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前作:常夜の姫の個人授業


千早さんに会いたい……正確には千早さんとやりたい。

この前の“レッスン”以来、僕の気持ちは醒めるどころか心を蝕むほど高まっているのに
仕事と学校が忙し過ぎてあの時のようにオフを合わせることはまず不可能だった。
そんな中でも性欲の発散をまなみさんに頼らなかったのはあのDVDの存在のせいで、
そこに描かれる過激で少々乱暴な行為を妄想の中で千早さんと置き換えてはひたすら
手淫に没頭する毎日だった。

手首の拘束、イラマチオ、野外で全裸に剥いての行為。
縛られ四つんばいにされた女性はアナルを道具で責められ、極めつけは千早さんに
良く似た雰囲気の女性が縛られたまま犯され、中出しの洗礼を浴びるという映像。
生々しく迫力のあるシーンはそこらのAVとは比べ物にならないほど刺激的で
それを見るたび僕の中で、千早さんを映像と同じように責めてみたいという凶暴な
性欲が育っていくようで、こんなDVDを送ってきたプロデューサーさんの真意は
未だに分っていない。



機会を得たのはそろそろ一ヶ月も経とうかという頃だった。
合同フェスの出演者リストに名を連ね、ようやく千早さんに会えると胸を弾ませる僕を
待っていたのは彼女のプロデューサーだった。

「千早が色々と世話になったのに、まだお礼もいってなかったな」
「お、お礼だなんて……僕はそんな」
「遠慮しなくていい、千早が随分と柔らかくなったのは君のおかげだ」
「えっ?」

聞き返そうとする僕を彼は人気のないセットの陰に連れて行く。

「さっきのはどういう意味ですか? それに千早さんの姿が見えませんけど」
「そのことで君に頼みがある。聞いてくれるよな?」
「どういうことですか、一体。それにこの前のDVDのことも」
「ああ、あれか。面白かっただろ」
「質問に答えてください!」
「悪い悪い、真面目な君を見るとついからかいたくなるんだ。順番に答えていこう、
千早はここには来ていない。理由は体調不良ってことになっている」
「あの、大丈夫なんですか?」
「ああ、あくまで表向きはな。本当の理由は……君も知っているある事情のせいだ」

彼は言葉を切るとニヤリとウィンクして見せた。
あの千早さんが大事なステージに顔を出さず、その理由が体調不良なんかじゃなく
僕も知っていることといえば……

「あ、あの。それってもしかすると、映画撮影の時みたいに?」
「ここんとこスケジュールがパンパン過ぎてろくにかまってやる暇も無かったんだ。
あの子もそういうのを表に出さないから気付いた時には遅かったって奴さ」
「でも、何故それを僕に?」
「今の千早は俺の言葉に耳を貸さないが、信頼している君なら大丈夫なはずだ。
この仕事に穴を開けるわけにはいかないからな。どうだ涼君、頼まれてくれるかな?」
「千早さんをこの場に……本番までに連れてくればいいんですね」
「頼む。こっちの段取りは俺が何とかしておく。車の手配はもうできている」
「分りました。急いでいってきますよ」
「時間は充分あるから慌てなくていい。それより涼君、千早がいう事を聞かないようなら
多少荒っぽくして構わない。仕事をドタキャンするような奴には罰が必要だからな」
「そんな乱暴な……ちゃんと言葉で説得してきますよ」


「君に送ったDVD……あれを参考にすればいい」
「プロデューサーさん? 冗談はやめてください」
「君は真面目だな……この前寸止めしたのはなぜだ? 千早は拒まなかったと思うが」
「なんでそれを?」
「ほら、車が来た。いってくれ、千早を頼んだぞ」

言い返そうとする僕をタクシーの座席に押し込みながら、彼が耳元で囁いた一言で
これからの僕の目的ががらりと大きく変わってしまった。
直後タクシーが発進して僕の声は彼には届かず、携帯にかけても応答はない。
彼の真意を聞きだすことはできなかったけど、凝った内容のDVDを仕込んでまで
からかおうとしているのでなければ、僕を唆して千早さんと関係を持たせる、という
解釈ができないくもないし、そうでもなければさっきの一言の説明がつかない。

