ピクチャーレコードプロジェクト第１段「Chant de Vérité」が発表されました。この歌はグリモア全体のテーマソングとなっています。OPみたいなものですね。グリモアの世界観全体、学園生活と戦いの日々を最大限に表現してくれた素晴らしい楽曲です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
イラストは学園案内をしている智花と、序盤のヤマである第七次侵攻がモチーフになっています。相対している魔物はガロトンですね。懐かしい…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
【パノラマモード：南 智花のご紹介� � #グリモア pic.twitter.com/VMDy1jSIUr
— グリモアA〜私立グリモワール魔法学園〜 (@Grimoire_Staff) October 24, 2016
【パノラマモード：南 智花のご紹介�◆� #グリモア pic.twitter.com/6tIO7rp0i3
— グリモアA〜私立グリモワール魔法学園〜 (@Grimoire_Staff) October 24, 2016
作曲編曲しました！ついにグリモア主題歌です！幻想的でカッコイイ楽曲に仕上がっております！
— 伊藤 翼/Tsubasa Ito(作曲家) (@Tsubasacurry) October 24, 2016
【グリモア】 Chant de Vérité（シャン ドゥ ベリテ）/霜月はるか 【ピクチャーレコードプロジェクト第1弾】 https://t.co/6HEYs9z8DS
【告知】iOS/Androidアプリ「グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜」の
— 霜月はるか (@shimotsuki_h) October 24, 2016
『ピクチャーレコードプロジェクト』第1弾、公式テーマソング「Chant de Vérité」 を歌わせて頂きました！動画公開されたので聴いてね！ #グリモア #ピクレコ https://t.co/ACjc4gTwvu
※補足：ピクチャーレコードプロジェクトについて
グリモアこぼれ話（ネタバレなし）：越水ソフィアが大分弁を話すのは、私がネイティブ大分県民で監修の必要がないためです。自動的に実家も別府に決まりました（湯布院より別府の方が近いので）
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
グリモアこぼれ話（ネタバレなし）：如月天という生徒のモデルは『世にも奇妙な人体実験の歴史』という本で紹介される科学者たちです。科学の発展のために、己の体を使って様々な実験を行った人々の話がたくさん載っています。トレヴァー・ノートン著
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
グリモアこぼれ話（ネタバレなし）：神宮寺茉莉のツナギについている1729のエンブレムはラマヌジャン数と呼ばれるものです（ググったら出てきます）。末莉は数学者でもあるのでラマヌジャンを尊敬しています（ストーリーのどこかでほのめかしてるはず…）
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
グリモアこぼれ話（ネタバレなし）：いずれうのズバでも説明されますが、結城聖奈の使う指パッチンは音の魔法です。指から指向性の衝撃波を飛ばしています。ちなみに発動に指パッチンは不要です。あくまで聖奈がタイミングを合わせるためのルーチンなだけです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
グリモアの魔法についておさらい。魔法発動に必要なのは『命令式』と『魔力』です。頭で命令式を汲み上げ魔力を注ぐことで魔法が発動します。魔法発動時には多くの場合、魔法陣が出現します。呪文や触媒の類いは不要。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
魔法は魔力、練度を始めとし、体調などでデキが左右され、その中でも『ノリ』が重要視されます。要するに魔法使いは、ノればノるほど強くなります。戦闘服や呪文、ポーズ（指パッチン）などはすべて、自分をノせるための儀式のようなものです。なので生徒によって魔法の発動方法に差異があるんですねぇ
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
この設定は結構気に入っておりまして、、共通したロジックを持たせつつ各生徒の個性を出すことができます。ゆかりのような魔法使い然とした戦闘服から、虎千代の胴着、絢香のアイドル服までどんな服でも着せられます。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
なおかつ死ぬほど『呪文』が似合わないつかさにも違和感なく魔法を使わせることができるんですねぇ。またイラストのネタ切れ防止のため、各生徒は設定上どんな魔法でも（命令式を覚えれば）使えるようになっています。今のところ、得意魔法意外の魔法を使っている生徒はいませんが。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
魔法を『魔道科学』として科学の一分野にしたのはSF色を出すためです。これによりグリモアは『ファンタジー』も『SF』もできるようになりました。なおかつ軍事要素も取り入れ『ミリタリー』もできますし、霧の魔物を不気味にすることで『ホラー』も、といろんなものが混ざり合っています。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
おかげでイベントごとに様々なカラーを出せてると思います…出てたらいいな…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 24, 2016
そろそろ最後にクトゥルフやってから１年たつからやりたいなァ。作ったシナリオが、今思い返すとバランス無茶苦茶だったのが懐かしい…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 29, 2016
１：ほとんど初心者だし私も二回目のセッションでKPだから、シティシナリオはやめて閉鎖空間にしよう。２：初心者故に戦闘まともにすると時間かかりまくるから極限まで単純化しよう。３：でも初めての人にクトゥルフらしさは存分に味わってもらおう、を目的に作ったのが『愚者の檻』というシナリオ。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 29, 2016
