューサーさん、私、変じゃないでしょうか?」
「いや、全然変じゃありませんとも!俺は今、猛烈に感動しています!」



「そうですか。・・・良かった、やぱりおかしいんじゃないかとか、
軽蔑されるんじゃないかって、少し心配してたんです〜」
「あ、あずささんを軽蔑なんてしませんよ!俺はいつもあずささんを信頼していますから!」
男はあずさの体から顔へ目を移した。あずさの体は見ごたえがあるし、キレイだとも思う。
だが男は、あずさの照れたような笑顔と、男へ向けてくるまなざし、
それが一番きれいだと思っていた。
「あ・・・ありがとうございます・・・」
あずさは照れて下を向いた。
「そ、それじゃ私、お料理の続きをしてきますね」
そう言って振り向こうとして、何かに気付いたようにあずさは慌てて動きを止めた。
「?どうしたんです?」
「え、そ、そのー・・・」
下を向いて、さっきよりもますます赤くなってあずさが小さな声で言った。
「・・・プロデューサーさん、目を・・・閉じていてもらえませんか?」
何で?、と言いかけて、男は少し体を傾けたあずさの、エプロンの反対側に気付いた。
真っ白なお尻の曲線。
慌ててあずさが手で覆う。
弾みで、エプロンの脇から覗くあずさの胸がぷるんと揺れた。
もう少しで胸の先まで、全てが見えてしまいそうだった。
「ご、ごめんなさい!」
慌ててぎゅっと目をつぶり、男は下を向いた。



その途端普段のあずさからは想像も付かないような賑やかな音がして、男は思わず顔を上げた。
「だ、だいじょうぶですかあずささん!?」
あずさの姿は目の前には無く、キッチンの中からあずさの声だけが返ってきた。
「・・・だ、だいじょうぶです〜。ちょっと、転んじゃいました・・・」
「け、けがとか大丈夫ですか?」
腰を浮かしかけて、慌てて思いとどまる。
もし万が一、転んだエプロン一枚のあずさを見て・・・
「いたた・・・」
とか乱れたままのエプロンをそのままにしたあずさが倒れていたら・・・
男は慌ててブンブンと首を振った。
「あ、あの、ほんとに大丈夫ですから〜。それじゃプロデューサーさん、少し待っててくださいね〜」
「は、はい!」
反射的にそう答えた男は、自分の頭から必死であずさの姿を追い払うために頭を振った。


「・・・プロデューサーさん?どうなさったんですか〜?」
男が気付くと、いつの間にかあずさが目の前に座っていた。
あずさが着ているのは、相変わらずエプロンだけだ。
「え!?あ、いや、・・・何か夢でも見てたようで」
男には、これも夢の続きのような気がしていた。
しかし目の前のあずさの体、そして笑顔は、これが夢ではないと男に実感させてくれていた。
エプロンで隠しきれない、見応えのあるあずさのなめらかな肌。そして豊かな曲線。
あずさによく似合うつややかな黒髪も、さらさらと軽やかに揺れていた。
これが夢であるはずがない。
「いい、夢だったみたいですね〜」
「あ、はい。・・・いえ、まあ・・・」
あずさの笑顔に、男はあずさの体から視線を外し、顔を真っ赤にして俯いた。
夢の内容は、とても男の口から言えるようなものではなかった。
それに男は自分でも恥ずかしくなり、慌てて話を変えた。
「それよりあずささん、料理はもういいんですか?」
テーブルの上には、まだ花瓶と、
それから冷えたシャンパンに、グラスが二つ置いてあるだけだった。
「ええ。あとは、ゆっくりことこと、煮込むだけです。
・・・ですから、先ほどプロデューサーさんにいただいたシャンパンでも、お先にどうかな〜、って」
「あ、そうだったんですか。でもいいんですか?
酒なんて飲んでたら、いつの間にか真っ黒焦げ、とか・・・」
男の言葉に、あずさは微かに笑った。
「さすがにそんなには、飲みませんよ〜。
私、お酒にはあんまり強くありませんし、それに、火も弱くしてきましたし」
にこやかに微笑むエプロン一枚だけのあずさに、男は喉がからからに乾くのを感じた。
「そ、そうですか。それじゃ、少しだけ、飲みましょうか」
「はい〜。・・・うふふ」
あずさはグラスを男に手渡すと、シャンパンを手に取った。
「どうぞ、プロデューサーさん」
「あ、はい。いただきます」
あずさが男のグラスにシャンパンをついで、
それから男がシャンパンを受け取ってあずさのグラスについだ。
「それじゃ、乾杯」
「かんぱ〜い・・・ふふ」
喉の渇きもあって、男は一気にシャンパンを飲み干した。
あずさは少しだけ口に含み、男の様子を楽しそうに眺めていた。
「プロデューサーさん、おかわり、いかがですか?」
「あ、は、はい・・・いただきます」
顔を真っ赤にしてグラスを差し出した男は、あずさの目が一瞬だけ、怪しく輝いたのに気が付かなかった。