<千早にはピルを飲ませてある>

生理不順の解消にピルを服用するケースがあると聞いたことがあるけれど
それでは話がつながらない。プロデューサーは千早さんの状態については
具体的なことを言っていないとしても、文脈を考えれば避妊以外に考えにくい。
彼は千早さんとやっていいとでもいいたいのか? ゴムを使わないの中出しセックスを。
この前、千早さんへの挿入を思いとどまったのは、彼の手前があったからだけど、
その本人から荒っぽい罰を与えてもいいという許しを得ているのであれば
僕のすることはただひとつしかない。

タクシーを降りたときにはすっかり覚悟も準備もできていた。



「あ、秋月さん……どうしてここに」
「プロデューサーさんに頼まれたんです、千早さんの様子を見てきて欲しいって。
少しだけお邪魔してもいいですか? すぐ現場に戻らなきゃいけないので」

インターホンが沈黙し、2分ほど待ったあと鍵が外されドアが開いた。
薄暗い玄関に入ると、タンクトップにハーフパンツというラフな格好の千早さんが
乱れた髪の間から窺うような視線を僕に送っている。

「忙しい中わざわざ来てもらってごめんなさい」
「いえ。それより具合、悪そうですね。一人で大丈夫ですか?」
「あの、そ……そうね、疲れがたまっていたみたいだから休んでいれば……」

目を逸らしながら俯く千早さんを観察してみると、ハーフパンツは前後ろだし
タンクトップの胸には二つの突起がくっきり浮かんでいる。
自慰の真っ最中に僕が来たものだから、下着をつける余裕がなかったのだろうし
部屋にあげようとしないのも、乱れたベッドを見られたくないからに違いない。
ばれていないと思っている千早さんには気の毒だけど、僕の性欲と嗜虐心はとっくに
良心を上回っていて、当初の目的すら摩り替わっていた。
千早さんに“罰”を与え、僕の思いを遂げるためにはまず彼女を屈服させる必要がある。

「しょうがないですね……戻って皆に伝えておきます」

手を差しのべると、場違いな握手を求められて訝しむ千早さんの手首を掴んで鼻先に運ぶ。
予想に違わず指先には嗅ぎなれた雌の匂いがはっきり残っていた。

「如月千早は仕事をさぼって昼間っからオナニー三昧でしたって」
「待って、違うの……これは」
「何が違うのです? 僕が来る前からずっとしていたんでしょ?」

千早さんは僕の手を振りほどくと両手で顔を覆い隠した。

「僕にまで嘘はつかないで欲しいな……千早さんを助けにきたのだから」
「ごめんなさい……涼、わたし……その、どうしていいか分らなくて。
仕事に集中しなければと思ってもどうにもならないの。なんとかしなきゃと思っても
自分でするのじゃ全然だめで……」
「分りました。僕がなんとかしてあげます」
「……ほんとうに?」
「ええ、千早さんがステージに戻りたいと思うのなら」
「お願い、涼……助けて」
「でもその前に……リハーサルに穴を開けて迷惑をかけた千早さんには罰が必要だ」
「罰……?」

不安そうな千早さんの顔を見て素に戻りそうなのを堪え、例のDVDのワンシーンを
思い出しながらジーンズの前を開いて怒張を剥き出しにする。

「涼、何を?」
「いっただろ、罰が必要だって。ほら、早く咥えろよ」

精一杯凄みながら千早さんの肩を押さえつけ床に座らせると、勘のいい彼女は何か察したのか
目の前に突きつけられた怒張から顔を背けるだけでそれ以上の拒絶はしない。

「お願い……先にシャワーを」
「いいから早くしゃぶれよ」

蒸れた股間から立ち昇る、汗の臭いと微かな尿臭。
だけど千早さんの抵抗が本気でも許すつもりもなかった。
逃げないように壁に押さえつけると、頭を掴んで顔に股間を押し付ける。

「千早の口で綺麗にするんだよ」
「い、いや……許して」

業を煮やして自分の手で陰茎を握り締めると、固く閉ざした唇に亀頭を押し付ける。
先走りをなすりつけるようになぞってもまだ唇を開こうとしない。
仕方なく鼻を摘んでやると、苦し紛れに開いた口に陰茎を押し込んだ。
言葉にならない苦しげな呻き声と睨み上げる視線に構わず根元まで挿入してやると、
喉を突かれて苦しいのか軽くえづいて視線が怯む。
一旦抜いてからもう一度奥まで挿入。それを3回繰り返したところでようやく屈服した。

