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「春香は卒業後の進路について何か考えているのか?」
「卒業って、私まだ高3になったばかりなんですけど……」
「プロデュース計画の参考に一応進路調査と思ってな」
「そういうことなら、もちろん夢は永久就職! ですよ」
「春香もアイドル活動継続と。今年の3年生組はみんな同じだな」
「あのプロデューサーさん、永久就職の意味なんですけど」
「わかってるよそんなの。真面目に聞いているのに夢を語るなっつーの」
「……済みません」

私だって真面目に答えたつもりだもん。
卒業してすぐ結婚したいってわけじゃないけど……

「いい相手が見つかりゃいいけど、くれぐれも軽率な真似だけは勘弁な」
「な、なんですか軽率って。私がそんな軽い女に見えます?」
「最近めっきり女らしくなったって評判なんだ、変な虫がつくのを心配してんだよ」
「お、女らしいだなんて、いやぁ、ははっ、まいっちゃうなプロデューサーさんたら」
「冗談だよ。それより進路希望を決めるなら早めに教えてくれよな」
「実は学校に○○短大志望で書類を出す積もるなんです」
「進学希望か。仕事はどうするつもりだ?」
「もちろん続けますよ!」
「……うん、チャレンジするのはいいことだな、応援するから頑張れよ」
「はい! ありがとうございます」

うふ、うふふふ。
いくらプロデューサーさんでも見抜くなんて無理ですよね。
短大進学は私の描いた壮大な人生計画のほんの序章であって、
その最終目的にはプロデューサーさんも関わっている、なんてことを。
彼は真面目でお堅いから、その目標は難関…あるいは不可能って言うと思う。
もちろんそんなこと私は百も承知だ。
今の私じゃどうにもならないって分かっていたから、こんな計画を考えたの。
だからこの一年は死に物狂いで頑張って、まずは志望校合格を目指す。
その先2年間の積み重ねで最後の勝負、すなわち就職先を決めるわけですよ。


それからの一年は本当にあっという間だった。
仕事はさらに忙しく、勉強時間がどんどん追い込まれていったなかで
3月初旬、少し早めの「サクラサク」はある意味奇跡だったかもしれない。
それでも合格は合格。計画の第一段階を自らの努力で達成できたんだもん、
きっとこのあとの計画もうまくいく、いや、上手くいかせるんだ。
いつか見た、高校卒業ライブのあとに告白して撃沈するという悪夢だけは
繰り返しちゃいけないんだ。


それなのに……サクラチルだよぉ
4月に入り満開の桜の頃にサクラチルだなんて。
今まで私の人生の節目を、いつも祝ってくれていた綺麗な桜色。
入学、デビュー、ランクアップ、そしてトップアイドル到達。
そして私のこれからの人生を決めるべく短大の入学直前。

今まで一年、本当に死に物狂いで頑張ったと胸を張って言い切れる。
そしてこれからの2年、目標実現という誓いも新たに迎えた誕生日の日に


私は桜を散らしてしまったのです。




  
事務所主催の誕生日パーティはお仕事のスケジュールが優先されるから
誕生日当日ではなく、その前後に行われることがほとんど。
そして今年。
私のパーティは4月1日に行われたせいで散々だった。
いくらエイプリルフールだからってプレゼントまで嘘とかあり得ない……
プロデューサーさんも酷いよ。3日は夜までばっちり仕事入れたって……
大見得え切って一人暮らしを初めた手前、この程度のことでいちいち実家に
帰ってお母さんに泣きつくこともできないし
親友はレコーディングで海外に行って留守だし。


そうして誕生日当日。
朝から仕事にレッスンに取材に打ち合わせで午後にはもうくたくただった。
プロデューサーさんと次の仕事先に向かう途中、通りがかった桜並木も
つい恨めしい気持ちで眺めてしまう。
あーあ、ついに今年はお花見もできないか……
千早ちゃんが帰ってくる頃には桜も散っているだろうし。
やだなぁ、せっかくの誕生日にこんなテンションなんて。

「なぁ春香、怒る気持ちは分かるけど」
「別に怒ってなんかいませんけど……」
「……声が怖いよ。でもな、誕生日でも仕事は仕事なんだから笑顔でさ」
「一応今日が何の日かは忘れてなかったんですね」
「当たり前だろ」
「いいですよ、何だって。それより次の仕事はどこなんですか?」
「もうそこだよ」
「そこって……まさかあのレストランですか?」

私でも知っている有名レストランの高そうな個室に通されたけど、予約席ってどゆこと?
なんかの撮影にしては誰もいないし、誰かが来て取材とか対談?