オヤ…？ 名前が何かに似ている…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) October 29, 2016
※補足：愚者の檻イベントについて
毎度のごとく語ろうと思ったら、今回のストーリーはちょっとなに話してもネタバレになるのでダメですね…おとなしくしておこう…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
※補足：この時のイベントはラストワルツ
「ソシャゲの主人公としての転校生」についての続き。転校生君が「戦えない」、「魔力譲渡の力を持つ」のには、前に書いた「女子と接触する理由付けになる」ほかに、もっと大事な意味があります。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
グリモアは多くの女の子と仲良くなるのが主軸のハーレム系なゲームですが、私は設定を作るに当たって、ゲームをプレイする人のスタンスが２つあると考えました。「ハーレムものをハーレムものとして楽しめる人」と「そうでない人」です。ここで問題になるのは「そうでない人」です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
各生徒にファンがいてほしいゲームで、相手を簡単に確定させるわけにはいかないんですね。これが小説ならもっと違うアプローチができたでしょうが、転校生くんは物語としては異常なほど多い「５３人ハーレム（初期状態）」を築かねばならないという枷を背負ってしまいました。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
５、６人ならともかく、５３人もの女子と関係を持つ（健全ですが）のは「そうでない人」にとってはちょっとモニョるのではないか、と思いました。そうでなくともストーリー中でそれを言及しないでいるのはかなり不自然です（端から見ると女子を弄んでいるように見える）。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
それに何とか理由をつけようとしたのが、「転校生は守ってもらわないと死ぬ」という状況です。転校生はとにかくコネを作り、自分を守ってくれる相手を増やさなくてはなりません。そして増やすと同時に、修羅場を作り出さないようにもする必要があるわけです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
これがハーレム状態を作り、かつ維持するための理由です。ただそれでも、やはり女の子を弄んでいるイメージがあると言えばある。ので、さらに物語中では、アプローチの方法を通常とは変えています。グリモアは恋愛をコンセプトにしていますが、OPで「恋愛」という言葉は使っていません。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
（設定的には男子も普通にいるということもありますが）、いわゆる「ハーレム」を別の形、「信頼関係」という言葉で表現しました。現に、恋愛関係というよりは信頼関係（戦友や友人）という言葉で表した方が適切な生徒も大勢います。これは関係の進展にバリエーションを持たせることにも繋がりました。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
もちろん個別のエピソードではイチャイチャするものがほとんどですが、これによって学園全体も「転校生を軸として様々な生徒の信頼が深まっていく」というコンセプトもはっきりし、OPの兎ノ助のセリフ「信頼できる仲間を作れ」ができました。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
ゲームの仕様がストーリーと合致した一つの例と思ってもらえると嬉しいです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 3, 2016
うのズバ見てると魔法についての質問が多いのですが、過去に答えているので改めてこちらに書こうと思います。グリモアの魔法は大きく分けて現象魔法と非現象魔法の２種類に分かれます。現象魔法は目に見える魔法、非現象魔法は目に見えない魔法と考えてください（例外有り）
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
現象魔法はさらに自然魔法、強化魔法、召喚魔法の３つに分かれます。自然魔法は自然現象を引き起こす魔法で、本編中で【火の魔法】【水の魔法】と表されることが多いです。自然現象はイメージしやすいので、比較的楽に扱える魔法です。初歩的なものからホワイトプラズマのようなものまで種類は様々。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
強化魔法は文字通り、なにがしかを強化する魔法です。おのれや仲間の肉体を強化することが多いですが、武器を持っているキャラクターはその武器を強化することも多いです。こちらも比較的誰でも扱える魔法ですが、身体強化は体に負担がかかるため無理は禁物。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
つかさの【鯨沈】は強化魔法を肉体の限界まで重ねがけしたもので、普通の魔法使いはなかなか耐えられるものではありません。また怜の使う神戯一刀流も刀を強化する魔法剣です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
強化魔法に分類されますが、例外的に使える者が限られているのが回復魔法です。回復魔法に適正のある魔法使いは少なく、グリモアで回復魔法が使える生徒は保健委員になることが推奨されています。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
召喚魔法もまた、文字通り何かを召喚する魔法です。ももや恋、萌木が得意とします。召喚といっても本物を呼び出しているわけではなく、魔力を固めたレプリカのようなものです。召喚されたものは使用者の力量によって自在に動かしたり、しばらく召喚したままにすることができます。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