「うぇ、えぐっ……けほっ……ご、ごめんなさい、涼」
「分ってるなら早くやれよ……僕をいかさないと終わらないよ?」

手を離して仁王立ちになると目で促す。もはや言葉は無用だった。
自分の涎にまみれた男根を両手で捧げ持ち、先端に唇をつけて滲んだ先走りをチュッと
吸い取るとそのままぱくりと亀頭を咥え込んだ。
小さく前後に顔を動かしながら、少しずつ奥まで飲み込んでいく。
根元まで咥え込んだ後は時折舌を絡めながらピストン運動のように抜き差しをするが
まだ技巧ともいえない稚拙さにもどかしさが募ってくる。
このままでは埒が明かないと見て、彼女の頭を支えるとゆっくりと腰を振り始める。

「そのまま力を抜いて、歯を当てないように」

薄暗い玄関に、口を犯すじゅぽじゅぽという水音が響く。
時折締め付ける唇や亀頭をくすぐる舌先はそれなりに気持ちがいいが
それ以上にビジュアルがやばかった。
クールな歌姫の口を性玩具のように僕のペニスで犯しているのだから。
美しい顔が苦悶に歪み、口の周りは零れた涎でべとべとになっている。
それでも千早さんはえづきながらもペニスに快感を与えようと懸命に愛撫を続ける。

歌姫の大切な喉を汚すのに躊躇いがあったが、彼女の指が自らの秘部を
まさぐっているのに気付いた瞬間、あるかなしかの理性は吹っ飛んだ。
急速にこみ上げる予兆を感じながら、腰の動きは止められない。

「千早さん、出るっ!」

素の自分に戻ったのも気付かず、そう言った瞬間に射精が始まった。
普段に倍する量と勢いの精液が千早さんの口内に流れ込んでいく。
何度も続いた脈動が収まり一息つくと、まだペニスを頬張ったままの彼女が
泣きそうな顔で僕を見上げていた。

「よく頑張ったね……すごく気持ちよかった」

軽く頭をなでてからゆっくりペニスを抜き、彼女の前にしゃがみこむ。
精液を口に溜めたまま、訴えるように僕を見る彼女の手を口元に添えてやる。

「飲むのが嫌なら吐き出してもいいから」
「……んっ? んんっ、んん!」
「ほら、苦しいでしょ? 一回手のひらにだして」

そういって頭を撫でてやると、ようやく彼女は含んだ精液を手のひらにもどした。
何度か深呼吸して息を整えると、手のひらに受けた白濁と僕の顔を交互に見る。
そんな彼女にあえて言葉をかけず、できるだけ優しく見つめ返す。
望めば千早さんが精液を飲んでくれるのは間違いなかったと思う。あえて手のひらに
戻すよう仕向けたのは、僕の中に芽生えた黒い嗜虐心のなせる業だった。
精液の白濁色を目で確かめ、生温かさを手のひらで感じ、生臭い刺激臭を嗅いだうえで
自らの意思で口に運ばせ飲み干させるため。
こうなることは、この前指先ですくって味見したときか、あるいは温泉旅行の夜に真さんが
飲み干したのを見てある程度は予感していたのかもしれない。

千早さんはふっと表情を緩めると、照れくさそうな笑みを浮かべて僕を見た。

「飲むのは涼のが初めてよ……」

そう言うと顔を伏せて手のひらに口をつけた。
ずるずる音をたてたのは粘っこさのせいだろうか、何度かに分けて手のひらの精液を
啜り上げると、一拍の間を置いたで飲み下していく。
三度ほど喉を上下させて全て飲み干してもそれで終わりではなかった。
彼女は僕を上目使いで見たまま、手のひらに残ったものを舌で丁寧に舐め取っていく。
それが終わると唇からこぼれた滴を指で掬って口に入れもう一度喉を鳴らす。
最後に舌で唇をぺろりと舐めて綺麗にしてからふーっと大きく息を吐いた。

