最終更新:ID:Fk4EbDUIQA 2009年01月25日(日) 16:56:58履歴
…この壁の向こうにあの人が居る…
密かに想っていた我が社のプロデューサーさんが、先日隣の部屋に越してきた。
引越しの手伝いの時に見た状態のままなら、彼のベッドは私の部屋側の壁に接していた。
今日は私のオフ日。彼が出社している時間に、思い切って部屋の模様替えをしてみた。
私のベッドは、今、彼の部屋側の壁際に移っていた。
新人の頃は頼りない弟のような感じだった。可愛かったなぁ…
きっと不安だったんだろうなぁ。仕事の事、私生活の事。いろいろ頼られたっけ。
「それが今や業界でも超売れっ子のプロデューサー、かぁ…」
思わず溜息が出る。彼が成長する度に遠く離れていく感じがしていた。
けれど、今は隣に居る。手を伸ばせばすぐのところに彼は来てくれた。
シャワーを浴び、昼間の疲れを粗方落とした体をベッドに投げ出す。彼は数時間前に帰宅していた。
…もう寝ちゃってるかな…
何となく壁に寄りかかってみる。彼の背中もこんな風に硬いのだろうか。
彼の周りには可愛い女の子がたくさん居る。私が霞んでしまうくらいに。
千早ちゃん、表情柔らかくなったなぁ… あずささん、更に色気が増した気がするなぁ…
真ちゃん、恋する少女の顔になってきたなぁ… 伊織ちゃん、素直さが増してきたなぁ…
雪歩ちゃん、臆病さが消えてきたなぁ… 律子ちゃん、厳しい言葉の中に信頼がこもってるよ…
「私、ちっぽけだな…」
もう一度溜息。溜息の数だけ幸せが逃げて行くと言ったのは誰だったかな…
手がパジャマの下に潜る。脳は無意識に彼の姿を追っていた。ふと、彼の言葉がよぎる。
『カスミソウって良い花ですよね。控えめで、主役を立てて。自分も美しいにもかかわらず。
俺、薔薇や百合のような豪華な花よりも、カスミソウの方が好きなんですよ。可笑しいですかね」
妄想の中の私はカスミソウ。765プロのアイドルという豪華な花々の美しさを引き出す脇役。
…貴方の言葉、信じても良いですか。カスミソウの私を見てくれますか…
口に出せない想い。切ない心と裏腹に、あの人代わりの指は動きを増して行く。
「んっ… はぁっ… ふっぅううん… んくっ…」
押し殺した声が静まりきった部屋に染み込む。くちゅくちゅと淫らな音も耳に届く。
切ない声を彼に聞かれたい。恥ずかしいから聞かれたくない。矛盾した感情がせめぎあう。
もどかしさから、パジャマのズボンとショーツをまとめて脱ぎ捨てる。自由を得た右手が彼の代わりに私を攻める。
左手でパジャマのボタンを引きちぎるように外す。ブラをしていない裸の膨らみは刺激を求め頂を際立たせていた。
…好きです。大好きです。私だけのプロデューサーさん…
けして口に出せない想い。心の中で大きく叫ぶ。それに合わせ指の動きが激しさを増す。
両手の狂艶の最中、親指がクリトリスを無造作に弾いた。
「うっ、はあぁっ、んんっ、くはぁあああっ、ぁああぁぁぁああぁぁっ…」
絶頂を迎え、全身から力が抜けてゆく。荒い息遣いだけが、今はこの部屋を支配していた。
気だるさと共に自己嫌悪がよぎる。切なさ、悲しみ、口惜しさ、情けなさ…いろいろ混じった涙が滲んできた。
ぱんっ、と自分の頬をひとつ叩き、気分を変える。そして、もう一度シャワーを浴びるためシャツを脱いだ。
一糸纏わぬ姿で壁を振り返り「おやすみなさい、プロデューサーさん」と呟く。
私の気持ち、貴方に届け。そう念じながら。
密かに想っていた我が社のプロデューサーさんが、先日隣の部屋に越してきた。
引越しの手伝いの時に見た状態のままなら、彼のベッドは私の部屋側の壁に接していた。
今日は私のオフ日。彼が出社している時間に、思い切って部屋の模様替えをしてみた。
私のベッドは、今、彼の部屋側の壁際に移っていた。
新人の頃は頼りない弟のような感じだった。可愛かったなぁ…
きっと不安だったんだろうなぁ。仕事の事、私生活の事。いろいろ頼られたっけ。
「それが今や業界でも超売れっ子のプロデューサー、かぁ…」
思わず溜息が出る。彼が成長する度に遠く離れていく感じがしていた。
けれど、今は隣に居る。手を伸ばせばすぐのところに彼は来てくれた。
シャワーを浴び、昼間の疲れを粗方落とした体をベッドに投げ出す。彼は数時間前に帰宅していた。
…もう寝ちゃってるかな…
何となく壁に寄りかかってみる。彼の背中もこんな風に硬いのだろうか。
彼の周りには可愛い女の子がたくさん居る。私が霞んでしまうくらいに。
千早ちゃん、表情柔らかくなったなぁ… あずささん、更に色気が増した気がするなぁ…
真ちゃん、恋する少女の顔になってきたなぁ… 伊織ちゃん、素直さが増してきたなぁ…
雪歩ちゃん、臆病さが消えてきたなぁ… 律子ちゃん、厳しい言葉の中に信頼がこもってるよ…
「私、ちっぽけだな…」
もう一度溜息。溜息の数だけ幸せが逃げて行くと言ったのは誰だったかな…
手がパジャマの下に潜る。脳は無意識に彼の姿を追っていた。ふと、彼の言葉がよぎる。
『カスミソウって良い花ですよね。控えめで、主役を立てて。自分も美しいにもかかわらず。
俺、薔薇や百合のような豪華な花よりも、カスミソウの方が好きなんですよ。可笑しいですかね」
妄想の中の私はカスミソウ。765プロのアイドルという豪華な花々の美しさを引き出す脇役。
…貴方の言葉、信じても良いですか。カスミソウの私を見てくれますか…
口に出せない想い。切ない心と裏腹に、あの人代わりの指は動きを増して行く。
「んっ… はぁっ… ふっぅううん… んくっ…」
押し殺した声が静まりきった部屋に染み込む。くちゅくちゅと淫らな音も耳に届く。
切ない声を彼に聞かれたい。恥ずかしいから聞かれたくない。矛盾した感情がせめぎあう。
もどかしさから、パジャマのズボンとショーツをまとめて脱ぎ捨てる。自由を得た右手が彼の代わりに私を攻める。
左手でパジャマのボタンを引きちぎるように外す。ブラをしていない裸の膨らみは刺激を求め頂を際立たせていた。
…好きです。大好きです。私だけのプロデューサーさん…
けして口に出せない想い。心の中で大きく叫ぶ。それに合わせ指の動きが激しさを増す。
両手の狂艶の最中、親指がクリトリスを無造作に弾いた。
「うっ、はあぁっ、んんっ、くはぁあああっ、ぁああぁぁぁああぁぁっ…」
絶頂を迎え、全身から力が抜けてゆく。荒い息遣いだけが、今はこの部屋を支配していた。
気だるさと共に自己嫌悪がよぎる。切なさ、悲しみ、口惜しさ、情けなさ…いろいろ混じった涙が滲んできた。
ぱんっ、と自分の頬をひとつ叩き、気分を変える。そして、もう一度シャワーを浴びるためシャツを脱いだ。
一糸纏わぬ姿で壁を振り返り「おやすみなさい、プロデューサーさん」と呟く。
私の気持ち、貴方に届け。そう念じながら。
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