「ほら、座って座って」
「プロデューサーさん、ちゃんと段取りくらい説明してください」
「仕事は嘘なんだ。お疲れさま春香、改めて誕生日おめでとう」

えっ、ええええー? そんなサプライズだなんて聞いてないですよぉ……

「あ、ありがとうございます。……それならそうと言ってくれたら良かったのに」
「いやぁ、春香の身柄を夜まで確保するにはこんな手段しか思いつかなくて」
「身柄確保だなんて、プロデューサーさん大袈裟です……」
「大袈裟なもんか。俺にとっても大事な日なんだぞ」
「そういってくれると嬉しいですけど」
「それより、これ。春香にはどうしても受け取って欲しいんだ」
「誕生日プレゼントならパーティの時に頂きましたけど……えっ、あのこれ」
「そういうこと。それが俺の気持ち」
「気持ちってこれ、ダ、ダイヤじゃないですか! こんな、やだ…ドッキリですか?」
「いいや、真剣な俺の気持ちだ」
「………あとで冗談とか無しですよ? 本気にしますよ?」
「ああ、そうしてくれ。春香、好きだ、俺と付き合って欲しい」

嬉しさのあまり飛び上がった途端、ベッドからドンガラガッシャンと落ちて夢から覚め……

なかった。
余りにも唐突過ぎる彼の告白に私はどう喜んでいいか分からず
ただ無闇に舞い上がっていただけだった。
おかげで美味しい料理も初めて飲んだワインの味も覚えていないや。

店を出て帰る前、彼にお願いしてさっき通り過ぎた桜並木に寄り道してもらう。
夜桜見物の人波の中、変装を信じて腕を出すと彼は少し迷ってから組んでくれた。
男のひとのらしいがっしりした腕と温かい体温を感じていると
ようやくさっきの告白が嘘じゃなかったのだと思えてくる。
やっ、別に彼の言葉を信じてないわけじゃないの。
ただダイヤの指輪で告白なんて、結婚前提以外の何ものでもないわけで……

そもそも私の計画は、彼の奥さんになることを目標に立てたものだったから。
無理して進学したのも自分を高めるためだけじゃない、
彼に私がいかに本気か認めさせるためでもあったわけで
まだ彼は結婚とも婚約とも口にしていないけど、それが本心だったなら
結果オーライなんだけど……
なんて浮かれている場合じゃないや。
そろそろシンデレラさんはおうちに帰らないと門限………

いやいや、門限なんてもうないんですよ。
だって学校と仕事を両立させるため、都内で一人暮らしを始めたのだから。
門限も終電も気にしなくていいって……すごく気分的に楽。
このあたりからなら、タクシーですぐ着いちゃう距離だし。


「なぁ春香……そろそろ遅いし帰らないと」
「えっ、ええ……そうですね。日付変わる前に帰るとしますか」
「お……遅いから送っていこうかな」
「……えと、あの……はい。お、お願いします」

3月末に引っ越したときには、彼には住所を伝えて報告しただけだった。
だって真面目な彼が担当アイドルの一人暮らしの部屋に来るなんて
絶対に考えられないことだったから。
だけど今……タクシー車内がすごく気詰まりな空気なのは……
もしかして、もしかしちゃう……からかな。

いやいや、今日の今日でそれはないっしょ、
あはは、私ってば舞い上がりすぎだよ。
でも……なんか彼、そわそわしてるってかチラチラ見てない?
いつもは落ち着いててトラブルにも動じない彼が……
なんて考えてる間にタクシーがマンション前に到着しちゃった。
いつものように支払いをしてくれている彼を、私が先に降りて待つ。
お支払いしてるってことは……やはりここに一旦降りるということになる。
だったらこのまま家の前まで送ってもらって、ハイさようならって……?

ええーい、あれこれ考えてもしょうがないよ、女は度胸だい!