その予想外の行動は彼女の口を犯した時の何倍も刺激的で、淫靡さに魅入られた僕は
身動き一つできずただ見守るだけだった。

「全部飲んだわ……」
「あ、あの……大丈夫だった?」
「苦いしまずいし喉にひっかかるし……うぇっ、本当に酷い罰ね」

顔をしかめて見せてから、おどけたように舌を僕に突き出す。

「無理しなくてよかったのに」
「嘘ばっかり。どうしても飲ませるって顔していたくせに」
「それは……その」
「別にいいわ、思ったほど嫌なものではなかったから。それより罰はこれでおしまい?」
「まさか。今からが本番……そこに立って」

千早さんにうがいをさせてからベッドに移って……などという余裕はなかった。
初めての精飲をやってのけてケロっとしている千早さんを雌に堕とすためにも
このまま畳み掛けるしかないのに、またしても彼女は僕の先手を取った。

ゆっくり立ち上がると、両手でハーフパンツを膝までずり降ろすと
座り込んだままの僕の前に現れたのは、年の割に薄めのアンダーヘアでなく
ゆるやかに盛り上がった千早さんの股間だった。

「千早さん……そ、剃ったの?」
「ううん、脱毛。この前水着グラビアを撮影したときに勧められて」

際どい部分の処理をするのは知っているけど、パイパンにした股間を見るの初めてで
この状態で見ると性器の形状がはっきり見て取れてこれはこれで興奮する。
まなみさんや真さんのと比べると開きかけの蕾のように未発達な感じがするけれど
男のモノを受け入れたことがあり、その味をしっているのだと思うと嫉妬と興奮が
ない交ぜになったまま僕は千早さんのおまんこにむしゃぶりついていた。

「あっ、涼……ゆっくり、やぁ、んっ……」

おまんこの形状がよく分るのと、陰毛がない分舐めやすいのも事実で
グラビア云々は口実なんじゃないかと思いながら、一心不乱に舐め続ける。
僕が来るまでに出来上がっていたそこは匂いも味も濃厚だった。
性器の形状にそって舌を這わせ、小さな突起を抉り出しては吸いあげ
狭い入り口を探り当てると舌先を捻じ込んでみると、懸命に喘ぎ声を殺そうとしながら
千早さんの手がより深い挿入を求めるように僕の頭を股間に押し付ける。

もう充分かと思いながらも、僕は執拗に舌で千早さんのオマンコを嬲り続けた。
浅く、弱く。感じる部分はわざと外して舐め、時折舌先を小さく挿入してはすぐ抜いて。
薄暗い廊下にぴちゃぴちゃと舐める音を響かせて千早さんの聴覚をも責めながら。

「お願い涼……もう許して」
「やめて欲しい?」
「ち、違う……意地悪しないで」
「じゃあどうして欲しいのか言えば?」
「………お願い、ベッドで」
「ベッドでどうして欲しい?」
「……して欲しい、もっとちゃんと」

本当いうと挿入を求める言質を取るまで千早さんを追い込みたかったけど
僕にもそう余裕があるわけではなく、今はこれが精一杯だった。
それに彼女の状態なら強引に責めても逃れようはないはず。
僕はクンニをやめて立ち上がると、千早さんに顔を近寄せた。

「分った。ベッドに連れて行ってあげる。千早にはもっと大きい罰が必要だから」
「……そう、罰なら仕方ないわね」
「その前に……綺麗にしてくれる?」

おずおずと舌先を伸ばし唇の周りについた愛液を舐め取っていく。
僕が唇を合わせようとしても巧みに逃れ、頬、顎を一通り舐めまわしてから
顔を離し上目遣いで僕の目をじっと覗きこんだ。

“キスは駄目” そう言われた気がして自分から視線を外すと
千早さんを強引に抱き上げベッドのある部屋に運んだ。
カーテンが閉めきられたままの部屋には千早さんの衣類と下着が乱雑に散らばり
こもった雌臭と熱気の理由がよくわかる。
乱れたシーツの上に千早さんを横たえると、手早く服を脱ぎ捨て僕もベッドに上がった。

「僕がくるまでずっと一人でしてたんだ?」
「お願い……恥ずかしいから言わないで」
「じゃあここは恥ずかしくないの?」

足首を掴んで無理矢理M字開脚の格好をさせると、過度の自慰行為のせいで
真っ赤に充血したおまんこの肉襞がぬらりと口を開く。

「ね、自分でする時ってどんな風にするのかやってみせてよ」
「やだ……意地悪しないで……そんなことできない」
「さっきの続き、やめにしようか」
「涼の馬鹿……変態」

