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注意書き
弟・優が生きている設定での近親相姦ものなので苦手な方はご注意ください。

千早が15才で高1、優は12才の中1で大人しい草食系という設定。
優のイメージはアニマス優がそのまま成長したような感じで。



#1 

「優、お風呂空いたわよ。冷めないうちに入りな……!?」
「何だよお姉ちゃん、急にドア開けないでよ!」

慌ててドアを閉めて部屋に戻ると、バスタオル姿のままベッドに座った。
机に広げられたグラビア雑誌の見開き、水着姿の派手な金髪には見覚えがあった。
いえ、男の子が女の子に関心を持つのは当然のことだからそれはいい。
問題は優が股間に手を伸ばしてしていたことだった。中学といってもまだ一年の優が
そんな事を知っているだなんて考えたくもないのに、胸のドキドキが収まらないのは
どういうことなのだろうか?



優が部屋の扉をノックしたのは、パジャマに着替え髪を乾かし終えた頃だった。
既に気持ちの整理を終えていた私は落ち着いた声を心がけて返答した。

「なあに、優。用があるなら部屋に入ったら?」
「お姉ちゃん、あの……」
「どうしたの、話をするならちゃんと顔を見せなさい」
「うん……あの、さっきは怒鳴ったりしてごめん」
「あら、悪いのはノックもせずドアを開けたお姉ちゃんよ」
「それは……でも」
「ほら、こっちにおいで。お姉ちゃんは気にしてないから」

さっきの勢いはどこへやら、しょんぼりした姿はいつものおとなしい弟の姿だけれど、
女の子の水着グラビアを見ながらおちんちんを弄っていたことを考えると、姉としては
弟の不埒な行為を追及しなければ気が済まなかった。


「さっき見てた水着の子、たしか優の学校の生徒よね?」
「そうだよ。星井美希さん、2年の先輩だよ」
「さすがアイドルね。可愛いしスタイルなんてとても中学生とは思えないわ」
「うん。学校でみる生身の星井先輩は写真よりはるかに綺麗だよ」
「ふーん……優が星井さんの写真を見ていたのはああいう女の子が好きだから?」
「べ、別に好きとかじゃないよ。可愛いとは思うけど、僕はお姉ちゃんのほうが……」
「お姉ちゃんがなあに?」
「お、お姉ちゃんのほうが綺麗だよ」
「そうかしら。星井さんと比べたら全然女らしさとか足りないと思うけど」
「そんなことないって! とにかく僕はお姉ちゃんが一番だからね」

それがお世辞なんかじゃないのは、優の真剣な眼差しをみればよく分かる。
あの派手なアイドルから弟を取り返せた高揚感から私は優を抱き寄せていた。

「ふふっ、お姉ちゃん嬉しい」
「わっ、ちょっと苦しいよ、子供じゃないんだから抱っこはやめてよ」
「これは抱っこじゃなくハグよ。それともこういうのは嫌?」
「嫌じゃないけど……僕だってもう中学生なんだから」
「そうね、さっきのことだって優が大人になっている証拠だものね」
「……やっぱりお姉ちゃん見たんでしょ」
「恥ずかしがることないわ、男の子が女の子の裸を見て興奮するのは自然のことだから。
ねえ、星井さんの水着姿を見て興奮してたでしょ?」
「う、うん……したよ」
「今も興奮しているのは星井さんのこと思い出しているから?」
「違うよ! 興奮なんかしてないし」
「じゃあお姉ちゃんの足に当たってる固いのは何かしら」
「えっと……それは」

固くて熱い優のおちんちん。子供の頃お風呂で見たのと全く別物のそれは、
ズキズキと脈打ちながら私の太ももに押し付けられている。
まるで雄であることを主張するようなそれに戸惑いながらも、私の心臓は
さっきのようにドキドキと鼓動が高まっていく。

「ほら、怒らないから正直にいいなさい」
「だって……お姉ちゃんすごく柔らかくて、それにいい匂いするし」
「ふふ、優もやっぱり男の子ね、いつからこうなるようになったの?」
「ちょっと前……お姉ちゃんの風呂上りの姿見たときとかもやもやして……
いけないことだって思ったけど止められなくて」
「別に悪いことではないわ。思春期には誰だってそうなるものだから」
「ほんと? じゃあお姉ちゃんもそうだったの?」
「それは……今は優のこれを何とかするのが先でしょ?」
「うん。お姉ちゃん、どうしたらいい?」
「先にお風呂に入ってきなさい。それからお母さん達が寝た頃を見計らって
もう一度姉ちゃんの部屋においで」

困っている弟に救いの手を差し伸べる姉……なんて立派なものではなかった。
私の異性に対する好奇心を満たすのに弟を利用しているのも同然だった。
優なら私の言うことなら聞いてくれるし、このことを誰にもいう心配もない。



優が出て行くと早速パソコンのスイッチを入れ、弟に教わって覚えたネット検索で
男の子の自慰方法を調べ……それはすぐに見つかった。
それは思ったより簡単で、特別な準備も必要なさそうだから今夜にでも優に
そのやり方を教えてやれそうだった。本来なら一人ですべきことだけど、幼い優に
私が教えてあげるのも差し支えはないはず。
私はその方法をしっかり頭にいれると、優が上がってくるのを待った。


「お姉ちゃん、僕どうしたらいい?」
「そうね……じゃあベッドに座って。そう、そこでいいわ」

暗くしたのは寝ているのを装うためと優にいったけど、本当は照れと恥ずかしさを隠すため。
ベッドにちょこんと腰掛けた優の隣に寄り添うように座ると、漂ってくる清潔な匂いは汗と埃
にまみれた男臭いクラスの男子とは全然違った。

「ふふっ、いい匂いね。お姉ちゃんも優の匂い大好きよ」
「お姉ちゃん……今日はいつもよりなんか女らしい感じがする」
「女らしい? シャンプーの匂いだと思うけど……」
「ううん、なんか甘くてちょっと酸っぱいような匂い……」

そういって鼻をパジャマにこすり付けてくる優は抱きしめたくなるくらい可愛かった。

「それよりどうかしら、さっきみたいに固くなっている?」

優の前に手を触れてみてもさっきの固さはなかったが、それはそれで好都合だった。
小さくて柔らかいおちんちんがどのように固く大きくなるのかもこの目で確かめたかった。

「じゃあ下、全部脱ぎなさい」
「えー、そんなの恥ずかしいよぉ」
「我慢しなさい、それに脱がないと教えられないのだから」

しぶしぶ裸になった優の下半身に目を凝らすと、小さかったおちんちんがまるで生き物の
ようにその身を起こすのが分った。小指くらいのそれが太いソーセージのように膨らみ
ビクビク震えるたびに先端を包む皮がゆっくり剥け中身が姿を現していく。
さきほどの固さと大きさになるのはあっという間だった。

「おちんちんってこういう風に大きくなるのね……痛くはない?」
「んっ……大丈夫、でもなんか張り詰めた感じはするよ」
「じゃあ触ってみるけど、痛かったらいうのよ」
「う、うん……あっ!?」

初めてこの手で触れた優の勃起したおちんちん。
いや、もうおちんちんというよりちゃんとペニスというべきだろうか。
骨がない筋肉だけのはずなのに石のようにガチガチに硬くなったペニス。
そっと握っただけで優が溜息のような声を漏らして体を震わせる。
痛いという感じではなさそうだけど、気持ちいいかどうかもわからない。
ともかくネットで調べた通り、そっと指を絡ませ握った手をゆっくり上下させる。

「あっ、お姉ちゃん! んふっ、はぁああ、あぁっ」
「優、そんな声だして気持ちいいの、これ?」
「だって、あっ、なんか、気持ちいいっていうか、あぁっああ!」

反応が大袈裟な気もしたけれど、優が喜んでくれると私も嬉しくなる。
徐々に手を上下させるコツが掴めてきたのと、調べたとおり優の先端から生温かい
液体が滲み出し、そのおか手がほどよく滑って動きがスムースになってきた。
クチュクチュという音、それに優のはぁはぁと荒くなってきた呼吸を聞いていると
私までなんだか変な感じがしてきそうな気がする。

「どんな感じ、優?」
「んっ、はぁ、はぁ……気持ちいい、お姉ちゃんの手、すごく気持ちいいよ」

弟は何かに耐えるようにしかめた顔を私の胸に押し付けてくる。
その優を左手でしっかり抱きかかえて支えながら、上体を屈めて優の勃起した
ペニスをじっくりと観察してみる。
濃いピンク色だった先端がいまは赤紫に充血し、全体が先走りという液でテラテラと
濡れ光っている。女性が濡れるのと同じ理由だとしたら優が気持ちいいというのは
間違いなさそうで、自分の手でそうしてあげたことが嬉しくて私はそのことを忘れていた。

「お姉ちゃんっ! あっ、なんかでそう、だめ、とめて」
「どうしたの、出るって何が?」

切迫した“出る”という叫びが意味するものを私が思い出す前、優の体は反応を始めた。
びくんと大きく背中を反らしたあと、大きな脈動が右手に走ると同時に優のペニスから
凄い勢いで白い液体をびゅーびゅーと噴き上げはじめた。
迸る放物線が頂点を越えた瞬間、我に返った私の前で優の精液は音をたてて床に
降り注ぎ、私のスリッパと優が脱いだパジャマにとろりとした染みを作ってしまう。
射精はそれだけで止まらず、とっさに出した左手でせきとめようとして間に合わず
懸命に引き寄せたバスタオルでなんとかベッドのシーツは汚さずに済んだ。

「はぁ……はぁ……お、お姉ちゃん、僕……おしっこでちゃった?」
「違うわ、優は射精したの初めてだった?」
「初めて……ぼく射精したの?」
「そう、おめでとう優。あなたが男として立派に成長している証拠よ」
「射精って……これがそうなんだ」
「ええ、思ったより沢山出るものなのね。色々と汚しちゃったのは誤算だけど」
「そうかぁ……僕、お姉ちゃんのおかげで射精できたんだ」
「そうよ。気持ちよかった?」
「うん、お姉ちゃんの手、柔らかくてすべすべで凄く気持ちよかった」