「・・・さん、プロデューサーさん」
頭がガンガンする。
男は、どうやら自分がソファに寝かされていることに気付いた。
ふらつく頭を押さえて、男は体を起こそうとした。
しかし、体が全く言うことを聞かない。
「プロデューサーさん、大丈夫ですか?」
ぼやけた視界の向こうに、あずさの心配げな顔が見えた。
「あ、・・・俺・・・」
「シャンパン、飲み過ぎたみたいですね。
・・・ごめんなさい、私が調子に乗って、勧めすぎてしまって・・・」
申し訳なさそうに言うあずさを見て、男は調子に乗りすぎた自分を後悔した。
あずさに悪気は無かったはずだ。こんな格好をしたことにも、シャンパンを勧めたことにも。
なのに自分はあずさに心配までさせてしまった。
「い、いえ、俺が悪いんですよ。すみません、あずささん」
「いいんですよ〜。・・・それより、大丈夫ですか?起きあがれます?」
「あ、・・・いえ、ちょっと・・・無理みたいです」
「そうですか・・・」
そこであずさは男から視線をそらした。
その仕草に疑問を持った男の前で、あずさは頬を真っ赤に染めていた。
「じゃ、じゃあ、その・・・」
再びあずさがこちらを向き、男の上に身を乗り出してきた。
男のすぐ目の前には、あずさの顔が。
そしてそこから少し視線をずらせば、エプロンの上から、あずさの豊かな胸の谷間が見えた。
「あ、あずささん・・・?」
あずさは頬を真っ赤に染めたまま、にこやかに微笑んだ。
そして、恥ずかしそうに、言った。

「・・・おそっちゃお〜、っと」



いたずらっぽく笑いながら、あずさは胸を男の胸に重ねてきた。
「ふふ、どうですか?プロデューサーさん?」
「え、は?あ、ああ、あずささん、これはなにを?」
あずさは少し悲しげな顔になって、すねたように言った。
「私のおっぱい、気持ちよくないですか?」
「き、気持ちいいとか悪いとかじゃなく、なにをしてるんですかっ!?」
あずさは男の言葉を聞くでもなく、立てた人差し指をあごにあてて考え込んでいる。
「あ、そうですね〜」
そしてぽんと手を打って一人で納得すると、男のジャケットとシャツを脱がし始めた。
男はまだ体の自由が利かず、あずさにされるがままに脱がされていた。
ジャケットを脱がし、ネクタイを取ってYシャツのボタンを外した。そこまでは良かった。
あずさは男の正面から抱きつくようにして、男を抱え上げ、シャツを脱がした。
Tシャツとエプロンを間に挟んで、あずさと男の胸が密着した。
男の胸に、二つの大きく柔らかいものと、その頂点にあるものの、ぽっちりとした固さが感じられた。
「ん・・・あれ〜?・・・うまく脱がせられません〜」
あずさはそれには全く気付いてない様子で、男の手からシャツを抜くのに四苦八苦していた。
男の顔のすぐ横に、あずさの顔があった。
あずさのほのかに甘い香りがする長い髪が、男の鼻をくすぐって男の頭をくらくらさせた。
「あ、あずささん!酔ってますね!?」
「え〜?酔ってなんて、ないですよ〜・・・うふふ♪」
陽気に笑って、あずさは左手で男を抱きしめた。胸が更に押しつけられた。
男は胸が圧迫されて、それだけでないのは間違いないが、息苦しさを感じた。
あずさが両手で男を強く抱きしめた。
そして右手だけを放して、男の左手をシャツから引き抜いた。
「あっ♪ようやく抜けました〜」
楽しそうに言って、あずさは男から体を離そうとした。
その瞬間、あずさはようやく男の顔が自分の顔のすぐ近くにあることに気付いた。
「・・・いやっ」
笑顔のまま頬に手を当てて、あずさは慌てて身を引いた。


「あ、あずささん、落ち着いて」
「あら〜?プロデューサーさーん、私、落ち着いてますよ〜?」
あずさは男の右手に引っかかっていたシャツを抜き取ると、Tシャツも脱がし、再び胸を重ねてきた。
「・・・プロデューサーさん、どうですか?」
「ど、どうもこうも、あずささん!目を覚ましてください!」
不意にあずさの声のトーンが落ちた。
「私の胸のどきどき、聞こえますか?」
「え・・・?」
「こうすれば、私の胸の音、・・・プロデューサーさんにも、届きますか?」
寂しげな声だった。
エプロン越しのあずさの胸は、とても暖かかった。
ソファに横になった男の脇に座って、あずさは男を抱きしめた。
男はあずさの顔が自分の肩の当たりに隠れてしまっていたので、あずさの顔は見えなかった。
「・・・プロデューサーさん、軽蔑しますか?」
何のことを指しているのか、はっきりとは男にはわからなかった。
しかし男には、答えは一つしかなかった。
「いえ。僕はあずささんを軽蔑なんて、しません」
男には、あずさの返事が、少し涙声に聞こえた。
「・・・ありがとう、ございます・・・」