これら現象魔法は、学園である程度使い方を学ぶことができます。後で説明する【命令式】と呼ばれるものが比較的単純だからです。逆に非現象魔法は習うことの難しいオンリーワンな魔法です。どんなものかというと、ようするに【現象魔法に分類されないもの全て】です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
代表的なものはゆえ子の予知や、心がネット上のセキュリティを無視することができる魔法などです。時間停止の魔法も現状ではこちらに分類されています（研究が進めば現象魔法として扱われるようになるかもしれません）
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
そしてこれらの魔法は、死ぬほど頑張れば誰でも何でも使えます。先ほど書きましたが、魔法を使うには【命令式】というものを覚えればよく、後はその魔法に必要な魔力さえあれば発動することができるからです。理論的には【誰か１人しか使えない魔法】は存在しません。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
ただし、あらゆる魔法を使おうとするのは現実的ではありません。魔法使いにはそれぞれの魔法との相性があり、それによって【行使するための命令式が少しずつ違う】からです。得意な相性の魔法は命令式をアッサリと見つけることができますが、非現象魔法などの命令式を見つけるのは至難の業です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
例えば本編中で兎ノ助に言及されていますが、転校生は【あらゆる魔法との相性が悪い】と考えられています。なぜなら、魔法を覚えたての魔法使いが何か命令式を組んで魔法を発動しようとすると、意に反して得意属性の魔法が発動することがままあるからです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
もちろんそれが絶対というわけではないので、単純に転校生の得意属性が見つかっていない可能性もあります。その転校生ですら【火の魔法】で指先にライター程度の火をともすことが可能なので、それがいつか役に立つかもしれません。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
さて、魔法使いは基本的に得意属性の魔法を鍛えていく傾向にあります。多くの命令式を見つけやすく、また威力を十全に発揮できるものが多いからですね。智花や焔は火の魔法、怜やつかさは強化魔法、鳴子や龍季は雷といった具合です。基本的に、戦っているイラストで使っているものが得意属性です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
得意属性は１つではなく、例えばソフィアは火と水に相性がよく、律は雷と音に相性がよいです。得意属性以外は苦手かというとそれも違い、基本的には【得意属性】【普通】【苦手属性】に分かれています。また対照的な、火が得意であれば水が苦手、というものでもありません。完全に魔法使いの個性です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
注意しなければならないのは【得意属性＝完璧に使える】わけではないということです。もちろん使いやすいのは確かですが、制御の力を鍛えなければ威力が出過ぎて暴走することにもなります。現在でその問題が出てるのは龍季、律、みちるでしょうか。あといたかな…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
律の【スクリーム】は衝撃波で攻撃する魔法ですが、威力が強すぎて対象を絞ることができません。以前の龍季は少し興奮したり冷静さを欠いただけで放電してしまっていました。ああ、あとゆえ子や絢香もそうでしたね。自分の意思に関わらず未来を視てしまう、心の声を聞いてしまうなども相性の問題です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
完全に同一の魔法は少なく、命令式に個人差がある以上は全て別物だと考えたほうがよいです。ですから基本的に、魔法はそれぞれが勝手に名前をつけます。別につけないといけない決まりはないので、つけていない生徒もいます。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
ストーリー上ではよくホワイトプラズマのような魔法を他の生徒も使いますが、あれは【転校生から魔力を補給しながら魔法を撃ち続ける】という部分をまねしているものです。なのでホワイトプラズマは虎千代の使うものだけで、他の生徒が使うのは別種の魔法です
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
。威力も使い手によって異なります。
なぜホワイトプラズマが特別な魔法とされているのかは、通常は全力で魔法を撃ち続けるとすぐに枯渇してしまう、という魔力の問題があるためです。リミットを超えて魔法を撃ち続けると、基本的に威力は何倍にもなります（ツケも大きいですが）。自分の実力以上の威力を出せるのがホワイトプラズマです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
実は転校生が現れる前と後では、ホワイトプラズマは多少異なる魔法になっています。転校生以前は、虎千代が卓越したセンスと芳醇な魔力を一気に放出することにより、瞬間火力を最大まで追求した魔法でした。転校生後はそこに尽きない魔力を加え、格上の敵にもゴリ押しが通じるようになっています。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
最後に、魔法使いが魔法を使う際に必要なものは【命令式】と【魔力】です。他には何もいりませんが、威力や精度を上げるにはノリが重要になってきます。これは前に話したので割愛。連投失礼しました。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
ちょっと質問が多かったのでちらりと答えますが、ありすが人形を動かしている魔法は【糸】です。今のところこれ以上言うことはできないので、彼女のストーリーを楽しみにしていてください。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 13, 2016