その後の始末は大変だったけれど、弟を初めて射精に導けた満足感は大きかった。
生温かい精液の少しとろとろとした感触、そしてツンと鼻にくる刺激臭。
このときは幼い弟が男として成長しているのがただ嬉しいだけだった。


#2

優が私の部屋に忍んできたのはあの夜から1週間後のことだった。
あれ以来私の性に対する好奇心も高まる一方だったけれど、それを満たすため優を
どうこうするわけにもいかない。だから優の方からきてくれるのは正直助かるわけだけど
姉としてそれを態度に出すわけにもいかず、あえてそっけない口調で対応することになる。

「どうかしたの、優? もう寝てなくちゃいけない時間でしょ」
「あの、ぼく……」
「用事があるならはっきりいえば?」
「ごめん……でも、その」
「ほら優、顔を上げて。悩み事でもあるの?」
「……ごめんね、お姉ちゃん。勉強が忙しいのに」
「いいから座りなさい。ひょっとして……あれが関係していることかしら?」

私の予想通り、弟は俯いたまま小さく頷いた。
あの夜、後始末を終えたあとになっても優のおちんちんはまだ大きいままで
それを見た私はさっきしてあげたことを自分でしてみる命じた。
ぎこちない手つきでおちんちんを刺激した優は、その直前私にしがみつくと
二回目の射精を私の持つティッシュの中に吐き出した。
上手に出来たわね、偉いわ優……そんな言葉をかけ、ぐったりした優のかわりに
ティッシュでおちんちんを綺麗にしてあげた。
そのあとは母親にばれないよう、自慰をするときや後始末の注意をして私の指導は
終わったのだけれど。

「あれから自分でもやってみた?」
「うん、二回やったよ……」
「そう、ちゃんと射精はできた?」
「うん……だけどあんまり気持ちよくなくて」
「気持ちよくない? どうしてかしら、やり方に問題があるのかしら」
「ちゃんとお姉ちゃんが教えてくれた通りにしたんだよ」
「する時に何か見ながらした? たとえば星井さんのグラビアとか」

その名前を出したのは男の子が自慰をするときにエッチな写真や小説を用いるものだと
分っていたからで、この前のことを皮肉ったわけではなかったのに何故か優はきまりが
わるそうに視線をそらしてしまった。

「ねえ、真面目に質問しているのだからちゃんと答えなさい」
「み、見てないよぉ……」
「じゃあ何も見ずにただおちんちんを擦っただけ?」
「ううん……エッチなことを想像しながらした」
「エッチな想像ってどんなこと?」
「お、お姉ちゃんのこと……」
「わ、私?」
「だって最初のとき凄く気持ちよかったから……お姉ちゃんの手で握られたこととか
いい匂いとか思い出すとおちんちんが固くなるから……」
「そう……やはり人にしてもらうほうが気持ちいいのかしら」

いきなり私の名前が出て面食らったけれど、それを悟られることなく言葉を繋げたのは
自分で調べたうえで経験してみたという根拠があったから。
優のことを調べている過程で出てきた女の子の自慰のこと。
優の射精を手伝った後で何かモヤモヤした気持ちを引きずっていた私は好奇心もあって
女の子の自慰というのを試してみたのである。
だけど触ってみた性器の内部は僅かに湿っている程度で、むずがゆいような変な感じは
するもののネットで読んだ体験談とはまるで程遠く少しも気持ちいいとは思わなかった。
だから優の悩みもそれと同種のものと考えたのである。

「本当にそうなのか試してみましょうか?」

私は机を片付けるとこの前のように明りを小さくする。

「ねぇ、この前みたいにハグしていい?」
「あら……子供扱いみたいで嫌だっていってたくせに」

立ち上がった優を抱きしめると、パジャマ越しに伝わる優の体温が温かい。
最近成長が活発なのか、身長差はだいぶ縮まってきているけれど
胸に顔をこすりつけてくる優はまだまだ幼い弟のままだった。

「大きくなっても甘えん坊なのね、優は」
「だって……お姉ちゃん、柔らかくていい匂いがするし」
「星井さんのように大きくないのに」
「大きさとか関係ないよ。僕はお姉ちゃんの胸が一番すきだもん」
「そう……だからこうなってしまうの?」
「うん」

そういって弟が太ももに押し付けてくる熱く猛々しい性器の感触は
幼い姿とは裏腹に逞しい雄そのものだと私の体に訴えてくる。

「自分で脱ぐ? それともお姉ちゃんが脱がせてあげようか?」
「今日は自分で脱ぐから……お姉ちゃんも……」

弟が言いたいことはその先の言葉を聞かなくても分っていた。
意地悪して優に言わせてみたい気持ちもあるけれど、控えめな優が
精一杯の勇気を振り絞ったことを汲んで先回りしてあげることにした。

「胸……見たいのね」
「う、うん」
「優は褒めてくれたけれど、本当にそうなのか確かめてみないとね……」

恥ずかしいのを我慢して、優の方を向いたままパジャマのボタンを外していく。
少し前までは一緒にお風呂に入っても平気だったのに、お互いのことを男と女として
見るからこんなに恥ずかしいって思うのだろうか。
寝る前だからパジャマを脱いでしまえば優の視線から肌を遮るものは何もない。
同じように下半身をさらけだした優をベッドに座らせ、寄り添うように私も隣に座る。

「どう、見える?」
「うん……やっぱり綺麗だよ、お姉ちゃんの体」
「そう。優のも凄く固くて逞しいわ……じゃあ始めるわよ」
「あっ、やっぱりお姉ちゃんの手、気持ちいいよ」
「あまり大きな声はださないで、下に聞えてしまうから」

優の頭をそっと胸に引き寄せると、乳房に触れるその肌は温かくて心地よい。
あとのことは優に任せ、私は右手に意識を集中させる。
勃起した優のペニスは火傷しそうなくらい熱く、先端から滲み出した透明の液体が
私の手を濡らしていくにつれ擦る動きがスムースになっていく。

「お姉ちゃん……もっと強くして大丈夫、んんっ、そう、それくらい、あぁああ」
「優……気持ちいいのね、あっ、こら……そんなこと、やぁ」
「お姉ちゃんの胸、柔らかくていい匂い……いいでしょ?」

遠慮がちに頬をこすりつけていただけの優にいきなり乳首を咥えられ、その感触が
あまりにも気持ちよすぎてつい甘えるような変な声が出てしまう。

「ふぁっ、優……おっぱい舐めちゃだめよぉ、やめ、あっ、くぅ……あぁ、あっ!」
「お姉ちゃん、こうすると気持ちいいの?」
「ふぅぅっ、はぁ、いいから、優、もうやめなさ…あん! こらだめ、やっ、ひゃぁん!」
「やめないよ、僕もお姉ちゃんを気持ちよくしてあげたいから」
「あぁん……優、そんな吸わないでぇ、気が散ってできなくなるから」

おっぱいを舐めまわされ、乳首を吸われ、舌で弾かれ、軽く歯がたてられる。
そのどれもが私の神経に快感を送り込み、そのたび頭の中が白く弾けている。
それでも右手はリズミカルな動きを止めず、くちゅくちゅと濡れた音が響く中
優が私の乳房に吸い付いてたてるチューチューという音が入り混じっていく。

「お姉ちゃん、いいよ、そろそろ出そう……」
「優、あぁ……このまま続けて、お姉ちゃんのおっぱい吸っていいから」
「うん、お姉ちゃん、いく、いっちゃう!!」

その直後、右手の中でペニスが膨張し、びゅくびゅくという脈動が伝わってきた。
射精はこの前のように何度も何度も脈打ちながら続き、それが終わると優は満足げな
溜息をついて咥えたままの乳首から離れていった。

「お姉ちゃん……やっぱり自分でするよりよかったよ」
「そう、よかったわね……いっぱい出たみたいだし」
「お姉ちゃんも気持ちよかった?」
「ええ……でも優、赤ちゃんみたいだったわよ」

人にしてもらう気持ちよさは思った以上で、私の性器は自分で触れた時と違い
じっとり濡れて疼いている。それがばれないよう、私は優の精液をたっぷりと吸って
重く濡れたティッシュに手を伸ばした。

「今日は零れていないわね……だけど念のため」
「あっ、そっとして……くすぐったいよ」
「我慢しなさい。残っているのが下着を汚してしまうわよ」

勃起が解けつつあるペニスを根元から絞ると、残っていた精液が滲み出してくる。
それをティッシュで拭き取り優に見せる。

「ほら……まだこんなに残っていたでしょ?」
「うん、ありがとう。僕もお姉ちゃんの胸、綺麗にしてあげなきゃ」
「あっ、私はいいから、……こら、あっ!」

優の真剣な表情をみた私は、その手に任せることにした。
ウェットティッシュのひんやりした感触を心地よく感じながら、私は弟に目覚めさせられた
快感のことを思い返していた。
自分で触れてもなんともなかったのに、優の手だと明らかに気持ちが良かった。
ましてや乳首を咥えられた時はそれこそ気が遠くなりそうなくらいで、
今も唾液の痕跡が拭い取られていくのを見ているだけで、さっき味わったばかりの
もどかしいような感覚が蘇りそうになる。

「お姉ちゃん、大丈夫?」
「えっ? あぁ平気よ。ちょっとぼーっとしてただけだから」
「そう。これで綺麗になったから。はい、パジャマも」
「ありがとう。このティッシュはきちんと始末しておくのよ」
「うん……あの、お姉ちゃん……ブラジャーはつけないの?」
「寝るときはね。じゃあおやすみ」
「おやすみなさい。あの、お姉ちゃん……」

何か言いかけて部屋を出ようとした優を私は後ろから抱きとめた。
そして後からハグしながら、耳元にそっと囁きかけた。

「私もすごく気持ちよかった……ありがとう優」
「……うん」
「またしようね、おやすみ」

優が出て行くとすぐ電気を消してベッドに潜り込んだ。
布団の中でそそくさとズボンとショーツを一緒にずり下ろし、まだじんじんと熱いそこに
指を潜らせるとそこはたっぷりの粘液で満ちていた。
ぬるぬるしたそれに指を絡めて性器をなぞってみただけで、この前感じることのなかった
感触が湧き上がってくる。

それは明らかに快感であり、指であちこち触れるだけで背中がゾクゾクするほどで
自分の指の刺激だけでも優が舐めてくれたおっぱいよりも気持ちがよかった。

優……あなたは自分でするのはあまり気持ちよくないっていってたけれど
お姉ちゃんはこれだけですごく変になりそうになっているの……

もし優がしてくれたら……もっと凄いのかしら?