「プロデューサーさんで、良かった」
何の事を言っているのかは、相変わらず男にはわからなかった。
しかし男にはそれを問いかけることはできなかった。
「あずささん・・・泣いてます?」
少し野暮だと思ったが、男は代わりにそんな事を聞いていた。
「はい。・・・うれしくて。なんだか私、子供みたいですね」
男には見えない位置で、あずさは涙を拭いているようだった。
「そんなこと、ないと思いますよ」
もちろん、それはあずさの年齢や外見だけから、そう答えた訳ではない。
しかし男の体の方は単純だった。
「・・・あら?」
それにあずさは気付いた。
「あらあら・・・ふふ」
あずさはまるで子供の悪戯を見つけた母親のように笑った。
そして男から体を離すと、ソファの横に座り直してむっくり起きあがった男の部分をなでた。
「プロデューサーさんは、もう立派にオトナですね〜」
「・・・う」
何も言い返せずに、男はただ顔を赤くした。
未だに体が全く動かせない自分と、なのにそこだけ元気な分身が恨めしかった。
「うふふ」
あずさは、楽しそうに撫で続けていた。
「あ、あずささん、やめてください」
男は恥ずかしさと、少しだけ別の気持ちを込めて言った。
あずさはきょとんとした顔で男に聞き返した。
「・・・え?どうしてですか〜?」
撫でる手を止めずに。
「い、いや・・・」
男は口ごもった。その代わりに、あずさの手の中で元気に主張した。
少し驚いたように目を丸くして、それからあずさは頬を赤くした。
「プロデューサーさん、お元気ですね」
あずさは褒める子供の頭を撫でるように、楽しそうに撫で続けた。
「元気、元気♪」
と言いながら。


「ちょ、も、もうやめてください、あずささん」
エプロンの脇からちらちらと見えるあずさの胸と、
あずさの柔らかい手から受ける刺激に男は早くも限界を感じていた。
男も人並みの持久力はあるとは自分でも思っていた。
しかし、エプロン一枚でその豊かな成熟しきった体を無防備に晒す女性が、
まるで聖母のような無垢な笑顔で、服越しにとはいえ男の性器を刺激している。
そして、それをしているのはあずさなのだ。
他の誰でもない。
「あ、あら、ごめんなさい。私、ぜんぜん気付かなくて」
男のせっぱ詰まった声にあずさは顔を赤らめた。
男はほっと安堵の溜め息をつき、あずさの次の
「苦しいんですよね?」
の一言に、一瞬で顔を真っ青にした。
「なっ!なにを・・・!」
頭が真っ白になった男のジッパーをあずさはゆっくりと引き下ろした。
それからベルトを外してスラックスを脱がすと、しわにならないようにきれいに畳んだ。
たぶんそれはあずさも無意識のうちにとった行動なのだろう。
だから、スラックスを畳む間も、畳んだスラックスを脇に置く間も、
あずさは自分が男に背中を向けていたことに気がつかなかった。
早い話が、エプロンの裏側・・・裸の背中とお尻が、男には丸見えになっていたのだ。
男はそんなあずさの様子に半ば泣き出したい気持ちになりながら、
それでもあずさの背中から目が離せなかった。
「・・・?プロデューサーさん、どうしたんです?」
スラックスを置いて振り返ったあずさが、男の泣き笑いの表情に首を傾げた。
「いえ、なんでも・・・ありません」
男にはそう言うのが精一杯だった。
「変なプロデューサーさん」
最後にハートマークでもつきそうな言い方に、男は何も言えなかった。
その間に、あずさは男のトランクスに手をかけた。
そして男が止める間もなく、下ろした。
途端に、跳ね起きるような勢いで男の分身がそそりたった。
あずさが目を見開いて息を飲むのが、男にもわかった。
「・・・プロデューサーさんには、本当に驚かされることばかりです〜」
男のそれは血管が浮き出るほどにパンパンに張り切っていた。
先端からは、先ほどまでのあずさの執拗な攻撃に耐えかねて、すでに先走りがたれていた。
一種グロテスクとも思えるそれに、あずさはとろんとした目で、ほうっと溜め息をついた。


その表情に、男は耐えられなかった。
トランクスを男のももの部分まで下ろした状態で体を止めていたあずさの顔は、
男のそれから少しだけ離れた場所にあった。
男が少し右曲がりなダンディだったせいもあるだろう。
何の前触れもなく、男はあずさの顔に向けて一気に溜まっていたものを吹き出した。
「きゃっ!」
あずさは短く声を上げたが、全く動かず、それをたっぷりと顔と髪で受け止めた。
あえてそうしたと言うよりは、単に逃げられなかった、
避けることを思いつかなかったという方が正しいのかも知れない。
いずれにしても、男の白濁液は、
あずさの髪や頬、鼻筋や口元まで、たっぷりと白くコーティングしてしまった。
あずさは驚きのあまりぽかんとしていた。
その表情のまま、あずさは手を広げて、顎からしたたり落ちる男の精液を手に取った。
そして、口元に持っていって、舌を出して、ぺろりと舐めた。
「あっ、あずささん!」
「・・・ちょっと、変な味です」
あずさは少しだけ複雑な顔をして、手に溜まった男の精液を舐め続けた。
横になったままの男からも、あずさがちろちろと小さな舌を伸ばして舐める仕草がよく見えた。
男はその様子と、あずさが自分の出した精液を舐めている・・・その事実に簡単に復活してしまった。
手に受けた精液を舐め尽したあずさが、顔を上げてそれに気付いた。
「プ、プロデューサーさん・・・」
あずさは先ほどよりも更に大きくそそり立った男の分身に、目を丸くした。
「プロデューサーさんて、すごいんですねぇ・・・」
「い、いや、そんなことはないです」
どういう顔をしてそんなことを言えばいいのか男にはわからなかったが、
それでも男にはそれしか言えなかった。
「いえ〜、プロデューサーさん、やっぱりすごいですよ〜」
あずさは心から感心したように言って、男のそれを見つめていた。
「私も、友美からたまにからかわれて、イタズラされちゃうことがあるんです。
でも、すぐに気が遠くなっちゃって・・・」
「気が遠く?」
男は言ってしまってから、自分でも間抜けな質問をしたと思った。
聞くべきところはそこじゃないだろう!と思っている男の前で、あずさが恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「え、ええ。私いっつも、途中で気を失っちゃうんです」
髪や頬に精液をつけたままのあずさが、まるで子供のように照れ笑いをした。
会話の内容とエプロンを着けただけで精液まみれのあずさの姿と、その笑顔。
男はそのギャップとアンバランスさに、むしろ頭に血を上らせきった自分の方が気を失いそうだと思った。