グリモアはラブコメとシリアスを明確に区別しているのですが、ではその違いは何かというと【承認の有無】です。ラブコメ、つまり日常パートでは、生徒たちはある程度ルールを無視します。校則違反をしている生徒もまぁいますね。ですがシリアスではちょっと毛色が異なります。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
命を賭けた団体行動では勝手な行動がみんなを危険に合わせる、という考え方で、基本的に生徒たちは作戦で定められた行動から外れません。たとえ思いついた作戦がかなり有効だと思えても、勝手に行動せず、誰かに相談し、判断できる立場の生徒が承認する場面が多々あります。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
望やエレン、メアリーが指示を出す場面がよく見られますが、これによって下される作戦は【いけると判断された】という承認が下りたことになります。なぜこれが重要なのかというと、生徒たちが本気で勝とうとしていることを伝えやすくなるんですね。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
承認されていない単独行動を取るのはそれ以外に手段がない場合が多いです。瑠璃色万華鏡の春乃やパンドラのゆえ子と転校生がそうですね。その他に勝手にどこかにいる場合、戦況とは関係ないことが多いです。つまり基本的には作戦行動の勝利【勝つべくして勝つ】というのがグリモアでの戦い方です。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
もちろん毎回それでは物語としてアレなので、予測できなかったことが多々起こるわけですが…実はこれが一番大変なんですよね。生徒たちは盤石な作戦を整え、それを上回るアクシデントというのはかなり難しい。下手すると【そのくらい予想しておけ】となってしまうわけです。これは反省してるのもある。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
そういうわけで、私がストーリーを考えるに当たってかなり時間を割いてるのは【いかにして危機を乗り越えるか】です。いかに生徒たちが最善の作戦を考え、それを上回るアクシデントを用意し、油断までは行かない不注意もしくはどうしようもない原因で危機に陥り、そこから脱出するか。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
これがもう本当にしんどくて、でも手を抜くと一気にシリアス感がなくなってしまうんですよね。ちゃんと生徒たちの行動を説明できるか、それは正解に向かっているのか、最短距離を進もうとしているのか…を考えるのは本当にしんどいけど大事なことです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
で、問題はそれが本当にできているのか、なのですが…まぁ、その、いつも目指している、という感じで言葉を濁しておきます。ただやっぱりスパイスはほしいので、あえて感情的に動くシーンを見せたりすることもあります。この時に大事なのは、それをするだけの理由があるかどうか、なのですが…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
話さない方がよかったかも（墓穴）。まあグリモアを作るにあたっていつも気にしている部分、とお考えいただければと思います。特に頭のいい生徒たちはもう大変です。ホントに大変。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
ついでに話せば、それに逆らう生徒としてつかさがいるわけですね。虎千代とつかさは、それぞれ秩序と無秩序で対比になっています。だからなんだというと、そんなにたいした意味はないのですが…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
つかさと言えば、初期は一人称が「我」だったんですよね。今だから言える裏話。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
えー、さて。さっき「生徒たちは真剣に勝利を目指す」というフレーズを使いましたが、この考え方には元ネタがあって、戦闘破壊学園ダンゲロスという小説です。アレを読んでから、勝利するために最善の手を尽くすという考えを重視するようになりました。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
実はいろいろな者でそういう考え方はあると思うんですが（やったことないけどMMOとかもそうですよねきっと）私がそれに気づいたのがダンゲロスというわけです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 19, 2016
らしさの話。支倉刀子はいわゆる武士キャラなのですが、喋り方にはいくつか選択肢がありました。語尾に「ござる」をつけるだけ、それよりは本格的、バッチリ本格的、というような段階です。最初は「ござる」でした。キャラ設定を詰める段階で今のような口調に変わりました。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 21, 2016
刀子は時代劇が好きなので、時代劇っぽい言い回しになったのです。このあたりは結構自然な変化で苦労もなかったのですが、苦労したのは葵です。彼女の喋り方を他の生徒と差別化するにはどこまで丁寧にするべきなのかは迷いました。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 21, 2016
ラーメンズの「うやうや条例」を参考にしたり、大和言葉辞典を眺めたり、敬語の本を読んだりとして今のようになっています。グリモアには敬語のキャラが多いので、敬語でいかに個性を出すかというのは苦労したところです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 21, 2016
個性の表現としてわかりやすいのは、ネットスラングは基本的に自由しか使わず、たまにゲーム分野に関して望が、というようなものです。逆に言うと、例えば怜がネットスラングを使うことはまずありません。裂帛という単語を自由たちが使うこともありません。耄碌という言葉は主にアイラが使います。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 21, 2016