そう考えた瞬間、指がある部分に触れると同時に快感が大きな波のように押し寄せ
私の意識を呑みこんで押し流していった……





半ば習慣的に行為を持つようになっても、私にとっては一緒にお風呂に入るのと
同じ感覚であり、性的ニュアンスは存在しないはずだった。
けれども行為に慣れて得られる快感も大きくなれば、幼い優はともかくとして
どうしても私自身はセックスを意識しはじめるようになる。
この頃はまだ理性がしっかり働いていたし、親の存在という抑止力も大きかったから、
手や口でする以上のことには進んでいかなかったけれど、一方ではそれまで関心の
薄かった性に対する私の興味が大きく膨らんでいった。

優に対しては肉親への愛情に基づく行為という姿勢を貫き、私が内心そんあことを
思っているのがばれないように気をつけていたけれど、熱くて固いペニスを握り締めると
私の心は自然と興奮するようになり、優の手や唇が乳房に触れるだけで性器がじっとりと
熱を帯びぬかるんでいくようになっていた。

秘め事が終わり一人になってベッドに入るとそそくさと下半身を脱ぎ捨てる。
あてがっておいたティッシュはとっくに濡れきっていて既に用をなしていない。
新たな刺激を嗅ぎ付けあふれ出してくる粘液をくちゅくちゅと掻き回しながら、
閉じたまぶたの裏側にさっきまで握り締めていた優のペニスを思い浮かべる。
ゆるゆると膣に侵入させていく指が空想の中で優のペニスと摩り替わると
彼は逞しい雄となって私にのしかかり、熱く固いペニスで何度も私を絶頂させる。
優の名前をうわごとのように口走りながら私は激しく指を動かし、その最後に
たっぷりの精液を子宮で受け止めると頭の中が真っ白に飛んで崩れ落ちる。


終わった後の自己嫌悪すら慣れっこになるくらい、私の自慰は優を遥かに上回る
頻度になっていたけれど、自分が性欲に塗れた女である事実は頭から振り払う。
優とのことで間違いを起こさずに済んでいるのはこうして発散できているからで、
現実に彼と交わることは許されないけれど、空想の中なら何をしようと咎められる
ことはないのだから。


#3

私と優の間に存在する目には見えない壁。
超えることを許されないそれは、崩れ落ちることはないはずだった。



遠方に住む親戚に法事があり、両親揃って出かけていったその夜。
いつもなら不安そうな顔をする優が、妙にそわそわして落ち着かない。
そういう私自身が何日も前からこの日を楽しみにしていたのだから、姉の威厳も
あったものではないのだけれど。
ともかく私たちは協力して作った夕食を食べ、後片付けも済ませてしまうと
借りてきた映画のDVDをセットしてソファーに腰を下ろした。

「お姉ちゃん、これ吸血鬼って書いてあるけど怖い映画じゃない?」
「人気がある恋愛映画だから怖くないとは思うけど……優は怖がりだからね」
「そんなことはないよ。ただ聞いてみただけだから」

けれど気がつけばお互い体を寄せ合い、手をしっかり握り合っていて
ハッピーエンドのあとエンドマークが出て、ようやく二人とも力を抜いて溜息を漏らす。

「どうだった、怖がりの優君?」
「お姉ちゃんだって僕にくっついてきたくせに」
「優が安心できると思ったからよ、少しは感謝しなさい」
「……お姉ちゃん、最後のキスシーンにすごく見蕩れていたよ」
「別にいいでしょ! 綺麗なシーンだったじゃない」
「キスしたことないから必死で覚えていたんでしょ?」
「あら、キスならしたことあるわ」
「う、嘘だ! 恋人もいないくせに」
「嘘じゃないわ。相手は恋人とは限らないし……好きな人ではあるけれど」
「じゃあ本当にしたの?」
「どうして優は私がキスしたことがそんな気になるの?」
「どうしてって……ずるいよ、お姉ちゃん」

その時お風呂の準備ができたアラームが鳴り、私はあることを思いついた。

「ねえ、そんなことより久しぶりにお風呂一緒に入ろうか」
「えっ? いいの、お姉ちゃん」
「いいわよ……でも恥ずかしいから電気、暗くして入るから」
「うん……それでいいよ」

幼い優をお風呂に入れるのが私の役目だったのに、中学になって生理が来ると
母親はその役目を解いてしまい、理由の分らない優には随分憤慨されたものだ。
残念なのは私も同じだから、今夜はある意味チャンスでもあった。

「一緒に入るのは2年ぶりくらいかしら」
「そうだね。でも今日は僕がお姉ちゃんの背中を流してあげるよ」
「ふふっ、ありがとう」
「それよりさっきのこと……」
「優はどうしても気になる見たいね」
「だって……」
「いいわ、教えてあげる」
「ほんとに?」
「ええ。でも目を閉じていいというまで開けちゃだめよ」

そういわれて素直に目を閉じた優に顔を近づけると、軽く唇を重ね合わせた。
優は一度だけぴくりと動いたけれど、そのまま大人しくなる。

私が大事に覚えていたのはキスした事実だけで、感触までは覚えていなかった。
だから今優と交わしているキスは私にとってとても新鮮だった。
軽いキスでおしまいにするつもりでいたけれど、唇を重ねることがあまりにも心地よく
つい名残りが惜しくなって離しかけた唇をもう一度、今度は強めに押し付けた。

私も目を閉じキスに集中する。
時間にするとほんの数秒のことだったけど、私も優もしばらくはぼーっとしたまま
薄暗闇の中、黙って見つめ合うだけだった。

「どう、思い出した?」
「お姉ちゃん、ずるいよ」
「あら、どうして?」
「だって……僕のファーストキス、勝手に奪ったから」
「初めてのキスがお姉ちゃんとじゃ嫌だった?」
「……嫌じゃないけど……だって」
「ごめん……赤ちゃんの優にキスしたのは本当。だってとても可愛かったから。
それに……さっきのキスも同じ気持ちだから」
「恋人同士でもないのにキスするなんて変じゃない?」
「もちろんよ。家族であっても好きな人、大切な人に変わりはないのだから」
「じゃあ僕もお姉ちゃんにキスするよ?」

私が返事をする前に優は強引に頭を引き寄せると唇を重ね合わせた。
少し勢いが強すぎるそれはキスというより唇を奪うといった感じだけれど
異性のそういった振る舞いは初めてであり、胸の鼓動がどんどん高くなっていく。

「……僕もお姉ちゃんのこと、好きだから」

長いくちづけの後、優は眩しそうに目を反らしてそういった。
その嬉しい言葉のお返しに、もう一度私から優にキスをあげると
私達は湯船のなかでしっかりと抱き合い、のぼせそうになるまで何度も何度も
キスを繰り返した。


「ねえ優、もっと力を入れて……」
「うん。でも大丈夫? お姉ちゃんの背中、こうしてみるとすごく華奢だけど」
「私が優を洗うときはゴシゴシあらっていたでしょ?」
「だって僕は男の子だから。これくらいでどうかな」
「ええ……ちょうどいいわ。やっぱり人にしてもらうのは気持ちいいわね」
「僕はずっとお姉ちゃんにしてもらってたんだよね」
「そうね。シャンプーは嫌がってよく泣いていたけれど」
「もう子供扱いはしないでよぉ。はい、これでおしまい」
「あら……背中だけしか洗ってくれないのかしら」
「え? だって……」

後手で優からスポンジを取り上げるとの手を掴んで前に導いた。
そしてボディソープをたっぷり乗せた手のひらを乳房に持っていく。

「ここからは手でやさしく丁寧に洗ってちょうだい……」
「う、うん……」

今までにもおっぱいを触らせたけれど、今のように後からというのは初めてで
背中を優に預けてそうされるのはいつもよりも心地がよく、さらにボディソープの
ぬるぬるとした感触が快感を引き立てているのが分る。

「どうかな……これくらいでいい?」
「うっ……ふぁ、そうよ優。おっぱい全体を包むように、あぁっ、いい!」
「気持ちいいって声で分るよ、お姉ちゃん」
「うん、優の手がすごく気持ちよくて、ね、もっといっぱい、少し力いれていいから」

柔らかくおっぱいを撫で回していた手に力がこもり、くにくにと揉む動きに変わると
手のひらに乳首が擦れ、さらに快感が加速し声が止まらなくなる。

「お姉ちゃん……声いっぱい出てる」
「そうよ、優が気持ちよくしてくれるから、止まらないの」
「じゃあ……僕がもっとお姉ちゃんを気持ちよくしてあげる」

片方の手がおっぱいを離れてお腹を伝って降りていく。
その手が下腹部に達したところで私はそっと押さえこんだ。

「この手はどうするつもり?」
「ぼ、僕もお姉ちゃんの……触ってあげたら気持ちいいかなって」
「そう…………でもだめよ」
「どうしてだよ……どうして僕がするのは駄目なの?」

優が求めてくるのは予想していたし、それを拒絶しようとも思っていない。
私が優の手を止めたのは、濡れた性器のことを知られたくないとか
幼い優にはまだ早いとか、そんな理由からではなかった。
自慰ですら気持ちよくて止められないこともあるのに、優の手に委ねることで
もっと凄い快感になるとしたら自分を止められる自信は全くなかったし
自分がどうなってしまうのか考えるだけでも怖かった。

