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「あー!もうホントムカつくわ!!」
「ストッキングが破れたぐらいでそんなに怒らなくても…。」
「破れたことじゃなくて、いつ破れたかわからないのがムカつくのよ!」
「いや、そんな事言われても…」

学校から直接仕事のある冬の日、私は不機嫌だった
ストッキングを穿いていたのだが、いつのまにか破れていたのである

「まったく、これじゃもう使い物にならないじゃない!」
「ストッキングぐらいなら買ってやるぞ?」
「だからそーゆー意味で怒ってるんじゃないって言ってるでしょ!?使い物にならないのはアンタもなのかしら!」
「いくらなんでもヒドくないか?」

八つ当たりなのはわかってる。しかしこの男以外に怒りをぶつけられる人間がいないのだ

「それにコレ、学校指定のだから意外と高いわよ?」
「え、本当か?どれくらいするんだ?」
「たしか4000円以上したかしら?アンタの安い給料でも払えなくはないでしょうけど、ストッキングにしては高価でしょ?」
「確かにな…。そんなにいいものなのか?」
「いい生地は使ってるけど、大部分は『お嬢様学校の制服』っていうブランドみたいなものなんじゃない?」
「あー、なるほど」
「そーゆー事。ま、アンタもそんな制服に身を包んだスーパーアイドル伊織ちゃんが見れて幸せでしょ?」
「はいはい、俺は幸せです。しかしストッキングなんて珍しいな」
「なんか引っかかる言い方ね。まぁいいわ。こう寒いとストッキング穿かなくちゃ、やってられないわよ。
薄く見えるけど、ストッキング穿くと意外と違うものよ?」
「そうなのか…。いや勉強になります」

「…で、いつまでアンタは一緒にいるつもり?」
「へ?」
「衣装に着替えるんだからさっさと出て行きなさいよ!この変態!」
「あぁ、スマン!」

「さてと」

衣装に着替えるべく制服を脱いでいく
破れたストッキングは・・・、ゴミ箱に捨てた
着替え終わるのとほぼ同時にアイツの声がする

「伊織ー、終わったかー?」
「ええ、準備できたわよ」

ドアを開けて、最後の確認をしてもらう

「よし大丈夫だな、じゃあ行ってこい!」
「にひひっ、行ってくるわねプロデューサー」

生放送の収録スタジオに向かう…、その途中でアクセサリーをしていないのに気づいた

「時間は…、まだあるわね」

私は控え室に戻る事にした

「まったく、何が『大丈夫だな』よ」

どんな文句を言ってやろう、アイツはどんな顔するかしら、どんな言い訳するのかしら
そんな考えをしていて笑顔になっている自分がいた

「ち、ち、ち、違うわ、これはアイツをいじめられるから楽しいのであって
そ、そうよ、だから笑うのよ」

誰にするわけでもない言い訳を声に出す

「うん、そうよ、ぜーんぶアイツが悪いのよ」

そのアイツがいる控え室に戻って、そのドアを勢いよく開ける

「ちょっと、プロデューサー、アクセサリーするの忘れて・・・」

時間が凍りついた
アイツは私が捨てたストッキングを顔に当てている
そしてズボンを下ろし、下着をさらしていた
そしてそのままの格好で、驚いた表情をこちらに向けて、硬直していた
私は私でドアを開けたまま硬直をしていた