「あ、あの〜・・・」
あずさが照れ笑いの表情のまま、顔を真っ赤にした。
「何ですか?」
「そ、その・・・プロデューサーさん、目を・・・つぶっていてもらえませんか?」
あずさは首筋まで真っ赤に染まっていた。
「え、はぁ・・・いいですけど」
男が目をつぶると、あずさが座りなおした音が聞こえた。
またさっきのように、男にお尻を向けて横向きに座っているのだろう。
「ん・・・しょ、っと」
男が目を開けてみたい誘惑と戦っていると、あずさの髪が揺れるさらさらという音がした。
続けて、おそらくは男の精液を手にとっていじっているのであろう声。
「わぁ・・・これって、こんなにねばねばしてるんですねぇ〜」
男の頭の中に、左手に髪に付いた精液を取って、
右手の指先でそれをいじっているあずさの姿が浮かんだ。
あずさは男の想像どおりに、人差し指と中指、親指で精液を伸ばしたりくっつけたりして遊んでいた。
それから、もう一度口に運ぶ。
「くすっ、やっぱり変な味です」
男は自分の分身が、また痛いほどいきり立っているのがわかった。
「あ、こうしてはいられないんでしたー」
あずさが手をぽんと叩いた。
それからあずさが座りなおす音がして、男のそれに熱い息がかかった。
「あ、あずささん!?」
男が驚いて目を開けた瞬間、男の分身を柔らかい二つの大きなものが包んだ。
あずさが真っ白なおっぱいで男の分身を挟み込んでいた。
いつも見慣れている服の上から見るよりも更に豊かなそれの先には、
小さなピンク色の乳首がちょこんと乗っていた。
「プロデューサーさん、み、見ないでください〜」
あずさは赤い顔を更に赤く染めた。まるで茹で上がってしまったような色だった。
「見ないでって・・・あずささん、それは・・・」
さっきまでたった一枚きりあずさを隠してたエプロンは、今はあずさの体の前にはなかった。
身を隠すものを全て取り去ってしまった、生まれたままの姿のあずさが、そこにいた。


「その・・・なんて言えばいいんでしょう・・・」
男の分身を自分の胸で挟んだまま、あずさがいやいやをするように首を振った。
振動が男に直に伝わった。
「う・・・くっ!」
「プロデューサーさん?大丈夫ですか?」
あずさの言葉に、2回目だというのに早くも達しそうになってしまった男は必死でこらえた。
「だ、だいじょうぶです」
「良かった・・・それじゃ、その・・・たぶん下手だと思うんですけど、はじめますね」
男はあえてあずさがこれから何をするのか聞きたかったが、聞くまでも無かった。
あずさは男の分身のさきっぽに口付けると、男の先走りをちゅうっと吸った。
男は自分の唇をかんで声をこらえた。
「ん・・・ちゅっ」
するとあずさはまるで赤ん坊がミルクを吸うように、口を少し尖らせて男の先端を吸い続けた。
あずさのペースで、けして早くはないが、ゆっくりと大切に。
それから、あずさは少しだけ舌を出して男の裏筋をぺろんと舐め上げた。
「・・・ふ、ぅん」
更に少しだけ舌を伸ばして、男のカリの部分に沿ってぐるりと舐めた。
そして、ため息をつきながら濡れた瞳であずさは言った。
「これが・・・プロデューサーさんの、味なんですね」
男には答える言葉が見つからなかった。
その間も、あずさは男の先端に舌で愛撫を続けた。
あずさの胸で、男の分身を包んだまま。
黙ったままの男に、あずさが顔を向けた。
「あの・・・プロデューサーさん、気持ちよく、ないですか?」
眉を寄せて、少し困ったような顔をする。
男が慌てて言うべき言葉を捜している間に、あずさが言った。
「あ、ああ〜、そうでした〜」