私は無言のまま優の下半身をまさぐると、固く勃起したペニスを探り当てた。

「優……興奮してるのね。こんなに固くして」
「だって、お姉ちゃんの声聞いてたら……」
「このまま一回だしてしまおっか」

私は優の方に向き直ると、馴れた手つきでペニスを扱きはじめる。
いつも横に並んでするから、向き合って優の顔を見ながらするのは新鮮だった。

「あっ、ふぅっ、おねえちゃん……きもちいい」
「さっきのお礼……優の気持ちいいときの声も可愛いわよ」
「あっ! あぁっ、おねえちゃん! いきそう、すぐいっちゃいそう!!」
「いいわよ優、遠慮しないでいっていいから、いっぱいだしなさい」
「でも……このままだしたらお姉ちゃんに……」
「お風呂だから大丈夫。ほら、お姉ちゃんにかけてもいいから」
「ああっ、いく、いくよ……おねえちゃん!」

今までの経験で射精する瞬間のペニスがどうなるかはよく分っていた。
優のペニスが射精に備えてぐっと膨らんだ瞬間、筒先を自分の体に向けると
目論んだとおり優の発射した精液は私のおっぱいに飛び散って白く塗りつぶし
そのままゆっくりとお腹のほうに流れて落ちていく。
そして脈動を終えて勢いを失うと、残った精液を私のてのひらにとろりと落とし
優の射精は終わった。


「どう、いつもより気持ちよかった?」
「……うん。でもお姉ちゃんの体、汚しちゃった」
「そんなことないわ。優の精液は汚くない……とても大事なものだから」

手のひらの精液をおっぱいにこすりつけたのは半ば無意識の成せるわざだった。
とろりとした感触が気持ちがよく、おっぱいから立ち込める刺激的な匂いは私の興奮を
一層刺激する役目を果たした。
既に私の性器はじんじんするほど熱くなり、精液を洗い流そうと立ち上がったとき
あのいやらいい粘液が太ももを伝って流れ落ちていくのがよくわかった。


#4

「ねえお姉ちゃん、もう一回いい?」
「ふふっ、優はキスが好きなのね」
「だって……んっ、お姉ちゃんだって好きなんでしょ?」
「そうよ、優が可愛いから……当然でしょ、んっ、んむ」

唇を重ねるだけでは物足りなくて、華奢な弟をしっかり抱きしめたまま
唇を擦り合わせたり挟んだりする自分の姿が洗面台の鏡の中に映っている。
脱衣場で裸のまま抱き合ってする刺激的なキスの応酬。
そのさなか、最初に舌を使ったのは優だった。
私が優の唇をはむはむと弄ぶのに抗議したつもりか、優は唇を舐めながら
押し返そうとするのだけれど、背筋がぞくりとするその感触につい変な鼻声が
漏れてしまい、恥ずかしさを誤魔化すため押し返した舌が優と絡み合う。

狭い脱衣場に響くぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅという湿った音。
キスの合間にはぁはぁとせわしない荒い呼吸の音。
太ももに優の勃起したペニスが押し付けられ、それに煽られた私は
洗い流したばかりのあそこを再び粘液で満たしていく。

「優……体が冷えてしまうわ。そろそろおしまいよ」
「もうちょっとだけ……いいでしょ、お姉ちゃん」
「もう。お風呂でもいっぱいしたでしょ?」
「だって……もう寝る時間だし」
「ほら、お姉ちゃんが体拭いてあげる。背中がまだ濡れてるから」

優が考えていることはとっくに分っていた。
二人きりの夜、もっとキスしたり触りあったりしていたい。けれどお風呂場で射精も
おっぱいも済ませてしまったから、あとは寝るしかないと思っているはず。
私もう充分と思っていたけれど、こんな機会は滅多にないからキスくらいならあと少しは
付き合ってあげてもいい、そんな結論を出したとき部屋の扉がノックされた。

「ねえ、お姉ちゃん……もう寝る?」
「まだあまり眠くないけど。優は?」
「僕……あの、もうちょっと、その……」
「なあに優。独りで寝るのが怖かったら一緒に寝てあげてもいいわよ?」
わざとらしくベッドをポンポンと叩いてみせる。

「またそうやってからかうんだから」
「いいから正直に言いなさい、怖がり優君」

久しぶりに一緒に寝ようと言うのが気恥ずかしくて、ちょっとからかってみたけれど
優はそれをどう受け取ったのか、黙ったままずかずかと入ってきた。

「何よ優、やっぱり怖いのね」
「お姉ちゃんはずるい」

いきなり肩を掴まれ乱暴にベッドに押し倒された。
優はそのまま覆いかぶさってくると、私に跨り掴んだ手首をベッドに押さえつけた。
その表情は照明の陰でよく見えず、押さえつける力が思ったよりも強いせいで
持ち上がってくる不安を懸命に隠して優を睨みつける。

「乱暴しないで。それにずるいって何のことよ」
「だってお姉ちゃん、いつも僕を子供扱いするから……それにさっき」
「何よ、言いたいことがあるならはっきりいえばいいでしょ」
「ぼ、僕だって男なんだから!」

顔が重なり、唇が奪わる。
お風呂でしたような柔らかいキスではなく、強引で乱暴なくちづけ。
感情を昂ぶらせているのか、優は唇を吸うだけでは飽き足らず口から頬から
舌を這わしていくから顔が涎でべとべとになっていく。

それでも私は抵抗しなかった、というよりできなかった。
優の気持ちは分かっていたはずなのに、こんな乱暴にされるのは全く予想外で
どう対処していいのかすら分らない。
そんな心とは裏腹に私の体は乱暴な愛撫にも馬鹿みたいに反応して
唇を、顔を、頬を、首を舐められる感触につい喘いでしまい、力が抜けてしまった体を
雄の欲望のまま蹂躙されることに期待しようとしている。

けれど優は途中で動きを止め、その唇を首筋から離してしまった。
そっと目をあけ優を伺い見ると、真剣な眼差しがぶつけられる。

「優……気が済んだ?」
「お姉ちゃんが悪いんだからね」
「気に障ったならごめんなさい、からかうつもりはなかったの」
「違うよお姉ちゃん。悪いのはそうじゃなくて……」
「お願い、悪いところは謝るから……もう乱暴にするのはやめて」
「じゃあ……大人しくしていて。そしたら乱暴にはしないから」
「ねえ……優はお姉ちゃんをどうしたいの?」

弟は困ったような表情を浮かべながらパジャマのボタンを外していく。

「いつもお姉ちゃんとしていたこと、するだけだから」
「そうなのね……でも明るいと恥ずかしいわ」
「じゃあ目をつぶっていればいいだろ」

優には似合わない乱暴な言葉遣いに乱暴な手つき。
パジャマが広げられると、優はむき出しになった乳首に無造作にかぶりつく。
いつもは優しく丁寧な舌使いが、今は昂ぶったままなのか舌で乱暴に弾かれたり
歯を立てて噛まれたり……それが存外に気持ちよく声を殺すのが精一杯だった。
そんな内心を見透かしたのか、おっぱいへの愛撫を続けながら優の手がいつかのように
胸から下に滑り降りていこうとする。
お腹、おへそ……そうして優の手はすぐにショーツにさしかかる。

「優……お願い、そこは駄目」
「お姉ちゃんは僕のおちんちんを好き勝手に触ったくせに」
「だ、だってあれは……優に自慰を教えてあげるためだから」

苦しい言い訳だとしても、優には本当のことを言うわけにはいかなかった。
それに強い言葉で拒絶して優の心を傷つけたくもなかったのに……

「じゃあオナニーを教えてくれて、それから気持ちいいことしてくれたお礼に」

そういうと優は止めかけた手をショーツの中に潜り込ませた。
陰毛を超えた先には、優とのキスでとろとろに濡れた私の性器が待っている。
もうなりふり構っている場合ではなかった。

「優、やめなさい。それ以上すると絶交よ」
「やっぱりお姉ちゃん、ずるいよ」

私の言葉を無視し、優の指先は陰毛を掻き分けついにそこに辿りついた。
人の手に初めて触れられた感触は私の想像を遥かに超えていた。
ここでやめておかなければ私はもう自分を止められなくなる。

「あっ、いや……やめて、やめなさい優!」
「やめないよ。だってお姉ちゃんのここ、こんなヌルヌルに濡れてるから」
「違うの、ねえ優……あぁ、だめ…お願いだからやめて」
「女の人って気持ちいいと濡れるんでしょ、だからお姉ちゃんをもっと気持ちよくしてあげる」
「だめよ優、そんなことしないでいいから、やめなさい」

力の入らない手で優の手首を掴んだけれど、私に抵抗する気力はほとんど無く
優も性器の中心に迫ろうとする指先を止めるつもりはなさそうだった。

「ふぁっ、あっ、そんな動かさないで、あぁん、優、絶交、するから……」
「ねえ、どうして僕がするのは駄目なの? お姉ちゃんと同じことしてるだけなのに」
「わ、私は違う……性欲に困ってない…から、あっ、んんっ、教えてあげただけ」
「そんなの理由になってないよ。お姉ちゃんだってこうされたら気持ちいいんでしょ?」
「違う……気持ちよくない、そんなこと優にしてほしくないの!」

性器の中心、膣を探り当てる直前だった優の指がぴたりと止まる。
本当は全てを放り出し優の指先に体を委ねてしまいたかった。
姉とか弟は関係なく、一人の女として男の人に快楽を与えてほしい……
だけどそんなのは駄目、私は優の姉だから、この子にきちんと教えてあげないと

「そう……じゃあやめるよ。けどお姉ちゃん、その前に一つだけ教えて」
「なあに、優?」
「僕にして欲しくないなら、どうして僕の名前を呼びながらオナニーしてたの?」
「……そ、そんなこと、ない」
「誤魔化さなくても僕ちゃんと知っているから。それに凄く嬉しかったんだから」
「あぁ……優、お願いだから」
「お姉ちゃん、正直にいって……僕がしちゃだめ? 僕にされるのは嫌?」

優の手が初めて触れた瞬間に私の体は優のものになっていた。
そして今、優の言葉を聞いて私の心も……優のものになった。
何度も何度も布団の中で性器をまさぐりながら狂おしい妄想を繰り広げ
逞しいペニスに犯され快感に狂いながら弟の名前を呼び続けていた、
それが今、現実のものになった。