どれぐらいの時間がたったのだろう

「い、伊織これはその…」

アイツが消え入りそうな声を発した
その瞬間私の時間が流れ始めた
私は何も言わず、急いで忘れていたアクセサリーを手に取り部屋から出て行った



短い時間でなんとか気を落ち着かせた、結果
仕事は大成功とはいかなかったかもしれない。しかし失敗もしなかった…、はずだ

「戻ったらアイツにどうだったか聞いて…」

みたところでまともな答えは返ってこないだろう

「はぁ…」

ため息をつく。色々と聞かねばならない。だが内容が内容だけに気が重い

【でも聞かなくちゃ】

意を決して控え室へ向かう

「戻ったわよ、プロデューサー」
「あ、ああ、お帰り、伊織」

歯切れが悪い

「モニターで見てたわよね?どうだった?」
「え?ああ、良かった…、んじゃないかな」

やはりまともな答えは返ってこなかった

「ちょっと待ってなさい」

廊下の様子を伺う。近くに誰かいる様子は無い。確認してドアを閉め、鍵をかけた

「聞きたい事があるんだけど」
「いや、あれは違うんだ」
「私が聞きたいのは言い訳じゃないわ!
いい!?これから私が質問をするから、アンタはそれに正直に答えるの!わかった!?」
「で、でも…」
「でもじゃないわよ!第一アンタに断る権利なんてある訳無いでしょ!?」
「そうだな…」
「わかればいいのよ。じゃあ単刀直入に聞くわ、私が忘れ物を取りに戻ったとき
アンタは何をしてたの?」
「そ、その・・・」
「さっさと答える!」
「あ、はい…、自分を性的に慰める行為…、つまりオナニーをしようとしてました」
「な!少しはぼかしなさいよ!レディーに向かってなんて言葉使うのよ!」
「ひどいな…、ちゃんと正直に答えたじゃないか…」
「うっるさいわね!口答えするんじゃないわよ!」
「わかったよ…」

自分でも理不尽だとは思う、だがデリカシーの無い発言をするこの男が悪いのだ
と、思う事にする

私は質問を続ける

「アンタ脚フェチなの?」
「ストッキング・タイツフェチ…、かな。穿いてる女性の脚が好きだ」
「誰のでもいいのかしら?」
「見るだけならな。ああしたかったのは伊織のだからだよ」
「どういう事?」
「他の女性が穿いていても『ああ、穿いてるな』って思うだけなんだ。伊織のものだったから触ってみたりしたかったんだ」
「触ってるだけには見えなかったけど?」
「それは…、もっと伊織を感じたかった。それじゃだめか?」
「カッコいい事言ってるつもり!?アンタがしてた事には似合わないんだけど!?」
「そんなつもりはないよ、本当に感じたかったんだ」

「ふ、ふーんそうなの…。じゃ、じゃあ続きをしなさいよ。わ、私が見ててあげるから」
「へ?」
「だ、だって私をもっと、か、感じたかったんでしょ?ほ、本人がいれば、もっと効果があるんじゃない?」

自分でも何を言ってるんだと思う
だが、自分の物を使ってこの男がどんな事をするのか興味があった

「そ、それに、げ、下僕がどんな事をするのか、しゅ、主人は把握しておく必要があるし」
「いや、しかし」
「アンタに断る権利は無いの!何度も言わせない!」
「わかったよ…」

ゴミ箱のストッキングをアイツが拾い上げる。そしてズボンを下ろす…、そこで動きが止まる

「な、なぁ、やっぱりやめないか」
「そ、そこまでしといて今さらなによ!?」
「…」

あきらめたのか、アイツは下着も下ろす

「キモッ!」

思わず声を上げてしまった。SF映画で見たような物体がさらされる

「それになんか臭うような…。ちゃんと洗ってるの!?」
「ひどい言い方だな…。おまえの親父さんにも付いてるんだぞ?
臭いについては風呂で毎日キレイに洗ってるんだがな…」
「そ、それはわかってるけど…」
「まぁ、形や大きさは人それぞれだが…」
「そ、そんなことはどうでもいいわ。さ、やりなさい」
「…」

何も言わずにアイツはストッキングの股の部分を顔に当てる。そのまま深く息を吸い込む…

「あぁ、伊織…、いい匂いだ…」
「!ちょっとそんなに臭うわけないでしょ!?」
「いやちゃんと匂うぞ。汗の匂いとオシッコの匂いが交じったいい香りが…」
「こンのバカー!そんな事本人を前にして言うんじゃないわよ!
だ、第一、オ、オシッコの臭いなんてするはずないわ!」
「さっき俺のを『臭う』って言ったお返しだ」
「な!わ、悪かったわよ…」
「いや、でも本当にいい香りだ…」
「…変態」
「ああ、そうだな…。俺は変態だな…」

視点を下に移す。アイツは股間についているモノを握るような感じで持ち、動かしていた

「お、男って、そ、そんな風にするのね」
「ああ、そうだ」

顔に当てたまま答える。呼吸は深く、早くなっていく。手の動きも早くなっていく

いつのまにか、姿勢を低くしていた。目の前に性器と動いている手がある

「…」「…」

私もアイツも声を出さずにいた。静かな部屋でアイツの荒い呼吸音が際立つ
アイツの息が一段と荒くなる…、そしてアイツは私の想像に無い行動をおこした
ストッキングの股の部分を顔に当てたまま、足首からつま先にかけての部分を性器に巻きつけたのだ!