弱々しい声で憎まれ口を叩きながら、その手が自らの性器に伸びてくる。
右手の人差し指を秘裂に沈めて愛液で湿らせてからクリトリスを刺激しはじめる。
その間も他の指が柔らかく肉襞を撫で回し、時折膣口を探るように指先を埋める。
恥ずかしいのか、漏れそうになる喘ぎ声を懸命に押し殺していたけれど
自らの刺激が快感を呼び覚ましたのか、それとも見られていることに興奮したのか
空いている手も秘裂に伸ばすと膣に出し入れし始めた。

「んっ、ふぁ、指はいってくる……あぁ、やっ、あぁ」
「自分でするのって気持ちいい?」
「んっ、気持ちいい、あっ、でも……してもらうほうがもっと」
「どうして欲しい? 舐めて欲しいの、それとも……入れてほしい?」
「な、舐めて欲しい……この前みたいに、涼の、舌、入れていいから」
「うん、じゃあいっぱい舐めてあげる。よく見てて」

足の間に胡坐をかいて下半身を持ち上げると、千早さんの顔を見ながら口を寄せる。
熱く滾ったおまんこにディープキスするように唇をつけると舌を伸ばして襞を舐めまわす。
唾液を流し込みとろとろの愛液と混ぜてからずるずると音を立てて吸い上げて味わい
膣口に舌を差込むと性器全体がひくひくと震えながら奥から愛液が溢れてくる。
襞を舐り、膣を味わい、時折舌をずらして固く閉ざされたアナルをくすぐる間に
何度か小さく絶頂したらしいのを見てから、敏感らしいクリトリスに舌を伸ばす。

「ひぁっ、涼! そこ、あぁっ……やぁ、まって」

舌で軽く突いただけでびくびくと腰が跳ね上がる。
抱え込んだ下半身をがっちりと固定しながらさらに舌での刺激を強めると
悲鳴のような甲高い喘ぎ声をあがる。
強弱をつけ、時折ポイントをずらして焦らし、唇で吸い上げ、軽く甘噛みして。
知っている限り、思いつく限りの方法で責め続けながら千早さんを追い込んでいく。
身動きできないほど、あるいは気を失うくらいに絶頂させることができれば
無抵抗のおまんこに痛いくらい勃起したペニスを挿入する、そう念じながら。

責め始めてからどれくらい時間が立ったのだろう、何度も小さな波に溺れそうになりながら
懸命に抗う千早さんも、奥深くまで差し込まれた指先で子宮口をまさぐられ、同時に敏感な
クリトリスを強く吸い上げられると、一際大きな喘ぎ声をあげ全身を弛緩させた。
放心状態に陥ったのか、呼びかけても反応がないのをいいことにぐったり沈んだ体に
覆いかぶさると両足を大きく割り開いて亀頭で秘裂を探り当てる。
愛液と唾液にまみれたおまんこはあっけなく侵入を許すと思ったのだけれど、
思ったより強い膣口の締め付けに反発されているようで、ふと挿入を躊躇った瞬間、
虚ろだった瞳に光が灯り、まっすぐ見上げる視線に勢いを削がれてしまい
侵入寸前の体勢のまま無言で見つめ合う。

肯定とも拒絶ともつかない茫漠とした表情がふっと緩んだかと思うと、
溢れだした涙が頬を濡らし、千早さんは声を殺してしくしく泣き始めた。
裸の体をタオルケットで覆い、千早さんが泣き止むのを待つ。
突然泣き出した理由に納得はいかなくても、僕の行為が原因なのは間違いない。
彼女が落ち着くのをまってひたすら詫びるしかない。

やがて泣き声が止み、鼻をすする音がしてタオルケットがもぞもぞ動きはじめる。

「千早さん、大丈夫ですか?」
「……大丈夫じゃない」
「ごめんなさい。無理矢理しようとして、その……」
「涼の馬鹿、変態」
「ちゃんと謝りますから顔見せてもらえませんか」

そう言いかけたところでタオルケットが頭から被せられる。

「戻ってくるまでこのままでいること。分かった?」
「は、はい……」

声の調子から落ち着いたのには間違いなさそうだけど、千早さんのいいつけを守り、
タオルケットをかぶったまま大人しくベッドで待つことにする。
やがてぺたぺたと裸足の足音、ついでベッドが軽く軋んでタオルケットがめくられる。