「優……好きよ、大好き。だからして、お姉ちゃんを気持ちよく……優の手で」
「うん、してあげるよお姉ちゃん、僕もお姉ちゃんが大好きだから」
「あぁ、優……そこ、ゆっくり……優しくしてね」
「お姉ちゃん……好き」
「ねえ優……キス」

優しいけれどとても情熱的なキス。
私が貪るように催促すると、すぐ優の舌がぬるりと入ってくる。
そして止まっていた指が動き始める。
すでに熱くとろとろになっていた私の性器は優の指でその花びらを広げられ
指先が膣の入り口をゆるやかにノックし始める。

「あっ、そこ……ゆっくり、あぁ、あっ、優…気持ちいいよ」
「お姉ちゃん、可愛いよ…声も顔も、すごくエッチな感じになってて」
「いやぁ…違う、恥ずかしいから、そんなこといわないで」
「だめだよ、僕には正直にいってくれないとやめちゃうよ?」
「あっ、だめ…優、お願い、意地悪しないで、ね、そこ、あぁ、あっ、入ってくるぅ……」
「お姉ちゃんのここ、凄く熱くてきついよ、痛くない?」
「ふぅ、あぁ、へいきよ…もうちょっと入れて、あっ、あぁああ、あぁん!」

優の指先がぬるりと膣の中に入ってくる。
優の手が優しくおっぱいを撫で、揉んでくれている。
優の唇と舌が私の口の中をいやらしく嘗め回している。
優、ああ優、好き……気持ちいい、優……優、お姉ちゃん、もう…いっちゃう……

その夜、私は優によって初めての絶頂を知ることとなった。


#5

事が終わるとぐしょぐしょに濡れた性器を丁寧に拭ってくれて、乱れたパジャマも直して
部屋を出ていこうとする優を私は無言で引きとめた。
そして子供のときのように一緒にベッドに入り、優の胸に顔を埋めて目を閉じると
優は私を抱きかかえてくれ、髪を撫でられているうちとろとろと眠りに落ちていった。

目が覚めたのはまだ明け方だった。
傍らの優は夢でもみているのか、無邪気な笑顔のまま眠りこけている。
こうして体を寄せ合っているのはとても気持ちが安らぐもので、
幼い頃の優が私にくっついて離れなかったのもよくわかる。
怖い夢を見たといっては私のベッドに潜り込んできていた時のように。
今はまだ背も低いし体も華奢だけど、そう遠くないうちきっと逞しくなるだろう。
昨夜、私のことをさんざんに弄び翻弄し尽くしてくれたように。
だけどこの先あのような関係を続けるわけにはいかないし、結ばれることなんて
考えることすら許されない。私と優は血の繋がった姉弟なのだから。
せめて今だけはこうして優と恋人のように過ごしていたい……
寝顔を見ながらそんなことを考えていると、不意に優が瞼を開いた。

「…………どうかしたの、お姉ちゃん?」
「目が覚めてしまったから優の寝顔を見ていたの」
「なんか恥かしいよ……」
「あら、こんな風に抱きしめてくれてるのは私を守ってくれるからでしょ?」
「……だってお姉ちゃんは僕のものだから」
「ふふっ……優ったら恋人みたいなことをいうのね」
「お姉ちゃんは……僕が恋人だったら…どうかな?」
「そうね……こんな風に甘えてみようかしら」

私は目を閉じると唇を突き出してキスをねだる形にした。

「いいの?」
「恋人なのだからキスするのにいちいち許可はいらないわ」
「うん、じゃあ」

甘えん坊の優に私が甘えるのは新鮮だけれど、これはこれで心地いいものだった。
優の手が頬をさすり、唇が重ねられる。
最初は唇を触れ合わせるだけだったキスも、思えば随分と上手になったものだ。
唇を押し付け、舐め、吸われ、そのうち激しく舌が絡みあっていく。
唾液をせがまれ、流し込み、味わってから音を立てて飲み干されていく。
そして今朝の優はさらに積極的だった。
腰に回されていた手がパジャマの中に侵入し、すぐにおっぱいを探り当てると
舌の動きと連動させながらゆるやかに揉みはじめる。
すっかり敏感になった乳首が擦られるたび甘い鼻声をもらしてしまう私は
負けじと股間に手を伸ばし、すでに鉄のように固く勃起したペニスを握りしめる。

「んっ、んむ……優、すごく固くなってる」
「お姉ちゃんとキスするだけこうなるんだ」
「……優のおちんちんはいやらしいのね」
「お姉ちゃんのせいだよ」
「そう…じゃあどうしたらいい?」
「お姉ちゃんは何もしなくていいよ。全部僕がしてあげるから」

優は仰向けに転がした私にのしかかると、無言でパジャマのボタンを外してしまい
剥き出しにしたおっぱいを満足そうに見つめる。

「ねえ……優、そんなに見られたら恥かしいわ」
「揉んだり吸ったりされるのは好きなのに?」
「それは優がしてくれるのが気持ちいいから……好きなの」
「僕もお姉ちゃんの裸を見るのは好きだよ」
「もう知らない、好きにすればいいでしょ」
「じゃあ、こうするね」

さっとカーテンが引かれ、昇り始めた太陽の明るい日差しが部屋に差した。
咄嗟に胸を覆い隠した腕がそっと外され、上半身が優の視線にさらされる。

「やっぱり綺麗だよ、お姉ちゃんの裸」
「うぅ……おっぱい小さいしガリガリよ?」
「僕は大好きだから。それに……」

不意に真顔になった優。
その視線を辿れば考えていることはすぐわかった。

「お、お姉ちゃん……」
「いいよ、優。見たいのでしょ?」
「ほんとにいいの、お、お姉ちゃんの……」
「だって私は優の恋人だから……私の体は優のもの、でしょ?」
「……じゃあ、いいんだね」
「でも恥かしいから優が脱がせて……」

初めて他人の目に性器を晒そうとしている私。
その相手が優だと思っただけであそこがかっと熱くなるのも
奥のほうからじわじわとあの液体が滲み出すのもわかる。
本当は恥ずかしい気持ちなんてあるわけがなく、優になら全てを見せても
どこをどうされてもいいとすら思っていた。

私にあるのは昨夜のような快感への期待、それだけだった。
あんなにおちんちんを固くした優が見るだけで済むはずがない。
きっと昨日のように私の性器に指を伸ばしてくるに決まっている。
この明るい日差しの中、濡れてぐちゅぐちゅになった私のいやらしい性器を
優はかき回し、弄んでくれるはず。

「じゃあ……するね」

邪魔になると思ったのか優は掛け布団や脱いだパジャマをベッドの下に放りだすと
仰向けに寝転んだ私の足元に移動してその手をパジャマのズボンにかけた。
脱がせやすいよう浮かした腰の下をパジャマがずりおろされていく。

「お姉ちゃん……もうこんなに濡れてるんだね」
「やだ、そんなこと言わなくていいの」
「だって僕嬉しいんだから。お姉ちゃんがこんなに感じてるのが」
「私もよ、優のおちんちんが勃起するの、私のせいでしょ?」
「うん……」

パジャマが脱がされ、私の身を隠すのは小さな布切れただ一枚。
それだってこんなに濡れてしまったなら、中が透けてみえてもおかしくない。
ほら、優……手を止めてじっと見てないで早く脱がせて頂戴。
お姉ちゃんが大切なところを見せるのは優にだけなのだから。

濡れたショーツは脱がせにくいようで、途中から強引に引きずり下ろされると
大きな溜息、それからごくりと生唾を飲み込む音が聞える。
だけどまだ足を閉じたままだから大切な部分は見えていない。
姉である私が優に女の体の全てを教えてあげないといけないのに
ただ足を開く、それだけのことなのに体がいう事を聞いてくれない。

「お姉ちゃん震えてるよ。嫌ならやめとこうか?」
「ううん、違うの。緊張しているだけだから」
「じゃあ……僕がしていい?」
「そうね……こういうのは男の子がリードしたほうがいいから」
「わ、分ったよ」

優の手が足首を掴むのが見える。
大きく息を吐いて下半身の力を抜くと、両足は簡単に左右に広げられ
私はそれ以上見ていられず、顔をのけぞらせ目を閉じた。

「どうかしら、優……お姉ちゃんの体」
「うん。お姉ちゃん、ちゃんと見えてるよ」
「そう……初めて見た女の子の感想は?」
「なんていうか……すごく興奮するよ、こうしてみているだけでも」
「そうでしょ、お姉ちゃんも優のおちんちん見たときそうだったわ」
「おんなじだね。でもここ、すごくきれい」
「そ、そう? でも見蕩れてるだけじゃだめ。ちゃんと覚えておかないと」
「うん……」

そういうと優は開いた足を降ろしてその間にうずくまる。
優の荒い吐息がくすぐったく感じるほど、顔が近づいているらしい。
私は指をそこにあてがうと、そっと開いて中の様子を見せる。

「ほら、ここ……昨日してくれたの覚えてるでしょ?」
「うん。指、ちょっとだけ入っちゃったね」
「そう。ここが膣といって赤ちゃんが生まれてくるところよ」
「おちんちんはここに入れるんでしょ?」
「そうよ……」
「こんな小さい穴なのに本当に入るのかな」」
「さあ……でもそうやって私も優も生まれてきたのよ」
「そうだね。大人になると大きくなるのかもしれないね」
「これで大体のことは分ったでしょ……そろそろ」
「まだだよ、まだ足閉じちゃ駄目」
「もう……優ったらすっかりエッチになってしまって」
「違うよぉ、お姉ちゃんに昨日より気持ちいいことしてあげるんだよ」
「やぁ、もう昨日ので充分気持ちよかったから、あっ、え? 優、どうするつもり?」
「いいからこのままじっとしててね」

足首を掴んだ手に力がこもり下半身の動きが封じられたけれど私は慌てなかった。
初めてみた女性器に興奮した優がまた昨夜のようにしたくなったのだろう。
寝起きのキスをした頃からそれを望んでいた私は、あそこに触れるであろう優の指を
今か今かと待ち構えいていた。
昨夜は指先だけだったけれど、痛みがなければもっと奥まで入ってきても大丈夫だと思