「ちょ!ちょっと!なに変なモノに巻きつけてるのよ!私の物をそんな風に使わないでよ!」
「変なモノはないだろ…それに破れたんで捨てたんだろ?もう伊織は使わないんだから別にいいじゃないか」
「そ、そりゃそうだけど…」

私は反論できなかった。たしかに使えなくなったので捨てたのだ。
しかしこの男は使えなくなったはずの物を使っている…

「なんか変な感じ…」
「うん?なんか言ったか?」
「な、何も言ってないわよ!」

そんなくだらない事を思っているうちに、アイツの息遣いがさらに荒くなる

「うあ、そろそろヤバイ…。は、離れてろよ!」
「ふぇ…?」
「ああッ、で、射るッ!」
「きゃあっ!」

アイツの股間のモノから白い液体が飛び出る。びっくりしておもいきり床にお尻を打ち付けてしまった

「イタッ!」
「い、伊織、大丈夫か?」
「だ、大丈夫…。ちょっとびっくりしただけ…。お尻はうったけど…」
「あとかかったりしてないか?」
「それは…、うん、それも大丈夫…」

白い液体が部屋の床に飛び散っている…

「これが…精液なのね…」
「ああ、そうだ」



「おい!何するn」
「うッ!精液ってキツイ臭いなのね…」

アイツが止める間もなく、私はそれを指に付けて臭いをかいだ

「そうだろ?まったくやめときゃいいのに…」
「うるさいわね!下僕の事を把握するためよ!」

「それに私もアンタを感じたくなったし…」

小さな声でつぶやく

「うん?なんか言ったか?」
「別になんでもないわよ!」

痕跡ができるだけ残らないように床を掃除して、帰り支度をしているとアイツが話し始めた

「さて、戻ったら辞表の準備かな」
「!な、何言ってんの!?」
「だってあんな事担当アイドルの目の前でしたんだぞ?プロデューサー、いや人間として最低だ」

何か言わなくちゃ、そう思っていても言葉が出ない。
アイツが続ける

「そんな人間がアイドルのプロデュースをしてはいけない…、いや、してきてはいけなかったんだ
俺は責任をとらなきゃならない」

責任ですって!?

「…け…じ……わよ」
「え?」
「ふざけんじゃないわよ!」

声を振り絞って、言葉を発した

「私のプロデュースを途中でやめるなんて無責任じゃない!?そんな無責任な人間が責任を取るですって!?」
「確かにそうだが、これしか方法が」
「責任持って私がトップアイドルになるまでプロデュースしろって言ってんのよ!」
「え…?いいのか?」
「いいも何もないわよ!これからもアンタにそばにいてほしいの!」

言ってから気づく。マズイ!

「も、もちろん、し、仕事上でのことよ?そ、それにアンタみたいな変態を社会に出すと、
い、色々問題起こしそうじゃない?
そ、そうなって私の元プロデューサーだってことがバレたら、わ、私のイメージが悪くなるでしょ?」

そこまで言い終わってアイツが口を開く

「ありがとな、伊織」
「そ、そうよ、このとーっても優しい伊織ちゃんにちゃーんと感謝なさい。さ、そろそろ帰りましょ」
「そうだな」

なんとかバレずに済んだかしら…、と思っていると

「なぁ伊織」
「何よ?」
「今度ストッキングを穿いてきて、破れたら俺に渡してくれ。責任持って捨てるぞ」
「な!また変なことに使う気でしょ!」
「いや、使わないで捨てるよ。俺を信用してくれ(キリッ)」
「信用なんてできるわけないじゃない! この変態! ド変態! el変態! du変態! the変態! 変態大人!
やっぱり辞めちゃえ!」
「ひどいな…『これからもそばにいてほしいの!』って言ったのは嘘なのか?」
「なにちょっと笑いながら言ってんのよ!しかも私のものまねしてるつもり?!似てないわよ!」

このページへのコメント

これ読んで凄く共感出来ました!羨ましくて、そして感動しました。
ありがとう!

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Posted by レッド 2010年12月28日(火) 11:35:02 返信

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