「ここが春香のマンションか、セキュリティもしっかりしてそうで安心だな」
「そうですよ。築浅物件だから中も新築同然なんです」
「そうか。じゃ、俺はそろそろ……」
「そうだ、コ、珈琲でも飲んでいきませんか? せっかくの機会ですから」
「い、いいのか」
「まだ散らかってませんし、さぁ、どうぞ」


なんか私が男の人を引っ張り込む感じになっちゃったけどまあいいか。
別に私は彼をどうこうしようなんて考えちゃいないんだし。
担当アイドルの部屋にプロデューサーさんの家庭訪問だと考えれば。

プロデューサーさんが嬉しそうなの………気のせいだよね?



「は、春香!」

家に入ってドアが閉まった瞬間、彼が思い切り抱きついてきた。
うわーん、やっぱりこうなっちゃうの?
エレベーターの中、無言で手を握る彼が発していた只ならぬ……殺気?
経験が無い私にも痛いくらい伝わってたから覚悟はしてたけど。

「春香、好きだ、春香ぁああ」

でもちょっと待って。まだここ玄関です。せめてリビングで……
ってなんで私の方が落ち着いて冷静にリードしなきゃいけないんですか!
こういうのは男性、年上で大人のあなたがリードすべきであって……
あっ、そっち寝室で……うわぁーん、やっぱりちょっといきなり過ぎます!

でも……こんな熱烈に名前呼ばれて抱きしめられるのってすごく嬉しい。
“壊れるくらい抱きしめて”って歌詞、壊れちゃダメでしょって思ってたけど
いざされてみると分かったわ、私の理性が壊れちゃいそうだって。
誕生日のサプライズに結婚を前提としたダイヤの指輪付き告白。
さらにその上男性をお持ち帰りして、寝室につれていかれたら
理性なんて邪魔になるだけでしょ?

そう考えて力を抜くと、勢いあまった彼と一緒にベッドに倒れこんじゃった。

「春香、痛くなかったか?」
「…だ、大丈夫ですけど、もう少し、その……優しくしてほしいかなぁって」
「ご、ごめんな。つい夢中になってしまって」

それより、これってもしかして……あの、ちょっと待ってください、
落ち着きましょう。 だって私たちアイドルとプロデューサーじゃないですか。
なんて今更なこと、なんで私言っちゃってるんだろ。

「春香、いい……よな?」
ちょ、ちょっとプロデューサーさん、それをスルーしますか。
うわぁあ、顔近いです……心の準備しなくちゃ、目は閉じとかなきゃ……

んっ……んむ…………!?

あぁ、これってファーストキス……だよ
私、プロデューサーさんとキス、しちゃってるよ。
んんっ、んむん……やだ、何これ、すごい気持ちいい?
唇重ねるだけで……なんでこんなドキドキするかな
わわっ、ちょっと舌入れ……そんな……こと、んはぁああ…………
もうだめ、考えるの無理。

「春香、可愛いよ春香、ああ、好きだ春香」

もう……そんな焦らなくても逃げないですから……
真面目で堅い人だと思っていたのに、初心な高校生の男の子みたい。
ほら、キスってこんな風に優しくするもんですから。
んんっ…まだ力入りすぎですよ……
あは、ほら……もっとゆっくり、丁寧にキスしてくれないと。
んー……ちゅ? えへへ。
れろって……唇舐めるキスなんて有り?
でもいいです……きもちいーから。
だいぶ慣れてきた感じですね、えへへへ。
ほら、もっといいですよ


んっ……んはぁ……って、あ、ちょ、そんなとこ……
やだ、ドサクサに紛れてどこ触って……やん、くすぐったいですって。
こらー、ダメですよぉ……そんないきなりなんて。

「春香、俺のものになってくれるよな」
「えっ、って……それ」
「欲しいんだよ、春香。お前を俺だけのものにしたいんだ」
「……あの、でも私……」
「いいだろ春香、俺もう」

そんな……急に言われても心の準備というものが
でも体が熱くてドキドキして、どういえばいいんだろこの気持ち。

「あの、プロデューサーさんになら……私、いいです」
ありゃあ、私何言っちゃってるんだろう
「ああ、良かった春香」
「でも……私、初めてだから、そのぉ……や、優しくしてくださいね」
「ああ、大丈夫。俺だって初めてだけど、頑張るから」
「よかったです、じゃああの……!?」

