モルヒネ(morphine、英語発音: /ˈmɔːrfiːn/ モーフィーン)は、アヘン(オピウム)に含まれるアルカロイドで、チロシンから生合成される麻薬のひとつ。「モルフィン」「モヒ」とも言う。
塩酸塩・硫酸塩は鎮痛・鎮静薬として種々の原因による疼痛?(とうつう)の軽減に有効であるが、依存性が強い麻薬の一種でもあるため、各国で法律により使用が厳しく制限されている。
ランナーズハイに関与するというβエンドルフィンは脳内モルヒネといわれる。

医療においては、癌性疼痛をはじめとした強い疼痛を緩和する目的で使用される。モルヒネは身体的、精神的依存性を持つが、WHO方式がん疼痛治療法に従いモルヒネを使用した場合は、依存は起こらないとされる。
軍事用途でも、戦闘により負傷した場合、強い疼痛を軽減する目的で、主に注射剤の形で使用され続けている。資格を持った衛生兵?だけが携帯でき[1]、トリアージ?を行っている間に投与処置を行うこともある。

作用機序
モルヒネはオピオイド受容体を興奮させ、下降性疼痛制御により、侵害受容器(痛みを感じる受容器)で発生した興奮の伝達を遮断し上行性疼痛伝達をとめることにより中枢鎮痛作用を示す。

副作用
モルヒネの副作用には依存性、耐性のほか悪心嘔吐、血圧低下、便秘、眠気、呼吸抑制などがある。便秘?はほぼ 100%、悪心嘔吐は 40%–50% の症例でみられる。眠気はモルヒネ使用開始から1週間の間にみられ、その後は自然に改善することがほとんどである。



名前の由来は、ギリシア神話に登場する夢の神モルペウス? (Morpheus)。夢のように痛みを取り除いてくれることから。

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