「はむ・・・」
あずさは、口をいっぱいに開けて男の分身をくわえた。
それから頭を上下させて、口で男のモノを刺激した。
それにあわせてあずさは自分の胸でも男をしごいた。
「む・・・ん、んふっ、・・・っ」
あずさの舌は、あずさの口の中で動く男の分身に翻弄されるようにあちこちへ戸惑いがちに動いていた。
自分から動いているのに、あずさはまるで男になすがままにされているような雰囲気だった。
そのうちに、あずさの口の中によだれが溜まってきた。
あずさが頭を動かすたびに、それがじゅぷじゅぷと音を立てた。
口の端からよだれがたれ、男の分身を伝ってよだれはあずさの胸も濡らしていった。
「ちゅ・・・んくっ、・・・ちゅるっ」
徐々にすべりが良くなり、相変わらずゆっくりとした動きが徐々に滑らかに、大きくなっていった。
「あずささん、・・・こういうことするの、慣れてるんですか?」
男のいきなりの問いに、あずさが目を丸くした。
「ふぇ?・・・ふぉ、ふぉんふぁ・・・」
くわえたまましゃべろうとして、慌てて口を離す。あずさの口と男の間に、銀色の糸がつうっと繋がった。
それからあずさは、口の中に溜まったよだれをゆっくりと飲み干して答えた。
「ち、ちがいます〜。・・・プロデューサーさん、その・・・気持ちよくなかったですか?」
「いえ、気持ちは・・・よかったですよ。
でも、その・・・あずささん、何で俺の・・・そんな、あずささんの口でなんて」
あずさは短く息をつくと、笑顔になった。
「プロデューサーさんの、だからです」
「え?」
「プロデューサーさんのだから、私、こうしたいと思うんです」
「あずささん・・・」
あずさは男の視線に耐えられなくなったのか、顔を赤らめて横を向いた。
「それじゃ・・・、続き、しますね〜♪」
恥ずかしそうに言って、あずさは行為に戻った。



「んっ・・・」
軽く口づけをして、あずさは再び男のそれを口に含んだ。
それから挟み込むように、
あずさは既にあずさのよだれでべとべとになった自分の胸を、両脇から押しつけた。
その柔らかい感触と、あずさの口の中で相変わらず、
まるで男のなすがままにされているかのようなあずさの舌の動きに、
男は徐々に耐えられなくなってきた。
のんびりとしたあずさのペースは、そのゆっくりとした動きとは逆に、
確実に男を責め立てていた。
男はまるで、真綿で首を絞められているようだと思った。
しかし、その真綿も暖かく、柔らかく、とても心地よい。
全身があずさに包まれているようだった。
あずさの表情は、とても真剣だった。
普段レッスンやステージで見せる楽しそうな笑顔とは、少し違う雰囲気だった。
もちろんそれはステージやレッスンが真剣ではないと言う意味ではなく、
どことなく・・・満足感にあふれた、幸せそうな、それでいて一生懸命な顔だった。
そのあずさの表情が、一瞬だけ変化を見せた。
少し辛そうに眉を寄せて、あずさが声を上げた。
「ふ・・・んっ!」
男は、あずさのお尻がもじもじと動いているのに気付いた。
ときおり膝をすり寄せて、せつなそうにため息をついていた。
そして・・・男は、あずさの座っているカーペットの下に、微かな染みができているのを見つけた。
まだ乾いていない、濡れた小さな水たまりだった。
男はその様子に限界を感じ、そして、
あずさが一番深くくわえたタイミングに、あずさの口の中へ放った。
「んむっ!?」
あずさが目を丸くした。
しかしあずさはそれでも自分の動きを止めることなく、
あずさの口の中へ精液を放ち続ける男のそれをしごき続けた。
あずさの口の中で、男の精液とあずさのよだれがかきまぜられた。
「ん・・・ふぅっ!む、むぅん・・・」
苦しそうに声を出すが、あずさの胸も口も止まらなかった。
あずさは困ったように眉を寄せるが、自分でも、自分自身の動きを止めることはできないようだった。
男の精液をまるで最後の一滴まで絞り尽くすかのように、あずさは夢中で男のチ○ポを味わい続けていた。
「あ、あずささん!もういいですから、吐き出してください!」
男の声に少し遅れて、あずさはようやく我に返ったように動きを止めた。
うっとりと上気した顔を男から放すと、閉じたあずさの口から男の精液が少したれた。
とろんと濡れた瞳で、あずさは男を見つめた。
まるで夢でも見ているような様子だった。
それからあずさは、こくん、こくんと喉を鳴らして、口の中の男の精液を飲み始めた。