――ぬらり

異様な感触が私の思考を断ち切ると同時に私の口は悲鳴らしき声を発していた。

いゃぁああ、優、いまのなに、あなた今なにしたの!?
だけど問いかけは言葉にならず、体が勝手に反応してびくびくと震えるだけで

――ぬるん、じゅる

優、やぁ、やめて、なにしてるの、それ、いやぁああ……

二度目の感触のあと、ようやく私の神経が行為の正体を脳に伝えた。

私の性器にぴったりと口をつけた優がその舌で舐めまわしているのだった。
性器の輪郭にそって這いまわる優の舌は徐々に勢いを増してゆき
じゅるじゅるぴちゃぴちゃと、私のあそこが食べ尽くされてしまいそうだった。

優、やめなさい! そ、そんなところ舐めちゃ駄目……

「優、やぁ、そこ……なめ、あぁっ、あん、やらぁ……」

お願いだから、汚れてるそこを舐めるなんて、だめだから

「うあぁああ、ふぁ、やめ、そこ、きもちいい、あっ、優、やぁあ」

もう許して、頭がとんでしまいそうだから、おかしくなってしまうから

「いいの、優! もっと、いっぱい舐めて、あぁ! いいよ、そこ感じるから」

だめ、本当に駄目、お姉ちゃん気持ちよすぎて狂ってしまう

「中も、そう、入れて…優の舌、奥までいれて、あぁ、くる、優ちゃん、きて」

そこ、そう、そこ感じる、そうよ舐めて、吸って、もっと強く

「いい、きもちいいよ、あぁ、ああああ、おねえちゃんいっちゃう、お願い優、
いかせて、もっと吸って、舐めてめちゃくちゃにして、あぁ、すごいの、それ
よすぎて、あぁ、もう、いや、あ、あぁ、あっ、あああ、いっちゃう、あぁーー」


意識がとびそうになった私はありったけの気力で頭を持ち上げると
自分の下半身を見下ろした。
わたしのあそこに顔を埋め、一心不乱に嘗め回している優の顔。
顔をあげた優と視線があった瞬間、優の舌が膣のなかに強くさしこまれ
そこで私の意識は真っ白になってはじけていた。



「……お姉ちゃん、お姉ちゃん?」

ふわふわして頼りない感覚から徐々に意識がもどってくる。

「……優?」
「ねえ、大丈夫だった?」
「もう……大丈夫なんかじゃないわ、気持ちよすぎておかしくなりそうだったわよ」
「ふふっ、よかった。ちゃんとできて」
「何よもう……ほら、口の周りがべたべたでしょ」

私をいかせて自慢そうな優がちょっと癪に障ったから、体をごろんと入れ替えて
優に馬乗りなって顔を寄せた。

「じっとしてて、お姉ちゃんが綺麗にしてあげるあから」

舌と唇を駆使して私の粘液で汚れた優の顔をきれいにしていく。
少しすっぱいような、なんともいえない変な味。
それなのに優はあんなに夢中になって舐め、すすっていたのだから。

「ほら、綺麗になったわよ」
「ありがとう、お姉ちゃん」
「それよりあんなこと、一体どこで教わってきたの?」
「教わったんじゃないよ、ちゃんと自分で調べたんだから」


#6
 
「ちょっと画面が小さいけど分かるかな?」
「え、ええ……」

掠れた声でかろうじて答えたものの、視線は画面から外せなかった。
朝食を済ませてから優が調べたという動画を確かめていたのだけれど
あまりにも生々しいその映像は私の想像を遥かに超えていた。
大写しの女性器はまるで水をかぶったようにテラテラと濡れ光っていて
サーモンのような色をした肉片をごつごつした指が無遠慮に弄くっている。
指が膣に出入りすると粘っこい糸をひいて女性の体が小刻みに震える。
やがて画面がさらにクローズアップされ、男性の分厚い唇が濡れた性器を覆うと
唇と舌で性器全体を舐め始めた。

一時間ほど前にされたのと全く同じ行為。
見ているだけであそこが熱くなるのを何食わぬ顔をして誤魔化した。

「優はこれで……さっきみたいなことを覚えたのね」
「これだけじゃないけど、まあそんなところかなぁ」
「あそこが不潔なところというのは考えなかった?」
「お姉ちゃんのはそんなことなかったけど……」
「わ、私じゃなくてこの映像のことよ」
「あっ、えっと……最初は驚いたけど、女の人が気持ちよさそうだし……」
「やはり優はまだ女性の体がよく分っていないようね。こいうのを見ただけで
分った気になるのは駄目。いい?」
「う、うん……ごめんね。あの、お姉ちゃんはああいうの嫌だったんでしょ?」
「そういうことを言っているのじゃないわ」
「じゃあ…どういうこと?」

女性の体の仕組みを説明しようと思った私は、優の不満そうな顔に気付いた。
この子があんなことをしたのは純粋に私を気持ちよくしようと思ったからで
そのことにあれこれ理屈をつけてお説教なんてするべきじゃなかった。
なによりこの私が気絶してしまうくらい気持ちよくしてもらったわけだし……

「優はさっきみたいなことをして楽しかった? お姉ちゃんは凄く嬉しかったわ。
だってあんなに気持ちよくなれたもの。優はしているときどんなことを思った?」
「僕もお姉ちゃんが喜んでくれたのが嬉しかったよ。……だけど、お姉ちゃんのあそこを
舐めてるとき匂いとか味に興奮しておちんちんがもっと固くなった気がしたよ」
「そうなのね。じゃあ……またしてみたいって思うかしら?」
「……うん。でもお姉ちゃん、本当に嫌じゃないの?」
「全然嫌じゃないわ。だけど女性のあそこはおしっことか生理で汚れやすいから
するときは綺麗にしてからじゃないと駄目。それは分るわよね?」
「うん。さっきしたときは綺麗だったからいいんだよね」
「寝る前にお風呂に入ったからよ。でも本当はシャワーを浴びてからの方がいいわね」
「うん、そうだね」
「じゃあ朝の講義はここまで。それよりこの映像、まだ他にもあるの?」
「あるけど……お姉ちゃん、まだ見るの?」
「それはそうでしょ。優が間違ったことを覚えてないか確認しないといけないし」

キス、手でする行為、手でされる行為。
私たちが経験したことが順番に映像で再生されていく。
しているときは夢中で何かを考える余裕はなかったけれど、こうして客観的にみれば
いかにそれが生々しくエロティックな行為だということがよく分る。

「今ので最後かしら?」
「ううん、あとひとつ残ってるけど、これは見ないほうが……」
「どうして? 何か都合が悪いことでもあるの?」
「ううん……だけど」
「だったら早く準備しなさい」

それがどのような映像なのかは予想がついていた。
私と優が重ねてきた関係と今朝の行為を照らしあわせば簡単なことだった。
私がこの手で優を射精に導き、優の手が私に初めての快楽をもたらした。
優が私の性器に口をつけて絶頂に導いたのなら、私が次にすべきことが
そのままこれから見る映像にあるはず。



最後の映像は予想していた通り女性がペニスを口でする内容だったけれど、
それを男性に無理矢理させられているというのが私を刺激した。
無言で映像を見つめる間、私のあそこは熱を帯びてジンジンとしはじめ
あっという間に下着に濡れた染みが広がっていくのが分った。

「優、ズボンとパンツ脱ぎなさい」
「本当にするの、お姉ちゃん」
「いいから。脱いだらベッドに座って」
「う、うん……」

優の足の間に膝をつくと、既にペニスく勃起して目の前で小さく震えている。
映像で見たどす黒く凶悪な形のペニスとは違い、ピンクがかった肌色をした
優のペニスは清潔で可愛らしいとすら思えた。
今までは性器に口をつけるなんて考えることすらできなかったけれど
相手が優なら全く問題はない。

顔を寄せると先端に滲んでいる透明の液体をそっと舐めてみる。

「うっ……」
「優、大丈夫?」
「うん、平気」

声がうわずっているけど、別に痛いとかではないらしいから
私はもう一度ペニスに向き直ると、舌を伸ばしてさっきと同じことをする。

「お、お姉ちゃん……それ、すごい」

舐めながら表情を伺うと、優は目をぎゅっと閉じて荒い呼吸を繰り返している。
ただ舌で舐めているだけなのに、そんなに気持ちいいの。
だったら……こんな風にしたらもっと気持ちいいかしら?
映像を思い出しながら、口を開いて優のペニスを飲み込んでいく。

「いたっ…」
「ごめん! 歯があたった?」
「うん、ちょっと痛かった」

確かに先端部分は敏感なだけに歯が触れただけでも痛いのだろう。
その部分をそっと舌で撫でてから、今度は大きく口を開ける。
まだ成長しきっていないであろう優のペニスの根元まで咥えると
その部分をそっと唇で締めてみる。

反応する声、溜息。
口の中に収めたペニスに舌を這わせてみる。

さっきよりも声が高く、腰がぴくりと跳ね上がる。
こうすると気持ちがいいのだとわかり、私はどんどん調子に乗る。

咥えたペニスを唇で締めながら、ゆっくり上下させると
じれったくなったのか、優の手が私の頭を掴んで動きを誘導し始める。
もっと早く、もっと深く……
私はそれに従って、時折舌をペニスに絡めながらペースを上げる。
優の手に押さえられるのがさっきの映像のようで
まるで優のペニスで無理矢理口を犯されているような錯覚があって
私のあそこが火傷しそうなほど熱くなっているのが分る。

「だめ、お姉ちゃん、気持ちいいよ、あっ、あぁっ、すご……」

優の声にはもう余裕も何もないらしく、頭を掴む手も痛いくらい。
だけど私はそれすら嬉しかった。
自分が優に大きな快感を与えているのだということが。
優のおちんちんを自分の中に受け入れていることが。

「やっ、そろそろ出そう、お姉ちゃん……もう離して、でないと」

だめよ優。
ちゃんと最後まで。
お姉ちゃんの口の中に出していいから

「だめだって、お姉ちゃん……口汚しちゃうから、ねえ、あっ、ああ!」

一旦は私を引き離そうとした優の手。
それに抗って強くペニスを吸いながらもう一度根元まで咥えると
快感に負けたのか、優の手が私の頭を抱きしめるよう引き寄せる。
「あっ、姉ちゃん、出る!」

いいのよ、優……お姉ちゃんが全部受け止めてあげるから。
直後、優のペニスが一瞬膨らんだかと思うと温かい液体が迸り喉にぶつかった。
脈動は何回も続き、私の口の中は優の出した精液で溢れそうになる。
昨夜も出したはずなのに、優ったらそんなにお姉ちゃんの口が気持ちよかった?