特にキャラクターが多い場合、使う単語で個性をつけるというのは有効な方法なのではないかと考えています。ただまぁ、生徒の中で一番口が悪いメアリーに関しては、どこでブレーキを踏むかというのはいつも悩みの種だったり。Fワードを使う頻度が減っているのはそういう理由…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) November 21, 2016
なんか凄い今更なんですが、結構重要なことなのに本編では書けない設定というのがありまして、その１つが『グリモア世界では２回の世界大戦が起きていない』ということです。起きてないから誰も言及できない。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
（グリモア世界の）国連の設立も『魔物に対し、世界が一致団結して戦うため』というのが理由でして、国連軍がいろんなところに派遣されて魔物と戦ってるのもそのためです。国連は魔物と戦う組織なんですよね。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
今月のシナリオの補足はこのくらいです。あと最近むっちゃ忙しくてアカウントの管理が酷いことになってますが、ピクチャーレコードプロジェクト第二弾のPredge of The Flameが発表されてますね。キャラは来栖焔、cvは藤村歩さんです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
焔についての話を。『グリモアのキャラで一番変わったのは誰か』というと間違いなく焔なのですが、それには理由があるんですよね。何かっていうと、リリース前に『ストーリー進行によってキャラが変化する』と決めたきっかけが焔だったからです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
もともとグリモアには、いわゆるカードエピソードしかなかったというのは前に話しましたが、その頃の焔はいわゆる最近のツンデレでした。ただ２人とも精鋭部隊だったのでキャラかぶりが発生し、どうするどうする、となっていたんですね。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
あ、この『２人』っていうのは焔と月詠のことです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
まずワタシは、焔のツンデレ配分を『ツンツンツンツンツンツンツンツンデレ』にするという選択肢を考えてみました。一瞬で却下。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
とにかく、初期のグリモアは『焔のカードを誰がどのタイミングで引くかわからないから、キャラの関係性や正確を変えるのはマズい』という雰囲気だったんですね。ただ、このままでは焔も月詠もキャラかぶりでどうにも個性に乏しくなってしまう。焔には魔物への復讐という目的がありましたが（続く）
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
それまでのカードゲーのロジックでは、この目的はサービス終了時まで果たされないのですから、どうにも死に設定になってしまう。さてどうしよう、となったわけです。初期設定の属性だけでストーリーを量産するには、キャラが多すぎたんですね。キャラかぶりの問題は焔、月詠だけではありませんでした。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
で、もうしょうがないからみたいな感じになってたのですが、その辺りにメインストーリーなる謎の新規テキストが必要になったわけです。そのあとはもうゴリ押しで『ストーリー展開させますから！』と叫び、焔を月詠と差別化させる作業に取りかかったわけです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
そこで焔に与えられた役目が『ストーリー展開により態度が１８０度変わる』でした。なのでたくさんいるキャラの中で、最初に『リリース初期の個人目標を達成』したんですね（火炎の誓約）。ちなみに、この時に生えてきた設定に盛山研究所関連のものがあります。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
ちょっと身もふたもないネタばらしをするので注意してください。焔の名前に関することです。ホムラ・クルスという名前と彼女のある設定についてですが、これは先に名前があっての設定後付けなんですよね。前にお話しましたが、名前自体は私がプロジェクトに入る前に全員分決まっていましたから。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
もちろん後付けといってもリリース前のものなので、いわゆる『連載しながらの後付け』ではないのですが、最初に彼女の名前に気づいた時は『ワシってもしかして天才じゃない？』ってマジで思ったりしたのでここで懺悔しておきます。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
ストーリー展開させると決まった時点でもう１つのことを私は決心しました。『イベントを含めたストーリーを全て繋げる』ということです。もちろんいろんな人が難色を示しましたし、私もかなり心配でしたが、もうこれは押し通さないとダメだって感じで押し通したんです。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
その理由はイベントストーリーを楽しんでいただけた人ならわかってくれると思う…たぶん…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
ぶっちゃけていうとリソースの問題です。あとは想像していただければ…
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
とにかく盛り上げるならイベントじゃなくちゃならない、という思いが私にあったわけで、それを許可してくれたプロデューサーには本当頭が上がりません。
— 栗原寛樹＠私立グリモワール魔法学園 (@yuki2kurihara) December 23, 2016
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