差別・偏見やヘイトスピーチを助長する「嫌韓」デマ・中傷に対抗・反論するウィキです。

たとえば、以下のようなことを言う人がいたら、あなたはどう思いますか。

素朴な疑問なのですが、女性はどうして痴漢をそんなに嫌がるのですか?女性はみんな男に体を触られるのが好きなのに。この間読んだ雑誌にも、女性は痴漢をされると喜ぶと書いてありました。


もしこんなことを堂々と主張する男性がいたら、軽蔑され、非難され、罵倒されても当然です。仮にその発言に激怒した人が発言者を殴ったとしても、「そりゃ、そんな非常識なことを言えば殴られても仕方ない」と思う人は多いだろうと思います。


では以下のような、SNSなどでしばしば見られる在日コリアンに対する「質問」についてはいかがでしょうか。


「素朴な疑問なのですが、どうしてあなた方在日は日本が嫌いなのに日本に住み続けているのですか?日本が嫌いなら祖国に帰れば良いのでは?」
「素朴な疑問なのですが、どうしてあなた方在日は帰化しようとしないくせに選挙権を欲しがるのですか?」
「素朴な疑問なのですが、どうしてあなた方在日は慰安婦だとか強制連行だとか日本を貶める嘘を捏造するのですか?」


おそらく、SNSを利用している在日コリアンの多くは、こうした「質問(の形を借りたレイシャルハラスメントやヘイトスピーチ)」に直接・間接的に触れた(ぶつけられた)経験を持っています。そして残念なことに、こうした「質問」が冒頭で挙げた「質問」と同じくらい不躾かつ非常識なもの(それこそ「殴られても仕方ない」レベルの)であると認識している人(マジョリティ、この場合は日本人)はそれほど多くない、というのが現状です。


面白い(?)ことに、こうしたぶしつけな質問をする人の多くは、判で押したように「素朴な疑問なのですが」と言います。あたかも「素朴な疑問」でありさえすれば、どんなに失礼な、あるいは思い込みや偏見だらけの質問をぶつけても許されると考えているかのように。

しかし「素朴な疑問」でさえあれば、どんな失礼なことを言っても許されるわけではないというのは冒頭で挙げた例を見れば分かると思います。

ちなみに、こうした「素朴な疑問」に対して(怒りやいら立ちを押さえつつ)誠実に回答する人もいます。それで相手が自分の無知や偏見を自覚し、考えを改めるようになればまだ良いのですが、残念ながらこのようなケースでは、当事者との対話を通じて事実・実態を知り、考えを深めるのではなく、自分の思い込みや偏見を強化するために相手を利用するだけの人がほとんどです。そうした態度を批判され(場合によっては罵られ)ても、自分の態度を省みることなく「あなたのような在日がいるから、在日に対する差別がなくならないのだ」と自らを正当化する。そうして相手をさせられた人はただただ徒労感と無力感に苛まれる、という悪循環があります。

こうした悪循環・非対称性はなかなかやっかいで、一朝一夕に解決することはできないかもしれません。ただ、一人でも多くのマジョリティがこうした現状を認識し、積極的に声をあげ、行動することで、マイノリティに押しつけられている応答責任・説明責任の負担を軽くしていく(そして将来的にはなくしていく)ことは可能なはずです。

関連ページ:
日本が嫌い(反日)なのに?
「日本人も在日も、お互い歩み寄って相互理解を」

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