なんか今さりげなく大変なことを言われたな気がした?
それよりこのままはダメです、ちゃんとシャワー浴びてからじゃないと。
待ってください、プロデューサーさんそんな、やーん、だーめー!!
さすがにそこだけは必死で彼を宥めてストップすることができた。
お風呂場で少し時間をかけたから気持ちを整えることはできたと思う。
胸のドキドキは収まるどころか、どんどん大きくなるみたいだけど。



一応下着くらいは身に着けたほうがいいのかなぁ……
バスタオルを巻いただけの格好って、ちょっといきなり過ぎる?
こういうときにバスローブとかあるとお洒落な感じだったのかもね。
待つのはベッドに座ってるほうがいい? それとも布団の中がいいかしら。
それともベッドの上でちゃんと正座でお迎えするとか。
あーもう分かんない、どうしようなんて悩んでいるうちお風呂場のドアが開く音がした。
着替えたりする時間はないから、しょうがない。

暗くした寝室のベッドに腰掛けて待っていた私に、もう一度彼からのキス。
うん、さっきと違って余裕ある感じだから私の気持ちもゆったりできるかな。

「さっきはごめんな、春香がOKしてくれたのが嬉しくてつい」
「いいですよ。求められるのって私も嬉しかったから。でも今からは
プロデューサーさんがちゃんとリードしてくださいね」
「あ、ああ……できるだけ頑張るけど、俺もほら、こういうの初めてだから」
「あの、初めてってプロデューサーさん……」
「そうだよ、俺……実は童貞なんだよ」

やっぱりさっきの聞き間違えじゃなかった。
彼は素敵な大人の男性だから、絶対彼女とかいたこともあって経験済みだと思ってた。

「あの、春香……どうした、な、泣くほど嫌だったのか」
「いっ、ひゃぁ、違います……イヤじゃなくて、嬉しいから」
「そ、そうなのか?」
「だって初めてをあげることができて、プロデューサーさんも私が初めての女の子だもん」
「いや、その……俺、頑張るから!」
「きゃっ、あの……お願いですから優しく、うわっ、わぁあぁああああ!」

いきなりお姫様だっこでぐるぐる回りながらディープキスして目が回りそうになったところで
ベッドに倒れこんだ拍子に二人のバスタオルがぱらりとはだけて、湯上りの肌と肌が重なって
彼の体温はとても熱くて、それからお腹にぶつかるものがとても固くて……
このとき部屋を暗くしておいて本当に良かったと思う。
だって、初めてのことをする前にあの状態を見ていたら引き攣っていたに違いないから。

「春香、力抜いて……ゆっくりするから」
「は、はい……あっ、んんっ……」
がっしりした彼の体がのっかかってるけど、不思議と苦しいなんてことはなく
彼の重さに心地よさすら感じてしまう。
背中に手を回してぎゅっと抱きしめると、彼の胸板に私のおっぱいがぴったりくっついて
それから胸だけじゃなくお腹も足も重なり合ってる。
そして……あそこからちょっとずらしたあたりに当たっている固い感触。

意識しまいと思いながら、お腹や足にぶつかるたびにそれのことを考えちゃう。
痛いのかな、痛いんだろうな。あんなに固くておっきいんだから。
唇のキスが首筋に移ってきただけで背筋がぞくぞくしてしまう。
つまり……初めてなのに私の体ってばもう気持ちよさを感じてるのかも。
キスを続けながらさりげなくおっぱいに伸びてきた手つきがぎこちなくて
本当に初めての男の子みたくおっかなびっくりだから笑いそうになっちゃう。
そんなそっとじゃなくても、もっと力入れても大丈夫ですから。
揉んでもいいですからって……エッチの経験ないっておっぱい触るのも初めて?
あっ……でも、それも嬉しいかな。
彼の初めてが私なんだってこと、キスもおっぱいも……それからセックスも。

「ここ舐めても大丈夫?」
なんていいながら、舐めるだけじゃなく咥えながら舌で乳首をころころされて
あげくにチューチュー吸われ、いきなり最初のエッチからこんな気持ちよくなって
いいのだろうか?声出したらはしたないかな、なんて。
あ、でも私だけじゃなく彼も初めてだから、気にすることなかったりする?

