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「ラーメンを奢っていただいたお礼がしたいです。何なりと仰ってください」
「貴音のおしっこが飲みたい」
「えええ!?」
私は戸惑いましたが、ラーメンの恩に報いるためです。何とかせねばなりません。
「し…少々、お待ちを…」
しかし、そのような恥ずかしい行為が出来るわけもなく、そもそも尿意も無いため
私は仕方なく、レモンティーを用意いたしました。
「どうぞ」
「ジョッキですか。いただきます…ごくり…ごくり…ぷっは。おかわりを頂いても?」
「は、はい」
彼はおかわりを繰り返し、2リットルのレモンティーを飲みました。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
何と眩しい笑顔でしょうか。レモンティーを尿だと騙した心が痛みます。
「では、お礼に…」
「え?」
彼は一物を取り出し、先ほどまでレモンティーが注がれていたジョッキに尿を注ぎました。
「ささ、どうぞ」
本当はレモンティーで、偽りの尿だったとはいえ、私の尿を眉一つ動かさず飲み干した彼。
その彼の尿を、私が拒否をするわけにはいきません。
「いただきます。ごくっ……ごくっ……ごくっ……」
目から涙があふれると同時に、心にも何かがあふれました。
「ごちぞう…ざまでじ…だ……ケッフ」
彼の満面の笑みを見ると、心と股座が満たされました。
嗚呼…961社長に辞表を出そう……765プロに移籍しよう。
そうしたら、きっと毎日…毎日……ふふっ。

おわり

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