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妊娠して4ヶ月。悪阻の時期のように主人を心配させることもなくなり、食欲も戻って
きて、毎日がとても充実している。
主人の手伝いを名目に週に1、2度は事務所に顔を出し、それ以外の日には家で作詞の
勉強をしたり子守唄の自主レッスン。妊娠してから習慣となったお昼寝をして、起きたら
室内でできる軽い運動。そんな毎日を過ごしているせいか、体重が5キロ増えた。
2ヶ月前に髪を短くしたのもあり、鏡に映る自分を見ると別人のような感じがする。
でも、主人はそんな私の姿がかなり気にいっているようで、一緒にお風呂に入るたびに
それを口にするので、もう耳にタコができてしまった。
そんな、いつものような穏やかな毎日。

「お帰りなさい。あ、あなた」
「ただいま、千早。一体いつになったら照れずに"あなた"っていえるんだろうね」
「て、照れてません……」
「可愛いからそれでもいいんだけどね。それより、いつものは?」
「あ、あの……ご飯にします? それともお風呂に?」
「3番目、抜けてない?」
分かってるくせに、そんなとこを言って私を冷やかす。
抗議のため、おあずけにしようかとも思うのだけど、人に頭と体を洗ってもらう心地よさ
には捨てがたいものがある。
今夜も負けを認めたのは私のほう。夕食後、ソファーで寛ぐ主人に擦り寄ってしまう。
だって、素直にしているととても優しく、意地悪なことをいわないから。
「今日は一人で寂しかったろ? 一緒にお風呂はいろうか?」
抱き寄せられ頭を撫でられると、もうそれだけで私は蕩けてしまう。
私は返事の代わりに、首を伸ばして唇を求める。

妊娠前はお風呂場まで抱っこされていたけど、今は我慢。
その代わり、そこからはすべて主人にやってもらう。
脱衣場に立つと、両手をばんざいして主人を見上げる。
チュニックが捲り上げられ、下着だけになるとそこで軽いキス。
キャミソールの肩紐がはずされ、自然に床まで落っこちる。
とっさに胸を隠そうとした手が押さえられ、そこにもキス。
妊娠すると性欲は減少するらしい、確かに本にはそうかいてあったし
普段はキスするだけで十分満足なのだけど……

ま、まだ駄目です……そんな風にされたら……もう……
欲しくなってしまいます、あなた……やだ、力が抜けてしまうから……
あそこが熱くなっている。きっともういっぱい溢れているはず。
ショーツを脱がされるときに、またそれを指摘されてしまう…
ほら、あのひとの手がショーツに…
くちゅ。
いやらしい音が脱衣場に響く。
見られるのは恥ずかしい。彼の眼をふさぐ代わりに固く目を閉じる。
ショーツがゆっくり下ろされる。次にどうされるかも分かっている。
ほら、彼が私の前に屈みこんで。私はその肩に手を置いて体を支える。
そして自ら足を開いた。彼のキスをそこに受けとめるため。
ちゅっ。
(ああっ……気持ちいい……もっと中まで)
彼の舌がぴちゃぴちゃ音をたてながら、私の流す液体を舐め取っていく。
一通り私の味に満足すると、喉を鳴らしてそれを飲み込み、ゆっくり舌が侵入してくる。
「おいしかったよ、千早」
そういう彼の唇は、私のいやらしい液体でぬらぬらと光っている。
無言で彼を引き寄せ、唇を重ねる。私が汚した唇は、私の舌で綺麗にしなければ。

「ごめん、千早。久しぶりだったから、ちょっと歯止めが…」
「謝るならこの子に。驚いていましたから」
彼の手をお腹に導く。
「えっ!? ほんとに?」
「ふふっ、冗談です。まだ動いてもわかりません」
それでも彼は、愛しそうにお腹をゆっくりと撫でている。
湯船のなか、こうして彼の膝の上で抱っこされているだけでも十分気持ちいいのだけど
時にはさっきのように、少し強引なのも。
「あの、あとで……さっきの続きを……」
「大丈夫なのか、千早」
「あなたのほうこそ、大丈夫じゃないみたいですよ?」
お湯の中で手を伸ばす。ほら、こんなにごつごつしたままじゃないですか。
これが欲しくなったなんて、恥ずかしくて口にはできない。けど……
「この子がお父さんに会いたいみたいですから」
「千早、無理してない?」
「あの、激しいのでなければ大丈夫です。それに……」
「……?」
「わたしも……欲しくなりましたから。さっきの誰かさんのせいで」

ベッドに腰掛けた彼の前に膝をついて、この前そうしたようにそっと唇をつける。
そこはとても固くなっていて、本当に骨でも通っているみたい。
こんな風になって痛くないのだろうか。
舌を絡める、唇で軽く締め付け、そのたびに彼が気持ちよさそうな声をたてる。
歯を立てないように気をつけながら、咥えたまま顔を上下させる。
時々からだがピクリと反応するのが少し可愛い。
「ちょ、ちょっとタイム。千早……これ以上は」
「これ以上はなんですか?」
「今日は千早の中でいきたい」
「ではベッドの上に……」
彼の手をひいて、仰向けになってもらう。
いつものセックスなら、私の女の子も沢山舐めてもらうのだけれど。
そうすると、沢山濡れて私も気持ちいいから。
でも今日は、私のそこも十分に潤っているし、もう待っていられない。彼もきっとそうだ。
ゆっくりと彼の上にまたがり、そっとあてがう。
ぬるり。
擦り付けただけで、快感が背筋を駆け上る。
何度かそうやって彼のものを中に導こうとするけど、うまくはいらない。
「千早、手伝うよ。ん、ゆっくり。そのまま……」
彼が支えているそこに、あてがって……ゆっくり……
はぁっ……固い…んん、は、はいってくる……
どうして男の人のは、先がこんなに大きく膨らんでいるのだろう。
それが通り抜ける間、ほんの少し苦しいけど……それも気持ちよくて……
ずるり、そんな感じで彼の先端が私の入り口を通り抜ける。
ゆっくりと腰を下げていく。
私の中の奥のほうに、ぐいっとあたる。
驚いた声をあげてしまったのだろう。少し心配そうな顔をした主人に抱き寄せられる。
「ほら、こうやってじっとしてて」
つながったまま、彼の胸に耳をあてる。
時折、わたしの中で主人のものが僅かに動いている。
それに応えるように、わたしもほんの少しだけ腰を動かしてみる。
こんなに温かくて、心地がよいのだから。
ずっとこうして。あなたと一緒に
いえ、もう少しで三人になるんですね。

   fin

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