「春香……さ、触るよ」
そう言われるのは分かっていたの。
だっておっぱい咥えながら、手がずっとお腹と太もも行ったり来たりしてたし。
恥ずかしいし、ちょっと不安あるけど……
ゆっくり足を開いてから、彼の手と一緒にそこに向かう。
わっ……やだこれ何……っていうくらいびっしょびしょに濡れてるアソコ。
やだ、恥ずかしいのに、こんなの……変に思わないかな

「春香のここ、すごい濡れてるんだな」
「やだ、恥ずかしいからそんなこと言わないでください」
「ごめん、でも……俺なんか嬉しくて」
「もう馬鹿ぁ……」
「だめだ春香。もう我慢できん、い、入れたい、入れるぞ」

もう余裕がないのか、私の返事を待たず彼はもぞもぞ腰の位置を改めている。
ああ、当たっているよ……ついに彼が私の中に入ってきちゃうんだ
「んっ、ここ……あれ、えっと……」
なんか焦らされてると思ったのだけど、違うみたい。
そこ!って思うとつるっと滑ってお尻にいっちゃったり、かと思えば上にずれたり。

「ま、待ってください。一旦そこでストップ……」
窮屈な体の隙間に手を伸ばして、彼のをそっと手に包んだ。
「凄く固くて……おおきいんですね、プロデューサーさんのって」
「うっ、春香の手……柔らかくて気持ちよすぎる」
「えへへ……我慢ですよ。ちゃんとこの中に入ってから……」

そっと握った彼のおちんちん。
その先端を少しだけ口を開いたそこに導いてあげた。
一杯濡れているせいで、当てがっただけでぬるりと入っちゃいそう。

「こ、これが女の子の……春香の」
「はい……そのままきてください、ゆっくり、あっ、ひゃぁん……」
「だ、大丈夫なのか、痛くないのか?」
「まだ……へーきですから、そのまま」

実は膨らんだ部分がぐりんとは入りかけた時、中で痛みが始まっていた。
でもそれは思ったほどじゃなく、我慢しながら彼の腰に合わせて私も
入りやすそうな姿勢を探すんだけど、やっぱりよくわからない。
その間も彼はじりじり腰を、おちんちんを前後させているから少しづつだけど
入ってきているような、そうでないような……

「ど、どうかな春香」
「うぅ……わ、わからないけど……もう半分くらい?」
もう一度手を伸ばしてみたら、さっきより彼までの距離が短くなっていた。
「う、うん……だいぶ入っているみたいです、あっ、んくっ……」
「い、いくぞ、このまま最後まで」
「……はぁ、はぁ、き、来てください……やっ、ひぐっ!!」

.恐らく彼も私の抵抗(多分それが処女膜だったのだろうか)に焦れていたみたいで
最後の一突きはちょっと強引だったけど、それがよかったのかもしれない。
ビリって身を裂かれるような鋭い痛みが走ったけれど、
次の瞬間には彼の体がアソコと密着して、ようやく彼と一つに繋がったのが分かった。

「春香……はいったぞ、全部」
「はい……分かります、奥まで届いてるのが」
「痛むか? 我慢できそう?」
「だ、大丈夫……あの、しばらくこのままでいてくれますか?」
「ああ。春香がいいっていうまで、こうしてるよ」

今夜一番優しいキス、それを何度もねだりながら
私は彼と長い時間抱き合って唇を重ねていた。



初めて同士が初めてのエッチに成功して夢中になった挙句、避妊のことうすっかり
忘れていたのはちょっと失敗だったかな。
幸い始まる直前の一番安全日に近いだからよかったけど
私の中で彼が出したとき、何故だかとても幸せな気持ちになれた。

寝る前に浴びたシャワー。
太ももに流れる、血が混じってピンク色の精液をみて
初めて私は大人になったんだ、彼の手で女になったんだってしみじみと思ったの。
寝るときにもまだアソコはひりひり、ズキズキ痛んでいたけど
彼に抱かれると体も心も温かく、そのまま安心して眠りにつくことができた。


こうして私の19歳の誕生日は過ぎていった。
白いシーツに破瓜の跡を、散り染めの桜の花びらみたいに残して。
でも桜の花が散ってしまえば、いよいよ新しい季節が動き始める。
私は今日から彼と一緒に、新しい人生を走り始めます!


おしまい。

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