洗面所で身繕いしてきたらしく、髪をまとめ、洗った顔もさっぱりしているけれど
目のふちはまだ微かに赤みが残っている。

「あの……本当にごめんなさい」
「謝らなくていいわ。怒っているわけじゃないから」
「でも……」
「泣いたことも忘れて。少し感情が昂ってしまっただけだから」
「でも何か事情があるんですよね。話してもらえませんか?」
「そうね……」

そういうと千早さんは僕の両手を取って引き起こしてくれる。
ベッドの上で向かい合わせになると、お互い全裸のままなのに今さら気付いたのか
顔を赤らめ背中を向ける。僕もなんとなく背中を向けてお互いがもたれあう格好になると
千早さんはぽつりぽつりと話を始めた。



“彼のが……その、大きいというか……大きすぎるというか” 
真っ赤な顔でしどろもどろになりながら説明する千早さんが可愛くはあったのだけど
明かされた事情は予想の遥か斜め上過ぎた。
愛する男性と結ばれたまではよかったけど、ナニがでか過ぎるため何度体を重ねても
よくなるどころか痛いばかりのセックス。そんな問題解決のため違う男で慣らすなど
僕の理解の及ぶところではなかったけれど、千早さんは彼のプランを疑うことなく
その体を惜しげもなく僕にさらしたのだから。

「えっと、それは温泉のときから?」
「ううん、あの時は違うの。羽目を外していいとは言われていたけれど、ああいうことに
なるとは思っていなかったから」
「じゃあ……そのあと千早さんの家に行った時?」

千早さんの返事を聞いて、それまでの謎がほぼ明らかになったのはいい。
結果としてお互いの目的が果たされなかったのは皮肉な結末かもしれないけれど
この期に及んでなお、千早さんと出来なかった後悔に苛まれている自分の下劣さ
加減には我ながら辟易してしまう。

「気を悪くしたのならごめんなさい……涼を利用したみたいで」
「千早さんが謝る事はないです。僕だって、その……そういうことばかり考えていたから」
「そういうことって……セックスのこと?」
「う、うん」
「今はどう?」

僕の背中に千早さんの吐息が当たる。

「どうって……したい気持ちには変わりはないけど」
「そのようね、ほら……もう元気になってきた」

後から抱きついた千早さんは僕の股間のまさぐると、勃起しはじめた分身をそっと握る。
背中に密着する格好でも千早さんの可愛らしい胸は“当たってます”というには物足りないの
だけど、それを補って余りあるのが耳元で囁かれる言葉の破壊力だった。

「涼の、もう固くなったみたいね」
「さっき口でした時よりも固いみたい」
「ねぇ、こんなになって痛くはないの?」
「まるで鋼鉄の棒みたい……こんな固いの、入れたらやはり痛いかしら」

本人は素直な感想を述べているだけでも、僕にとっては悪魔的な言葉責め同様だった。
千早さんの彼……プロデューサーさんの逸物がどれほどのサイズか分からないけれど
僕の固さに何度も触れるとこをみれば硬度だけは勝っているのかもしれない。
大きさや固さを張り合うのは千早さんにとって無意味なことだろうけど……

それはともかく、やっぱり入れたい。
だけど痛い思いをさせたくはない。
葛藤の中で思いついたのは、温泉旅行の夜の出来事だった。

「千早さん、あの露天風呂の夜のこと思い出してみてください」
「露天風呂のって……真と三人で入ったときのこと?」
「そうです。あの時僕が真さんにしてもらったこと……千早さんもやってみませんか?」
「口でしたあと……真が涼に跨ったあれ?」
「ええ、入れるだけがセックスじゃないんです。あんなふうに……くっつけあって
刺激するだけでも気持ちいいんです」

しばらく考えたあと、千早さんは僕の提案を受け入れたようで、僕の背中を離れると
正面に回って顔を見合わせる。
僕はあの時のような仰臥ではなく、上体を起こした格好で千早さんを手招きすると
恐る恐るといった感じで太もものうえに跨ってきた。