「あ、あずささん・・・」
男の声に、精液を飲み干したあずさが深いため息で答えた。
「はぁ〜・・・」
今にも体がとろけてしまうのではないかと思う口調で、あずさは声を出した。
あずさの、胸の大きさの割には控えめな乳首は固くとがっていた。
火照ったあずさの熱が伝染したかのように、乳首の色も少し赤くなってきていた。
「は、ふぅ・・・」
体から力が抜けてしまったかのように、あずさは体をよろけさせて、カーペットに手を付いた。
あずさの体が少し斜めになり、男にあずさの控えめな下の茂みと、テラテラと輝く何かが見えた。
「あずささん、それ・・・」
男の視線につられて、あずさも自分の下半身に目を留めた。
「きゃっ・・・み、見ないでください、プロデューサーさん」
あずさは慌てて手で顔を覆った。
しかし恥ずかしさか、それとも別の意味からか、
あずさは相変わらずもじもじとふとももをすり寄せ続けていた。
「・・・ん、んん〜・・・」
あずさは顔を覆ったまま、ときおり切なそうに息を漏らした。
そしてそのたびに、そんな声を出してしまう自分に気付いて、いやいやと首を振った。
「ゃっ・・・ふ、んん・・・っ」
ただ男に見られているだけなのに、その視線を感じてだんだんとあずさの息が荒くなった。
そして勝手に反応している自分の体に、あずさはますます自分自身を高ぶらせていた。
やがてあずさは、意を決したように、顔を覆っていた手を自分の胸へと移した。
「・・・ぷ、プロデューサーさん」
あずさの声からは、いつものような余裕が消えていた。
男は喉がカラカラになって返事ができなかった。
「わ、私・・・ほんとは、以前から・・・
プロデューサーさんの事を思って、こんなこと・・・してたんです」
あずさは指で自分の乳首をつまんで、きゅっと力を込めた。
「む、胸だけじゃなくて・・・こ、こっちも・・・」
柔らかそうなふとももをほんの少しだけ開いて、あずさはそこへ手を伸ばした。
あずさの細い指先が茂みをかきわけ、ぴちゃっと音がした。
「・・・んっ!」
びくん、と肩を揺らして、あずさが動きを止めた。
ふるふると体全体を震えさせたまま、あずさはしばらく動きを止めた。
それから教師にイタズラを問い詰められて恐る恐る告白する子供のように、あずさは男に言った。
「こ、こうしていると・・・なんだか、不思議な気持ちになるんです。
悲しいような、物足りないような、ちょっとせつないような。・・・んっ!」
あずさの指が再び動き出した。男の耳に、ぴちゃぴちゃと鳴るあずさの音が聞こえた。
「だっ、だから、・・・・プロデューサーさん」
あずさがごくりと唾を飲み込むのが、男にも見えた。
そして、あずさは深く長く、せつなそうなため息をついた。
「最後まで・・・させてください」


あずさはふらふらと立ち上がると、膝立ちで男の上にまたがった。
つう、っと、あずさの中心から透明な液体が糸を引いて、男の体にたれた。
「あ・・・はぁ・・・」
苦しそうに息をついて、両手で、あずさは自分の秘裂を開いた。
それから男のびくびくと脈打つ肉棒の先端に開いた場所をあてた。
「・・・プロデューサーさん、プロデューサーさんのここ、熱くて・・・焼けちゃいそうです・・・」
おそらく本能的にだろう。
あずさは、微かに腰を引いた。
「・・・えっ・・・?」
もう一度、あずさは微かに腰を沈めて、男と自分を触れあわせた。
「・・・ゃっ」
男の熱を入り口で感じた瞬間、あずさはまた腰を浮かせた。
それから何度か、あずさはためらいつつ、
男の先端に手で開いた入り口をあてては、腰を引くのを繰り返した。
男のその部分はあずさから垂れた液体と自分自身の先走りで、濡れてぬるぬるに光っていた。
「ぅぅ・・・ゃ、あつい・・・いやぁ〜・・・」
もどかしそうにあずさが声を上げた。
男には、あずさがまるでそこを男にこすりつけて楽しんでいるようにも、
決心が付かずにためらっているようにも見えた。
「・・・あずささんのも、とても熱いですよ」
かすれた声で男が言った。
それを聞いて、あずさがようやく何かに気付いたように、目をぱちぱちとまばたいた。
そして微かに微笑んだ。
「おあいこ、ですね」
「・・・ですね」
「ふふっ」
あずさは目をぎゅっとつぶると、男の先端にぴたりと自分の割れ目を押しつけ、
体を強張らせて、今度はゆっくりと、腰を沈め始めた。
「・・・くぅっ・・・ううっ・・・」
あずさは歯を食いしばり、眉を歪めて男のそれを体の中へと沈めていった。
つぶったままのあずさの目には涙が浮かび、溜まった涙は頬を伝った。
「・・・ん、・・・っ・・・」
「あ、あずささん、もうやめましょう」
男の言葉にあずさはぶんぶんと首を振り、涙の粒を散らした。
「いや・・・やなんです・・・っ」
「で、でも」
「だい、じょうぶ・・・だいじょ、ぶ、です・・・っ」
その声に反して、
あずさはもうこれ以上男を進入させないまいかとするようにぎゅうぎゅうに締め付けていた。
あずさの中はとろけそうに熱く、ぬるぬるしていて、そしてとてもきつかった。
「・・・っふ、くっ!」
「あずささん」
それしか言えない男に、あずさも同じ言葉を繰り返した。
「だっ・・・じょうぶ、です・・・プロ・・・サーさん・・・だぃ・・・っ」
あずさは自分の体から何かを追い出そうとするように、頭をぶんぶんと振った。
さらさらと長い黒髪が揺れて、あずさの頬から涙が飛び散った。