「ごめん……お姉ちゃんの口にだしちゃった」

私は大切な優の精液をこぼさないよう慎重に口からペニスを抜き出すと
優を見上げてそのまま精液を飲み込んだ。
ほんの少し生臭く、そして喉にからみつく粘っこさがあったけれど
数回に分けて全てを飲み干してしまうと満足感でいっぱいになった。

「お姉ちゃん……大丈夫なの?」
「ふぅ……平気よ、それよりいっぱい出たのね。気持ちよかった?」
「うん、もうおちんちんが溶けそうなくらい……」
「手でするよりも?」
「全然違ってたよ」
「ふふっ、お姉ちゃんもそうだったの、優が口でしてくれたとき」

その日、私と優は裸でベッドに潜り込んでいちゃいちゃと抱き合ってキスをして、
時折お互いの性器に手を伸ばし快感を与え合った。
そろそろ親が帰ってきそうな時間になってもまだ名残りが惜しくて
これで最後だからと粘る優にあそこを舐めさせているうち私にも火がついてしまい、
今度は優をベッドに押し倒してペニスを咥えた。
二度目の射精も全部飲み干してしまうと、最後に一緒にお風呂に入って
どろどろになった体を洗いあって、何度もキスを繰り返した。


こうして二人きりの、夢のような時間は終わりを告げた。
いつもの日常に戻った私たちだけど、親の目を盗んでは秘密の行為に熱中した。
もはや姉弟の関係というより本当の恋人同士のように。


#7

朝、目覚めのキスは寝坊したふりの優を起こしにいくという名目で。
起き出した優を抱きしめ、猛々しい股間を慰めるようそっと撫でる。
少し時間に余裕があるときは、パジャマの中に指を忍び込ませて
その熱さと固さをじかに確かめ、そこにもキスをしてあげる。
優がするのを許さず私から一方的にするだけなのは、それをされると
私が止まらなくなってしまうから。

けれどその分はちゃんと放課後か夜にまわしてあげている。
特にクラブ活動がなくて早めに帰宅できる日など、優は玄関で私が帰るのを
待ち構えていて、ドアを閉めるのももどかしく抱きしめて唇を奪いにくる。
唇を重ねたまま優の指はブラウスに潜り込み、スカートを捲り上げる。
玄関にクチュクチュという音が響く頃、もう私の理性はほとんど消えかけていて
男の子の本能のまま迫ってくる優のされるがままになる。

「お姉ちゃん、ほら……分る? ここ、もうこんなにびしょびしょになってるよ」
「やだ優、恥ずかしいからやめて」
「いいの? 本当にやめちゃうよ」
「……意地悪しないで、ねえ優……分ってるくせに」
「じゃあどうして欲しいかいって、お姉ちゃん」
「お願い優……部屋で、ね? ここじゃ落ち着かないから」
「だめだよ、朝からずっと我慢してたんだから」
「もう……ちょっとだけだからね?」
「分ってるよ、ねえ、言ってよ……お姉ちゃん」
「うん……優、お願い、お姉ちゃんの舐めて、気持ちよくさせて」

上がり框に腰を下ろすと、優は足元に跪いてスカートを捲り上げる。
そのまま股間に顔を突っ込むと、いきなりショーツの脇がずらされて
優の舌が私の性器を舐め始める。
ペロペロ音を立てて夢中に舐め、啜り上げる優を見下ろしていると
シャワーも浴びていないそこが汚れたままであることなんて忘れてしまい
すぐに私は快感の波に飲み込まれていく。

「ねえ、どうだった?」
「……今度はお姉ちゃんの番だから」

弟の舌で短時間舐められただけで軽く達してしまったことを誤魔化すため
今度は優を座らせて私がその足元に跪く。
私と同じで汚れたままの優のペニス。
だけどその匂いも味も私にとっては愛しいだけだった。
躊躇うことなく咥え込むと、舌を絡めながら口を上下させ始める。

優が出してしまうと、雫を一滴もこぼさないよう手で口を押さえて飲み干し、
玄関に痕跡が残っていないかよく確認してから靴を脱いで家に上がる。
夕方になれば仕事を終えた母が帰ってくるから、それ以上するわけにはいかない。
初めて優に教えて上げたときには両親が階下にいたけれど、今はもうそんなリスクを
冒すわけにはいかなず、せいぜい寝る前のハグとキス、その程度で我慢していた。
私達の関係は絶対親に悟られてはいけない、それが分っているから
私は常に細心の注意を払い、優にもそれを徹底させた。


もっともそういう家庭事情のおかげで、私達の関係には制約が課され許されない一線を
超えることなく、ただ手や口で快感を与え合う行為でも満足していたのだと思う。
求めているのは刺激やスリルなんかではない、愛すべき姉と弟との交わりだから。

だけどそれはただの錯覚に過ぎなかった。


いつそうなったのか思い出すことすらできない。
気がつけば親子四人で夕食を囲む機会がほとんどなくなっていた。
父親は仕事が忙しいのか残業や出張が増え、そのうち母の帰宅まで遅くなり
家で優と二人きりでいる時間だけが増えていく。

その時間をどう過ごすかは言うまでもなかった。
母親が帰宅するまでの数時間は誰にも邪魔されない二人きりの時間となり
それが当たり前のことになってしまうと、いつしか私は用心も慎重さも忘れて
優との行為に溺れるようになっていった。


あの日もそんな一日だった。
学校を終えて帰宅すると、先に帰宅していた優が用意していたお風呂で汗を流し
さっぱりした気分でショーツを履きかえ、バスタオルを巻いて優の待つ部屋に上がる。

「お待たせ、優」
「お姉ちゃん…お風呂上りはつやつやで綺麗だね」
「ありがとう。でも見るだけより剥いて食べたほうがおいしいわよ」
「じゃあ……そうする」

優が強引に私をベッドに押し倒すのはお互い暗黙の了解のことだった。
もう以前のように優を子供扱いすることはなく、反対に優が私を好きなように扱う
ようになっていたけれど、優のしぐさに逞しさを感じるのは嬉しいことだった。

「ねえ、今日はどんな風にしてほしい?」
「そうね……優がしたいようにすればいいわ」
「じゃあいつものようにキスからするね」

私の求めもあって荒々しさを装ってくれる優だけど、ベッドの上で体を重ねれば
いつもの優しさはそのままで、乱れた髪を直すと頬を手のひらで包んで唇を重ねてくる。
以前は最初から舌を差し込んできたものだけど、最近キスのテクニックは随分と洗練され
やさしく触れ合うキス、そっと舌先で唇を舐めるキスを私が焦れるまで続けてくれる。
だから根負けした私が先に舌を伸ばして優を誘う羽目になる。

「お姉ちゃん、今日も……していい?」
「……うん、いいわよ」

開いた足の間に優の腰が入り、カチカチのペニスがショーツ越しの股間に押し付けられる。

「優……すごく固くなってる」
「う、うん。お姉ちゃんが可愛いから」
「もうっ…からかわないで、あっ、熱いよ優、んっ、んむ」

優の腰がリズミカルに動くにつれ、勃起したペニスであそこが擦られるのが気持ちいい。
目を閉じ舌を絡めながら、私は頭の中で優のものを中に受け入れている想像をする。
熱い優にペニスにこねられ、すぐに私もあそこをじゅくじゅくに濡らしてしまって
部屋にはキスとあそこの両方からたつ水音が響いていく。

そろそろかしら……
性器を擦り合わせる刺激が物足りなくなってくれば、どちらかが体の向きを変え
同時に口で性器を舐めあうのが最近のパターン。
だけど今日の優は私にのしかかったまま、ペニスをこすりつける動きに執着している。
時折動きのそれたペニスが下着の脇から股間に触れると、それだけで鼓動が跳ね上がる。

こうなる前から、それだけは絶対してはいけないと約束しあっていたこと。
優の性器を私の性器に挿入する行為。
優のおちんちんを私のあそこに入れること。
優と私がひとつにつながること。
優と私がセックスすること。

駄目なのに、してはいけないのに

優がほしい。優のが欲しい。

けれどどれだけ本能に体が支配されようと、それを禁じる心は頑強だった。


「うっ、お姉ちゃん、気持ちいいよ……もっと、こうしてていい?」
「あっ、優……いいよ、もっと強く擦って、あっ、あぁん……」

若く逞しい雄のペニスが下着越しでも構わず膣に入ってこようとする。
それがほんの数ミリであっても背筋がぞくぞくするほど気持ちがいい。

「だめよ優……入れるのは。それで我慢しなさい」
「だって、お姉ちゃんのこと好きだもん。これ取っちゃだめ?」
「絶対入れないって約束できる? そしたら脱がせてもいいけど」
「う、うん……約束するから」

ショーツが引きずり下ろされ、ぐしょぐしょに濡れた心地悪さから解放されると、
すぐそこに優のペニスが押し付けられる。

「あん、熱いよ優のおちんちん」
「お姉ちゃんのここだって凄く熱いしいっぱい濡れてるよ」
「もう……優のせいだからね、こうなるのは。あっ、こら、あっ、あん」

約束した通り優はそれを入れようとはせず、ただあそこを擦るだけで
それはそれで気持ちはいいけれど、焦らされている感じも募ってくる。

「いいよ優、そこ、そこ感じるから、もっと、そうよ、あんっ」
「お姉ちゃん……どうしてお姉ちゃんとするのは駄目なの?」
「姉弟だから……決まってるでしょ、血が繋がってるとセックスしちゃいけないの」
「だからどうしてだよぉ……こんなになってるのに」

優の問いに答えるのすらもう面倒になってきていた。
私だって姉弟がセックスをしていけない理由を明確に理解できていないのに
どうしてこの子を納得させることがいえるだろうか。

