当wikiは年齢制限のあるページです。未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。

836 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/09/06(日) 15:09:36 ID:j5F8bhb1
>816
遅まきながら、千早母SSグッジョブでした。

千早母の髪は短めなイメージが、読んでいて浮かんできたり。
キャリアウーマン的な印象を、千早母には抱いているので。
この手の人妻ってロングな印象もありますけど。

「千早人妻ver寝取られSS」って、読んでみたい気も。


>836
つまりこんな感じですか


 胎内で往復運動を繰り返す男のそれを感じながら。
 一億のファンを陶酔させた甘くのびやかな声で己の情欲を表しながら。
 千早は、思っていた。
 これが彼に知られたら、彼との日々も終わりだ、と。

 傷だらけで他人を遠ざけ、今にして思えば女を自認する資格などなかったあのときの自分を
 ひたすら優しく包み込んでくれた彼だから。
 事実を知っても、自分のことを許してくれるのかも、しれない。

 しかし、それは。自分の今の振る舞いは。
 自分が長年求め続け、そして今もほんとうは変わらないままの
「暖かく優しい家族、帰れる場所」への希望を自ら泥中に投げ捨て踏みにじるのと同義で。
 彼がそれを与えてくれたからこそ、その彼を裏切った自分が。
 それでも彼が与えてくれる暖かさ、優しさを望むことはできない。

 女の意地か。 いや、違う。
 千早がこのつまらぬ男に肌身を、そして彼にしか許していなかった胎内をこの男にさらけだしたのは
 己の積み上げてきたすべてを破壊するリスクと、その破滅のもたらす興奮に魂を灼かれたから。
 この男がそばにいるときにはじめて「濡れた」瞬間を、彼女ははっきりと覚えているのだから。

 男が腰を振り、もうすぐ自分の中につまらぬ汚濁を流し込むだろう。
 産む気など、これっぽちもない。
 「彼にバレたら」その妄想が彼女の興奮を臨界点まで押し上げていく。
 
 自分の姿が、弟の死で自分をも見捨てた両親の姿に重なっていく。
 ごめんね、あなた。 私は、こんな女なんです。

 母親の美しく冷たい横顔が脳裏をかすめた瞬間に、千早の意識は途絶えた。 

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます

メンバー募集!