ぷつん、と何かが切れた音を聞いたような気がした。
あずさの体がびくんと跳ねた。
男は、あずさと自分がつながった部分から、血が流れているのを見た。
「ゃああああ−っ!」
まるで悲鳴のような声を出して、あずさの力がふっと抜け・・・
膝立ちになっていた、あずさのふとももからも力が抜けた。
それにあわせてあずさの体が沈み、
あずさに侵入していた部分が一気に深く――根本までつながった。
「・・・んぅっ!」
あずさは眉を歪めたまま、あごをまっすぐにのけぞらせた。
そしてそのまま、声も出せずに体をぷるぷると震わせていた。
「は、・・・ふっ」
やがて思い出したように、あずさが短く息をついた。
それからそうすることにも痛みが伴うかのように、あずさは恐る恐る、
ゆっくりと自分の唾を飲み込んだ。
上げたままだった顔をおろして、あずさは男の顔を見た。
あずさの目は涙でいっぱいだったが、笑顔は喜びにあふれていた。
「私・・・なれたんですね・・・プロデューサーさんと、ひとつに・・・なれたんですね・・・」
もし手が動いたなら、男はあずさの涙を拭いただろう。
しかしそれはできなかった。
既に酔いのためなのか、それ以外のためなのか、男にはわからなくなっていた。
あずさはゆっくりと、男の上に体を伏せた。
それからどれだけの時間が経ったか、その間、ずっとあずさは男に体を預けていた。
男も、何もせず、しようとも思わず、ただあずさの温もりを感じていた。
「プロデューサーさん、あったかいです・・・」
ふとあずさがそんな言葉を口に出した。
男も何か喋ろうとしたが、それより早く、体が反応した。正確には体のごく一部分だけが。
ビクン、と脈打ち、あずさの中で、それが跳ねる。
「きゃっ!?」
あずさが目を見開いて、自分の中から来たその激しい刺激に体を震わせた。
「あ、ご、ごめんなさい、あずささん!」
思わず言った男に、あずさは涙ぐみながら、笑顔を作った。
「・・・プロデューサーさんの、いたずらっ子さん」
あずさは体を起こすと男の胸に手を付き、ゆっくりと腰を引き抜き始めた。
「く、・・・うぅっ」
あずさは苦しそうに腰を浮かせ、そしてまた沈めた。
ゆっくりと、息をつまらせながら何度も、何度も。
あずさの肌に汗が浮かび始めた。
「ぁ・・・ん、・・・っ」
腰を動かしながら、あずさは何度か首を振った。
何かを振り払うように、もどかしそうな表情を浮かべて。
「・・・ゃ、プロデューサーさん、私・・・」


おっとりとしたあずさのペースが、徐々に変わりつつあった。
レッスンやステージでは、普段はのんびりしたあずさも激しいダンスを踊ることができる。
デビューしたばかりの頃は人からワンテンポもツーテンポも遅れていたあずさだが、
今では他のアイドルにも負けないステップを踏んで、ステージを舞っている。
あずさは今、男の上でその動きを取り戻していた。
「ぃ・・・んっ!ああっ!プロデューサーさん、わっ、私・・・っ!」
あずさと男がつながった場所は、既にあずさから流れ出る蜜でだらだらになっていた。
そこは男にもあずさにもはっきりと聞こえるほど、いやらしい音を立てていた。
「私・・・ぃゃ、変・・・違・・・プロデューサーさん、私、わたし、違う、おかしくなっちゃ・・・」
あずさは激しく腰を振り続けた。
背をそらして胸を大きく揺らしてみたり、
少し前屈みになって固く大きく勃起した乳首を男のすぐ目の前に晒してみたり。
あずさはそれを気にする余裕もない様子で、
ただぐちゅぐちゅと聞こえる音が止まないように、腰を動かし続けていた。
「あっ・・・ぷろ、ぷろりゅーさーさぁーん。
いや、聞こえる、いやらしい音、きこえて・・・とまらなっ・・・」
せつなそうに眉を寄せるあずさの口から、よだれが垂れた。
「ろ、ろうして・・・こんな・・・ちがう、ちら・・・うんっ!です、こんな、こんなの・・・私っ」
「きれいだよ、あずさ」
光る汗を散らして踊るあずさの生まれたままの姿に、男は言葉を漏らした。
突然の男の声に驚いたように、あずさはびくっと体を揺らした。しかし腰は止まらない。
あずさの濡れた焦点の合わない目が、男に向いた。
「他の誰も見たことがない、俺だけしか知らない、一番きれいなあずさだ」
「・・・っ」
うるみきったあずさの目から、涙がこぼれた。
男は手を伸ばして、その涙をぬぐった。それからあずさを抱き寄せて、長い長いキスをした。
あずさの動きにあわせて、男も腰を突き出し、引いた。
息継ぎをするように、あずさが男から口を離した。
「・・・ふっ、ふかっ・・・ぷろっ、それっ、深すぎ・・・っ」
何かをこらえるように、あずさは男の胸に顔を埋めて肩をふるわせた。
「あ、あたっ・・・あたってます〜、おっ、奥に!わたしのおくに、プロデューサーさんがっ!」
「あずささんがあててるんですよ。俺にここまで来てくれって」
「はっ、はい・・・きて、プロデューサーさ・・・、来て、ください」
あずさの背がふとももが、何度も大きく跳ねていた。
「ゃ、も、もう・・・だめ、わたし、もう、だ・・・」
懇願するようなあずさの声に、
男は大きくそそり立ったものをあずさの一番深い場所へ突き立てた。
「・・・んんっ!」
男の腕の中で、あずさが声をくぐもらせ大きく背中をのけぞらせた。
男はそのまま、あずさの体へ、精液をたっぷりと注ぎ込んだ。
「きゃっ!んっ!」
あずさは短い悲鳴を上げて、小さく体を痙攣させた。
そしてお腹の中を満たす男の熱い液体に体が焼き尽くされていくように感じて、
ふっと意識が遠くなった。
「あ、・・・っ・・・ぁぁ・・・」
男の胸の上に幸せそうな顔を浮かべ、あずさはそのまま気を失った。