私だって欲しい。
優のおちんちんを入れてみたい。
優になら初めてをあげたって構わない、むしろ優じゃないと嫌だ。
それに今日は生理が始まる前だから妊娠の確率はごく低いはずで。

いいじゃない、手や口でするのとどう違うというの?
妊娠しなければ何も困る事はないはずだし。
お互いこれだけ求め合っているのだから、きっと大丈夫なはず。

「優、あのね……私だって」


いいかけた瞬間、枕元に置いていた携帯がメールの着信を伝えた。
母からのメールだからいつものように帰宅時間を知らせてきたはず。
流されかけた私の理性が優の動きを止め、携帯を開いてメールを読むと
すぐに携帯を閉じ床に放り投げた。


「お姉ちゃん、どうかしたの? メールはお母さんからでしょ?」
「いいのよ。今日は帰ってこないんだって」
「えっ? 帰ってこないってどういうこと?」
「いいから優……つづき、するわよ」
「う、うん……」
「あら、少し元気がなくなったみたいね」

メールのことで気が反れたのか、少し柔らかくなった優のペニスをそっと握ると
口を寄せ濡れた先端にキスする。

「ふふっ、おいしい」
「おねえちゃんのそれ、気持ちいいから大好き」
「ふふっ、私も優のおちんちん大好きよ」
「あっ、そんな強くされると出ちゃうよ」

そう、いつも最後は私の口で受け止める優の精液。
それを然るべき場所で受け止めてあげれば一体どんな感じがするだろう。
心と体が求めて止まない優の、優だけの遺伝子。
素直に求めて一体どんな問題があるだろうか?

「ねえ……優、セックスしたい?」
「えっ? うん、それはしたいけど」
「相手が恋人じゃなくてお姉ちゃんでも?」

優の躊躇いはほんの一瞬だった。

「僕の恋人はお姉ちゃんだから」
「じゃあ……初めてがお姉ちゃんでもいい?」
「ぼくはお姉ちゃんじゃなきゃいやだ! お姉ちゃんは僕でいいの?」
「そうよ、私も初めては優がいいわ」

優は無言で私を押し倒すと、真上から私をじっと見下ろしてくる。

「本当にするよ、お姉ちゃんと、セックス……」
「いいわ、きて……優」

さっきのように優のペニスがあそこにこすり付けられる。
今度は明らかに侵略の意思を秘めたペニスが膣を探っているのだけれど
中々思うように先端がそこに入っていかない。
私は腰を持ち上げるようにして足を上げ、差し伸べた手でその場所を導いた。

「優……ここよ」
「あっ、お姉ちゃん……分ったよ」
「んっ、そ……ゆっくり……入ってきて」

初めての時には可愛いと思っていた優のペニスだけど、その後行為を重ねたことで
成長のスピードが速くなったのか、今は一回りほど大きくなったと思う。
そのペニスが膣を広げるようにゆっくりと私の中に入ってこようとしている。

「お姉ちゃん、大丈夫? 痛くない?」
「……っ、平気だから……そのまま来て、あっ、んんっ、んはぁ、いっ……」
「凄い……中、熱くてギューギュー締まってる」
「あぁ……優のが分る、熱くて固くて……お姉ちゃんの中にきてるの、あっ!?」

抵抗を感じて優の動きが一時ストップする。
狭い膣が押し広げられる鈍い痛みとは比べ物にならない鋭い痛み。
恐らくそこに処女膜があり優のペニスを塞き止めているのだろう。

「優、止めないで……そのまま来て」
「でも、お姉ちゃんすごく痛そう」
「平気だから……初めてはこういうものなの、だから優、いいから来て」
「うん、じゃあいくよ?」

優は何度か腰を微調整して位置を整えると、一つ二つ深呼吸をした。

「ねえ、お姉ちゃん……僕を見てて」
「……なあに、優?」
「好き、大好きだよ、お姉ちゃん」

そういうと優の唇が私に重なり、その眼差しを見つめ返した瞬間。

ずん、という衝撃が下半身を揺さぶった。
少し遅れて体が中から引き裂かれるような鋭い痛みが走り
最後に体の奥にこつんと優のペニスが突き当たったのが分った。

優と舌を絡めあっていたから叫ぶことも喚くことも出来なかった。
けれど優しいキスの感触のおかげで下半身の痛みが軽減されているよう気もする。
事実ズキズキした痛みは次第に薄れてゆき、代わりにじんじんと疼くような感覚が
膣から全神経に伝えられてくる。

「お姉ちゃん……入ったのかな?」
「ええ……優、全部はいったわ……優のおちんちん、お姉ちゃんの中に」
「痛むんだったら一旦やめようか?」
「いい、このままで。少し痛かったけど……だんだん収まってきてるから」
「ごめんねお姉ちゃん……僕のせいで」
「いいのよ優……お姉ちゃんね、今すごく嬉しいの」

それはお世辞でもなんでもない私の本心だった。
最愛の弟と一つにつながることは、予想していたより遥かに素晴らしい感触だった。
まるで私に欠けていたただ一つのピースがあるべきところにピタリと収まったように、
それほど私の中に迎え入れた優のペニスはしっくりと体に馴染んでいるようで
優とのセックスは、今までの行為とは比べ物にならない位気持ちがよかった。。


「優、好きよ……大好き」
「僕もお姉ちゃんのことが大好きだから」
「そう、嬉しい……ねえ優、そろそろ……ゆっくり動いてみて」
「大丈夫? 痛く無いの?」
「平気よ……それに動かないとセックスにならないでしょ」

まだ痛みは収まっていなかったけれど、繋がっていることの嬉しさがそれを上回り
私の体は貪欲にさらなる快感を求めている。

「じゃあ……いくよ」

最初はスローモーションのようにゆっくり腰が引かれ、同じようにまた押し出される。
その動きに従って優のペニスが私の膣の中をゆるやかに前後して、痛みと同じくらいの
快感を私の中に生み出していく。
私は優の背中をしっかりと抱きしめ、開いた足をその腰に絡み合わせる。
重なった二人の体がうねりながら揺れ、徐々に動きが早くなる。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
「優、いいよ、もっといっぱい、そう、お姉ちゃんをいっぱい犯していいから」
「あぁ、うん、僕が、お姉ちゃんを気持ちよくしてあげるから」
「そう、そこ……あぁ、いいの、優のおちんちん、すごく気持ちいい!」

優の固いペニスで膣を擦られているうち、いつの間にか痛みは薄れて消え、
もはや私は快感しか感じていなかった。
優の腰が勢いよく弾み、その度結合部に溢れた粘液をぐちゅぐちゅと跳ね散らし
ペニスの先端で子宮を突き上げられるたび私の頭に電気が走って白く弾けて
もう優にめちゃくちゃに犯されることしか考えられない。

「優、いいの、優のおちんちんもっと……いっぱい突いて、奥まで、そう、もっと!」
「お姉ちゃんの、すごくきつくて、もう……我慢、できな、あぁ、あぁ、出ちゃうよ」
「いいのよ優、全部出して、お姉ちゃんの中で!」
「い、いくよ、出すから、僕の精液、お姉ちゃんのなか、あぁあああっ」

ピストンのように私の膣を抉っていた優は、その最後に強い一突きで
ペニスを一番奥まで叩きつけると射精を開始した。
その瞬間にペニスが膨張するのも、子宮口に温かい精液がぶつけられるのも
すべてはっきりと感じ取れた。
どくどくと脈打つペニスの感触、そして中にじんわりと広がっていく温かい精液。
それが幸せすぎて私は流れ落ちる涙を止めることができなかった。

「優……優、好きよ……」
「お姉ちゃん……」


こうして私達は処女と童貞を捧げあう初めてのセックスを無事に終えた。
ベッドの上で抱き合ったままでいると、まだ繋がったままのあそこが収縮して
優のペニスを絞り上げているような感じがする。
あれだけ沢山の精液を飲み込んだというのに、女の子宮というのはなんて
貪欲なものだろう。こうしてまだ足りないと催促しているのだろうか。
けれど男のペニスも負けてはおらず、一度は失いかけた固さを取り戻しつつある。

「優ってタフなのね、もうこんなに回復して……逞しいわ」
「ねえ、もっとしていい?」
「ふふっ……いっぱいして。優の気が済むまで。お姉ちゃんを犯して?」

そのあとの優は、まるで野獣のように私の体を貪り尽くした。
最初の射精から続けて3回、私とつながったまま精液を中に放出して
それを全部飲み込んだ私のお腹は少し膨らんだような気さえする。
その最後には気が狂いそうな快感に包まれ、私は何度も弟の名前を叫びながら
絶頂して気を失った。


そのまま眠り込んだ私達だったけれど、明け方に目を覚ましてからベッドを掃除して
血のついたシーツだけはどうしようもないからゴミ袋に処分して新しいのと取り替えた。
裸のまま眠りこけている優の体を濡らしたタオルで綺麗に拭い清めると、私はそっと
ベッドを抜け出してお風呂場に向った。

熱いシャワーで昨夜の汚れを洗い流していると、あそこにぬるりとした感触があり
優が残していった精液がとろとろと流れだしてきた。
昨夜、これを受け止めた瞬間に私の心と体が本能的な喜びで満ちたのを思い出す。

だけど。
こんな無茶をするのはこれで最後にしなければいけない。
これからするときはきちんと避妊をしなければ大変なことになる。
それは優にも教育しなければいけないわね……姉の義務として。




両親の離婚が決まったのはそれから僅か一月もたたないあとのことだった。
父親の不倫をきっかけに、それを知り混乱した母親も同じ過ちをしでかし、如月という
家族はいとも簡単に崩壊した。

私は母に、そして優は父親に引き取られることになった。
先に家を出る優と別れるその朝、私は決心を決めた。
私と優の絆はこんなことで断ち切れるものではない。
だから私ができるだけ早く独立をして優を養ってあげるようにならないと。
そうすればもう誰にも邪魔をされず、優と二人で暮らしていけるのだから。
どうすればいいかはもう分っている。
だから待っていて、優。必ずお姉ちゃんが迎えにいってあげるから。
私の歌はいつでもあなたのためにあるのだから。


おしまい。

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