「こ、こんな感じでいいかしら」
「もうちょっと近くにきて、……ほら」
「んっ……」

千早さんの腰を引き寄せお互いの性器を密着させる。
時間をおいたせいで愛液のぬめりは失われても、熱くてやわらかい肉襞に
包まれる感触は別格で、腰を突き上げそうになるのを我慢する。

「痛くないですか?」
「ん……大丈夫。固くてごりごりするけど痛くはないから。それよりこれからどうすれば?」
「しばらくはこのままで」
「ふふ、固くて熱いのを挟んでいるからじっとしておくのも大変ね」

千早さんは僕の肩に手を置いて体を支えると、もぞもぞと座った位置を改める。

「真とこうした時はどうだったの?」
「どうって、まあ……今と同じで気持ちよかったかな」
「あの時みたいに動かせば私も気持ちよくなるのかしら?」
「多分。でもそれはもう少しあとで」
「そう……じゃあこうするのは?」

そういうと千早さんは顔を近寄せ、唇が触れる直前で僕を見つめる。

「それは駄目なんじゃなかったのですか?」
「どうして?」
「だって、さっき……廊下で」

千早さんは考えるように首を傾げ、何か思い出したのか少し顔を赤らめる。

「あ、あれは……口でしたばかりで、涼のが……」
「僕なら気にしなかったのに」
「そう、じゃあ今度したときはそうしてみようかしら」
「千早さんにもね」
「いやだわ、レッスンのつもりが変態を移されてしまいそう」

くすくすし笑いながら唇が重ねられる。
顔を洗ってきたとき口もゆすいだようで、味も匂いも残ってはいない。

「涼のキス、少し変わった味がするわね」
「さっきまで美味しいものを舐めていたけど、その味かな」
「や、やだ……そういうこと言わないで、恥ずかしい」
「じゃあ僕の味はどうだった?」

彼女は答える代りに密着した股間をもじもじと動かして見せる。

「そろそろ動かしてみても大丈夫かしら」
「僕の質問に答えてくれたらいいですよ」
「もう…………苦くて臭くて不味くて変な味だったわ」
「それなら吐き出せばよかったのに」
「そうね、次はそうする……ううん、終わった後すぐキスしましょう」

その情景をつい想像して固まる僕の上で千早さんが腰をゆっくり動かし始める。
先ほど精液を飲ませたのを根に持たれたのかと思ったけどそうではなかった。

「嘘、冗談よ。涼がしたいようにするから」

千早さんが顔を寄せるのを迎えるようにキスを交わす。
目を見つめ合ったまま、自然と舌を絡めあう深いキスになると
千早さんの腰はより積極的に性器をこすりつけるよう動き、気が付けばクチュクチュと
淫靡な水音が響くくらいお互いの粘液がお互いの性器にからみついている。

「ねっ、涼も気持ちいい?」
「も、もちろんです……千早さんとしているみたいで」
「そう……私も気持ちいいわ、涼のがあたっているだけで」

キスの合間に言葉を交わし、それに刺激されてまたキスに戻る。
その間も性器同士の接触は密度と強さを増し、千早さんの柔らかい肉襞に
こすり付けられる感触が僕を徐々に追い詰めていく。

「ねえ……男の人は入れたいって思うのかしら」
「そ、それはそうだけど」
「真と私、どっちが気持ちよかった?」

脈絡のない、予想外の問いをぶつけられ答えに窮する。
その間も千早さんの腰は動きをまして僕を追い込んでくる。

「涼は私の中に入れたい?」
「無理しないでください」
「こうしたら入ってしまいそう」

膝立ちになり腰を浮かした千早さんは、僕のペニスを性器を押し当てると
軽く前後に動かし濡れたクレバスの中の深い窪みで先端を捕まえる。
そうして唇が触れるくらい近づくと囁いた。

「ねえ、涼……私の中にいれたい?」
「……い、いれたい」
「私も……凄く欲しいの」

千早さんの腰がくねって亀頭がぬるりとした感触に包まれる。
理性がとびそうになり、無意識のうちに両手が千早さんの腰を捕まえる。

「涼……入れたいのね」
「い、入れるのならつけないと……」
「大丈夫よ」
「このまま入れたら絶対我慢なんてできない、中に出してしま……うっ!?」

唇を塞がれ、ぬるりと舌が僕の中に入ってくるのに気を取られた瞬間。
千早さんの腰が下がったかと思うと僕のペニスは文字通り呑み込まれていた。
熱くぬめる千早さんの膣は貪欲な生き物のようで、一気に根元まで咥え込んだ後は
じっと動きを止め、握り締めるような圧迫感がペニスを包み込んでいる。