あずさが気が付いたのは、もう夜になってからだった。
あずさはソファに寝かされて、毛布を掛けられていた。
なぜか・・・と言うほどでもないが、服は着ていた。下着も着けていた。
すぐ側に座っていた男の姿を認めて、あずさは体を起こしながらにこやかに微笑む。
「あ、プロデューサーさん。おはようございます〜」
「気が付いたんですね?おはよう、あずささん・・・と言う時間でもないですけど」
「あ、あら・・・そうですね〜」
男の視線につられて窓を見上げると、外は既に真っ暗だった。
照れ笑いを浮かべると、頬が勝手に熱くなっていくのがわかった。
「え、えーと・・・その〜・・・」
あずさは指を絡めながら、男に尋ねた。
「・・・わ、私の服・・・着せてくれたの、プロデューサーさん、ですよね・・・?」
男の顔が、一瞬で真っ赤になった。
「は、はい。キッチンに畳んで置いてあったんで、それを・・・」
「し、下着、も・・・?」
「はい」
「み、みちゃいました・・・?」
「え、ええ。いろいろと」
あずさも顔を真っ赤にして、うつむいた。
気まずい沈黙に先に耐えられなくなったのは男の方だった。
「あ、あずささん、何であんな事を?友美さんに言われたからって、何であんな・・・」
上目遣いで男を見ながらあずさが答えた。
顔を上げたくはないのだが、目をそらしたまま話すこともできないのだろう。
「・・・占い、です〜」
「占い?」
「はい〜。・・・あの、プロデューサーさんは、前髪しかない神様の話って、知ってますか?」
「え?ああ、あの猛スピードで走っていて、捕まえられたら幸運をもたらすけど、
前髪しかつかむ場所がないから、捕まえるチャンスはすれ違う直前の一瞬しかないって」
「その話を友美がしてくれて・・・その、今日は、私にとって、『運命の日』、らしいんです。
一生に一度くらいの、もう二度とないチャンスの日だ、とかって星占いの本に」
微妙に理解できるような、話がかみ合わないような、あずさはいつものペースに戻っていた。
「・・・つまり、その運命の日に猛スピードで一瞬だけ訪れるかもしれない幸運をつかむために、
あずささんはああいうことをした、と・・・?」
「ええ。でもあんまり早いと、私、つかむどころかよけることもできませんから・・・
だから友美に、どうしたらいいかしら?って聞いたら、
『じゃあ、止まってくれるようにすればいいじゃない』って〜」
「・・・止まる?」
「えっと・・・その、色じかけ、とか・・・」
男は一瞬だけめまいがしたが、顔を真っ赤にして申し訳なさそうに言うあずさに、
すぐに笑いがこみ上げてきた。
「あ、あの、プロデューサーさん?」
「いや、なんとなくあずささんと色じかけってあんまり似合わない気がして」
「あ、ええ。私も、最初は気は進まなかったんですけど、友美が強引に教えてくれたので・・・
それに、じゃあ他に何かできるの?って言われたら、何にも思いつかなくて。
 私、こんなことまでしなくちゃ手に入らない幸運なら、
それは元々私のところに来る運命じゃなかったんじゃ、って思ってたんです。
 でも、友美に何度も、
『じゃあチャンスの神様に前髪しか付いてないのは何でだと思う?』って言われて・・・
後から後悔しても、絶対に神様はもう戻ってこないんだから、って」
「そうだったんですか」
「ごめんなさい、プロデューサーさん。
だますようなことをしてしまって。やっぱりこんなこと、悪いことですね」
力無くうなだれたあずさに、男はまじめに言った。
「いえ。あずささんは自分の運命の日に、
わざわざ僕に幸運をくれたじゃないですか。それのどこが悪いんですか」
「・・・え?私は、何もー?プロデューサーさんには、私、なにもあげてませんよね?
それに私、幸運なんて、人にあげられるような・・・」
「前髪しかない神様ってのもいるでしょうけど、たいていの場合、
幸運をくれる神様ってのはみんな同じイメージですよ」
首を傾げたあずさに、男は少し照れたように言った。
「幸運の女神様、って」

おしまい



作者: 1スレ223

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