『ゼロの使い魔』を題材にした二次創作小説について語り合うスレ「ゼロの使い魔のSSを語るスレ」のレビュー等まとめwiki

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正式名称 【完結】Revolution of the zero 〜トリステイン革命記〜【ゼロの使い魔 二次創作】

514 :リッター・マイヌング :2010/09/24(金) 23:09:43 ID:M8C5z/zL (5 回発言)

・トリステイン革命記
そのタイトルどおりKAKUMEI・・・いや革命物のSS。完結だが外伝も連載
暗示、描写、構成、表現などに無駄なものは無く、非常にスマートである。
ことの起こりは負のバイアスがかかったルイズが召喚したサイトにあたり、サイトが逃げ出すところから始まる。
成り行きで貴族を手にかけたサイト、静かに狂ったルイズがアルビオンで行方不明になり物語は加速する。
佐々木氏の革命闘争組織やタングルテール蜂起、革命に付き物の新聞や内ゲバもエッセンスとなり生かされている。
原作とはまた違った設定が贈る革命文学”的”SSである。
”的”としたのはこれが革命文学、日本でいうところのプロレタリア文学。
即ち「社会主義による社会の進歩」ではなく、本SSがいわゆる「平民の超規模一揆」
もしくは「60年準備した自由主義革命」を描いているためだ。
各種共産主義的な名称はあくまで「革命っぽい感じ」の名称に過ぎない。
登場キャラもそれぞれが己が信じる「正義」によって行動している点は評価が大きい。
その正義と正義がぶつかるとき、いったいどうなってしまうのか!?
最後はトリスタニア王城戦終結とその後で終わっている。
が、見事なタイミングで本編は終了したと思う。
政治革命モノSSとして最上の出来。

さあ、君も一緒に39話を読みながら革命への凱歌をあげよう! 
ttp://www.youtube.com/watch?v=NsYFFsoFgHI

オマケ
理想的民主国家トリステイン社会主義連邦 (ユートピア・カフェ召喚)
ttp://www35.atwiki.jp/anozero/pages/4503.html

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/10(日) 20:43:20 ID:DYG33GU9
タイトル:トリステイン革命記

内容
ゼロ魔革命モノ。他の革命SSではオリ主が多い中、珍しいサイト主人公長編。
原作よりちょっと病んだルイズに召喚されたサイトがルイズの下から逃げ出してトリスタニアに逃げ込むところから始まり、魅惑の妖精亭のメンバーを守るべくサイトが剣をとって徐々に平民達の間で英雄になっていく。
一方でルイズもワルドと共にレコンキスタに身を投じて戦争の英雄となり、クロムウェルの死を経てアルビオンを手にすることになるが、ルイズの心の中にはそれまでの貴族制に対する不満が溢れていた。
一方で両者の関わる戦争は長引き、疲弊した平民達の不満が高まっていく。
そしてトリステインではついに何度かの流血から暴動が革命へと発展し、ハルケギニアは巨大な戦争の中に転げ落ちていく?

見所と感想
文章力は他のSSと比べても比較的高い。ただ文量と説明調が非常に多いのでくどいと思う人もいると思う。
ちょっと貴族が悪すぎる気もしないではないがテーマが革命なので仕方ないかも。
個人的に評価したいところとしては他の革命SSで「偉大なる指導者様マンセー」なのが一般的なのに対し内ゲバしてる点とか周囲に振り回された悲劇のアニエスとかマザリーニさん。あとムスカ。

967 :リッター・マイヌング :2010/12/19(日) 14:23:52 ID:VYdUp0rs
・トリステイン革命記外伝 要塞都市
この夏、見事完結したトリステイン革命記の外伝。本編あとがき後に収録。
本編完結よりしばらく後、トリステインへゲルマニア軍が侵攻する。
そこで彼らが見たものは要塞化したかつての王都トリスタニアだった。
展開はゲルマニアサイドで進む。
突撃を繰り返し、退けられ、知恵を絞る様は203高地の日本軍さながらである。
司令官の苦悩や亡命した元貴族下士官の葛藤、そして防衛に腐心する要塞の人々など
外伝になっても変わらない安定感があり、安心して読むことができる。
ひとつの戦により生みだされる、血と鉄の嵐にカタルシスを感じてもらいたい。


785 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] :2011/03/08(火) 12:23:59.12 ID:AmSK0cY6
・トリ革 正式名称 Revolution of the zero 〜トリステイン革命記〜

革命物ゼロ魔SS。オリ主なし。若干ヘイト系?
話は原作通りルイズが使い魔を召喚しようとして失敗するところから始まる……でも、この段階で既に重い。
失敗して留年したら家の恥だとかでルイズが本気で追い詰められてるのとかがもうなんか将来を暗示してる気がする。
そんな中、ようやく召喚に成功して救われたと思ったらサイトが逃げ出すという二段落とし。ここまでなら単純なアンチ系の展開だと思う。
でもその後、ルイズはある意味自分で自分の道を進んで自らの望みを勝ち取る?ので単純にアンチとは言えないかも。ただし過程にややグロ注意。
ストーリー展開は良く練られてると思う。良くありがちなチート技術革新で後装銃だとか内政系の展開はまったくない。
ほぼ世の中の流れだけで主題の革命まで持っていくのはすごいと思う。また、登場人物が作者の代弁者でなく、良くも悪くもお互いに信じる「正義」に基づいて行動してるのは他SSにない特長だと思う。
残念なのはハッピーエンドがないこと。誰も幸せになれない。だけどそれもまた面白いと言える作品だと思う。
ただし、このスレでも上がってたギーシュの下りはちょっと引いた。あそこの後味の悪ささえなんとかすればもっと良かったと思う。個人的には俺の嫁、アニエスがあんなに不幸な筈がない!Endにして欲しかった。゜。゜(ノД`)゜。゜。
単純に二次創作として読むよりも、ある意味歴史ものだと思って読んだ方がいい。自分が読んだ中では割と上位に位置すると思う作品でした。

998 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2012/01/28(土) 12:39:38.02 ID:hMJb5SzL [4/5回発言]
寸評

〇Revolution of the zero 〜トリステイン革命記〜
<良い点>
重厚な文章
難解な内容
完結している

<悪い点>
貴族社会そのものを魔改造

<総評>
ゼロ魔における身分性を題材に革命や改変を起こすジャンルの金字塔。
ベースになっているのが現実の革命なので、それらの際に発生したいろいろな
エッセンスが詰まりに詰まって噎せ返るような作品になっている。
読み応えについては他の追随を許さず、それだけに読み手にも相応の知識が求め
られる良くも悪くも玄人好みの作品。
反面、過度に貴族を悪く書いており、ある意味白痴化させるのと違うベクトルで
問題のある設定だと思われる。ギーシュの扱い、ありゃないわ。
極めてクセのある作品だが、はまれば面白い作品。

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