きつい。ぎちぎちとペニス全体が締め付けられている。
僕の数少ない経験でも、その感触は異質だった。

「……痛くない」
「え?」
「痛くなかった……涼のが全部入っているのに」

憧れというには遠すぎる存在だった如月千早。
その彼女が今僕の上に跨り、僕のペニスを咥え込んでいる。
感触も体温も匂いも全て生々しく感じられるのに現実とは思えない光景。
僕の奇妙な感慨に構わず、如月千早はゆったりとした呼吸に合わせるよう
ゆるやかに腰を上下させている。
挿入した時に感じた痛いくらいの緊迫が薄れてきたのは彼女の膣が僕のペニスに
馴染んできたのだろうか、腰の動きも徐々に大きくなってくる。

「千早さん、大丈夫なんですね?」
「ええ、涼のおかげで……セックスの感じ方がわかったわ」

そういうと千早さんは屈みこんで優しいキスを一つくれる。
表情まですっかり和らぎ、慈母のような微笑すら浮かべているのは
痛みのないセックス本来の快感を得たことがよほどうれしかったのだろうか。

「ね、涼も気持ちいい?」
「はい。もうすぐにでもイってしまいそうなくらい」
「涼のが奥に当たっているの、分る?」
「は、はい……」
「最初は少し痛かったのだけど……今は違うの。涼のが当たる度に疼くみたいで」

そういって膝のバネで腰を上下させ、今の言葉を体で再現してみせる。
奥に当たっているのは彼女の子宮で、早くもそこで感じ始めているらしい。

「不思議ね……さっきまでは全然そんなことは思わなかったのに」
「…………?」
「今ね、凄く欲しいって思っているの。考えただけでほら、腰がとまらないの、
ほしくて、あぁ、涼、当たってるの、わたしのなか、あぁ、んっ……」
「千早さん、凄くいやらしい顔してます」
「だって凄く固いのが……ごりごりって、奥にあたるから、きゃっ!?」

僕は千早さんを抱え込むと繋がったままベッドに押し倒した。
正上位の体勢で千早さんの両手を押さえつける。

「本当にいいんですね、このまま……最後までいって」
「…………い、いいわ涼。私の中にいっぱい出して」

そこから先のことは良く覚えていない。
ただ獣のように激しく千早さんを犯し、その喘ぎ声が悲鳴のようのなった頃
一気に絶頂に達した僕は限界まで奥にペニスを突きたてると
千早さんの子宮めがけて大量の精液をぶっぱなして崩れ落ちた。
放った後もぎゅうぎゅうと締め付けてくる膣が残った精液を搾り取り
その奥にある貪欲な女性の器官が一滴残らず吸い取っていくのだろう……
そんな事を考えながら、半ば放心状態に陥った僕は体を動かすこともままならず
ただ千早さんの上にぐったりと覆いかぶさるだけだった。



行為のあと、先にベッドから起き上がったのは千早さんだった。
覆いかぶさる僕を仰向けにひっくり返すと、さっきまで自分の中に入っていた僕のペニスに
舌を這わせて残った愛液と精液を舐め取ってくれた。
それからバスタオルで体を拭うと、散らばっている下着を拾い集め着替え始める。

「ステージに行かなくちゃ……あの人が待っているから」

ラフな格好に髪はぼさぼさ、それに充血と疲れで顔もすごいことになっているのに
目覚めた歌姫がまとうオーラは目に見えるほどだった。
置いてけぼりにならないよう僕も慌てて着替えを済ませ、プロデューサーさんが
差し向けた車に飛び乗ってからシャワーを浴びなかったことに気付いた。
そういえば千早さんも終わったあと、すぐに着替えてしまったということは
彼女の胎内には僕の残した精液がまだ入っているはずで……
だけど彼女はそれを知ってか知らずか、楽しそうな表情を車窓に向けている。
彼女が何を考えこうなったのか、僕に知る術はない。
ただ一つ分るのは……

今日のステージは凄いことになる、ただそれだけだった。


おしまい。

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